クライマックスフェイズ4
第三ラウンド
セットアップ短縮
切嗣《サポートデバイス5》【精神】ダイス+10 143%
恋火《エターナルブレイズ4》 攻撃力+16&行動値0 145%
順番は前と一緒
GM「それじゃあ、イニシアチブだけど再び闇一は《加速する刻3》を発動して割り込むよ! マイナーは放棄、メジャーで《ナーブジャック2》発動! 対象は雷神で」
ウラノス「ふざけんな!? ダイスって決めるって話だろうがぁ!!」
GM「冗談だよ。俺としては愛星さんの援護欲しいなー。それじゃ、コロッと」
1D6→4 切嗣
GM「切嗣かぁ…まあいいや。それじゃ〈意思〉の対決を…」
ウィド「ふ、私の精神を舐めるな!」
《意思対決》
切嗣19D+1→30
闇一8D+3→18
GM「そうだった!? 切嗣って今【精神】のダイス強化されてたんだったー!?」
ウィド「流石は令呪の力。これぐらいしてもらわないと」
虚空から銀色の鎖が飛び出し、切嗣の腕に絡まる。
が、軽く手を振るっただけで切嗣に絡まっていた鎖はバラバラに砕かれてしまった。
『操る…と言うより、記憶を思い出させ感情をコントロールする術か。だが、相手が悪い。身の程を覚えるのだな』
『くっ…!』
スピカ「それじゃ、今度こそ私の番――いい加減決めて頂戴! マイナー放棄で《要の陣形4》の回復&支援コンボ! ダイス6、達成値8、3D+4分の回復を恋火、雷神、切嗣に! 浸食率149%!」
《回復》
3D+4→21
『さあ――これが最後の歌よ! 『ChRoNiClESeVeN』!』
星華が叫び、最後の力を振り絞って三人へ歌を送る。
『君の想いをそっと 追いかけて掴んだ 描いた約束さえ滲んでしまうから…』
風に乗って運ばれる彼女の歌は、三人に活力を取り戻させる。
振動を通じて、他人の波長すらも操るハヌマーンの能力。それを特定の人物に届けさせる、領域操作によるオルクスの能力。可能にさせる為の、演算能力を持つノイマンの能力。トライブリード。力は弱いが三つのシンドロームを持つ能力者だからこそ、出来る技だ。
ガイア「よっし、全回復だよ!」
ウラノス「俺もだ。一回は耐えられそうだな」
ウィド「さあ、次は私の番! ここで落とさせてもらいます! 先程と同じ召喚コンボ! 支援合わせ、ダイス26個、攻撃力19、達成値12、C値6、浸食率は146%! 対象は大湖です!」
GM「…闇一は《闇の指先3》を使わない。そのまま命中判定して」
《命中判定》
26D+12(C値6)→65
SM「それじゃ、再び《氷盾3》と《氷雪の守護3》で3D+15のガードを行うわ」
《ダメージ算出》
7D+19→61
《ガード算出》
3D+15→28
《実ダメージ》
61−28→33
『ユビキタスの干渉 啼り止まない解を 非可逆的 幾許の運命をさえずる』
『こいつで終わりだ――出でよ、青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)!!!』
三枚のカードを目の前に浮かばせるように並べた瞬間、一面を覆う強い輝きを放つ。
光が収まると、切嗣の背後には三つの首を持った青眼の巨大な白竜が雄叫びを上げて立っている。
そのドラゴンは大湖に狙いを定めると、三つとも息を吸うように口に光を溜め込み、特大のブレスを三方向からぶつけた。
SM「攻撃の演出に滅茶苦茶本気出してる……さて、ここで大湖は戦闘不能になるわ」
ガイア「やった、これで残るは――!」
SM「だけどこの瞬間、大湖は《ラストアクション2》を使用! HP0になった瞬間、メインプロセスを行えるわよ!」
テルス「何よそれ!? 聞いてないわ!?」
SM「だって言ってないもん。
マイナーは《オウガバトル3》! メジャーで《コンセントレイト3:サラマンダー》、《コキュートス3》、《氷の戒め2》でシーン攻撃! 更に《バーストブレイク2》も追加するわ! ダイス8、達成値5、攻撃力は5D+19、C値は7、命中したらラウンド中判定ダイスは3減少よ!」
ウラノス「完全に捨て身の攻撃じゃねーかよ!?」
スピカ「これじゃあ私の守りでも対処出来ないわ!?」
テルス「…まだよ。私はここで《異世界の因子1》を発動するわ! 浸食率は103%!」
GM「え? ここで?」
テルス「私がコピーするのは――《原初の黒:時の棺1》! これを即座に使うわ! 浸食率116%!」
GM「あ…あああああぁぁぁ!!!??」
ガイア「そっか! それを使えば攻撃は自動失敗!」
ウラノス「テルス姉さんにしては考えたじゃねーか!!」
テルス「私の守り、シーン攻撃に対応出来ないでしょ? 考えた結果、これを使うしか防ぐ方法がなかったのよ」
GM「一度ならず、二度までも…本当にGM泣かせだよ…!」
『ここで倒れるのなら…お前達も道連れだぁ!!! グレイスアロー!!!』
大湖は最後の力を振り絞り、辺り一帯に無数の氷の矢を降り注ぐ。
瀕死間際に出した、火事場の馬鹿力の攻撃。回避はおろか、防ぎようもない。誰もがそう思った。
大量の氷の矢に向かい合う、小暮を除いて。
『私は、盾――世界を守り抜く守護者、ユニバーサルガーディアンネットワーク!!! 仲間を、家族も護れないで世界を護れるものですかぁ!!!』
両腕を交差し、上空の氷の矢を睨みつける。
すると、切嗣が呼び出した白い騎士が具現化し、自分達を護るようにその身を盾のように構える。
大湖の攻撃は全て騎士に直撃する。騎士は幾多もの氷の矢に身体を貫かれたが、役目を終えると何処か満足そうに姿を消した。
『うそ…だろ…!』
『どうかしら…うぅ!』
全力の攻撃を凌いだ光景に闇一が唖然とする中、小暮はその場で膝を付いた。
『小暮お姉ちゃん!』
『素人が私の能力を使うからだ』
『切嗣、てめぇ!!』
『事実だ。私でも使う度にリスクを負う術だ…これ以上、彼女に無理はさせられないぞ』
掴みかかる雷神に、切嗣は淡々と述べてから敵を見る。
そこには攻撃を出し終え、とうとう限界に達した大湖が倒れている所だった。
『俺はここまでのようだ…後は任せた、闇一…』
『大湖!? よくも、大湖を…!』
『…ずっと気になっていた事があるわ』
自分達を睨む闇一に、歌を中断し愛星が話し掛ける。
『あなたのその強さ――ジャームじゃないわね?』
この問いかけに、闇一は驚いたように表情を強張らせる。
そして、背後にいる羽粋に目を向けて半ば吐き捨てる様に答えた。
『…ああ、そうさ。俺も大湖も人としての心を持ってる』
『なら、どうして…』
『知りたかったら…俺達を倒してみなよ、お姉さん!』
GM「次は闇一の番。先程と同じコンボを使う。ダイス10、達成値4、攻撃力4、C値7の装甲無視の射撃攻撃、命中したら放心の効果付属。相手は――うん。浸食率もロイスもヤバい愛星にしよう」
ガイア「《魔獣の咆哮4》を…」
スピカ「使わなくていいわ、ガイア。あなたも十分危ないから」
ガイア「じゃあ、使わないよ」
《命中判定》
10D+4(C値7)→26
GM「うーん、回らないなぁ」
スピカ「あえてノーガードよ」
テルス「カバーリングするわよ! エフェクトレベルも上がったから《崩れずの群れ2》、《命のカーテン3》、《スプリングシールド2》同時発動するわ! 浸食率124%!」
《ダメージ算出》
3D+4→19
《実ダメージ》
19−16→3
『思い出させてあげるよ、お姉さん…あんたの中の恐怖をね!!』
闇一は愛星に指を突きつけると同時に、彼女の心にある記憶を操ろうとする。
だが、狙いを定めた瞬間を狙って小暮が前に飛び出した。
『させないって、言ってるでしょ…!』
『小暮!?』
『言った筈よ…! 仲間を護れないで、世界なんて護れるかって!! それにこんな精神攻撃、スケベな事を考えればどって事ないわぁ!!! さーて、あなたを素っ裸にしたらどう可愛がってやろうかしら、ゲェヘヘヘ…!!!』
もはや不気味な笑いを浮かべてこちらを見る小暮に、闇一は本能的な危険を感じたのだろう。顔を青ざめて後ずさりした。
『ヒイィ…!!』
『…精神攻撃は基本だな』
『そう言う問題!?』
そんな小暮の横で遠い目で呟く切嗣に、思わず恋火がツッコミを入れた。
テルス「これで私のHPは34ね」
GM「装甲値無視なのに何で一向に減らないの!? 何でピンピンしてるのこの人!?」
SM「このゲームでも体力防御強すぎでしょ…」
ウラノス「さーて、次は俺の番だ。
マイナーを使って、ようやく暴走解除するぜ。メジャーは《コンセントレイト3:ブラックドック》、《アタックプログラム4》、《アームズリンク4》。最後の《バリアクラッカー2》と《ミカヅチ3》で全力攻撃だ! ダイス20、攻撃力3D+15、達成値18、C値6の装甲無視ガード不能攻撃だ! 浸食率は148%!」
GM「ここで闇一は《闇の指先3》を発動! C値を1上げる!」
ウラノス「(コロコロ…)――22…!」
スピカ「だったら、最後の《妖精の手4》発動! 浸食率153%!」
《命中判定》
20D+18(C値7)→71
GM「こんなの回避出来ないよー!! …うん19で無理!」
《ダメージ算出》
11D+15→75
『聖域さえも 深層さえも 浸食されないような意思を ずっと、ずっと抱いて』
『こいつで最後だぁ!!!』
精神を落ち着かせ暴走を沈めると、その身から放たれる雷電を中に埋め込んだ機械に注ぎこむ。
機械化された身体をフルオートさせ、雷神はチャクラムを握り締めて一気に闇一に近付き肉眼で捉えられない速度で電撃を込めたチャクラムで何度も切り裂く。
そして、愛星が歌を止めて指を鳴らす。
『『ライトニングノヴァ!!!』』
距離を取った去り際に雷神がチャクラムを振り下ろすと愛華の能力が発動し、空間が弾けると同時に時間差で雷の斬撃が襲い掛かった。
ガイア「か、かっこいい!! いいなー、連携技!!」
スピカ「これもTRPGの成せる技よ」
GM「攻撃がでかいから、ここで闇一は《復讐の領域2》を発動! 与えた分のダメージを相手にも返すよ!」
ウラノス「くっ、このダメージ量じゃどうあがいても戦闘不能かよ…! 仕方ない、春日のロイスをタイタスして復活する! HP17」
GM「そして闇一は戦闘不能になるけど《蘇生復活2》を発動! HP1で復活するよ」
ガイア「って事は、あと一息!」
テルス「なら、私は待機するわ…恋火、やっちゃいなさい」
ガイア「分かった!
マイナーは無し。メジャーで《コンセントレイト3:サラマンダー》、《灼熱の砦2》、《炎の刃3》だけ使うよ。ダイスは22個、攻撃力は36、達成値11、C値6。浸食率153%!!」
《命中判定》
22D+11(C値6)→34
GM「…うん、18。駄目だったよ」
《ダメージ算出》
4D+36→58
『希釈された世界に今――軋んだ肢で踏み出したんだ』
『これが、あたしの炎だぁぁぁーーーーー!!!』
限界がすぐそこなのか、よろよろと立ち上がる闇一。だが、恋火は容赦なく蹴りを放つ。
そして、闇一に怒涛の蹴りを放ち、上空へと飛び立つ。
『火龍炎舞ゥっ!!!』
まさしく纏う炎を龍へと変え、その牙を闇一へとぶつける。
炎に、痛みに呑まれながら闇一は小さく呟いた。
『ごめん…うい、ねえちゃん…』
GM「恋火の一撃で、闇一も戦闘不能となったよ」
SM「戦闘終了条件を満たした事で、ここで終了よ。五人とも、お疲れ様」