CHAPTER19【集う仲間達】
たどり着いたのはディズニーキャッスルの王の部屋だった。そこには城の兵士らしき人が何人もいて、その奥の方ではミッキー達が何やら話をしている。よくみるとフィオやダーク、クロナにヒトミ、シュージとライガに白凰、黒凰らもいる。レイとリアスはみんなの所へ走り、みんなの顔を久しぶりに見る。やはり何も変わらない。何時ものみんなだ。だが最も気になったのは、みんながリアスの見せてくれた手紙と同様の物を持っていると言う事
「みんな、これは?」
「何やら会議みたいです。」
紫音を見て『誰?』と思ってしまったが、フィオが簡単な紹介をしてくれた。どうやらここに来たのはフィオについてきたからだという。だが、彼らを呼んだ人物にとっては好都合だったらしい。俺がみんなとの再会を少しでも喜んでいると、王の部屋の奥の方から一人の女性が歩いてきて、みんなの前にしっかりと立ちはだかった。その女性は白髪のロングヘアで、茶色の目を持ち、不思議なフードつきのコートに身を包んでいる。
「みなさん、私は鈴神毎夜(スズガミマイヤ)と申します。光の戦士達であるみなさんに集まってもらったのは他でもありません。新たな驚異、DEDに立ち向かう為に協力してもらう為です。実は先日、カイリさんがDEDに捕らえられ、彼らの行動は謎が深まるばかりです。私は国王ミッキーに推薦されたリーダーとして、ここに来ました!協力してくれるかはみなさんの意思に任せますので、これからみなさんの名前を呼びます。なので協力して下さる気がある方は返事をしてください!」
その鈴神と名乗る女性の言葉に躊躇する一同。ライガとシュージ、白凰、黒凰は迷っている様子。他のメンバーも突然の事で少し躊躇っている。そもそもここに集まったメンバーのほとんどは鈴神に呼ばれて集まったのだが、こんな話は聞いた訳もなく、動揺している。どうやら手紙には話の内容などなくただここに来てくれと書いてあったらしいが、俺とクロナには迷っている時間など無かった。
俺の目には迷いという文字はなく、もう決まっていた。
「それでは、レイ・ディアス!」
「はい!」
「クロナ・アクアス!」
「はい!」
「フィオ・クラウン!」
「はい!」
「ダーク・デスト!」
「はい!」
「シュージ・ブレード!霧風ライガ!」
「「はい!」」
「ヒトミ・ディアス!」
「はい!」
「白夜白凰!黒霧黒凰!」
「「はい!」」
「紫音!リアス!」
「「はい!」」
「ソラ!」
「はい!」
「ドナルド!グーフィー!」
「「はい!」」
「ミッキー王!」
「はい!」
「以上、15名です。さて、これから活動するにあたって、チーム分けをしようと思います」
鈴神の言葉と共に、ディズニーキャッスルの王の部屋に設置されていたモニターにチーム表が映し出された。
A
レイ
白凰
クロナ
シュージ
B
ライガ
ダーク
ドナルド
黒凰
C
ソラ
ミッキー
ヒトミ
リアス
D
鈴神
フィオ
紫音
グーフィー
「それぞれのチームリーダーはレイ・ディアス、霧風ライガ、ソラ、そして、この私です。」
それぞれチームリーダーは頷き、思わず息を飲む。だいたい1チームあたり四人の構成のようだ。黒みみが推薦したと言うこの戦いの指揮を取るリーダーと協力関係になろうとも、少年達は戦わなければならないのだ