第一日目・3
最後にバスから降りたリラさんは、ナナの前へとやってくるなり深々とお辞儀をした。
「まさか、こうして自らナナさんの作品に参加出来るなんて…ナナさん、今回はよろしくお願いします」
「もちろんです!! 今回は誠意を込めてリラ様を全力で、お・も・て・な・し…おもてなーし。させて、頂きます!!!」
「2013年流行語大賞のセリフをここで使うか!?」
有名なアナウンサーが使った事で一躍広まった流行語に、グラッセがすかさず突っ込みを入れる。さすがはリラ様の作品でツッコミをしてきただけあって、キレが違う。
「さて。全員揃った所で、そろそろくす玉を…」
「揃ったって…ゼムナスがいないんだが?」
くす玉の紐を握ろうとするナナに、参謀であるサイクスが声をかける。
その言葉に、再び何人かが辺りを見回した。
「そう言えば、マスター・ゼアノートもおらぬぞ?」
「偽物アンセムもいないな、こっちでは姿は出てるんだから居てもおかしくないと思うが…」
「あんな奴、いない方が世界の為だ」
不思議そうにゼノとテラが探す中、リクが清々しい表情で答える。
「ん? 何か空から変な音が…」
ヴェンが空を見上げると、何やら黒い点がこちらへと近づいてくるではないか。
「え…? あのヘリ…何?」
ようやくナミネが黒い点の正体を見破っていると、ヘリは段々とこちらに近づいてくる。
やがて肉眼からでも分かる距離まで近づくと、ヘリに取りつけられたスピーカーから聞き覚えのある声が発せられた。
「こちらアンセム、現場に到着した。これより我が同胞達と共にミッションを開始する」
「すごい戦闘ヘリですね〜」
「あ〜、メタル○ア・ソ○ッドの最新作出てるもんねぇ〜」
「って、あいつら何て言う声優ネタ使ってんだぁぁぁ!!?」
中に乗っているアンセムの元ネタにリラさんとナナがしみじみと言ってると、スケベ達によって復活したクウがツッコミを入れる。さすがは我が作品の数少ないボケとツッコミ両方が出来るキャラだ。
「何でもいい…奴らが何人いようが、どんな手段で現れようが、迎え撃って撃墜するまで」
「エ、エンさん…? 目が怖いんですが…?」
ダブルセイバーを取り出してこちらに近づく戦闘ヘリを睨むエンに、ジェダイドが恐る恐る声をかける。
理由は…私と夢旅人さんの合同小説を読んでる方にはお分かりだろ。
「では、ここは私達にお任せを。リラさん、行きますよ!!」
「もちろん!!」
自信ありげに一歩前に出る作者二人は、どっかで見た事のある掌サイズの赤と白のボールを取り出し…投げつけた。
「出て来い!! マ○ォクシー!!」
「ピカ○ュウ、君に決めた!!」
『『『ポ○モンっ!!?』』』
全員がツッコミを入れる間にも、巨大なキツネのポケモンとお馴染みの電気ネズミがボールから現れる。
実は私もリラさんも初代の頃から数々のポ○モンシリーズをプレイしてきたと言う共通点があるのだ。
「そんな理由で!? それよりもリラのはともかく、あんたは何でピカ○ュウなんだよ!?」
ロクサスが叫ぶと、ナナは胸を張って答えた。
「ただのピカ○ュウじゃないぞ!! 昔配信で貰ったサト○のピカ○ュウだ!!」
「あの有名なサト○の!?」
「と言うか、もうそれ他力本願じゃん!?」
威張りながら言うナナに、ソラが目を輝かせるとカイリが尤もなツッコミを入れる。
すると、ナナは横目で小さな声で反論し出す。
「だって私まだブラックをプレイ中で…最初に選んだポ○モンだって、まだ第二形態の○ャノビーだし…」
「ナナさん、最初の三匹の中から草タイプ選んだんですか? 思いっきりジム戦とか不利だし、素早さしか特化してないよ? それよりはポ○ブかミ○ュマルでしょう、今までや最新作での攻略考えると草タイプなんてもう時代遅れですよー?」
「何をぉぉぉ!!! 初代から草一筋である私を侮辱するかぁ!!! 草タイプだってなぁ、愛があればどうにでもなるんだ!!! そうだろリク、ルキルっ!!!」
「「いくらあんたが草使いだからって女好きのソムリエと一緒にするなぁ!?」」
いきなり振られたナナのポ○モンネタに、デン○…ではなく、リクとルキルはツッコミを入れる。
「まあ、どんなに強い愛でも、私の炎タイプのポ○モンで一瞬で黒焦げに出来ますけどね〜♪」
「ムキーーーー!!! 言ったなぁ!!! そんな炎、私のドダイ○スのじ○んで一発で鎮火させてやらぁぁぁ!!!」
(((確かに炎タイプは草タイプに強いな…)))
余裕の表情を浮かべるリラさん、それに圧されたのか歯軋りしながら睨むナナの様子に、誰もが心の中で呟いた。
「そんな弱っちいポ○モンに炎タイプをぶつける必要もない。ナナさんと同じ二世代前なら私のエン○ルトで十分だ!!」
「草に水でかかってくるとは随分余裕ですね…ギガ○レインで全部吸い取ってやりますよ?」
「やれるものならやってみなさい…れいとう○ームで速攻で倒してやりますから」
別のモンス○ーボールを取り出すなり、二人の間で火花が激しくぶつかり合う。
その状態で同時にボールと投げると、ナナのボールからは植物と土で出来た巨大なカメ、リラさんのボールからは目つきの鋭い大きなペンギンが現れた。
「素早さで一気に決める!! エン○ルト、れいとう○ーム!!」
「ドダイ○スには『せんせ○のツメ』を持たせているんだ!! ドダイ○ス、ハー○プラント――!!」
「ぬぅん!!」
「雷よっ!!」
技と技がぶつかり合おうとした瞬間、ドダイ○スは竜巻で吹き飛ばされ、エン○ルトには落雷が落ちる。
思わず作者二人が固まる中、こうかはばつぐんだったのか二匹は目を回して地面に倒れ込んだ。
「いやーーー!!! ドダイ○スーーーー!!?」
「私のエン○ルトーーーー!!?」
一撃で戦闘不能になった手持ちに二人が悲鳴を上げると、攻撃したザルディンとラクシーヌが武器を握りながら睨みつけた。
「「くだらない内輪揉めするぐらいなら、さっさとあいつら撃墜しろ(なさい)っ!!!」」
「「ハ、ハイ…」」
上空の戦闘ヘリを指しながら脅す二人に、ナナとリラさんも縮こまってコクコクと頷く。
何がともあれどうにか場が収まり、作者二人は当初の目的であるゼアノート達の乗っている戦闘ヘリを見上げた。
「レベル100まで育て上げた力、見せてやる!! マ○ォクシー、ブラス○バーン!!」
「マフォクーーー!!!」
リラさんの命令にマ○ォクシーは全身から炎を放出するなり、戦闘ヘリへとぶつけて爆発させる。
「「「「ぬおあああああぁ!!?」」」」
「今だ!! ピカ○ュウ、10万○ルト!!」
「ピーカー…ヂュウウウ!!!」
四人分の悲鳴が轟々と燃えるヘリから聞こえると、ナナがピカ○ュウに命令を出す。
小さな体から発せられた大量の電流を燃えるヘリにぶつけるものだから、とうとう空中で爆発してしまう。
だが、忘れてはならない。彼らの介入を人一倍快く思っていない人物がいる事に。
「『ブラスタースペル』!!!」
「「「「うぎゃあああああああ!!?」」」」
爆発の中にいるゼアノート達にトドメを刺すかのように、スタンバイしていたエンがさまざまな属性の上級魔法をぶつける。
本編ではソラ達を苦しめた魔法なだけあり、息つく暇もない連続の攻撃が襲い掛かる。やがてゼアノート達は黒焦げ状態になりながら痛々しい悲鳴を上げ……全員のいる駐車場へと落下した。
「「「「はぐぅ!!?」」」」
「しつこいわね…!!」
「ここは『トリニティ・リミット』で一気に…!!」
「ま、待て二人とも!? 儂はこれでもキーブレードマ「「トリニティ・リミットォォォ!!!」」「「「ぐわあああああああっ!!!??」」」」
マスター・ゼアノートの言葉も虚しく、【Bbs】での恨みを晴らさんとテラとアクアが力を合わせてキーブレードの光で四人を攻撃する。
これにはマスター・ゼアノートだけでなく、アンセム版ゼアノート、ゼムナスも再び地面に倒れる中、青年版ゼアノートがダメージの受けすぎで身体をピクピクさせながら呟いた。
「なぜ…俺までこんな扱いなんだ…!?」
「「悪役だからでしょ」」
「それでもこの扱いはあるかぁぁぁ!!?」
作者二人の答えに、思わずゼアノートは叫ぶ。
そんな中、地面を這いつくばって逃げようとする人物が…。
「オイ待てよ偽物のアンセムゥ?」
「ヒイィ!!?」
冷たい声と共に殺気が送られ、アンセムは動きを止める。
その状態で後ろを見ると、黒いオーラを纏ったリクが見た事も無いくらいの怖い笑顔で拳を鳴らしていた。
「ソラに倒されたと思ったら、毎度毎度しつこく俺の前に出てきて……しかも【3D】じゃ俺だけじゃなくソラまで狙いやがったよなぁ…? 【KH3】の前にここでしっかりと制裁しておかないとなぁぁぁ…!!!」
「待て、さすがにキャラが崩壊して――!!」
「こっちはプレイ中あんたにどれだけ苦しめられたと思ってんだ」
「そうだー! 少しはプレイヤーの身にもなるべきだー!」
「貴様らぁぁぁ!!! ぎゃあああああああああ!!?」
ナナとリラさんの死刑宣告とも言える言葉にアンセムは怒鳴るものの、それはすぐにリクの手によって悲鳴へと変わった。
ドタバタ通り越して制裁にもなってきた光景が続くものだから、リズは頭を押さえてしまう。
「グラッセ、ムーン…この企画、本当に来て良かったのかな?」
「言うな、リズ…」
「さすがの俺も若干後悔しかけてるんだ…」
「大丈夫…今日中には慣れるよ」
不安になる三人に、シャオは疲れた表情でフォローを入れる。
この四人の心情に気付いているのか、気づいていないのか。ナナは改めてくす玉へと近づいた。
「それでは、気を取り直して…――リラ様、我が旅館…基、R企画へようこそ御出で下さいましたっ!!」
その激励の言葉と共にくす玉を割ると、さまざまな色をした紙吹雪が降ってくる。
同時に、ナナの企画した番外編【R旅館】が始まるのであった…。
「まさか、こうして自らナナさんの作品に参加出来るなんて…ナナさん、今回はよろしくお願いします」
「もちろんです!! 今回は誠意を込めてリラ様を全力で、お・も・て・な・し…おもてなーし。させて、頂きます!!!」
「2013年流行語大賞のセリフをここで使うか!?」
有名なアナウンサーが使った事で一躍広まった流行語に、グラッセがすかさず突っ込みを入れる。さすがはリラ様の作品でツッコミをしてきただけあって、キレが違う。
「さて。全員揃った所で、そろそろくす玉を…」
「揃ったって…ゼムナスがいないんだが?」
くす玉の紐を握ろうとするナナに、参謀であるサイクスが声をかける。
その言葉に、再び何人かが辺りを見回した。
「そう言えば、マスター・ゼアノートもおらぬぞ?」
「偽物アンセムもいないな、こっちでは姿は出てるんだから居てもおかしくないと思うが…」
「あんな奴、いない方が世界の為だ」
不思議そうにゼノとテラが探す中、リクが清々しい表情で答える。
「ん? 何か空から変な音が…」
ヴェンが空を見上げると、何やら黒い点がこちらへと近づいてくるではないか。
「え…? あのヘリ…何?」
ようやくナミネが黒い点の正体を見破っていると、ヘリは段々とこちらに近づいてくる。
やがて肉眼からでも分かる距離まで近づくと、ヘリに取りつけられたスピーカーから聞き覚えのある声が発せられた。
「こちらアンセム、現場に到着した。これより我が同胞達と共にミッションを開始する」
「すごい戦闘ヘリですね〜」
「あ〜、メタル○ア・ソ○ッドの最新作出てるもんねぇ〜」
「って、あいつら何て言う声優ネタ使ってんだぁぁぁ!!?」
中に乗っているアンセムの元ネタにリラさんとナナがしみじみと言ってると、スケベ達によって復活したクウがツッコミを入れる。さすがは我が作品の数少ないボケとツッコミ両方が出来るキャラだ。
「何でもいい…奴らが何人いようが、どんな手段で現れようが、迎え撃って撃墜するまで」
「エ、エンさん…? 目が怖いんですが…?」
ダブルセイバーを取り出してこちらに近づく戦闘ヘリを睨むエンに、ジェダイドが恐る恐る声をかける。
理由は…私と夢旅人さんの合同小説を読んでる方にはお分かりだろ。
「では、ここは私達にお任せを。リラさん、行きますよ!!」
「もちろん!!」
自信ありげに一歩前に出る作者二人は、どっかで見た事のある掌サイズの赤と白のボールを取り出し…投げつけた。
「出て来い!! マ○ォクシー!!」
「ピカ○ュウ、君に決めた!!」
『『『ポ○モンっ!!?』』』
全員がツッコミを入れる間にも、巨大なキツネのポケモンとお馴染みの電気ネズミがボールから現れる。
実は私もリラさんも初代の頃から数々のポ○モンシリーズをプレイしてきたと言う共通点があるのだ。
「そんな理由で!? それよりもリラのはともかく、あんたは何でピカ○ュウなんだよ!?」
ロクサスが叫ぶと、ナナは胸を張って答えた。
「ただのピカ○ュウじゃないぞ!! 昔配信で貰ったサト○のピカ○ュウだ!!」
「あの有名なサト○の!?」
「と言うか、もうそれ他力本願じゃん!?」
威張りながら言うナナに、ソラが目を輝かせるとカイリが尤もなツッコミを入れる。
すると、ナナは横目で小さな声で反論し出す。
「だって私まだブラックをプレイ中で…最初に選んだポ○モンだって、まだ第二形態の○ャノビーだし…」
「ナナさん、最初の三匹の中から草タイプ選んだんですか? 思いっきりジム戦とか不利だし、素早さしか特化してないよ? それよりはポ○ブかミ○ュマルでしょう、今までや最新作での攻略考えると草タイプなんてもう時代遅れですよー?」
「何をぉぉぉ!!! 初代から草一筋である私を侮辱するかぁ!!! 草タイプだってなぁ、愛があればどうにでもなるんだ!!! そうだろリク、ルキルっ!!!」
「「いくらあんたが草使いだからって女好きのソムリエと一緒にするなぁ!?」」
いきなり振られたナナのポ○モンネタに、デン○…ではなく、リクとルキルはツッコミを入れる。
「まあ、どんなに強い愛でも、私の炎タイプのポ○モンで一瞬で黒焦げに出来ますけどね〜♪」
「ムキーーーー!!! 言ったなぁ!!! そんな炎、私のドダイ○スのじ○んで一発で鎮火させてやらぁぁぁ!!!」
(((確かに炎タイプは草タイプに強いな…)))
余裕の表情を浮かべるリラさん、それに圧されたのか歯軋りしながら睨むナナの様子に、誰もが心の中で呟いた。
「そんな弱っちいポ○モンに炎タイプをぶつける必要もない。ナナさんと同じ二世代前なら私のエン○ルトで十分だ!!」
「草に水でかかってくるとは随分余裕ですね…ギガ○レインで全部吸い取ってやりますよ?」
「やれるものならやってみなさい…れいとう○ームで速攻で倒してやりますから」
別のモンス○ーボールを取り出すなり、二人の間で火花が激しくぶつかり合う。
その状態で同時にボールと投げると、ナナのボールからは植物と土で出来た巨大なカメ、リラさんのボールからは目つきの鋭い大きなペンギンが現れた。
「素早さで一気に決める!! エン○ルト、れいとう○ーム!!」
「ドダイ○スには『せんせ○のツメ』を持たせているんだ!! ドダイ○ス、ハー○プラント――!!」
「ぬぅん!!」
「雷よっ!!」
技と技がぶつかり合おうとした瞬間、ドダイ○スは竜巻で吹き飛ばされ、エン○ルトには落雷が落ちる。
思わず作者二人が固まる中、こうかはばつぐんだったのか二匹は目を回して地面に倒れ込んだ。
「いやーーー!!! ドダイ○スーーーー!!?」
「私のエン○ルトーーーー!!?」
一撃で戦闘不能になった手持ちに二人が悲鳴を上げると、攻撃したザルディンとラクシーヌが武器を握りながら睨みつけた。
「「くだらない内輪揉めするぐらいなら、さっさとあいつら撃墜しろ(なさい)っ!!!」」
「「ハ、ハイ…」」
上空の戦闘ヘリを指しながら脅す二人に、ナナとリラさんも縮こまってコクコクと頷く。
何がともあれどうにか場が収まり、作者二人は当初の目的であるゼアノート達の乗っている戦闘ヘリを見上げた。
「レベル100まで育て上げた力、見せてやる!! マ○ォクシー、ブラス○バーン!!」
「マフォクーーー!!!」
リラさんの命令にマ○ォクシーは全身から炎を放出するなり、戦闘ヘリへとぶつけて爆発させる。
「「「「ぬおあああああぁ!!?」」」」
「今だ!! ピカ○ュウ、10万○ルト!!」
「ピーカー…ヂュウウウ!!!」
四人分の悲鳴が轟々と燃えるヘリから聞こえると、ナナがピカ○ュウに命令を出す。
小さな体から発せられた大量の電流を燃えるヘリにぶつけるものだから、とうとう空中で爆発してしまう。
だが、忘れてはならない。彼らの介入を人一倍快く思っていない人物がいる事に。
「『ブラスタースペル』!!!」
「「「「うぎゃあああああああ!!?」」」」
爆発の中にいるゼアノート達にトドメを刺すかのように、スタンバイしていたエンがさまざまな属性の上級魔法をぶつける。
本編ではソラ達を苦しめた魔法なだけあり、息つく暇もない連続の攻撃が襲い掛かる。やがてゼアノート達は黒焦げ状態になりながら痛々しい悲鳴を上げ……全員のいる駐車場へと落下した。
「「「「はぐぅ!!?」」」」
「しつこいわね…!!」
「ここは『トリニティ・リミット』で一気に…!!」
「ま、待て二人とも!? 儂はこれでもキーブレードマ「「トリニティ・リミットォォォ!!!」」「「「ぐわあああああああっ!!!??」」」」
マスター・ゼアノートの言葉も虚しく、【Bbs】での恨みを晴らさんとテラとアクアが力を合わせてキーブレードの光で四人を攻撃する。
これにはマスター・ゼアノートだけでなく、アンセム版ゼアノート、ゼムナスも再び地面に倒れる中、青年版ゼアノートがダメージの受けすぎで身体をピクピクさせながら呟いた。
「なぜ…俺までこんな扱いなんだ…!?」
「「悪役だからでしょ」」
「それでもこの扱いはあるかぁぁぁ!!?」
作者二人の答えに、思わずゼアノートは叫ぶ。
そんな中、地面を這いつくばって逃げようとする人物が…。
「オイ待てよ偽物のアンセムゥ?」
「ヒイィ!!?」
冷たい声と共に殺気が送られ、アンセムは動きを止める。
その状態で後ろを見ると、黒いオーラを纏ったリクが見た事も無いくらいの怖い笑顔で拳を鳴らしていた。
「ソラに倒されたと思ったら、毎度毎度しつこく俺の前に出てきて……しかも【3D】じゃ俺だけじゃなくソラまで狙いやがったよなぁ…? 【KH3】の前にここでしっかりと制裁しておかないとなぁぁぁ…!!!」
「待て、さすがにキャラが崩壊して――!!」
「こっちはプレイ中あんたにどれだけ苦しめられたと思ってんだ」
「そうだー! 少しはプレイヤーの身にもなるべきだー!」
「貴様らぁぁぁ!!! ぎゃあああああああああ!!?」
ナナとリラさんの死刑宣告とも言える言葉にアンセムは怒鳴るものの、それはすぐにリクの手によって悲鳴へと変わった。
ドタバタ通り越して制裁にもなってきた光景が続くものだから、リズは頭を押さえてしまう。
「グラッセ、ムーン…この企画、本当に来て良かったのかな?」
「言うな、リズ…」
「さすがの俺も若干後悔しかけてるんだ…」
「大丈夫…今日中には慣れるよ」
不安になる三人に、シャオは疲れた表情でフォローを入れる。
この四人の心情に気付いているのか、気づいていないのか。ナナは改めてくす玉へと近づいた。
「それでは、気を取り直して…――リラ様、我が旅館…基、R企画へようこそ御出で下さいましたっ!!」
その激励の言葉と共にくす玉を割ると、さまざまな色をした紙吹雪が降ってくる。
同時に、ナナの企画した番外編【R旅館】が始まるのであった…。
■作者メッセージ
リラさんの誕生日企画も終わり、久々にこちらを投稿できました。
何だかんだで前回から一か月以上更新していない状態…次からは少し気を付けたいと思います。
何だかんだで前回から一か月以上更新していない状態…次からは少し気を付けたいと思います。