CHAPTER18【解禁のカオスアイ】
一方俺はそよ風村のはずれにあるカフェでリアスと何か話をしていた。リアスは先程コーヒーを注文したばかりで、俺達はそれを待っているという訳である。ちなみに俺は何も注文していない。何故ならリアスに連れてこられたので、自分の意思ではないからだ。早い話付き添いである
「所で、こっちに帰って来てからなにか変化は?」
口を開いたのはリアスだった。常に笑っているその表情は、非常にミステリアスである。俺は相変わらずの冷めた顔で、テーブルに肘をついている。
「変化って言うとなんか目の色が変わって、そうなると強くなったとか………。」
以前に数回使ったあの目の能力の事を思い出しながら言った。あれを使うと、右目が青、左目が金のオッドアイに変化し、声までも変化する。しかも光と闇の力を同時に扱えて圧倒的に強くなる。その目の能力に心当たりがありそうな顔でリアスは青い空を見上げ、言った。
「それはきっと、【カオスアイ】と呼ばれる物だね。」
「カオスアイ?」
俺は聞き覚えのない言葉を聞いて、視線は一瞬でリアスの目を見詰めた。
「何だよカオスアイって?」
そう聞くと、リアスの口が開く前にカフェの店員がやって来て、リアスのコーヒーをテーブルに置いて去っていった。リアスは砂糖を少々コーヒーに入れて飲む。少し飲んだ所で俺の方を向き言った
「カオスアイって言うのは、自分の中に意思を持った心を複数持った者がまれに習得する事の出来る特殊能力で、それを使うと、あらゆる攻撃を寄せ付けず、あらゆる鋼鉄の壁をも打ち砕くと言われている。」
「でも、アレクセイの時はそんな力無かったぞ?あらゆるなんちゃらなんてさ。」
「それはカオスアイの力を使いこなしてないからさ。その力を使いこなせば、機関やアンチネス、それどころかDEDにも対抗する事が出来る。」
「なるほどな………。」
俺はリアスの解説でカオスアイの事を理解した。複数の心となると、俺とセイと、他に誰かいただろうか。
自分が何故カオスアイの能力を使えるのか、これは深刻な問題だ。リアスはその様子をのんきにコーヒーを飲みながら見詰める。リアスはコーヒーを飲み終わったのか、手に持っていたコップを静かにテーブルに置き、立ち上がった。
「?」
不思議に思ったレイはリアスを見上げる。リアスは右手を正面にかざし、そこから光の回廊を造り出した。
「行こう、レイ。そろそろ彼らが動き出す時だ。」
「まさか、DED?」
「それもあるけど、これ」
そう言ってリアスは一通の手紙を取り出した。以前ディアス家に届けられた謎の一通に目を通していたリアスは光の回廊を開き、そこへ入っていく。すぐに立ち上がり、光の回廊の中へと走っていく。そして、光の回廊は物音1つ立てず、静かに消えていった
「所で、こっちに帰って来てからなにか変化は?」
口を開いたのはリアスだった。常に笑っているその表情は、非常にミステリアスである。俺は相変わらずの冷めた顔で、テーブルに肘をついている。
「変化って言うとなんか目の色が変わって、そうなると強くなったとか………。」
以前に数回使ったあの目の能力の事を思い出しながら言った。あれを使うと、右目が青、左目が金のオッドアイに変化し、声までも変化する。しかも光と闇の力を同時に扱えて圧倒的に強くなる。その目の能力に心当たりがありそうな顔でリアスは青い空を見上げ、言った。
「それはきっと、【カオスアイ】と呼ばれる物だね。」
「カオスアイ?」
俺は聞き覚えのない言葉を聞いて、視線は一瞬でリアスの目を見詰めた。
「何だよカオスアイって?」
そう聞くと、リアスの口が開く前にカフェの店員がやって来て、リアスのコーヒーをテーブルに置いて去っていった。リアスは砂糖を少々コーヒーに入れて飲む。少し飲んだ所で俺の方を向き言った
「カオスアイって言うのは、自分の中に意思を持った心を複数持った者がまれに習得する事の出来る特殊能力で、それを使うと、あらゆる攻撃を寄せ付けず、あらゆる鋼鉄の壁をも打ち砕くと言われている。」
「でも、アレクセイの時はそんな力無かったぞ?あらゆるなんちゃらなんてさ。」
「それはカオスアイの力を使いこなしてないからさ。その力を使いこなせば、機関やアンチネス、それどころかDEDにも対抗する事が出来る。」
「なるほどな………。」
俺はリアスの解説でカオスアイの事を理解した。複数の心となると、俺とセイと、他に誰かいただろうか。
自分が何故カオスアイの能力を使えるのか、これは深刻な問題だ。リアスはその様子をのんきにコーヒーを飲みながら見詰める。リアスはコーヒーを飲み終わったのか、手に持っていたコップを静かにテーブルに置き、立ち上がった。
「?」
不思議に思ったレイはリアスを見上げる。リアスは右手を正面にかざし、そこから光の回廊を造り出した。
「行こう、レイ。そろそろ彼らが動き出す時だ。」
「まさか、DED?」
「それもあるけど、これ」
そう言ってリアスは一通の手紙を取り出した。以前ディアス家に届けられた謎の一通に目を通していたリアスは光の回廊を開き、そこへ入っていく。すぐに立ち上がり、光の回廊の中へと走っていく。そして、光の回廊は物音1つ立てず、静かに消えていった