チーム戦・1
前回までのあらすじ
私達作者が企画した旅館での交流会。しかし、それはあとがきや番外編での自業自得の制裁に復讐を企んだ作者二人が仕組んだ罠だった。
リベンジ企画と言う下らない企みに私達は見事に嵌ってしまったが、それもすぐに終わる。なぜなら…私とウラノスで悪党二人を跡形も無く消し飛ばすからっ!!!
「って、何勝手に人の作品にモノローグ作ってるの!?」
「しかも悪党って、お前ら私を誰だと思ってるの!? 物語を作り上げる作者だよ! 私消えたら物語完結しないんだから!!」
「うっさい!! 元はと言えば、前回文字数制限に引っかかる程話を詰め込んだあんたの所為でしょ!! とにかく、ようやくあんた達二人を纏めて始末出来るわ…!!!」
「お前らがいなくなっても、この話は俺達がちゃーんと引き継いでやる。本編だってリズもレイシャもガイアも救った後に幼なじみ君諸共敵ぶっ殺して、誰もが望むハッピーエンドにしてやるから安心しろ」
「俺さり気に死亡フラグ立ってるんですけど!?」
全身に電流を纏わせたウラノスのセリフに混じった不吉な言葉に、思わずツッコミを入れるグラッセ。
そんな中、リラさんは打開策を思いつきナナに顔を向ける。
「ナナさん、大丈夫!! この技は詠唱が長いから、その間に対策を――!!」
「「以下省略!!! ゴットオブサンダー!!!」」
「あんたら何て言う裏ワザ使ってんのーーーーーっ!!?」
「やめてぇぇぇ!!? ――なーんてね。ここで罠カード発動!! 『聖なる○リアーミラー○ォース』!!!」
その叫びと共に、あの遊○王デッキから一枚のカードを取り出す。
直後、半透明のバリアが作者二人を覆い、リズ達の巨大な雷は反射した。
『『『ええっ!!?』』』
「おっと、当てるのはあんたらじゃない。ポチッと」
思わぬ反撃に全員が驚いていると、リラが一つのボタンを押す。
すると、一番端にあったキノコがリズとウラノスの前へと瞬間移動され、反射された雷が直撃した。
「「んなああぁ!!?」」
攻撃は当たらなかったものの、黒焦げになったキノコに開いた口が塞がらない二人。
そうこうしている間にも、いつの間にか奥に取りつけられた大型モニターにポイントが表示された。
「よーし、10点獲得〜!!」
「いぇーい!!」
満点を取ってハイタッチをする作者に、ガイアが滝汗を掻いた。
「得点って…もうゲーム始まってるのぉ!!?」
「当たり前でしょ! さぁて、私達のチーム【ダブル作者】のターンが終わった所で――お待ちかねのチーム発表と行きましょうか!!」
「そんなの誰も待ってないんだけど!? それよりもこのゲーム、俺思いっきり不利なんですけどぉ!!!」
話を進めるナナに、グラッセは涙目で怒鳴り付ける。
グラッセの持ち分は何と言っても強力な魔法。しかし、他のキノコに攻撃が当たってしまえば意味が無い。その上で【トランス】なんてしてしまえば、一、二匹所か全部のキノコに攻撃が当たってチーム全部に満点を与えてしまうだろう。
「恨むなら自分が魔導師タイプである事に恨みなさいな」
「そんな設定作ったのはお前自身だろうがぁぁぁ!!!」
ある種の責任転換をするリラに、とうとうグラッセはブチ切れてしまう。
「お前はまだいい方だ、グラッセ!! 俺のバーサクは確実に封じられるんだぞ!!」
「あたしの合成も限定されるじゃない…!!」
「俺の見せ場が…!!」
「卑怯な…!!」
バーサクで髪を逆立てているサイクスの後ろでは、オパール、レクセウス、アンセムと言った広範囲の攻撃を扱う面子も歯軋りしている。
「はいはい、愚痴は置いといてチーム発表と行くよー!! その前に、一つ忠告。私達に対しての攻撃はウェルカムだよー、もう次のキノコ用意してあるからポイント入るしー?」
『『『チイィ!!』』』
キノコを盾にして言い切るナナに、全員は思わず舌打ちした。
「それでは、最初のチーム!! 彼らがいなければ始まらない、彼らがいてこそ動く物語。チーム名は【ヒーロー&ヒロイン】!! メンバーは、リズ・グラッセ・ムーン・テラ・アクア…」
「テラ、一緒に頑張ろうな!!」
ナナが読み上げている途中で、ヴェンはテラへと笑いかける。
『Bbs』での主人公なのだから、同じチームになるのは当然だろう。
「誰があんたをチームに入れるって言いました?」
「「「へっ?」」」
しかし、ナナから放たれた言葉にヴェンだけでなくテラとアクアも目を丸くする。
「じゃあ、ソラ? それともリク?」
カイリが主人公を務めた二人の名前を上げると、ナナは首を横に振って腕を振るった。
「最後の一人は…――シャオ、お前だぁ!!!」
その言葉と共に、シャオに向かってビシッと指を突き付けた。
『『『えええぇぇぇーーーーーーーっ!!!??』』』
「確かにシャオは断章で主役になってるけど…!?」
「何で俺達はそっちじゃないの!?」
全員が驚く中で、リクとソラは尤もな疑問をぶつける。
「そんなのよりも、あなた達にはもっと相応しいチームを用意してますから」
「「「相応しいチーム…?」」」
ソラとリクとヴェンが同時に聞き返すと共に、広間の入口に闇の回廊が現れた。
「久々の登場と思ったら…こんな所からとはぁ…!!」
「お前は、仮面の奴!?」
「ヴァニタスだっ!!! ちゃんと名前覚えろぉぉぉ!!!」
ヴェンの言葉に、闇の回廊から出てきた髪の黒いソラ―――ヴァニタスは思いっきり怒鳴る。
思わぬ人物の登場に、レイシャの顔が引き攣った。
「どうして、ヴァニタスが…?」
「そっちは出てないだろうけど、こっちの【開闢の宴】じゃ出てるからね〜。それよりも、次のチームの発表!! 偶然か運命か、同じ顔の人が出会ったら何が起こるのか。そんな彼らのチーム名は【そっくりさん】!! メンバーは、ソラ・ヴァニタス・ロクサス・ヴェントゥス・リク・ルキル・カイリ・ナミネ・シオンの9名!! まあ、カイリとナミネは非戦闘キャラになるから実際は7名だけどね」
「ふざけるなぁ!!!」
「そんな理由でこんなチーム作った訳!!?」
このチーム分けにルキルとシオンが抗議の声を上げていると、逆にナナは彼らに指を突き付けた。
「だったら、一度自分で鏡見てから相手の顔見てみろぉ!!!」
『『『すいません…』』』
ナナの反論に、9人は何も言えずに頭を下げる。
髪の色や目の色が違うキャラもいるが、顔はそれぞれ本当にそっくりなのだ。それぞれのシリーズをプレイする度に、同じ顔のキャラが出てきて驚いたり混乱した人もいたのではないだろうか。
「なあ、それだったら俺とエンもあいつらのチームに入るんじゃねーのか?」
「そうね。認めたくはないけど、妾もそうなるのでは?」
何とも言えない空気の中、クウとゼノがチーム分けに関して疑問をぶつける。
理由は…それぞれの本編や番外編を見ればお分かりだろう。
「いえいえ。あなた達にも相応しいチームを用意してますから」
「相応しいチーム、ねぇ…」
笑顔で答えるナナに対し、嫌な予感しか感じなかったテルスであった。
「それでは次のチーム!! 仲間として共に生きるのも、組織に従うのも仮の姿。味方を騙し、敵を欺き、彼らが行きつくのは何処なのか!! チーム名、【裏切り者】!! メンバーはサイクス・アクセル・マールーシャ・ラクシーヌ・ラック・ウィドの6名!! あー、攻撃したいのなら止めないぞ? こっちが有利になるだけだしぃー?」
6つの武器を構える音と鋭い殺気に、キノコの後ろで口笛を吹きながら目を逸らすナナ。
この態度に、クレイモアを握りながらサイクスが怒鳴り付けた。
「貴様ぁ!! 何のつもりだぁ!!?」
「]V機関のメンバーは当然だとして、アタイはちゃんとリズ達の所についただろっ!!?」
「大体、どうして私がこのチームになるんですっ!!?」
「最終章で仲間割れ起こして裏切った人が何言ってるのぉ!!?」
ラックに続いて怒鳴るウィドに、ナナは冷や汗を浮かべて反論する。
【開闢の宴】での最終章では、姉であるスピカを優先した事により仲間全員を敵に回したのだ。その後も仲間に対して不信感を持っている事を考えれば、メンバーから離脱して裏切ってもおかしくない。
「あ、あれは裏切ったのではありません!? 仲間よりも姉さんが大事だから斬り捨てただけですっ!!」
『『『意味一緒だろぉ!!?』』』
狼狽えながらも言い切ったウィドに、全員がツッコミを入れる。
しかし、中には目を輝かせてウィドに近づく人物も…。
「分かります、ウィドさん!! 姉と言う存在を愛する気持ちは!!」
「ああ!! 姉や妹を大事に思う心こそ正義だ!!」
「おぉ!! そう言ってくれるか、レイシャにウラノス!!」
「あいつら、シスコン同士で盛り上がってるぞ…?」
同じ姉持ちだからかレイシャとウラノスが賛同すると、3人は固く握手を交わす。
それ見たウィドと同じチームであるマールーシャは、幸先から不安を感じるしかなかった。
私達作者が企画した旅館での交流会。しかし、それはあとがきや番外編での自業自得の制裁に復讐を企んだ作者二人が仕組んだ罠だった。
リベンジ企画と言う下らない企みに私達は見事に嵌ってしまったが、それもすぐに終わる。なぜなら…私とウラノスで悪党二人を跡形も無く消し飛ばすからっ!!!
「って、何勝手に人の作品にモノローグ作ってるの!?」
「しかも悪党って、お前ら私を誰だと思ってるの!? 物語を作り上げる作者だよ! 私消えたら物語完結しないんだから!!」
「うっさい!! 元はと言えば、前回文字数制限に引っかかる程話を詰め込んだあんたの所為でしょ!! とにかく、ようやくあんた達二人を纏めて始末出来るわ…!!!」
「お前らがいなくなっても、この話は俺達がちゃーんと引き継いでやる。本編だってリズもレイシャもガイアも救った後に幼なじみ君諸共敵ぶっ殺して、誰もが望むハッピーエンドにしてやるから安心しろ」
「俺さり気に死亡フラグ立ってるんですけど!?」
全身に電流を纏わせたウラノスのセリフに混じった不吉な言葉に、思わずツッコミを入れるグラッセ。
そんな中、リラさんは打開策を思いつきナナに顔を向ける。
「ナナさん、大丈夫!! この技は詠唱が長いから、その間に対策を――!!」
「「以下省略!!! ゴットオブサンダー!!!」」
「あんたら何て言う裏ワザ使ってんのーーーーーっ!!?」
「やめてぇぇぇ!!? ――なーんてね。ここで罠カード発動!! 『聖なる○リアーミラー○ォース』!!!」
その叫びと共に、あの遊○王デッキから一枚のカードを取り出す。
直後、半透明のバリアが作者二人を覆い、リズ達の巨大な雷は反射した。
『『『ええっ!!?』』』
「おっと、当てるのはあんたらじゃない。ポチッと」
思わぬ反撃に全員が驚いていると、リラが一つのボタンを押す。
すると、一番端にあったキノコがリズとウラノスの前へと瞬間移動され、反射された雷が直撃した。
「「んなああぁ!!?」」
攻撃は当たらなかったものの、黒焦げになったキノコに開いた口が塞がらない二人。
そうこうしている間にも、いつの間にか奥に取りつけられた大型モニターにポイントが表示された。
「よーし、10点獲得〜!!」
「いぇーい!!」
満点を取ってハイタッチをする作者に、ガイアが滝汗を掻いた。
「得点って…もうゲーム始まってるのぉ!!?」
「当たり前でしょ! さぁて、私達のチーム【ダブル作者】のターンが終わった所で――お待ちかねのチーム発表と行きましょうか!!」
「そんなの誰も待ってないんだけど!? それよりもこのゲーム、俺思いっきり不利なんですけどぉ!!!」
話を進めるナナに、グラッセは涙目で怒鳴り付ける。
グラッセの持ち分は何と言っても強力な魔法。しかし、他のキノコに攻撃が当たってしまえば意味が無い。その上で【トランス】なんてしてしまえば、一、二匹所か全部のキノコに攻撃が当たってチーム全部に満点を与えてしまうだろう。
「恨むなら自分が魔導師タイプである事に恨みなさいな」
「そんな設定作ったのはお前自身だろうがぁぁぁ!!!」
ある種の責任転換をするリラに、とうとうグラッセはブチ切れてしまう。
「お前はまだいい方だ、グラッセ!! 俺のバーサクは確実に封じられるんだぞ!!」
「あたしの合成も限定されるじゃない…!!」
「俺の見せ場が…!!」
「卑怯な…!!」
バーサクで髪を逆立てているサイクスの後ろでは、オパール、レクセウス、アンセムと言った広範囲の攻撃を扱う面子も歯軋りしている。
「はいはい、愚痴は置いといてチーム発表と行くよー!! その前に、一つ忠告。私達に対しての攻撃はウェルカムだよー、もう次のキノコ用意してあるからポイント入るしー?」
『『『チイィ!!』』』
キノコを盾にして言い切るナナに、全員は思わず舌打ちした。
「それでは、最初のチーム!! 彼らがいなければ始まらない、彼らがいてこそ動く物語。チーム名は【ヒーロー&ヒロイン】!! メンバーは、リズ・グラッセ・ムーン・テラ・アクア…」
「テラ、一緒に頑張ろうな!!」
ナナが読み上げている途中で、ヴェンはテラへと笑いかける。
『Bbs』での主人公なのだから、同じチームになるのは当然だろう。
「誰があんたをチームに入れるって言いました?」
「「「へっ?」」」
しかし、ナナから放たれた言葉にヴェンだけでなくテラとアクアも目を丸くする。
「じゃあ、ソラ? それともリク?」
カイリが主人公を務めた二人の名前を上げると、ナナは首を横に振って腕を振るった。
「最後の一人は…――シャオ、お前だぁ!!!」
その言葉と共に、シャオに向かってビシッと指を突き付けた。
『『『えええぇぇぇーーーーーーーっ!!!??』』』
「確かにシャオは断章で主役になってるけど…!?」
「何で俺達はそっちじゃないの!?」
全員が驚く中で、リクとソラは尤もな疑問をぶつける。
「そんなのよりも、あなた達にはもっと相応しいチームを用意してますから」
「「「相応しいチーム…?」」」
ソラとリクとヴェンが同時に聞き返すと共に、広間の入口に闇の回廊が現れた。
「久々の登場と思ったら…こんな所からとはぁ…!!」
「お前は、仮面の奴!?」
「ヴァニタスだっ!!! ちゃんと名前覚えろぉぉぉ!!!」
ヴェンの言葉に、闇の回廊から出てきた髪の黒いソラ―――ヴァニタスは思いっきり怒鳴る。
思わぬ人物の登場に、レイシャの顔が引き攣った。
「どうして、ヴァニタスが…?」
「そっちは出てないだろうけど、こっちの【開闢の宴】じゃ出てるからね〜。それよりも、次のチームの発表!! 偶然か運命か、同じ顔の人が出会ったら何が起こるのか。そんな彼らのチーム名は【そっくりさん】!! メンバーは、ソラ・ヴァニタス・ロクサス・ヴェントゥス・リク・ルキル・カイリ・ナミネ・シオンの9名!! まあ、カイリとナミネは非戦闘キャラになるから実際は7名だけどね」
「ふざけるなぁ!!!」
「そんな理由でこんなチーム作った訳!!?」
このチーム分けにルキルとシオンが抗議の声を上げていると、逆にナナは彼らに指を突き付けた。
「だったら、一度自分で鏡見てから相手の顔見てみろぉ!!!」
『『『すいません…』』』
ナナの反論に、9人は何も言えずに頭を下げる。
髪の色や目の色が違うキャラもいるが、顔はそれぞれ本当にそっくりなのだ。それぞれのシリーズをプレイする度に、同じ顔のキャラが出てきて驚いたり混乱した人もいたのではないだろうか。
「なあ、それだったら俺とエンもあいつらのチームに入るんじゃねーのか?」
「そうね。認めたくはないけど、妾もそうなるのでは?」
何とも言えない空気の中、クウとゼノがチーム分けに関して疑問をぶつける。
理由は…それぞれの本編や番外編を見ればお分かりだろう。
「いえいえ。あなた達にも相応しいチームを用意してますから」
「相応しいチーム、ねぇ…」
笑顔で答えるナナに対し、嫌な予感しか感じなかったテルスであった。
「それでは次のチーム!! 仲間として共に生きるのも、組織に従うのも仮の姿。味方を騙し、敵を欺き、彼らが行きつくのは何処なのか!! チーム名、【裏切り者】!! メンバーはサイクス・アクセル・マールーシャ・ラクシーヌ・ラック・ウィドの6名!! あー、攻撃したいのなら止めないぞ? こっちが有利になるだけだしぃー?」
6つの武器を構える音と鋭い殺気に、キノコの後ろで口笛を吹きながら目を逸らすナナ。
この態度に、クレイモアを握りながらサイクスが怒鳴り付けた。
「貴様ぁ!! 何のつもりだぁ!!?」
「]V機関のメンバーは当然だとして、アタイはちゃんとリズ達の所についただろっ!!?」
「大体、どうして私がこのチームになるんですっ!!?」
「最終章で仲間割れ起こして裏切った人が何言ってるのぉ!!?」
ラックに続いて怒鳴るウィドに、ナナは冷や汗を浮かべて反論する。
【開闢の宴】での最終章では、姉であるスピカを優先した事により仲間全員を敵に回したのだ。その後も仲間に対して不信感を持っている事を考えれば、メンバーから離脱して裏切ってもおかしくない。
「あ、あれは裏切ったのではありません!? 仲間よりも姉さんが大事だから斬り捨てただけですっ!!」
『『『意味一緒だろぉ!!?』』』
狼狽えながらも言い切ったウィドに、全員がツッコミを入れる。
しかし、中には目を輝かせてウィドに近づく人物も…。
「分かります、ウィドさん!! 姉と言う存在を愛する気持ちは!!」
「ああ!! 姉や妹を大事に思う心こそ正義だ!!」
「おぉ!! そう言ってくれるか、レイシャにウラノス!!」
「あいつら、シスコン同士で盛り上がってるぞ…?」
同じ姉持ちだからかレイシャとウラノスが賛同すると、3人は固く握手を交わす。
それ見たウィドと同じチームであるマールーシャは、幸先から不安を感じるしかなかった。