ミドルフェイズ5
ミドルフェイズ5 シーン10〈闇に生きる者達〉
シーンプレイヤー 言峰切嗣
SM「さて…再び情報収集だけど、誰が出るのかしら?」
スピカ「もうこれ以上は無理よっ!」
ガイア「あたしも温存しておきたい…!」
ウィド「…ここは私と雷神で出ますか? 残りは二つですし、上手い具合に80%超えれば浸食値のダイスボーナスも増えて、ワンチャンは望めます」
ウラノス「だな…俺達なら技能も持ってるし、運が良ければいけるはずだ」
GM「じゃあ二人だけだね」
《シーン登場》
切嗣1D→1 72%→73%
雷神1D→9 76%→85%
町の住宅街には、一軒だけ大きな屋敷が建っている。
その屋敷の持ち主である切嗣は、雷神を連れて門を潜り玄関を開ける。
同時に、廊下の奥からパタパタと足音が近づき小さな子供が二人を出迎えた。
切嗣『ただいま』
士郎『お帰り、じいさん! あれ、お客さん?』
雷神『神影雷神だ。こいつとはちょっとした知り合いでな、お前が言峰士郎か。こいつから話はいろいろ聞いてるぜ』
切嗣『士郎、今日は遅い。明日も早いからもう寝なさい』
士郎『ん…分かった』(その場から立ち去る)
切嗣『…それで、雷神。この屋敷に来たいと言ったから連れてきたが何の為だ?』
雷神『大した事じゃねーよ。あんたが大事にしている息子の顔を見てみたかった、そんだけ』
切嗣『そうかそうか。追い出せ、ギルガメッシュ』
ギルガメッシュ《王の財宝、その一端を見せてやろう》
雷神『待て待て待て!? 幾ら俺でも『ゲートオブバビロン』喰らったら死ぬ、死ぬから!?』
切嗣『仕方ないな…』
雷神『ホッ…』
切嗣『レベル3のモンスターとレベル4のモンスターをチューニング。シンクロ召喚――現れよ、シューティングスタードラゴン』
シューテイングスタードラゴン《ギャオオオオオオォ!!!》
雷神『余計にレベルアップしてる!? 自分の家で暴れていいのかよ!? 士郎が起きるぞ!?』
切嗣『……それは困るな』
そう呟き考え直すと、切嗣は出現させた二体を消す。それを見て、こっそり安堵を吐く雷神だった。
雷神『本来の目的は、俺達だけで情報収集する事だ。UGNの施設内じゃ、俺は下手に動けなかっただろ? けど、何もかも知ってるお前なら落ち着いて情報集め出来るかと思ってさ』
切嗣『戦闘しか出来ない脳筋が何を言っている? だが、ここまで手詰まりでは私も手段を選んでいられない…あちら側を使ってでも、情報を仕入れるとしよう』
ウィド「GM、情報収集の前に購入判定を行いたいのですがよろしいですか?」
GM「えーと、何を買うつもり?」
ウィド「『自動巡回ソフト』です。情報収集用に欲しいのですが」
GM「まあ、情報収集にしか使えないアイテムだし、それくらいなら認めてもいいよ」
《購入判定》
難易度5 3D+2→7 成功
情報収集として集まった中庭が見渡せる和室。
その部屋に雷神を案内すると、切嗣は押し入れの中を物色し始めた。
切嗣『ふむ…ここにあったか』
雷神『そんな物があったんだな』
切嗣『ああ、FH時代に使っていたものだ。多少なりとも役に立つはずだ』
ウィド「ではこのまま情報収集と行きましょう。私は黒瀬闇一についてを〈噂話〉で調べましょう。今手に入れたアイテムも使います」
黒瀬闇一について
4D+1→9 成功
ウィド「よし、これであと一つですね!」
SM「じゃあはい、情報よ」
噂話8
神影恋火、狭川羽粋の通う初等部の少年。成績も運動も平均で目立たない存在。羽粋がこの学校に転校して、少し経った頃に転校してきた。
クラスメイトの証言で、狭川羽粋の事を「姉ちゃん」と呼んでいたらしい。だが、狭川羽粋本人は一人っ子で弟はいない。
ウラノス「それじゃ、俺もするぜ。ダイヤモンドダストで〈FH〉で調べるぜ。まあ、10でも出ないと全部の情報が抜けないんだけどな…」
ダイヤモンドダスト
3D+2→10 片方成功
ウラノス「やっぱり届かなかった!!」
GM「でも下位情報は抜けたよ。じゃあ、片方だけ渡すね」
FH9
本名は氷置大湖と言う少年。【ダークカオス】所属のFHチルドレンで、同じチルドレンで親友でもある相方と二人一組で行動している。
シンドロームはサラマンダーとノイマンのクロスブリード。通常とは異なる力を用いて冷気を操り、数多のUGNエージェントを殲滅してきた。
雷神『…なるほどな』
切嗣『そちらは何か分かったか?』
雷神『ああ。あんたを襲った奴について調べてみた』(メモを渡す)
切嗣『少年、か? なら、セイバーと戦ったあの正体不明の敵は一体…?』
雷神『んで、そっちはどうだ?』
切嗣『ああ。こちらも闇瀬黒一について判明した』(メモを渡す)
雷神『…ふーん、羽粋の事を姉ちゃんってねぇ。確か奴は記憶を操れる能力があった筈だ。それと関係があるかもしれないな』
切嗣『そして、もう一人の人物か…あと少し情報が欲しい所だな』
スピカ「…GM、途中参加な形だけど私も出てもいい?」
GM「え!? あ、別にいいけど…出ないんじゃなかったの?」
スピカ「ここまで来たんですもの。こうなったら、意地でもこのシーンで情報を抜いてやるわ」
GM「あ…一応確認だけど、二人は大丈夫?」
ウィド&ウラノス「「もちろん!」」
GM「よし。なら愛星さん、このシーンに登場していいよ」
スピカ「ありがとう、GM」
《シーン登場》
愛星1D→10 83%→93%
スピカ「どうしてさっきから10ばっかり出るのよ!? 完全にジャーム化予備軍じゃない!!」
テルス「だ、大丈夫よ!! その分私が守るから!!」
ウィド「…GM、Eロイスって幾つぐらいあります?」
GM「さすがに教えられないよ…」
愛星『――お邪魔するわよ』
突如、誰もいないはずの中庭から声がかけられる。
二人が振り返ると、そこには支部に居た筈の愛星が返事も待たずに無断で上がり込んでいた。
雷神『うわっ!? あんた何時の間に!?』
切嗣『支部長か。今忙しいのだが』
愛星『ええ。ちゃんと情報収集やってるようで安心したわよ』
切嗣『まだ完全ではないがな』
愛星『…貸して。残りは私が調べるわ』
切嗣『いいのか?』
愛星『私の持ち分は情報収集と援護だけ。利用出来る内にしなさい』
スピカ「と言う訳で残りの情報を〈UGN〉で調べるわよ。コネ:情報収集チームを使用して達成値を上げる。エフェクトは使わないわ」
ダイヤモンドダスト
4D+4→10 失敗
スピカ「まだよ! 持っている財産ポイントを全部消費して、達成値を12にするわよ!!」
ガイア「やった! これで最後の情報が抜けた!!」
テルス「さっすがスピカ!!」
SM「おめでとう。これが最後の情報よ」
UGN12
氷置大湖には、《シヴァ》と呼ばれる青い宝石に擬態しているオリジン:ミネラルのRB(レネゲイドビーイング)を所持している。ジャーム化しているものの、彼の意志に反応して全身が氷で出来た女性のような姿となり共に戦う。
この事件の前には、狭川羽粋に関する任務を受けていた黒瀬闇一のバックアップをしていたようだ。
猫川美亜『毎度あり〜! 今後ともよろしくね〜!』(通信を切る)
愛星『全く…小暮が贔屓する情報屋だから利用してみたけど、支部の予算を丸々持って行ってくれたわねあの子…!!』
切嗣『なるほど、ミネラルのRBは装甲を作り出す能力を持っている…。道理でセイバーが苦戦する筈だ』
雷神『それと、羽粋が前々から狙われていたのも分かった…問題は奴らが何処にいるのかだな』
愛星『こればっかりはどうしようもないわ…私達はいつも後手に回る事しか出来ないもの』
ようやく敵の情報を入手したにも関わらず、達成感よりも煩わしさしか込み上がらない。
沈黙が続き、車の音所か部屋を吹き抜ける風の音まで鮮明に耳に届く。しばらくしてようやく口を開いたのは、雷神だった。
雷神『――んで。折角だから聞いて置きたいんだが…あんたら、どういう経緯で知り合って手を組むことになったんだ?』
愛星『初めて切嗣と出会ったのは…今から数年も前の事よ。FHが企画した作戦を止める為、私は部下と一緒に現場に向かった。そこで彼に会ったわ』
切嗣『私は当時、あらゆる願いを叶える遺産を巡って町の人々を巻き込んでまで奪い合う、などとバカな行いをしでかすFHとUGNを始末しに回っていた。FHセルの一つを殲滅した際に、彼女の部隊と出会ったんだ』
愛星『私も当時は、上層部からの配属で遺産争奪には加わらず純粋にFHを取り締まる側だったわ。で、当時切嗣を見かけた第一印象は…相手は味方である筈のFHエージェント達を始末した人物、だから逃がさずにそのまま交戦に持ち込んだの。だけど、見事に返り討ちにされたわ』
切嗣『部下を始末し、最後に上の立場である彼女を殺そうとしたが、始末し損ねたFHの残党がいてな。お互いが消耗しきった所を狙って攻撃を仕掛けられた。しかし、援護だった彼女の力を借りる事でその残党を殲滅した。その後はお互い見なかった振りをして立ち去ったと言う訳だ』
愛星『で、その遺産争奪の舞台となったこの町の一角で起こった大規模な爆発――黄昏大災害が起きた際に現場で彼と士郎を見つけたの。それから彼はUGNの協力者となっているのよ』
雷神『へぇ…そんな過去があったんだな』
ウラノス「――つーか今の話殆どFateじゃねーか!! 黄昏大災害って何があったんだよ!? 裏で絶対とんでもない輩が戦ってるよな!? あと打ち合わせもしてないのによくポンポン設定作れるなお前ら二人!!」
スピカ「折角だから設定拾ってみたのよ。まあ、本物の切嗣や言峰なら確実に私のキャラを見逃さずに始末していたでしょうけどね」
ウィド「ですが、おかげで色々とキャラ付けが出来ました。ありがとうございます、姉さん」
テルス「でも珍しい。ウラノスがツッコミするなんて」
ウラノス「ボケの比率が多いんだから仕方ないだろ…少しだけクウの気持ちが分かった気がしたぞ」
ガイア(ここであたし達のツッコミ担当のグラッセ、ジェダイドかラックって言わない辺り、相当嫌っているね…まあ分かってる事だけど)
GM「では、三人で過去の話をしていたその時。雷神に電話がかかるよ。相手は羽粋からだ」
ウラノス「羽粋っ!? すぐに出るぞ!!」
雷神『羽粋! どうした、羽粋!?』
羽粋《な、なに急に…大声出さないでよ、雷神お兄ちゃん》
雷神『す、すまん…こんな時間に電話かかってきたから、何かあったのかと思って』
羽粋《あ、あのね…恋火お姉ちゃん、近くにいる? メールをしても電話しても、返ってこないから…》
雷神『? いや、いないが…今、友達の家に泊まりに行ってるんだ。伝言があるなら、俺が伝えておくぜ?』
羽粋《そう…? なら、明日学校が終わったら近くのバーガーショップに来てって伝えて…私、待ってるからって!》
雷神『おい、羽粋!?』
慌てて繋ぎ止めようとするが、通話は一方的に切れてしまう。
二人の会話は、残りの二人にもちゃんと聞こえていた。
切嗣『…支部長、彼女は? もう起きてもいい頃合いだろう?』
愛星『ええ。雷神、伝えてあげなさい』
雷神『…分かった』
SM「なら、緊迫とした空気のところでシーンを切るわ。全部の情報を抜いたから、次から話が一気に進むわよ!」
シーンプレイヤー 言峰切嗣
SM「さて…再び情報収集だけど、誰が出るのかしら?」
スピカ「もうこれ以上は無理よっ!」
ガイア「あたしも温存しておきたい…!」
ウィド「…ここは私と雷神で出ますか? 残りは二つですし、上手い具合に80%超えれば浸食値のダイスボーナスも増えて、ワンチャンは望めます」
ウラノス「だな…俺達なら技能も持ってるし、運が良ければいけるはずだ」
GM「じゃあ二人だけだね」
《シーン登場》
切嗣1D→1 72%→73%
雷神1D→9 76%→85%
町の住宅街には、一軒だけ大きな屋敷が建っている。
その屋敷の持ち主である切嗣は、雷神を連れて門を潜り玄関を開ける。
同時に、廊下の奥からパタパタと足音が近づき小さな子供が二人を出迎えた。
切嗣『ただいま』
士郎『お帰り、じいさん! あれ、お客さん?』
雷神『神影雷神だ。こいつとはちょっとした知り合いでな、お前が言峰士郎か。こいつから話はいろいろ聞いてるぜ』
切嗣『士郎、今日は遅い。明日も早いからもう寝なさい』
士郎『ん…分かった』(その場から立ち去る)
切嗣『…それで、雷神。この屋敷に来たいと言ったから連れてきたが何の為だ?』
雷神『大した事じゃねーよ。あんたが大事にしている息子の顔を見てみたかった、そんだけ』
切嗣『そうかそうか。追い出せ、ギルガメッシュ』
ギルガメッシュ《王の財宝、その一端を見せてやろう》
雷神『待て待て待て!? 幾ら俺でも『ゲートオブバビロン』喰らったら死ぬ、死ぬから!?』
切嗣『仕方ないな…』
雷神『ホッ…』
切嗣『レベル3のモンスターとレベル4のモンスターをチューニング。シンクロ召喚――現れよ、シューティングスタードラゴン』
シューテイングスタードラゴン《ギャオオオオオオォ!!!》
雷神『余計にレベルアップしてる!? 自分の家で暴れていいのかよ!? 士郎が起きるぞ!?』
切嗣『……それは困るな』
そう呟き考え直すと、切嗣は出現させた二体を消す。それを見て、こっそり安堵を吐く雷神だった。
雷神『本来の目的は、俺達だけで情報収集する事だ。UGNの施設内じゃ、俺は下手に動けなかっただろ? けど、何もかも知ってるお前なら落ち着いて情報集め出来るかと思ってさ』
切嗣『戦闘しか出来ない脳筋が何を言っている? だが、ここまで手詰まりでは私も手段を選んでいられない…あちら側を使ってでも、情報を仕入れるとしよう』
ウィド「GM、情報収集の前に購入判定を行いたいのですがよろしいですか?」
GM「えーと、何を買うつもり?」
ウィド「『自動巡回ソフト』です。情報収集用に欲しいのですが」
GM「まあ、情報収集にしか使えないアイテムだし、それくらいなら認めてもいいよ」
《購入判定》
難易度5 3D+2→7 成功
情報収集として集まった中庭が見渡せる和室。
その部屋に雷神を案内すると、切嗣は押し入れの中を物色し始めた。
切嗣『ふむ…ここにあったか』
雷神『そんな物があったんだな』
切嗣『ああ、FH時代に使っていたものだ。多少なりとも役に立つはずだ』
ウィド「ではこのまま情報収集と行きましょう。私は黒瀬闇一についてを〈噂話〉で調べましょう。今手に入れたアイテムも使います」
黒瀬闇一について
4D+1→9 成功
ウィド「よし、これであと一つですね!」
SM「じゃあはい、情報よ」
噂話8
神影恋火、狭川羽粋の通う初等部の少年。成績も運動も平均で目立たない存在。羽粋がこの学校に転校して、少し経った頃に転校してきた。
クラスメイトの証言で、狭川羽粋の事を「姉ちゃん」と呼んでいたらしい。だが、狭川羽粋本人は一人っ子で弟はいない。
ウラノス「それじゃ、俺もするぜ。ダイヤモンドダストで〈FH〉で調べるぜ。まあ、10でも出ないと全部の情報が抜けないんだけどな…」
ダイヤモンドダスト
3D+2→10 片方成功
ウラノス「やっぱり届かなかった!!」
GM「でも下位情報は抜けたよ。じゃあ、片方だけ渡すね」
FH9
本名は氷置大湖と言う少年。【ダークカオス】所属のFHチルドレンで、同じチルドレンで親友でもある相方と二人一組で行動している。
シンドロームはサラマンダーとノイマンのクロスブリード。通常とは異なる力を用いて冷気を操り、数多のUGNエージェントを殲滅してきた。
雷神『…なるほどな』
切嗣『そちらは何か分かったか?』
雷神『ああ。あんたを襲った奴について調べてみた』(メモを渡す)
切嗣『少年、か? なら、セイバーと戦ったあの正体不明の敵は一体…?』
雷神『んで、そっちはどうだ?』
切嗣『ああ。こちらも闇瀬黒一について判明した』(メモを渡す)
雷神『…ふーん、羽粋の事を姉ちゃんってねぇ。確か奴は記憶を操れる能力があった筈だ。それと関係があるかもしれないな』
切嗣『そして、もう一人の人物か…あと少し情報が欲しい所だな』
スピカ「…GM、途中参加な形だけど私も出てもいい?」
GM「え!? あ、別にいいけど…出ないんじゃなかったの?」
スピカ「ここまで来たんですもの。こうなったら、意地でもこのシーンで情報を抜いてやるわ」
GM「あ…一応確認だけど、二人は大丈夫?」
ウィド&ウラノス「「もちろん!」」
GM「よし。なら愛星さん、このシーンに登場していいよ」
スピカ「ありがとう、GM」
《シーン登場》
愛星1D→10 83%→93%
スピカ「どうしてさっきから10ばっかり出るのよ!? 完全にジャーム化予備軍じゃない!!」
テルス「だ、大丈夫よ!! その分私が守るから!!」
ウィド「…GM、Eロイスって幾つぐらいあります?」
GM「さすがに教えられないよ…」
愛星『――お邪魔するわよ』
突如、誰もいないはずの中庭から声がかけられる。
二人が振り返ると、そこには支部に居た筈の愛星が返事も待たずに無断で上がり込んでいた。
雷神『うわっ!? あんた何時の間に!?』
切嗣『支部長か。今忙しいのだが』
愛星『ええ。ちゃんと情報収集やってるようで安心したわよ』
切嗣『まだ完全ではないがな』
愛星『…貸して。残りは私が調べるわ』
切嗣『いいのか?』
愛星『私の持ち分は情報収集と援護だけ。利用出来る内にしなさい』
スピカ「と言う訳で残りの情報を〈UGN〉で調べるわよ。コネ:情報収集チームを使用して達成値を上げる。エフェクトは使わないわ」
ダイヤモンドダスト
4D+4→10 失敗
スピカ「まだよ! 持っている財産ポイントを全部消費して、達成値を12にするわよ!!」
ガイア「やった! これで最後の情報が抜けた!!」
テルス「さっすがスピカ!!」
SM「おめでとう。これが最後の情報よ」
UGN12
氷置大湖には、《シヴァ》と呼ばれる青い宝石に擬態しているオリジン:ミネラルのRB(レネゲイドビーイング)を所持している。ジャーム化しているものの、彼の意志に反応して全身が氷で出来た女性のような姿となり共に戦う。
この事件の前には、狭川羽粋に関する任務を受けていた黒瀬闇一のバックアップをしていたようだ。
猫川美亜『毎度あり〜! 今後ともよろしくね〜!』(通信を切る)
愛星『全く…小暮が贔屓する情報屋だから利用してみたけど、支部の予算を丸々持って行ってくれたわねあの子…!!』
切嗣『なるほど、ミネラルのRBは装甲を作り出す能力を持っている…。道理でセイバーが苦戦する筈だ』
雷神『それと、羽粋が前々から狙われていたのも分かった…問題は奴らが何処にいるのかだな』
愛星『こればっかりはどうしようもないわ…私達はいつも後手に回る事しか出来ないもの』
ようやく敵の情報を入手したにも関わらず、達成感よりも煩わしさしか込み上がらない。
沈黙が続き、車の音所か部屋を吹き抜ける風の音まで鮮明に耳に届く。しばらくしてようやく口を開いたのは、雷神だった。
雷神『――んで。折角だから聞いて置きたいんだが…あんたら、どういう経緯で知り合って手を組むことになったんだ?』
愛星『初めて切嗣と出会ったのは…今から数年も前の事よ。FHが企画した作戦を止める為、私は部下と一緒に現場に向かった。そこで彼に会ったわ』
切嗣『私は当時、あらゆる願いを叶える遺産を巡って町の人々を巻き込んでまで奪い合う、などとバカな行いをしでかすFHとUGNを始末しに回っていた。FHセルの一つを殲滅した際に、彼女の部隊と出会ったんだ』
愛星『私も当時は、上層部からの配属で遺産争奪には加わらず純粋にFHを取り締まる側だったわ。で、当時切嗣を見かけた第一印象は…相手は味方である筈のFHエージェント達を始末した人物、だから逃がさずにそのまま交戦に持ち込んだの。だけど、見事に返り討ちにされたわ』
切嗣『部下を始末し、最後に上の立場である彼女を殺そうとしたが、始末し損ねたFHの残党がいてな。お互いが消耗しきった所を狙って攻撃を仕掛けられた。しかし、援護だった彼女の力を借りる事でその残党を殲滅した。その後はお互い見なかった振りをして立ち去ったと言う訳だ』
愛星『で、その遺産争奪の舞台となったこの町の一角で起こった大規模な爆発――黄昏大災害が起きた際に現場で彼と士郎を見つけたの。それから彼はUGNの協力者となっているのよ』
雷神『へぇ…そんな過去があったんだな』
ウラノス「――つーか今の話殆どFateじゃねーか!! 黄昏大災害って何があったんだよ!? 裏で絶対とんでもない輩が戦ってるよな!? あと打ち合わせもしてないのによくポンポン設定作れるなお前ら二人!!」
スピカ「折角だから設定拾ってみたのよ。まあ、本物の切嗣や言峰なら確実に私のキャラを見逃さずに始末していたでしょうけどね」
ウィド「ですが、おかげで色々とキャラ付けが出来ました。ありがとうございます、姉さん」
テルス「でも珍しい。ウラノスがツッコミするなんて」
ウラノス「ボケの比率が多いんだから仕方ないだろ…少しだけクウの気持ちが分かった気がしたぞ」
ガイア(ここであたし達のツッコミ担当のグラッセ、ジェダイドかラックって言わない辺り、相当嫌っているね…まあ分かってる事だけど)
GM「では、三人で過去の話をしていたその時。雷神に電話がかかるよ。相手は羽粋からだ」
ウラノス「羽粋っ!? すぐに出るぞ!!」
雷神『羽粋! どうした、羽粋!?』
羽粋《な、なに急に…大声出さないでよ、雷神お兄ちゃん》
雷神『す、すまん…こんな時間に電話かかってきたから、何かあったのかと思って』
羽粋《あ、あのね…恋火お姉ちゃん、近くにいる? メールをしても電話しても、返ってこないから…》
雷神『? いや、いないが…今、友達の家に泊まりに行ってるんだ。伝言があるなら、俺が伝えておくぜ?』
羽粋《そう…? なら、明日学校が終わったら近くのバーガーショップに来てって伝えて…私、待ってるからって!》
雷神『おい、羽粋!?』
慌てて繋ぎ止めようとするが、通話は一方的に切れてしまう。
二人の会話は、残りの二人にもちゃんと聞こえていた。
切嗣『…支部長、彼女は? もう起きてもいい頃合いだろう?』
愛星『ええ。雷神、伝えてあげなさい』
雷神『…分かった』
SM「なら、緊迫とした空気のところでシーンを切るわ。全部の情報を抜いたから、次から話が一気に進むわよ!」
■作者メッセージ
補足コーナー:Dロイス『起源種』(オリジナルレネゲイド)
通常のレネゲイトと、違う性質を持つレネゲイドウイルスに感染している事を表すDロイス。
例えば、インフルエンザは年々環境に合わせて性質を変える。その為、その性質に対抗する為に毎年ワクチンを打つ必要がある。20年ほど前に発見されたオリジナルレネゲイドも同じで、遺跡から運び出され世界中に解き放たれた際に現代の環境に合わせてその性質を変えた。
起源種はレネゲイドが変化する前――遺跡から解放される前のレネゲイドウイルスに感染している存在の事を指す。現代のレネゲイドとは違う特別な存在。何故そのような状態のレネゲイドに感染されたかは、GMと相談しながら自由に決めると良い。
殆どのオーヴァードは浸食率が上がると、肉体や精神の身体能力が上がり一定になるとエフェクトのレベルも上がる。だが、起源種は身体能力が上がらない代わりに浸食率によるエフェクトのレベルが上がりやすくなる。
通常のレネゲイトと、違う性質を持つレネゲイドウイルスに感染している事を表すDロイス。
例えば、インフルエンザは年々環境に合わせて性質を変える。その為、その性質に対抗する為に毎年ワクチンを打つ必要がある。20年ほど前に発見されたオリジナルレネゲイドも同じで、遺跡から運び出され世界中に解き放たれた際に現代の環境に合わせてその性質を変えた。
起源種はレネゲイドが変化する前――遺跡から解放される前のレネゲイドウイルスに感染している存在の事を指す。現代のレネゲイドとは違う特別な存在。何故そのような状態のレネゲイドに感染されたかは、GMと相談しながら自由に決めると良い。
殆どのオーヴァードは浸食率が上がると、肉体や精神の身体能力が上がり一定になるとエフェクトのレベルも上がる。だが、起源種は身体能力が上がらない代わりに浸食率によるエフェクトのレベルが上がりやすくなる。