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ダブルクロスThe 3rd Edition【Crumble Days】

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 ハンドアウト配布・トレーラー紹介
  • 02 PC紹介・前編
  • 03 PC紹介・中編
  • 04 PC紹介・後編
  • 05 オープニングフェイズ1&2
  • 06 オープニングフェイズ3&4&5
  • 07 ミドルフェイズ1
  • 08 ミドルフェイズ2
  • 09 ミドルフェイズ3(前編)
  • 10 ミドルフェイズ3(中編)
  • 11 ミドルフェイズ3(後編)
  • 12 ミドルフェイズ4
  • 13 ミドルフェイズ5
  • 14 ミドルフェイズ6&7
  • 15 マスターシーン
  • 16 クライマックスフェイズ1
  • 17 クライマックスフェイズ2
  • 18 クライマックスフェイズ3
  • 19 クライマックスフェイズ4
  • 20 バックトラック&エンディングフェイズ1
  • 21 エンディングフェイズ2
  • 22 エンディングフェイズ3
  • エンディングフェイズ3


     エンディングフェイズ5〈日常、そして別れ〉
     シーンプレイヤー 神影恋火


     黄昏市の中心にある大きな駅。ここを中心に様々な地方まで線路が繋がっている為、交通の要になっている。
     夕暮れに染まる駅前で、制服姿の恋火はスポーツバックを抱えた羽粋と二人で話をしていた。

    「ごめんね、恋火お姉ちゃん。お見送りまでして貰って…」

    「ううん、気にしないでよ。羽粋、あっちでも元気でね!」

    「うん。いきなり国内限定の交換留学に任命された時はどうしようかと思ったけど…黄昏学園代表としてお姉ちゃん達の分まで頑張ってくるね!」

    (ああ、羽粋の純粋な笑顔が眩しい…! 心が痛い…!)

     そう思いながら、恋火は作り笑いを浮かべる為に必死で耐える。
     交換留学と言うのは、もちろんUGNが羽粋を転校させる為に手配した偽の情報だ。幾ら彼女の身の安全を守る事だと分かっていても、やはり心苦しい。

    「恋火お姉ちゃん、これ」

     思い出したように、羽粋がバックの中に手を入れる。
     そこから取り出したのは、透明な包みに入った三つのカップケーキだった。表面にドライフルーツが見えているからして、生地に混ぜているのだろう。

    「これ…カップケーキ?」

    「この前約束したから、試作品のケーキを作ったら食べさせるって」

    「ありがとう、羽粋! 帰ったら皆で食べるね!」

    「気にしないでよ。恋火お姉ちゃんには助けて貰ってばかりだったから!」

     嬉しそうに恋火に笑顔を返した羽粋だが、急に首を傾げた。

    「…あれ? 私何を助けて貰ったんだっけ? えーと、宿題だったと思うんだけど…」

    「あ、羽粋! そろそろ行かないと電車が来るよ! 乗り換えもしないといけないんだから、早め行動っ!」

    「う、うん!」

     何かを思い出そうとする羽粋に危機感を感じ、恋火は考えを逸らす為に急かし出す。お蔭で羽粋も浮上した疑問を忘れて駅の中へと走る。
     だが、途中で足を止めて羽粋は恋火の方へと振り返る。その顔は、不安げだ。
     それも当然だろう。これから行くのは彼女も知らない場所で、また一人きりで暮らさないといけないのだから。
     だからこそ、恋火は彼女の不安を少しでも消す為に笑顔を浮かべた。

    「じゃあね、羽粋!! 休みには遊びに行くから、ちゃんと道案内してよねー!!」

    「うん…! またねー、恋火お姉ちゃんー!!」

     大きく手を振って見送ると、羽粋も同じように手を振って人混みの中へと姿を消していった。
     きっとまた、会えると信じて…。



     マスターシーン2 〈影達の囁き〉


     日の光も通さない、雑然としたどこかの路地裏。
     その一角で、黒コートに身を包んだ風切冷牙が携帯で誰かに電話していた。

    「――【メモリーチェーン】及び【ダイヤモンドダスト】は“光”の奪還に失敗。現在は元使徒(アポスル)であるFHマーセナリーに保護されました…その裏に、元マスターの称号を得たFHエージェントもいます」

    《そうか。で、二人は始末しなかったのか?》

    「UGNだけなら共に始末しましたが、背後の人物が厄介極まりないので断念しました…――まあ、どうせ下っ端。大した情報は持たせていません」

    《“光”は生かし方ない。まだチャンスはある。で、そちらはどうだ?》

    「何年潜入工作員していると思っているんですか? 上々です…何事もなければ」

    《ならば、とっとと守護者から“闇”を手に入れる事だ。我らが盟主も待ち望んでいる》

    「――ええ。必ずや」

     そこで通信を切ると、冷牙は歩き出す。
     そのまま路地裏に落ちる闇に紛れて、姿を消した。

    16/09/10 00:29 NANA   

    ■作者メッセージ

    GM:これにて、セッションは終了だよ! みんな、お疲れ様〜!
    PL五人:お疲れ様でした!
    ガイア:って、なんか表示がここだけ変わっている気が…?
    ウィド:いつも「」を使っているので、今回試験的にリプレイ作品で使う表示を変えてみたそうです。もし見難いようでしたら、次で元に戻すそうです。
    テルス:なるほどね〜。
    SM:さて、まずは感想なんだけど…やってみてどうだった?
    ガイア:うん、凄く楽しかったよ! あたしとしては大満足!
    テルス:私も思う存分セクハラロールが出来て楽しかったわ!
    ウラノス:まあ、たまにはこう言う遊びも悪くないな。
    ウィド:普段はクトゥルフで遊んでいますが、ダブルクロスも楽しかったです。ただ、最後のダイス運が…。
    スピカ:なんで私のダイス運こんなにムラがあるのよ…!
    GM:い、一名だけ異様な空気に包まれてる…。
    SM:で、でも楽しかったんでしょ?
    スピカ:ダイスを振る人は同じなのに…クトゥルフでもKPに無限にステータス振り直しを許可される程哀まれ、いざ本番になったら回避ファンブルでミ=ゴに攫われ、攻撃出来たと思ったらたったの1ダメージ…それ以降攻撃が全く当たらないし…!!(実話です)
    GM:駄目だ…もはや聞く耳持ってない、ダイス不審になってる…。
    テルス:スピカ(を元に作るキャラ)のダイス運って一体…?
    SM:行っちゃだめよ…。
    ガイア:ちなみに、ミ=ゴってなに? どんな敵?
    ウィド:ミ=ゴと言うのは、何というか…ある惑星から地球の鉱石を求めてやってくる神話生物の一種です。人間よりはるかな知能を持ち、様々な道具を作って持っています。
    ウラノス:ふーん、そいつ倒せるのか?
    ウィド:倒そうと思えば倒せます。ただ、シナリオによっては集団で襲い掛かって脳味噌取られて脳缶のまま生きてしまったり、捕まってモルモットに等しい実験動物となったり、高度なテクノロジーを駆使してクローン作り出されたりしますが。
    ウラノス:意外に恐ろしい生物だなオイっ!!
    テルス:ちょっと、私達ダブルクロスしているのよね? この作品クトゥルフじゃないわよ?
    ガイア:とりあえず、スピカさんのダイス運にムラがあるのはよく分かった…。
    SM:(クトゥルフ神話TRPGか…なんかよく分からないけど、敵である神話生物を倒すゲームっぽいし。今度グラッセ達と一緒にやってみようかなぁ?)



    ガイア:とりあえず、この話だけど…まだ続きがあるっぽい最後だったよね?
    GM:ああ。最初にも言ったけど、これはサンプルシナリオを元にして作ったからね。リズ姉ちゃ…――いや、羽粋が今後出てくる時の為の話なんだ。
    SM:言い換えれば、このシナリオは外伝でもありエピソード2.5にも当たる話なのよ。
    テルス:本当にちょこちょことダブルクロスの話にKHの設定を取り入れてるわね…。
    ウラノス:で、次こそは羽粋を助け出せるシナリオになるんだろ? その時こそ俺が主役として――
    GM:あ〜…今回はあっちの作者に頼んで作って貰った即興シナリオだから、神影一家の出番はもうないよ。
    ウラノス:んだとぉぉぉーーーーーー!!!!!
    ガイア:まあ仕方ないよね…あたし達、連日休み取らないと羽粋のいる町に行けそうにないし。特に小暮お姉ちゃんも雷神お兄ちゃんは教師だから、そう簡単には休めないよね。
    スピカ:そこは仕方ないわよね。私の最初のPCは既に敵として登場してやられちゃったし、ウィドの方も敵で動くようだし。
    ウラノス:あ〜…そういや、エンディングの最後に出てきたあいつって何者なんだ?
    ウィド:そこは近い内に分かりますよ。折角なので今後の伏線として、羽粋を狙う描写を加えましたが…はてさてどうなる事やら?
    テルス:…でもウィド、あなたマズいんじゃない?
    ウィド:マズい? 何がです?
    テルス:だって、ゲームとは言えリズとレイシャを狙ったのよ…もしこれをロクサスが知ったら…
    全員:あ…。
    ウィド:ハ、ハハハハ…!! ッシシシラナナケレバダダダダイジョオオブナンジャ…!!
    ガイア:あのウィドさんが恐怖で震えてるっ!?
    スピカ:大変! 【変異暴走:恐怖】起こしているわ!! しっかりしなさい!!
    GM:へんいぼうそう? なにそれ?
    テルス:レイシャ、それ所じゃ「うぉらー!!」「ぐはぁ!?」リズ、恐怖で竦み上がっている人に飛び蹴りしないのー!!



    GM:さて、どうにか落ち着いた所で。ここからは発生してしまったルール間違いのコーナーだよ。
    スピカ:今回もあったのね。
    GM:と言っても、今回はそんなにないよ。
     実はクライマックス戦の一部は投稿する前では《放心》によるダイスのペナルティ分をつけ忘れていました。ですが、投稿する前なのでダイス数を修正し再度振り直したものを出しています。
     愛星のキャラ作成で、経験点の計算が間違っていました。違和感を感じて計算し直したら、あと10点経験点が残っている状態でした。以上が、今回見つけてしまった間違いです。
    スピカ:うーん、気を付けていたつもりだったんだけど…《フルスクラッチ》だと慣れてる人でも間違いが起きるのよね。
    ガイア:でも、ただでさえ強い支援が更に強化される所だったんだね。
    SM:こちらとしては愛星の支援は脅威に近かったわね…。味方を強化するわ、攻撃を防ぐわで…。
    GM:あと少しでジャームになる所だったけどね。
    スピカ:うぐぅ!(グサリ)
    ウラノス:なるほど。スピカの弱点はダイス運って訳だな。
    ウィド:ですが、油断しない方がいいですよ。その分姉さんはとんでもない所でダイス運発揮するんですから! そうですよね、姉さん!
    スピカ:あなたの期待する目が逆に痛い!
    GM:このままじゃ収集つかなさそうだし、そろそろアフタープレイの経験点配布にいくよー。

    SM:それじゃ、経験点配布に行くわよ。表を確認しながら配布するわね。
    ガイア&ウラノス:待ってましたー!
    GM:まず『セッションに最後まで参加した』。これは全員1点獲得だ。
    SM:次に『シナリオの目的を達成した』。これは羽粋を救えたから10点、それと闇一と大湖の素性を見抜いて引き取ったボーナスとして更に5点追加するわよ。あとは…闇一の【闇使い】、大湖の【変異種】、シヴァの【究極のゼロ】のDロイス三つと、シナリオで使ったEロイス5つ。合計で18点ね。
    GM:次は、『最終浸食値による経験点』。まず、小暮と雷神は等倍で戻ったから5点。次に恋火は二倍で戻ったから3点。そして、追加振りで戻った愛星と切嗣は0点だよ。
    ウィド:うう…分かってはいましたが、やっぱり貰えないのは寂しい。
    スピカ:だけど、追加振りでも失敗していたらジャーム化決定だもの…戻れただけ良しとするわ…。
    ガイア:そ、そうだよ! ここは二人とも前向きに!
    SM:次に、『Sロイスをタイタスせずに所持していたか』。これも達成されてるから、全員に5点あげるわ。
    GM:次に『よいロールプレイをした』、『他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った』、『セッションの進行を助けた』。投票をとも考えたけど、やっぱり止めておく方針にするそうだよ。これは全員1点ずつあげるよ。
    SM:最後。『場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整を行った』。これも1点ずつ皆に配るわよ。
     さて、配分される経験点の合計は――

     恋火 36点
     小暮 38点
     愛星 33点
     切嗣 33点
     雷神 38点

     GM&SM 59点

    ガイア:なんかリズ達だけ経験点が多くない!?
    SM:そりゃ5人分の経験点を足して3で割ればこうなるわよ♪
    ウラノス:次があるかどうかは分からないが、貰えるものは貰っておくか。今ある力を強化するか新しいエフェクトを覚えるか…想像するだけでも楽しいな。
    テルス:そうね、次があるなら是非ともセクハラに磨きをかけて強くなりたいわ!
    スピカ:ある意味飛び入り参加してきそうね…皆負けないといいけど。
    ウィド:ふふふ…次回に向けて私も頑張りませんと…(黒笑)
    GM:今回のセッションはこれで終了だね! みんな、付き合ってくれてありがとう! よーし、今からお菓子とジュースで打ち上げだー!
    全員:おおー!
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