CHAPTER5【その名はリアス】
「じゃあ、僕もそろそろ動こうか。」
謎の少年が静かに目を閉じると、額に突然アンチネスのマークが現れ、開かれた目は赤色に変化していた。
「な、何あれ!?」
アクアがそれを見て驚いた。ちなみに俺も以前セイとの戦いの時に使ったオッドアイの能力を使い、右目が青で左目が金色になっている。既に感じていたが、やはりこの少年はただ者ではない。
「じゃあ、行こうか。」
その瞬間、謎の少年の姿は消え、何が起こったのか、ハートレス達が全滅した。そしてこの場所の中心に少年はいつの間にか降り立っていた。
「どうだいディアス君。」
その少年は俺の方を見て、ゆっくりと近づいて来る。
「君は、一体………?」
少しの間黙っていたがやっと出た言葉がそれだった。あのハートレス達をこの少年が一人で倒したと言うのか。あまりにも認めがたい話だが、先程の光景を目の当たりにしては、認めざるをえなかった。だが、あまりにも衝撃的すぎた。
「僕の名はリアス。よろしく。」
謎の少年の名前はリアスというらしい。この時俺は彼から不思議な感覚を感じていた。何故か初対面でない気がするのだ。しかも先程のアンチネスマークが額に現れた際に放った力や何故か“レイ”と言う名前を知っていた事等、謎があまりにも多すぎる存在である。
「君は………」
「?」
リアスが静かに口を開き言った。
「君は……こんなところに止まっている場合じゃない。この世界から出るんだ。」
そんな意味深な事を言いながらリアスは後ろを向き、なんと一瞬で世界を渡り歩く為の裂け目である光の回廊を出現させた。
「行こう。ディアス君。」
リアスが光の回廊の前で俺に手招きしながら言った。アクアが入ろうとすると、二人の背後から先程のハートレスの仲間らしき魔物が現れ俺を襲った。
「危ない!」
ハートレスの攻撃はアクアに防がれた。脱出の寸前に咄嗟にキーブレードを出して応戦したのだ
「アクア、何故!?」
「レイは早く元の世界に帰って!私はこいつを足止めしてるから!」
なんとアクアは元の世界に帰ろうとせず庇った。当然アクアを置いていけない為に躊躇するが、リアスは静かに頷く。アクアを悲しそうな目で見た後、黙って光の回廊に向かって走り出した。リアスも静かに光の回廊に入った。その後、静かに光の回廊は消滅していった。
「私もいつか、元の世界に帰りたいな………。」
それが俺に聞こえたアクアの最後の言葉だった
謎の少年が静かに目を閉じると、額に突然アンチネスのマークが現れ、開かれた目は赤色に変化していた。
「な、何あれ!?」
アクアがそれを見て驚いた。ちなみに俺も以前セイとの戦いの時に使ったオッドアイの能力を使い、右目が青で左目が金色になっている。既に感じていたが、やはりこの少年はただ者ではない。
「じゃあ、行こうか。」
その瞬間、謎の少年の姿は消え、何が起こったのか、ハートレス達が全滅した。そしてこの場所の中心に少年はいつの間にか降り立っていた。
「どうだいディアス君。」
その少年は俺の方を見て、ゆっくりと近づいて来る。
「君は、一体………?」
少しの間黙っていたがやっと出た言葉がそれだった。あのハートレス達をこの少年が一人で倒したと言うのか。あまりにも認めがたい話だが、先程の光景を目の当たりにしては、認めざるをえなかった。だが、あまりにも衝撃的すぎた。
「僕の名はリアス。よろしく。」
謎の少年の名前はリアスというらしい。この時俺は彼から不思議な感覚を感じていた。何故か初対面でない気がするのだ。しかも先程のアンチネスマークが額に現れた際に放った力や何故か“レイ”と言う名前を知っていた事等、謎があまりにも多すぎる存在である。
「君は………」
「?」
リアスが静かに口を開き言った。
「君は……こんなところに止まっている場合じゃない。この世界から出るんだ。」
そんな意味深な事を言いながらリアスは後ろを向き、なんと一瞬で世界を渡り歩く為の裂け目である光の回廊を出現させた。
「行こう。ディアス君。」
リアスが光の回廊の前で俺に手招きしながら言った。アクアが入ろうとすると、二人の背後から先程のハートレスの仲間らしき魔物が現れ俺を襲った。
「危ない!」
ハートレスの攻撃はアクアに防がれた。脱出の寸前に咄嗟にキーブレードを出して応戦したのだ
「アクア、何故!?」
「レイは早く元の世界に帰って!私はこいつを足止めしてるから!」
なんとアクアは元の世界に帰ろうとせず庇った。当然アクアを置いていけない為に躊躇するが、リアスは静かに頷く。アクアを悲しそうな目で見た後、黙って光の回廊に向かって走り出した。リアスも静かに光の回廊に入った。その後、静かに光の回廊は消滅していった。
「私もいつか、元の世界に帰りたいな………。」
それが俺に聞こえたアクアの最後の言葉だった