CHAPTER24【遅い来る敵】
ライガ達B班は信じられない光景を目の当たりにしていた。なんと光の礎にヒビが入っていたのだ。どうりでさっきからアンチネス達が沸いてくる訳だ。しかし、礎のあるこの部屋だけはアンチネスがいない。ヒビが入っていたとしても壊れた訳ではなく、機能が落ちたと言った方が良いだろうか。お陰で範囲がこの部屋だけに狭まり、それ以外のエリアには他の世界と同様にアンチネスやハートレスが普通に現れるという事である。
「なんて事だ……!」
ライガは光の礎の有り様を見て、少し焦りながらも他のメンバーに全力で叫んだ。
「急げ!急いで礎を修復するんだ!」
「でも、どうやって?」
ドナルドが不思議そうな顔をしてライガに聞くが、ライガは光の礎を指差して、
「考えてる暇はない!とにかく礎にケアル系統をぶつけるんだ!!」
そう言うと同時にライガは癒しの力を持つ霧、ケアルミストを礎に向かって飛ばし、礎を癒した。だが、ヒビはまだ残っている。
「グワァ!」
ライガに続きドナルドもケアルガを礎に掛ける。目に見えてないが、少しずつヒビが無くなって来ている。
「俺達は?」
この中ではケアル系統魔法こそ使えるが効力の弱いダークが黒凰を横目で見ながら言った。黒凰はケアル系統魔法が使えない、ライガはケアルミストを連発しながら二人に向かって言った。
「お前達はアンチネスを一体でも多く倒せ!!」
「「わかった!」」
二人は礎の間を出ていき、謁見室に飛び出した。だがそこはアンチネスの巣窟のようだった。
「お出ましだよ。」
「わかってるさ。」
黒凰は鬼神剣を、ダークは太刀をそれぞれ構え、アンチネス達に攻撃を開始する。黒凰は大剣よりも明らかに重いであろう鬼神剣を軽々と振り回し、アンチネス達を凪ぎ払っている。ダークはアンチネスを一体ずつ太刀を使ったアッパー攻撃で高く吹っ飛ばし、いなしていた。
「ダーク!」
黒凰がダークに向かって鬼神剣を投げた。いや、正確にはダークの背後で不意打ちしようとしていたアンチネスに向かって投げた。鬼神剣は見事にアンチネスに命中し、消滅した。
「ありがとな黒凰。」
「油断すんなよ。」
ダークが改めて大剣を構えながらお礼を言うも、黒凰はダークに警告をするのみ。黒凰は相変わらず抜け目がないと感じるダークであったが、今は一体消滅したことさえわからないくらいに大量のアンチネスの相手をしているので、黒凰曰く、油断してはならない。
「「行くぜ(よ)!!」」
その頃、D班のいる場所のアンチネス達は、なんとキーブレードを手にした紫音が全滅させた。そこに居合わせたフィオとグーフィーもこれには流石に驚き、暫く声が出なかった。
「フィオさん………?」
紫音は心配そうにフィオの名前を呼ぶ。紫音の呼び掛けでようやく正気を取り戻したフィオは、何度か首を振ると瞬間的に紫音の両手を掴み言った
「凄いよ紫音!強い強い!」
紫音も笑顔でアンチネス達の討伐とキーブレード覚醒を喜ぶ。何故紫音がキーブレードを使えたのかは謎だが、今はそんな事どうでも良かった。フィオと紫音、それにグーフィーは三人で紫音の覚醒をただただ喜んだ。
「ホワイトアロー!」
その頃城の庭では白凰が白い光をまとったキーブレードを矢のように放ち、アンチネス達を薙ぎ倒した。
「アンチネスブレイク!」
空高く飛び上がり、ハンマーに姿を変えておいたキーブレードをアンチネス達に向かって放り投げ、ハンマーから放たれる衝撃波によってアンチネス達は消滅した。クロナもキーブレードから花びらの嵐を巻き起こし、アンチネス達に飛ばした。
「フラワーストーム!」
ポートロイヤルの時にも使った桜吹雪と言うべきであろうその花びらの嵐はまっすぐにアンチネス達へと飛んでいき、その数を大変多く減少させた。各エリアのアンチネスもそろそろ少なくなってきた
「なんて事だ……!」
ライガは光の礎の有り様を見て、少し焦りながらも他のメンバーに全力で叫んだ。
「急げ!急いで礎を修復するんだ!」
「でも、どうやって?」
ドナルドが不思議そうな顔をしてライガに聞くが、ライガは光の礎を指差して、
「考えてる暇はない!とにかく礎にケアル系統をぶつけるんだ!!」
そう言うと同時にライガは癒しの力を持つ霧、ケアルミストを礎に向かって飛ばし、礎を癒した。だが、ヒビはまだ残っている。
「グワァ!」
ライガに続きドナルドもケアルガを礎に掛ける。目に見えてないが、少しずつヒビが無くなって来ている。
「俺達は?」
この中ではケアル系統魔法こそ使えるが効力の弱いダークが黒凰を横目で見ながら言った。黒凰はケアル系統魔法が使えない、ライガはケアルミストを連発しながら二人に向かって言った。
「お前達はアンチネスを一体でも多く倒せ!!」
「「わかった!」」
二人は礎の間を出ていき、謁見室に飛び出した。だがそこはアンチネスの巣窟のようだった。
「お出ましだよ。」
「わかってるさ。」
黒凰は鬼神剣を、ダークは太刀をそれぞれ構え、アンチネス達に攻撃を開始する。黒凰は大剣よりも明らかに重いであろう鬼神剣を軽々と振り回し、アンチネス達を凪ぎ払っている。ダークはアンチネスを一体ずつ太刀を使ったアッパー攻撃で高く吹っ飛ばし、いなしていた。
「ダーク!」
黒凰がダークに向かって鬼神剣を投げた。いや、正確にはダークの背後で不意打ちしようとしていたアンチネスに向かって投げた。鬼神剣は見事にアンチネスに命中し、消滅した。
「ありがとな黒凰。」
「油断すんなよ。」
ダークが改めて大剣を構えながらお礼を言うも、黒凰はダークに警告をするのみ。黒凰は相変わらず抜け目がないと感じるダークであったが、今は一体消滅したことさえわからないくらいに大量のアンチネスの相手をしているので、黒凰曰く、油断してはならない。
「「行くぜ(よ)!!」」
その頃、D班のいる場所のアンチネス達は、なんとキーブレードを手にした紫音が全滅させた。そこに居合わせたフィオとグーフィーもこれには流石に驚き、暫く声が出なかった。
「フィオさん………?」
紫音は心配そうにフィオの名前を呼ぶ。紫音の呼び掛けでようやく正気を取り戻したフィオは、何度か首を振ると瞬間的に紫音の両手を掴み言った
「凄いよ紫音!強い強い!」
紫音も笑顔でアンチネス達の討伐とキーブレード覚醒を喜ぶ。何故紫音がキーブレードを使えたのかは謎だが、今はそんな事どうでも良かった。フィオと紫音、それにグーフィーは三人で紫音の覚醒をただただ喜んだ。
「ホワイトアロー!」
その頃城の庭では白凰が白い光をまとったキーブレードを矢のように放ち、アンチネス達を薙ぎ倒した。
「アンチネスブレイク!」
空高く飛び上がり、ハンマーに姿を変えておいたキーブレードをアンチネス達に向かって放り投げ、ハンマーから放たれる衝撃波によってアンチネス達は消滅した。クロナもキーブレードから花びらの嵐を巻き起こし、アンチネス達に飛ばした。
「フラワーストーム!」
ポートロイヤルの時にも使った桜吹雪と言うべきであろうその花びらの嵐はまっすぐにアンチネス達へと飛んでいき、その数を大変多く減少させた。各エリアのアンチネスもそろそろ少なくなってきた