ハンドアウト配布・トレーラー紹介
某日深夜 旅館・竹の間の一室――
ウラノス「あー、サッパリしたぜ。こんな旅館だが、温泉は悪くねーな」
ガイア「お帰りー、ウラノスお兄ちゃん」
テルス「お邪魔してるわー」
ウラノス「テルス姉さん、いたのか?」
テルス「ええ。折角スケベ達で友好を深めようとあれこれ体を弄ろうとした途端に、男達はみーんなどっかに逃げちゃって暇してたのよー」
ウラノス「物凄く不吉な発言放ったぞ…一発雷落としとくか?」
ガイア「じゃああたしは丸焼きにするね」
テルス「酷いわあなた達!? それでも私の家族!?」
姉と弟と妹がそれぞれ家族としての触れ合い(?)を楽しんでいると、廊下からバタバタと言う足音が近づいて来て――。
レイシャ「おーい! みんなー!」
ガイア「レイシャ! それにリズも!」
テルス「どうしたの、あなた達?」
リズ「レイシャに誘われて遊びに来たの」
レイシャ「皆で『ダブルクロス』やろうと思って!」
姉弟三人「「「ダブルクロス?」」」
三人同時に首を傾げていると、レイシャとリズの後ろから更なる来訪者が現れる。
スピカ「今私達の所でやっているTRPGと言う種類のゲームなのよ」
ウィド「私達でルルブを読んでいた際に本に興味を持ったレイシャに教えた所、やる気になってしまって…」
レイシャ「凄いんだよ、これ本を使えば簡単にゲームが出来るんだ! だからガイア達も一緒にやらない?」
ウラノス「やるにはやるが、人数が多くないか? 俺達にリズ達、あとスピカ達を合わせたら7人だろ? そのゲーム、大人数で出来る物なのか?」
スピカ「大丈夫よ。ダブルクロスのルールブックにはPC5人でも出来るサンプルシナリオが掲載されているの。それに今回余った人はGMの補佐としてSMの役職をすれば丁度いいわ」
テルス「なるほど。で、遊ぶのはいいんだけど誰がどれをするのかしら?」
レイシャ「俺GMでいいよ! と言うかそれやってみたい! だって、GMって神様的な感じで話を進めるんだろ?」
ウィド「神様…ええまあ、あながち間違いではないですね」
リズ「なら、私SMでいい? 姉として、弟の補佐をしてみるわ」
ガイア「だ、大丈夫リズ?」
ウィド「レイシャはともかく、リズは不安ですね…」
スピカ「リズ、敵を作ったり動かす場合はちゃんとルールに沿ってするのよ? あとSMだからって無茶な事をPCに押し付けるのもマナー違反になって、信用や友達無くすから注意なさい」
リズ「あんたら一回表出ろぉ!!!」
レイシャ「それじゃあ、ダブルクロス始めるよ! 今回使用するのは【基本ルルブ1・2】、【上級ルルブ】、【インフィニティコード】、そして【パブリックエネミー】の計五冊だ」
ガイア「凄くあるね。グラッセ達の話では3冊ぐらいって聞いたけど?」
ウィド「あまりの興味に、作者が大金叩いて買いました。おかげで財布の中身はスッカラカンに近いですけどね」
スピカ「この5冊を揃える為に、合計1万は超えたのよね…」
リズ「んで、今回のシナリオは基本ルルブ1にあるサンプルシナリオをある程度改変してやっていくとの事よ」
レイシャ「それじゃあ、まずはハンドアウトを配るから好きなの選んでよ!! 大人ばかりだから、用意したハンドアウトの半分くらいは改変しているよ」
PC1用ハンドアウト カヴァー/ワークス 高校生/高校生
ロイス:狭川羽粋(P慕情:N不安)
キミはごく普通の学生だった。ある日《狭川羽粋(さがわうい)》と言う同じ学校の女子生徒と同じバスに乗り、ちょっと良い事があったと喜ぶような。しかし、その日を境に変わってしまった。バスが横転して爆発炎上したとき、キミは得体の知れぬ怪物となって彼女を助けていた。
PC2用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/UGNエージェント
ロイス:黒瀬闇一(P好奇心:N猜疑心)
キミはUGNに所属するエージェントである。現在、《黒瀬闇一(くろせやみいち)》と言う学生を追跡調査している。彼にはFHエージェントではないかと言う疑いがある。しかし、彼の尾行をしているときに見失ってしまった。その直後、バスが横転し、爆発炎上する大きな事故が起こった。
PC3用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/UGN支部長
ロイス:PC1(P好奇心:N不安)
キミはこの町のUGN支部の支部長を務めている。緊急に日本支部長の霧谷雄吾から呼び出しを受けた。大きな事故から奇跡的に生還したPC1という学生が保護され、オーヴァードだった事が判明したという。そして、この事故の裏にはFHの関与があるらしい。
PC4用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/任意
ロイス:ダイヤモンドダスト(P好奇心:N敵愾心)
キミはUGNに協力しているオーヴァードである。UGN日本支部長、霧谷雄吾から《ダイヤモンドダスト》と言うジャームの調査を命じられた。キミは早速調査を行い、春日恭二とともに活動しているところまで突きとめた。
PC5用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/任意
ロイス:春日恭二(P執着:N厭気)
キミはフリーのオーヴァードだ。最近、キミの住むこの町でFHエージェント、春日恭二が動いている事に気づく。そこでキミはUGNに接触して、事件について知る事にした。内容や場合によっては協力をするだろう。この平穏な日常を守る為に。
レイシャ「ハンドアウトはこれで全部だよ。それじゃあ好きなのを選んだ後、キャラ作成をしてね」
リズ「キャラ作成は『コンストラクション』、『フルスクラッチ』どちらでも出来るわ。そして、使用するサプリが多いから事前に経験点を70点配布しておくわね。自由に成長させて頂戴」
ウィド「それくらいあれば、いろいろ出来そうですね」
スピカ「ねえ、私この前GMやって経験点30点貰ってるの。今回のキャラ作成で使っていいかしら?」
レイシャ「うーん……まあ、別にいいよー。じゃあ、スピカさんだけ100点だね!」
ガイア「じゃ、早く選ぼう! えーと」
ウラノス「俺はPC1を選ばせて貰うぜ!! 投票で選ばれたとか何だが知らんが、あの二人に、特に幼なじみ君に関して負けるのは腹立たしい事この上ねぇ…!!! 恋人の座は意地でも俺の物だぁぁぁ…!!!」(ゴゴゴゴゴ…!!!)
ガイア「えー!! 主人公はあたしが選びたかったのにー!! ウラノスお兄ちゃん酷い〜!! うえええん…!!」(泣)
テルス「まあウラノス!! 妹を泣かせるなんて、あなたそれでもガイアのお兄ちゃんなの!?」
スピカ「私も同じ姉として見過ごせないわね」(ジト目)
ウィド「同じ弟と言う視点でも、大人げない理由で妹を泣かせるなんて見損ないましたよ」(ジト目)
ウラノス「ぐぅ…! わ、分かったよ。なら俺はPC5を選ぶぜ、組織に縛られるのはゲームでも好きじゃないんだ」
ガイア「やったー! PC1ゲットだぜー!」(輝かしい笑顔)
ウラノス「ガイアァ!! やっぱりお前嘘泣き使ってたなぁ!?」
ウィド「さて、私はどれを選びましょうか…」
テルス「私はどれでもいいわよー」
スピカ「なら、三人でそれぞれ話し合って決めましょう」
やっぱりここは攻撃だよねー。
もちろんだ、俺は攻撃一点にするぜ。
うーん…あ、私このシンドローム使ってみたいわ! 折角だし、ちょっと特殊な戦法にしてみましょ!
このライフパス…よし、私は既にイメージしました。これとこれを使って…。
…みんなの方針を考えたら、私のキャラは支援特化の方がよさそうね。
―――数十分後―――
レイシャ「みんなキャラ作成は出来たね? それじゃ、今回のトレーラーを発表するよ」
ガイア「あれ? トレーラーってハンドアウトと一緒に発表するんじゃ…?」
リズ「大人の事情よ。それじゃレイシャ、やっちゃって」
レイシャ「もちろん! これが今回のトレーラーだっ!!!」
昨日と同じ今日
今日と同じ明日。
「えーと、羽粋はこんな時間まで何をしてたの?」
「私ね、ケーキ屋のバイトしてたの。今度新作のケーキを作るから、お店の人達とアイデア出してたんだ。試作品が完成したら、恋火お姉ちゃんに食べさせてあげるね!」
「本当! ありがとう、羽粋! あ、出来ればお肉を使ったケーキとかお願いね!」
「そ、それは難しいかなぁ…?」
「うわあぁ!?」
「エ――?」
このままの日々が、ずっと続くと思っていた。
「ウウウゥ…!!」
「羽粋!? あなた、まさか…恋火?」
「小暮、おねえ、ちゃん…」
「恋火!?」
だが―――、世界は知らぬうちに変貌していた。
「先程、黄昏市でバス横転炎上事故が起こりました。神影小暮が別件の調査中、その現場に居合わせておりワーディングエフェクトを確認したと言う報告がなされています。現場に急行したUGNの処理班が“神影恋火”と言う学生を保護しました。爆発炎上したバスの中でも無傷……つまり、“我々と同じ側(オーヴァード)”です。現在、UGNの病院で治療を受けています」
「神影…同じ苗字と言う事は、家族なのですか?」
「はい、保護をした少女は彼女の妹だそうです。鶴月愛星さん、黄昏市支部長のあなたの管轄となります。神影恋火のケアとUGNについて説明してあげてください」
「了解です。直ちに向かいましょう」
「ここか…場所は悪くないが、罠も張らないとは爪が甘い」
「…以上だ。後は頼むぞ」
「ふん、青二才の小僧が。まあいい、それぐらいやってやろう“ダイヤモンドダスト”」
(もう少し近づくか、それとも…)
「――排除しろ」
「“バーストハウル”。喜べ、貴様の妹がオーヴァードに覚醒したそうだ。これは我々にとっても非常に都合がいい、貴様の妹をFHに迎える準備をしたい。近い内に私の元に「おい待てよ」」
「てめぇ…要は俺の妹を病院送りにする程危険な目に合わせたって事だよな? そんな奴の所に、俺の大事な妹を引き渡して堪るかぁぁぁぁ!!!」
きっかけは、ある日起きたバス転覆事故。
「そうだ、バスが燃えて! 羽粋は!? 羽粋は何処!?」
「彼女は無事よ。あなたが助けてくれたおかげでね」
「え…あ、れ? そう言えば、火傷とかしてない…」
「恋火、これから話す事を落ち着いて聞いて欲しいの。これはあなたの、私達の今後に関わる事だから」
「小暮お姉ちゃん?」
「信じられないかもしれないけど…あなたはもう人間じゃない。《オーヴァード》になってしまったの。覚えてない、あなたが羽粋を助けた時の事?」
秘められた力は覚醒し、隠された真実が突きつけられる。
「う、うそ…! 確かにお腹を打たれたのに…!?」
「これが人でない証拠だ。オーヴァードになった者は皆共通して致死量の傷でもある程度治す事が出来る――これでも信じられないと言うのなら、自分の身体で試してみるか?」
「ちょっと切嗣!!」
「――人の妹に銃を向けるとはどう言う了見だ、言峰?」
「ほう? 久しぶりだな、雷神」
「雷神お兄ちゃん!?」
「恋火、心配するな…この男は俺がぶっ殺してやるから。なに、俺の能力があればすぐに終わる」
「ふ、戯言を。一点特化の尖った能力者に、この私が劣るとでも?」
「あなた達、止めなさい!! この子はまだこちら側の世界について知らないのよ!! そんな状態で戦おうとしないで!!」
それは、ずっと続くと思われた日常がボロボロと崩れ始めた日――。
「彼女に俺達の事を分かってもらうには、目の前で戦わせるのが一番だと思ったんだ。さあ、もったいぶらずに見せてやりなよ。君らの本当の姿を。彼女はそこのUGN達に記憶を操作されて、あの事故で起こった事を覚えてないって言うんだよ」
「羽粋姉ちゃん、あの三人は君を騙している。もう人間じゃないのに、人間のふりをしている。俺達だって同じ力を持つのに、自分達は違うつもりでいる。FHではそういう連中の事をこう呼ぶんだ――裏切り者(ダブルクロス)ってさ」
「どういうことなの? 私、この子が何を言ってるのか分からない…分からないよ!」
「羽粋、そんなバカげた奴らの言葉を真に受けるな!」
「すぐにでも《ワーディング》を…!」
「――待って、二人とも」
ダブルクロスThe 3rd Edition【Crumble Days(クランブルデイズ)】。
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
ウラノス「あー、サッパリしたぜ。こんな旅館だが、温泉は悪くねーな」
ガイア「お帰りー、ウラノスお兄ちゃん」
テルス「お邪魔してるわー」
ウラノス「テルス姉さん、いたのか?」
テルス「ええ。折角スケベ達で友好を深めようとあれこれ体を弄ろうとした途端に、男達はみーんなどっかに逃げちゃって暇してたのよー」
ウラノス「物凄く不吉な発言放ったぞ…一発雷落としとくか?」
ガイア「じゃああたしは丸焼きにするね」
テルス「酷いわあなた達!? それでも私の家族!?」
姉と弟と妹がそれぞれ家族としての触れ合い(?)を楽しんでいると、廊下からバタバタと言う足音が近づいて来て――。
レイシャ「おーい! みんなー!」
ガイア「レイシャ! それにリズも!」
テルス「どうしたの、あなた達?」
リズ「レイシャに誘われて遊びに来たの」
レイシャ「皆で『ダブルクロス』やろうと思って!」
姉弟三人「「「ダブルクロス?」」」
三人同時に首を傾げていると、レイシャとリズの後ろから更なる来訪者が現れる。
スピカ「今私達の所でやっているTRPGと言う種類のゲームなのよ」
ウィド「私達でルルブを読んでいた際に本に興味を持ったレイシャに教えた所、やる気になってしまって…」
レイシャ「凄いんだよ、これ本を使えば簡単にゲームが出来るんだ! だからガイア達も一緒にやらない?」
ウラノス「やるにはやるが、人数が多くないか? 俺達にリズ達、あとスピカ達を合わせたら7人だろ? そのゲーム、大人数で出来る物なのか?」
スピカ「大丈夫よ。ダブルクロスのルールブックにはPC5人でも出来るサンプルシナリオが掲載されているの。それに今回余った人はGMの補佐としてSMの役職をすれば丁度いいわ」
テルス「なるほど。で、遊ぶのはいいんだけど誰がどれをするのかしら?」
レイシャ「俺GMでいいよ! と言うかそれやってみたい! だって、GMって神様的な感じで話を進めるんだろ?」
ウィド「神様…ええまあ、あながち間違いではないですね」
リズ「なら、私SMでいい? 姉として、弟の補佐をしてみるわ」
ガイア「だ、大丈夫リズ?」
ウィド「レイシャはともかく、リズは不安ですね…」
スピカ「リズ、敵を作ったり動かす場合はちゃんとルールに沿ってするのよ? あとSMだからって無茶な事をPCに押し付けるのもマナー違反になって、信用や友達無くすから注意なさい」
リズ「あんたら一回表出ろぉ!!!」
レイシャ「それじゃあ、ダブルクロス始めるよ! 今回使用するのは【基本ルルブ1・2】、【上級ルルブ】、【インフィニティコード】、そして【パブリックエネミー】の計五冊だ」
ガイア「凄くあるね。グラッセ達の話では3冊ぐらいって聞いたけど?」
ウィド「あまりの興味に、作者が大金叩いて買いました。おかげで財布の中身はスッカラカンに近いですけどね」
スピカ「この5冊を揃える為に、合計1万は超えたのよね…」
リズ「んで、今回のシナリオは基本ルルブ1にあるサンプルシナリオをある程度改変してやっていくとの事よ」
レイシャ「それじゃあ、まずはハンドアウトを配るから好きなの選んでよ!! 大人ばかりだから、用意したハンドアウトの半分くらいは改変しているよ」
PC1用ハンドアウト カヴァー/ワークス 高校生/高校生
ロイス:狭川羽粋(P慕情:N不安)
キミはごく普通の学生だった。ある日《狭川羽粋(さがわうい)》と言う同じ学校の女子生徒と同じバスに乗り、ちょっと良い事があったと喜ぶような。しかし、その日を境に変わってしまった。バスが横転して爆発炎上したとき、キミは得体の知れぬ怪物となって彼女を助けていた。
PC2用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/UGNエージェント
ロイス:黒瀬闇一(P好奇心:N猜疑心)
キミはUGNに所属するエージェントである。現在、《黒瀬闇一(くろせやみいち)》と言う学生を追跡調査している。彼にはFHエージェントではないかと言う疑いがある。しかし、彼の尾行をしているときに見失ってしまった。その直後、バスが横転し、爆発炎上する大きな事故が起こった。
PC3用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/UGN支部長
ロイス:PC1(P好奇心:N不安)
キミはこの町のUGN支部の支部長を務めている。緊急に日本支部長の霧谷雄吾から呼び出しを受けた。大きな事故から奇跡的に生還したPC1という学生が保護され、オーヴァードだった事が判明したという。そして、この事故の裏にはFHの関与があるらしい。
PC4用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/任意
ロイス:ダイヤモンドダスト(P好奇心:N敵愾心)
キミはUGNに協力しているオーヴァードである。UGN日本支部長、霧谷雄吾から《ダイヤモンドダスト》と言うジャームの調査を命じられた。キミは早速調査を行い、春日恭二とともに活動しているところまで突きとめた。
PC5用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/任意
ロイス:春日恭二(P執着:N厭気)
キミはフリーのオーヴァードだ。最近、キミの住むこの町でFHエージェント、春日恭二が動いている事に気づく。そこでキミはUGNに接触して、事件について知る事にした。内容や場合によっては協力をするだろう。この平穏な日常を守る為に。
レイシャ「ハンドアウトはこれで全部だよ。それじゃあ好きなのを選んだ後、キャラ作成をしてね」
リズ「キャラ作成は『コンストラクション』、『フルスクラッチ』どちらでも出来るわ。そして、使用するサプリが多いから事前に経験点を70点配布しておくわね。自由に成長させて頂戴」
ウィド「それくらいあれば、いろいろ出来そうですね」
スピカ「ねえ、私この前GMやって経験点30点貰ってるの。今回のキャラ作成で使っていいかしら?」
レイシャ「うーん……まあ、別にいいよー。じゃあ、スピカさんだけ100点だね!」
ガイア「じゃ、早く選ぼう! えーと」
ウラノス「俺はPC1を選ばせて貰うぜ!! 投票で選ばれたとか何だが知らんが、あの二人に、特に幼なじみ君に関して負けるのは腹立たしい事この上ねぇ…!!! 恋人の座は意地でも俺の物だぁぁぁ…!!!」(ゴゴゴゴゴ…!!!)
ガイア「えー!! 主人公はあたしが選びたかったのにー!! ウラノスお兄ちゃん酷い〜!! うえええん…!!」(泣)
テルス「まあウラノス!! 妹を泣かせるなんて、あなたそれでもガイアのお兄ちゃんなの!?」
スピカ「私も同じ姉として見過ごせないわね」(ジト目)
ウィド「同じ弟と言う視点でも、大人げない理由で妹を泣かせるなんて見損ないましたよ」(ジト目)
ウラノス「ぐぅ…! わ、分かったよ。なら俺はPC5を選ぶぜ、組織に縛られるのはゲームでも好きじゃないんだ」
ガイア「やったー! PC1ゲットだぜー!」(輝かしい笑顔)
ウラノス「ガイアァ!! やっぱりお前嘘泣き使ってたなぁ!?」
ウィド「さて、私はどれを選びましょうか…」
テルス「私はどれでもいいわよー」
スピカ「なら、三人でそれぞれ話し合って決めましょう」
やっぱりここは攻撃だよねー。
もちろんだ、俺は攻撃一点にするぜ。
うーん…あ、私このシンドローム使ってみたいわ! 折角だし、ちょっと特殊な戦法にしてみましょ!
このライフパス…よし、私は既にイメージしました。これとこれを使って…。
…みんなの方針を考えたら、私のキャラは支援特化の方がよさそうね。
―――数十分後―――
レイシャ「みんなキャラ作成は出来たね? それじゃ、今回のトレーラーを発表するよ」
ガイア「あれ? トレーラーってハンドアウトと一緒に発表するんじゃ…?」
リズ「大人の事情よ。それじゃレイシャ、やっちゃって」
レイシャ「もちろん! これが今回のトレーラーだっ!!!」
昨日と同じ今日
今日と同じ明日。
「えーと、羽粋はこんな時間まで何をしてたの?」
「私ね、ケーキ屋のバイトしてたの。今度新作のケーキを作るから、お店の人達とアイデア出してたんだ。試作品が完成したら、恋火お姉ちゃんに食べさせてあげるね!」
「本当! ありがとう、羽粋! あ、出来ればお肉を使ったケーキとかお願いね!」
「そ、それは難しいかなぁ…?」
「うわあぁ!?」
「エ――?」
このままの日々が、ずっと続くと思っていた。
「ウウウゥ…!!」
「羽粋!? あなた、まさか…恋火?」
「小暮、おねえ、ちゃん…」
「恋火!?」
だが―――、世界は知らぬうちに変貌していた。
「先程、黄昏市でバス横転炎上事故が起こりました。神影小暮が別件の調査中、その現場に居合わせておりワーディングエフェクトを確認したと言う報告がなされています。現場に急行したUGNの処理班が“神影恋火”と言う学生を保護しました。爆発炎上したバスの中でも無傷……つまり、“我々と同じ側(オーヴァード)”です。現在、UGNの病院で治療を受けています」
「神影…同じ苗字と言う事は、家族なのですか?」
「はい、保護をした少女は彼女の妹だそうです。鶴月愛星さん、黄昏市支部長のあなたの管轄となります。神影恋火のケアとUGNについて説明してあげてください」
「了解です。直ちに向かいましょう」
「ここか…場所は悪くないが、罠も張らないとは爪が甘い」
「…以上だ。後は頼むぞ」
「ふん、青二才の小僧が。まあいい、それぐらいやってやろう“ダイヤモンドダスト”」
(もう少し近づくか、それとも…)
「――排除しろ」
「“バーストハウル”。喜べ、貴様の妹がオーヴァードに覚醒したそうだ。これは我々にとっても非常に都合がいい、貴様の妹をFHに迎える準備をしたい。近い内に私の元に「おい待てよ」」
「てめぇ…要は俺の妹を病院送りにする程危険な目に合わせたって事だよな? そんな奴の所に、俺の大事な妹を引き渡して堪るかぁぁぁぁ!!!」
きっかけは、ある日起きたバス転覆事故。
「そうだ、バスが燃えて! 羽粋は!? 羽粋は何処!?」
「彼女は無事よ。あなたが助けてくれたおかげでね」
「え…あ、れ? そう言えば、火傷とかしてない…」
「恋火、これから話す事を落ち着いて聞いて欲しいの。これはあなたの、私達の今後に関わる事だから」
「小暮お姉ちゃん?」
「信じられないかもしれないけど…あなたはもう人間じゃない。《オーヴァード》になってしまったの。覚えてない、あなたが羽粋を助けた時の事?」
秘められた力は覚醒し、隠された真実が突きつけられる。
「う、うそ…! 確かにお腹を打たれたのに…!?」
「これが人でない証拠だ。オーヴァードになった者は皆共通して致死量の傷でもある程度治す事が出来る――これでも信じられないと言うのなら、自分の身体で試してみるか?」
「ちょっと切嗣!!」
「――人の妹に銃を向けるとはどう言う了見だ、言峰?」
「ほう? 久しぶりだな、雷神」
「雷神お兄ちゃん!?」
「恋火、心配するな…この男は俺がぶっ殺してやるから。なに、俺の能力があればすぐに終わる」
「ふ、戯言を。一点特化の尖った能力者に、この私が劣るとでも?」
「あなた達、止めなさい!! この子はまだこちら側の世界について知らないのよ!! そんな状態で戦おうとしないで!!」
それは、ずっと続くと思われた日常がボロボロと崩れ始めた日――。
「彼女に俺達の事を分かってもらうには、目の前で戦わせるのが一番だと思ったんだ。さあ、もったいぶらずに見せてやりなよ。君らの本当の姿を。彼女はそこのUGN達に記憶を操作されて、あの事故で起こった事を覚えてないって言うんだよ」
「羽粋姉ちゃん、あの三人は君を騙している。もう人間じゃないのに、人間のふりをしている。俺達だって同じ力を持つのに、自分達は違うつもりでいる。FHではそういう連中の事をこう呼ぶんだ――裏切り者(ダブルクロス)ってさ」
「どういうことなの? 私、この子が何を言ってるのか分からない…分からないよ!」
「羽粋、そんなバカげた奴らの言葉を真に受けるな!」
「すぐにでも《ワーディング》を…!」
「――待って、二人とも」
ダブルクロスThe 3rd Edition【Crumble Days(クランブルデイズ)】。
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
■作者メッセージ
補足コーナー:サプリメントの紹介
【上級ルールブック】:このサプリにはDロイス・Eロイス・Sロイス、更に経験値を消費して手に入れるユニークアイテムも追加される。更にUGNやFH、その他の組織についての紹介や人物なども纏められている。
【インフィニティコード】:主に纏められているのは新シンドローム・ウロボロスのデータ。それ以外にも既存のシンドロームの新規エフェクト・アイテム・ユニークアイテム、Dロイス・Eロイスの追加もされている。
【パブリックエネミー】:FHのキャラクターが作れるサプリメント。FH専用のワークスとDロイス。FHの歴史なども掲載されている。更にダイスを振るだけで物語を自動生成出来るシナリオクラフトも掲載されている。
【上級ルールブック】:このサプリにはDロイス・Eロイス・Sロイス、更に経験値を消費して手に入れるユニークアイテムも追加される。更にUGNやFH、その他の組織についての紹介や人物なども纏められている。
【インフィニティコード】:主に纏められているのは新シンドローム・ウロボロスのデータ。それ以外にも既存のシンドロームの新規エフェクト・アイテム・ユニークアイテム、Dロイス・Eロイスの追加もされている。
【パブリックエネミー】:FHのキャラクターが作れるサプリメント。FH専用のワークスとDロイス。FHの歴史なども掲載されている。更にダイスを振るだけで物語を自動生成出来るシナリオクラフトも掲載されている。