CHAPTER11【動き出すDED】
「リアス?」
そこにはリアスが何時もよりも怖い顔でアレクセイを睨んで立っていた。そしてリアスは静かに口を開き言った
「レイを傷付けようとするならば、君を始末する!」
そう言ってリアスはキーブレードによってアレクセイを攻撃しようとしたが、アレクセイは待ったを掛ける。
「ヘイヘイ、2VS1とか無いぜ。しかも俺ごときに本気になってんのか?」
「何?」
「一体それは……どういう事?」
突然のアレクセイの台詞に俺達は困惑する。俺“ごとき”と言う事は彼は囮か何かだろうか
「俺はお前らを監視しろって言われただけでな。本当の目的は、別の場所さ。今頃はベクセスがセブンプリンセスを捕らえてるだろ。」
「何だと?」
なんとアレクセイは足止めに過ぎなかった。彼は機関なのだが、まるで機関の目的とは関係無い行動を取っているとしか思えない。
「まさか、DED!?」
「感が良いね光の勇者!ヘイその通り。俺は機関の動きを監視する、DEDの刺客って所だな。」
なんと機関とDEDに繋がりがあったのだ。しかも監視という事は、彼らは機関をも支配するほどの力があるという事だろうか。しかもそのDEDがセブンプリンセスを捕らえるとなるとカイリが危ない。だが今デスティニーアイランドにはキーブレード使いが一人もいない
一方、デスティニーアイランドの町はアンチネス達からの襲撃を受けていた。アンチネスの数はざっと見て15000匹。その大量のアンチネスを率いているのが、一人の機関員だった。フードを被っていて顔が見えないが、体つきからするに恐らく女性だろう。その女性機関員が一歩ずつ町長の家へと近づく。
「………出てこい。いるのはわかってるわ。」
女性機関員の冷たい声が聞こえたのか、町長の家からこの町の町長が怯えながらも出てきた。
「お、お前は何者だ!?」
「町長。無理しちゃ駄目よ。」
女性機関員がそう忠告すると、静かにフードを外した。若干水色混じりの白いショートヘア、茶色っぽいオレンジ目。一見すると陽気そうな顔付きの十代後半くらいの女性の顔が姿を現した。
「私はベクセス。世界の神であるダークエンド様に忠誠を誓う組織DEDの刺客の一人。」
「ベクセスとな?お主、一体なんのようだ……?」
ベクセスは町長にゆっくりと近づき、青色の剣のように鋭い杖を右手に出現させ町長を切って見せた。それはそうとうのダメージのようで、村長は悲鳴すら挙げられずに倒れた
「安心して、峰打ちよ。私は私の上司に頼まれてここにいるって言うセブンプリンセスを頂戴しに来たのよ。」
そう言ってベクセスは右手に持った杖で、町長の家のドアを切り裂いて見せた。ベクセスが家の内部へと入り、邪魔な物はその杖で1つずつ徹底的に切りさばかれた。その物音に気が付いたカイリが自分の部屋を出てみると、すぐ目の前にベクセスがいた。
「始めましてプリンセス。ご機嫌宜しくて?」
「貴女は一体?こんなことして、ソラやレイが許さないよ!」
その言葉を聞いたベクセスはフッと笑い、自分より少し身長の低いカイリを見下ろして言った。
「ソラやレイね。残念だけど、彼らは私の同士達が足止めしてくれているわ。ソラやフィオ、ダークにクロナも、王様がいるディズニーキャッスルで行われる会議に参加してて動けないし。しかも会議の様子ですらしっかりと同士であるドアクロスが監視している。」
ベクセスは静かにその左手をカイリの首まで回し、その冷たい目でカイリの目を見詰めて言った。
「もう貴女を守る者はいない。さぁ、降伏しなさい。ダークエンド様が、貴女を必要としているわ。」
そう言うと、杖の刃先を軽くカイリの首に当てた。するとカイリは突然気絶し、倒れそうになった所をベクセスが受け止める。
「この女を牢獄まで運びなさい。」
ベクセスの号令でアンチネスが一体現れ、ベクセスが開いた闇の回廊にカイリを抱えて走って入った。暫くすると回廊は消滅し、ベクセスがアンチネス達にとある命令を下す。
「さぁアンチネス達!この世界の全てを破壊しなさい!」
その号令でアンチネス達はデスティニーアイランドの破壊行為を開始した。アンチネス達の攻撃により、町は崩壊し、自然は燃やされ、ここに住む人々、及び動物全てがその心を奪われた。奪われた心は全てアンチネスに変化し、アンチネスはさらにその数が増した。
その頃俺達は、アレクセイと戦っていた。だが、アレクセイが明らかに押している。それもそのはず、アレクセイの巨大鎌は攻撃にも防御にも使えるほど巨大であり、二人同時に相手をしても問題なく戦える。
「くっ、ソラ達は黒みみと会議してるし、俺達はこうして足止め喰らってるし、このままじゃ………!」
「ヘイ、もうおしまいかい?」
アレクセイが挑発すると、突然アレクセイの隣に闇の回廊が開かれ、そこから別の機関員であるベクセスが現れた。
「アレクセイ。もうこちらは済んだわ。」
「そうか。足止めはやっと終了ね!」
その言葉に驚愕し、1度リアスと顔を合わせる。リアスは落ち着いた表情で頷き、アレクセイとベクセスが闇の回廊に入っていく様をただ見るばかりだった。
その後、リアスを連れてそよ風村にある家にある自分の部屋に戻っていた。そこで今回の事を悔やんでいる。
勢いよく壁を殴る音が真夜中のそよ風村に響いた。壁を殴ったのは俺だった。さっきの件が悔しいのだ。リアスはその様子をただ真顔で見詰めるのみ。
「くそっ!なんで俺はいつも無力なんだ!」
「確かに、君は無力さ。でもねディアス君。無力って言うのは、けして悪いことではないよ。」
「え?」
「無力って言うのは、これから強くなれる人が言える言葉なんだ。だから、君はまだ強くなれる。自分の弱さを認めてるから、無力だってわかる。だからこそ人は強くなろうと頑張れる。」
「………。」
「いいかい?忘れちゃだめだよ?特に君はね………。」
俺はリアスの言葉に感動し、こちらの世界に戻ってきて初めて笑顔を見せた。そして思わず凄いスピードでベッドの中に入り、この日は眠りについた。リアスは俺が眠ったのを確認すると、静かに電気を消した
そこにはリアスが何時もよりも怖い顔でアレクセイを睨んで立っていた。そしてリアスは静かに口を開き言った
「レイを傷付けようとするならば、君を始末する!」
そう言ってリアスはキーブレードによってアレクセイを攻撃しようとしたが、アレクセイは待ったを掛ける。
「ヘイヘイ、2VS1とか無いぜ。しかも俺ごときに本気になってんのか?」
「何?」
「一体それは……どういう事?」
突然のアレクセイの台詞に俺達は困惑する。俺“ごとき”と言う事は彼は囮か何かだろうか
「俺はお前らを監視しろって言われただけでな。本当の目的は、別の場所さ。今頃はベクセスがセブンプリンセスを捕らえてるだろ。」
「何だと?」
なんとアレクセイは足止めに過ぎなかった。彼は機関なのだが、まるで機関の目的とは関係無い行動を取っているとしか思えない。
「まさか、DED!?」
「感が良いね光の勇者!ヘイその通り。俺は機関の動きを監視する、DEDの刺客って所だな。」
なんと機関とDEDに繋がりがあったのだ。しかも監視という事は、彼らは機関をも支配するほどの力があるという事だろうか。しかもそのDEDがセブンプリンセスを捕らえるとなるとカイリが危ない。だが今デスティニーアイランドにはキーブレード使いが一人もいない
一方、デスティニーアイランドの町はアンチネス達からの襲撃を受けていた。アンチネスの数はざっと見て15000匹。その大量のアンチネスを率いているのが、一人の機関員だった。フードを被っていて顔が見えないが、体つきからするに恐らく女性だろう。その女性機関員が一歩ずつ町長の家へと近づく。
「………出てこい。いるのはわかってるわ。」
女性機関員の冷たい声が聞こえたのか、町長の家からこの町の町長が怯えながらも出てきた。
「お、お前は何者だ!?」
「町長。無理しちゃ駄目よ。」
女性機関員がそう忠告すると、静かにフードを外した。若干水色混じりの白いショートヘア、茶色っぽいオレンジ目。一見すると陽気そうな顔付きの十代後半くらいの女性の顔が姿を現した。
「私はベクセス。世界の神であるダークエンド様に忠誠を誓う組織DEDの刺客の一人。」
「ベクセスとな?お主、一体なんのようだ……?」
ベクセスは町長にゆっくりと近づき、青色の剣のように鋭い杖を右手に出現させ町長を切って見せた。それはそうとうのダメージのようで、村長は悲鳴すら挙げられずに倒れた
「安心して、峰打ちよ。私は私の上司に頼まれてここにいるって言うセブンプリンセスを頂戴しに来たのよ。」
そう言ってベクセスは右手に持った杖で、町長の家のドアを切り裂いて見せた。ベクセスが家の内部へと入り、邪魔な物はその杖で1つずつ徹底的に切りさばかれた。その物音に気が付いたカイリが自分の部屋を出てみると、すぐ目の前にベクセスがいた。
「始めましてプリンセス。ご機嫌宜しくて?」
「貴女は一体?こんなことして、ソラやレイが許さないよ!」
その言葉を聞いたベクセスはフッと笑い、自分より少し身長の低いカイリを見下ろして言った。
「ソラやレイね。残念だけど、彼らは私の同士達が足止めしてくれているわ。ソラやフィオ、ダークにクロナも、王様がいるディズニーキャッスルで行われる会議に参加してて動けないし。しかも会議の様子ですらしっかりと同士であるドアクロスが監視している。」
ベクセスは静かにその左手をカイリの首まで回し、その冷たい目でカイリの目を見詰めて言った。
「もう貴女を守る者はいない。さぁ、降伏しなさい。ダークエンド様が、貴女を必要としているわ。」
そう言うと、杖の刃先を軽くカイリの首に当てた。するとカイリは突然気絶し、倒れそうになった所をベクセスが受け止める。
「この女を牢獄まで運びなさい。」
ベクセスの号令でアンチネスが一体現れ、ベクセスが開いた闇の回廊にカイリを抱えて走って入った。暫くすると回廊は消滅し、ベクセスがアンチネス達にとある命令を下す。
「さぁアンチネス達!この世界の全てを破壊しなさい!」
その号令でアンチネス達はデスティニーアイランドの破壊行為を開始した。アンチネス達の攻撃により、町は崩壊し、自然は燃やされ、ここに住む人々、及び動物全てがその心を奪われた。奪われた心は全てアンチネスに変化し、アンチネスはさらにその数が増した。
その頃俺達は、アレクセイと戦っていた。だが、アレクセイが明らかに押している。それもそのはず、アレクセイの巨大鎌は攻撃にも防御にも使えるほど巨大であり、二人同時に相手をしても問題なく戦える。
「くっ、ソラ達は黒みみと会議してるし、俺達はこうして足止め喰らってるし、このままじゃ………!」
「ヘイ、もうおしまいかい?」
アレクセイが挑発すると、突然アレクセイの隣に闇の回廊が開かれ、そこから別の機関員であるベクセスが現れた。
「アレクセイ。もうこちらは済んだわ。」
「そうか。足止めはやっと終了ね!」
その言葉に驚愕し、1度リアスと顔を合わせる。リアスは落ち着いた表情で頷き、アレクセイとベクセスが闇の回廊に入っていく様をただ見るばかりだった。
その後、リアスを連れてそよ風村にある家にある自分の部屋に戻っていた。そこで今回の事を悔やんでいる。
勢いよく壁を殴る音が真夜中のそよ風村に響いた。壁を殴ったのは俺だった。さっきの件が悔しいのだ。リアスはその様子をただ真顔で見詰めるのみ。
「くそっ!なんで俺はいつも無力なんだ!」
「確かに、君は無力さ。でもねディアス君。無力って言うのは、けして悪いことではないよ。」
「え?」
「無力って言うのは、これから強くなれる人が言える言葉なんだ。だから、君はまだ強くなれる。自分の弱さを認めてるから、無力だってわかる。だからこそ人は強くなろうと頑張れる。」
「………。」
「いいかい?忘れちゃだめだよ?特に君はね………。」
俺はリアスの言葉に感動し、こちらの世界に戻ってきて初めて笑顔を見せた。そして思わず凄いスピードでベッドの中に入り、この日は眠りについた。リアスは俺が眠ったのを確認すると、静かに電気を消した