CHAPTER7【閉ざされた心】
もうあのセイとの戦いから1ヶ月がたったけどみんな変わって無かった。変わったのは俺だけなのだろうか。いや、変わらない人間なんていない。みんな少しでも変わってるはず。それなのにクロナはこう言っていた
『まだわからないっ!?私は好きなのっ!!レイ君の事が、何時も私を励ましてくれたっ!何時も泣いていた私の心を、何時も笑わせてくれたレイ君がっ!!』
クロナとの一件からもう3日が経過たっていた。俺はアースのそよ風村にある自宅のベッドに横たわっていた。そして、3日前の事を思い返していた。あれ以来クロナとは会っておらず、フィオやダーク、ヒトミ等の仲間達とも気まずい空気が流れて、話す機会が無かった。
「はぁ……。」
《相変わらず暇そうだな。》
ベッドの丁度真横から聞き覚えのある声がしたので振り向いてみるとそこにセイがいた。しかし、身体が幽霊のように透けてしまっている。
「なんか用?」
《おい、驚かないのか?突然出てきたのに。》
「別に。心が一体化してるから当たり前だろ。」
あの戦い以降セイの心を自分の中に取り込んでいるので、精霊のような存在としてセイを出現させる事が出来る。つまりセイの姿は自分にしか見えない。
《所で、外の空気くらい吸ったらどうだ?》
「やだね。」
完全に冷めきった俺を見て、曇った表情をするセイ。大切な仲間達の為に何かしたいのは山々だが、今の自分の状態では幽霊も同然なので、誰かに助けを求める事すら出来ない。セイはとにかく俺が昔よくやっていた事を羅列していった
《そろそろ昼飯だろ?お腹空いたころじゃないか?》
「別に。」
《じ、じゃあキーブレードの特訓は?》
「やだね。」
《それじゃあ、ヒナタ姉さんの手伝いは?》
「めんどくさい。」
しかし逆効果であり、尚更湿気てしまった。
「なんだよ………。どいつもこいつも………。うっとうしいな。」
今の“レイ”にはまるでかつての面影が存在しないのだろう。むしろ別の人間になったようにしか思えないほど、ここ最近では仲が良かった姉のヒナタや妹のヒトミでさえも俺を避けてしまっている程に。
『まだわからないっ!?私は好きなのっ!!レイ君の事が、何時も私を励ましてくれたっ!何時も泣いていた私の心を、何時も笑わせてくれたレイ君がっ!!』
クロナとの一件からもう3日が経過たっていた。俺はアースのそよ風村にある自宅のベッドに横たわっていた。そして、3日前の事を思い返していた。あれ以来クロナとは会っておらず、フィオやダーク、ヒトミ等の仲間達とも気まずい空気が流れて、話す機会が無かった。
「はぁ……。」
《相変わらず暇そうだな。》
ベッドの丁度真横から聞き覚えのある声がしたので振り向いてみるとそこにセイがいた。しかし、身体が幽霊のように透けてしまっている。
「なんか用?」
《おい、驚かないのか?突然出てきたのに。》
「別に。心が一体化してるから当たり前だろ。」
あの戦い以降セイの心を自分の中に取り込んでいるので、精霊のような存在としてセイを出現させる事が出来る。つまりセイの姿は自分にしか見えない。
《所で、外の空気くらい吸ったらどうだ?》
「やだね。」
完全に冷めきった俺を見て、曇った表情をするセイ。大切な仲間達の為に何かしたいのは山々だが、今の自分の状態では幽霊も同然なので、誰かに助けを求める事すら出来ない。セイはとにかく俺が昔よくやっていた事を羅列していった
《そろそろ昼飯だろ?お腹空いたころじゃないか?》
「別に。」
《じ、じゃあキーブレードの特訓は?》
「やだね。」
《それじゃあ、ヒナタ姉さんの手伝いは?》
「めんどくさい。」
しかし逆効果であり、尚更湿気てしまった。
「なんだよ………。どいつもこいつも………。うっとうしいな。」
今の“レイ”にはまるでかつての面影が存在しないのだろう。むしろ別の人間になったようにしか思えないほど、ここ最近では仲が良かった姉のヒナタや妹のヒトミでさえも俺を避けてしまっている程に。