新年特別編・禁断のぶっちゃけキャラトーク!(前編)
舞台は旅館の大広間。
新年と言う事でお正月に彩られた部屋の中で、ナナとリラ様と作品に出る旅館での登場キャラ達が着物やら巫女服等の衣装を纏い、一同に集まっていた。
「ハッピー、ニューイヤー!」
「この作品をお読みになっている皆様、あけましておめでとうございます!」
『『『あけましておめでとうございますっ!!』』』
作者であるナナとリラ、そしてキャラ一同が一斉に新年の挨拶をする。
こうして毎年号令の行事を行うと、さっそく黒い着物を着たロクサスが前に出て――キーブレードを構えだした。
「んで、そちらの配役の手違いで本来の話がさらに延長し、こう言う場を設けた理由を問いたださせて貰おうか?」
「新年早々なんか物騒なんですけど!?」
「当たり前だぁ!! こちとらいい加減イベント終らせて家族団欒と洒落込みたいんだよ!! こんなのやってる場合かよ!!」
「ロクサス、ここは抑えて…ナナさんもちゃんと次の項目のネタを探して見つけたんだから…」
思わずツッコミを入れるナナに、脅すロクサスを宥めるリラ。
だが、ロクサスが起こるのも無理はないだろう。こちらの作品は数ヵ月ぶりの投稿なのだから。こちらの作品を楽しみにしている方、いろんな事に感けてしまって本当にすみません。
「今回は新年特別編として、この場をお借りして私のオリジナルキャラについての誕生秘話を明かしたいと思います。他の作者もやってるし、もうここで活動して長いからそろそろこう言う場を設けたいと兼ねてから思っていたんです」
「へー、要は前に私の作者がやったような初期設定って奴?」
今回の企画の概要を聞き、一度経験のあるリズが笑顔で言い寄る。(詳しくはリラ様作品【キングダムハーツ another story children(今だから言える?チルドレンシリーズキャラ紹介♪)】を参照してください)
「初期設定…ええまあそういう感じですね、うんあははは…」
「ナナさん、目が泳いでません?」
何故か目が虚ろになり冷や汗を垂らすナナに、リラが不安になって聞いてしまった。
「いやちょっと私の場合いろいろ構成が複雑だからね……ちなみに、今回説明するキャラは全員だと大変なのでメインで出るオリキャラ8名とさせて頂きます」
こうして企画の説明を終わらせ、ナナ作品のオリジナルキャラ達の秘話が明かされる。
如何にして彼らが作られたか、本人だけでなく他のキャラ達も楽しみを隠し切れない。そんな中で、リラさんが話を進めた。
「で、誰から発表するんですか?」
「えー、それなんですが発表の順番は私の好きにさせて貰います。まずは――オパールから!」
「あたしから!」
オパールは『開闢の宴』で最初に登場したオリキャラだからだろう。突然の事に驚くオパールを他所に、ナナはさっそく誕生秘話を語り出した。
「オパールは最初から何らかの事件の時にソラ達を引っ張り込んでいくキャラだと決めていました。盗賊関連も最初からです。と言うのも、当初彼女を考える際にモデルにしたのは【ゼ○ダの伝説・○のタ○ト】のテ○ラだったんです」
「それって、後のヒロインポジじゃんか!? オパールとはかけ離れてるだろ!?」
「当時は彼女がゼル○姫だって知らなかったんだもん!! そもそもゼ○ダシリーズは毎回序盤で詰まって一回もクリアしたことないし、正体はゲーム発売されて数年後に知ったわ!!」
モデルのキャラがかなりの重要ポジションにグラッセが驚くが、ナナは当然(?)の反論でツッコミを返す。
実際、○のタ○トは友達や従兄弟がやるのを横で見るだけで、実際にやったとしても序盤で詰んで、最終的にテ○ラの正体は友達伝手で知りました。
「毎回毎回ゼ○ダを持ってる友達にゲームをやらせて貰っては、ダンジョンでのアイテムを使わずに敵にもボスにも剣で殴りにかかるから「もういい貸せ」とコントローラー取り上げられる程のヘボプレイですもんねー」
「ナナさん…私ゼ○ダ関連はプレイ経験ありますが、あまりにも酷すぎますよそれ。どれだけ頭悪いんですか?」
「ちょっと黙ってくれない!?」
更にウィドにゲームプレイの事を暴露され、リラさんからは憐みの目で見られるものだからナナは泣きそうになってしまう。
頭は悪くはない、ただ考え方が捻じ曲がって正解に近いズレた回答を出すだけなんです。いや本当に。
「話を戻して…なので、見た目中身戦闘スタイルも盗賊風にしようとした際にFF10のリュックも組み合わせ、今や個性である『合成』を取り付けました。リュックを混ぜたので、どうせならシド関連の血縁者にしようと思い、遠からずも繋がっている感じで姪に設定しました。『開闢の宴』で空賊設定にしたのは、グミシップ扱うしFF12の空賊コンビの一人がシドの息子と言う繋がりを見いだした結果です。と言うか、あの空賊コンビは本当に好きです。
彼女の名前ですが、そちらにも由来…と言うか元ネタがあります。【ち○ーシリーズ】と言う小説に登場するヒロインとその子供達が全員宝石の名前なのを見て影響を受け、彼女にも宝石の名前をしたいと思い、最終的に『オパール』となりました。
余談ですが、リクに恋する設定を加えたのは…話的に彼だけ恋愛面で疎外だと何か可哀想だと思ったからです。元から姉御のような性格なので、後にツンデレと化しました。あと、ここのサイトに来る前に友達の勧めでオパールに苦手な部分を盛り込もうと「暗所恐怖症」を加えたりしました。さすがに違和感があり、別サイトに移った際は除外しましたが…」
「そんな設定だったんですねー」
「意外とマトモだったな」
思わずジェダイトとアクセルが関心をみせると、ナナは気を良くしたのか自然と笑顔になる。
「はっはっは。マトモでなければいかんだろう。それじゃあ次は、ルキルと行きましょう」
「俺か?」
「ルキルは話を読んでいただければわかる通り、元がリク=レプリカです。名前は本編で説明しましたが、リク(RIKU)のスペルにRをつけて並び替えたものです。見た目をKH2のリクにしたのは、昔このゲーノベに移る前の別サイトで書いていた学園作品が影響しています。当時はKH2版のソラ達を出していましたので、レプリカとして年齢を合わせないとちょっと辻褄が合わないかなと考えたからです。当時はCOMのように噛ませキャラとして動いて貰おうと思っていた「ほぉう?」待て待て! 話終わってないから!
……しかし、ウィドと絡ませる内に苦労人やら家事担当やらツッコミやら不幸体質設定が付き、あれよあれよの内に彼はメイン並みに昇格しました…現に、ここに移る前のサイトで人気投票行ったらソラやリクやロクサスなどのメインキャラを差し抑えて三位にランクインした程です…どうしてこうなった?」
最後は喜ぶべきはずなのに、ナナは遠い目になってしまう。
これは完全に余談だが、その時一位になったのはまさかのウィド。二位はアクセルと言う順番でした。
「ほぉ、まるで私が悪いみたいな言い方ですね? 責任転換は良くないですよ〜?」
「おまっ! 自分の生活レベルを見てみろ!! 部屋散らかして家事も出来ないってそれもう引きこm…ぎゃあああああぁ!!?」
「俺が手を下すまでもなかったな」
正論を上げた途端に襲い掛かるウィドの衝撃波に飲み込まれるナナを背に、ルキルは満足そうに呟いていた。
「さあ、話の続きを」
ボロボロにしたナナに剣で脅しをかけるウィド。もう容赦はなしだ。
「は、はい……このように学園作品でウィドとルキルはセットになってしまったので、こちらの『開闢の宴』でもセットでの登場とさせて頂きました。舞台はKHなのでリク=レプリカとしての設定だけでなく、味方設定らしくリクと和解出来たらと言うIfの部分をいろいろ盛り込みました。途中から出番は殆どありませんが、ちゃんと活躍をさせる気はあります」
「何だかんだでうまい具合にまとめたな」
最後まで聞いてみると怒る部分の要素はなく、ルキルも意義は出さなかった。
しかし、そんなルキルにゼノの魔の手が忍び寄る。
「ふむ、この世界では味方設定とはいえKH3での真・]V機関のメンバーになる可能性は残っている。どうだ、今からでも妾達の所に入ってみないかえ? 初代レプリカと言う事で待遇を良くしてやってもよいぞ?」
「残念だな、あくまでも俺はルキルだ。KH3で敵になったとしても、俺はお前らみたいな所に鞍替えしたりは」
「妾達の所に来れば家事は免除、しかも一日三食の豪華料理付きじゃぞ? 何せサイクスはこちら側、面倒事は全部彼が引き受けてくれるのだから、貴方が働く必要はないであろう?」
「ふ、ゼノ。そんな駆け引きでルキルを丸め込めるとお思いですか? 今や私とルキルは家族と言う絆で固く結ばれているんです。私たちの前ではどんな言葉も通用しない――」
そうゼノに自信満々に語りながら、ウィドがルキルを振り向くと。
「家事免除…ちゃんと食べれる三食付き…っ!!」
「……滅茶苦茶揺らいでるんだけど?」
頭を押さえながらゼノの誘惑に惹かれているルキルに、呆れた目でクウが指を差していた。
「ルーキールー?」
「ヒッ!? お、俺は先生を裏切ったりは…うわああああああああああ!!?」
「あーあ、結局暴力で解決させたよ…」
即座に抜刀し黒い笑みを見せつけるウィドに我に返るが、時すでに遅し。犠牲になってしまったルキルに、ラックが顔を引く付かせる。
先程のナナよりも酷くボロボロになって倒れるルキル。いつもの事なのでスルーをするようにカイリが話を進めた。
「で、次は誰?」
「次は…レイアです」
「一体なんの順番だってハナシ?」
「気にしないでください、それでは初めて行きましょう」
提示する順番に理由が見いだせないシグバールに、ナナはさっさとレイアについての話を始めた。
「レイアは最初からヒロイン候補として考えていました。純粋な愛らしいキャラを作りたいなと思っていた際に影響したのが、【魔○戦記○ィスガイ○】のフ○ンと言うキャラです。見習い天使、愛マニアと言う純粋な感じに「これだ!」となり、ささっと作りました。
決して手抜きした訳じゃないぞ!? だから無言で魔力を溜めるな!?」
杖を取り出すなり魔力を最大限にまで溜め込むレイアに、慌ててナナは弁解する。
「ちゃんとヒロインとしてクウに惹かれる設定も健気な部分も盛り込んだ! 時折お仕置きと称した魔法や天然ボケで場を和ませる役割の一方で、正体がノーバディと言うKHに関するシリアスな部分も入れ込んでいる。私的には、ヒロインとして恥じないような設定を考えたつもりです」
「むぅ…まあ、それでしたらいいです」
若干むくれつつも魔力を霧散させて持ってる杖を消したレイア。納得したのはヒロインと言う言葉が強かったようだ。
さて、長くなったのでここで一旦前編は終了。次は中編に移ります。
新年と言う事でお正月に彩られた部屋の中で、ナナとリラ様と作品に出る旅館での登場キャラ達が着物やら巫女服等の衣装を纏い、一同に集まっていた。
「ハッピー、ニューイヤー!」
「この作品をお読みになっている皆様、あけましておめでとうございます!」
『『『あけましておめでとうございますっ!!』』』
作者であるナナとリラ、そしてキャラ一同が一斉に新年の挨拶をする。
こうして毎年号令の行事を行うと、さっそく黒い着物を着たロクサスが前に出て――キーブレードを構えだした。
「んで、そちらの配役の手違いで本来の話がさらに延長し、こう言う場を設けた理由を問いたださせて貰おうか?」
「新年早々なんか物騒なんですけど!?」
「当たり前だぁ!! こちとらいい加減イベント終らせて家族団欒と洒落込みたいんだよ!! こんなのやってる場合かよ!!」
「ロクサス、ここは抑えて…ナナさんもちゃんと次の項目のネタを探して見つけたんだから…」
思わずツッコミを入れるナナに、脅すロクサスを宥めるリラ。
だが、ロクサスが起こるのも無理はないだろう。こちらの作品は数ヵ月ぶりの投稿なのだから。こちらの作品を楽しみにしている方、いろんな事に感けてしまって本当にすみません。
「今回は新年特別編として、この場をお借りして私のオリジナルキャラについての誕生秘話を明かしたいと思います。他の作者もやってるし、もうここで活動して長いからそろそろこう言う場を設けたいと兼ねてから思っていたんです」
「へー、要は前に私の作者がやったような初期設定って奴?」
今回の企画の概要を聞き、一度経験のあるリズが笑顔で言い寄る。(詳しくはリラ様作品【キングダムハーツ another story children(今だから言える?チルドレンシリーズキャラ紹介♪)】を参照してください)
「初期設定…ええまあそういう感じですね、うんあははは…」
「ナナさん、目が泳いでません?」
何故か目が虚ろになり冷や汗を垂らすナナに、リラが不安になって聞いてしまった。
「いやちょっと私の場合いろいろ構成が複雑だからね……ちなみに、今回説明するキャラは全員だと大変なのでメインで出るオリキャラ8名とさせて頂きます」
こうして企画の説明を終わらせ、ナナ作品のオリジナルキャラ達の秘話が明かされる。
如何にして彼らが作られたか、本人だけでなく他のキャラ達も楽しみを隠し切れない。そんな中で、リラさんが話を進めた。
「で、誰から発表するんですか?」
「えー、それなんですが発表の順番は私の好きにさせて貰います。まずは――オパールから!」
「あたしから!」
オパールは『開闢の宴』で最初に登場したオリキャラだからだろう。突然の事に驚くオパールを他所に、ナナはさっそく誕生秘話を語り出した。
「オパールは最初から何らかの事件の時にソラ達を引っ張り込んでいくキャラだと決めていました。盗賊関連も最初からです。と言うのも、当初彼女を考える際にモデルにしたのは【ゼ○ダの伝説・○のタ○ト】のテ○ラだったんです」
「それって、後のヒロインポジじゃんか!? オパールとはかけ離れてるだろ!?」
「当時は彼女がゼル○姫だって知らなかったんだもん!! そもそもゼ○ダシリーズは毎回序盤で詰まって一回もクリアしたことないし、正体はゲーム発売されて数年後に知ったわ!!」
モデルのキャラがかなりの重要ポジションにグラッセが驚くが、ナナは当然(?)の反論でツッコミを返す。
実際、○のタ○トは友達や従兄弟がやるのを横で見るだけで、実際にやったとしても序盤で詰んで、最終的にテ○ラの正体は友達伝手で知りました。
「毎回毎回ゼ○ダを持ってる友達にゲームをやらせて貰っては、ダンジョンでのアイテムを使わずに敵にもボスにも剣で殴りにかかるから「もういい貸せ」とコントローラー取り上げられる程のヘボプレイですもんねー」
「ナナさん…私ゼ○ダ関連はプレイ経験ありますが、あまりにも酷すぎますよそれ。どれだけ頭悪いんですか?」
「ちょっと黙ってくれない!?」
更にウィドにゲームプレイの事を暴露され、リラさんからは憐みの目で見られるものだからナナは泣きそうになってしまう。
頭は悪くはない、ただ考え方が捻じ曲がって正解に近いズレた回答を出すだけなんです。いや本当に。
「話を戻して…なので、見た目中身戦闘スタイルも盗賊風にしようとした際にFF10のリュックも組み合わせ、今や個性である『合成』を取り付けました。リュックを混ぜたので、どうせならシド関連の血縁者にしようと思い、遠からずも繋がっている感じで姪に設定しました。『開闢の宴』で空賊設定にしたのは、グミシップ扱うしFF12の空賊コンビの一人がシドの息子と言う繋がりを見いだした結果です。と言うか、あの空賊コンビは本当に好きです。
彼女の名前ですが、そちらにも由来…と言うか元ネタがあります。【ち○ーシリーズ】と言う小説に登場するヒロインとその子供達が全員宝石の名前なのを見て影響を受け、彼女にも宝石の名前をしたいと思い、最終的に『オパール』となりました。
余談ですが、リクに恋する設定を加えたのは…話的に彼だけ恋愛面で疎外だと何か可哀想だと思ったからです。元から姉御のような性格なので、後にツンデレと化しました。あと、ここのサイトに来る前に友達の勧めでオパールに苦手な部分を盛り込もうと「暗所恐怖症」を加えたりしました。さすがに違和感があり、別サイトに移った際は除外しましたが…」
「そんな設定だったんですねー」
「意外とマトモだったな」
思わずジェダイトとアクセルが関心をみせると、ナナは気を良くしたのか自然と笑顔になる。
「はっはっは。マトモでなければいかんだろう。それじゃあ次は、ルキルと行きましょう」
「俺か?」
「ルキルは話を読んでいただければわかる通り、元がリク=レプリカです。名前は本編で説明しましたが、リク(RIKU)のスペルにRをつけて並び替えたものです。見た目をKH2のリクにしたのは、昔このゲーノベに移る前の別サイトで書いていた学園作品が影響しています。当時はKH2版のソラ達を出していましたので、レプリカとして年齢を合わせないとちょっと辻褄が合わないかなと考えたからです。当時はCOMのように噛ませキャラとして動いて貰おうと思っていた「ほぉう?」待て待て! 話終わってないから!
……しかし、ウィドと絡ませる内に苦労人やら家事担当やらツッコミやら不幸体質設定が付き、あれよあれよの内に彼はメイン並みに昇格しました…現に、ここに移る前のサイトで人気投票行ったらソラやリクやロクサスなどのメインキャラを差し抑えて三位にランクインした程です…どうしてこうなった?」
最後は喜ぶべきはずなのに、ナナは遠い目になってしまう。
これは完全に余談だが、その時一位になったのはまさかのウィド。二位はアクセルと言う順番でした。
「ほぉ、まるで私が悪いみたいな言い方ですね? 責任転換は良くないですよ〜?」
「おまっ! 自分の生活レベルを見てみろ!! 部屋散らかして家事も出来ないってそれもう引きこm…ぎゃあああああぁ!!?」
「俺が手を下すまでもなかったな」
正論を上げた途端に襲い掛かるウィドの衝撃波に飲み込まれるナナを背に、ルキルは満足そうに呟いていた。
「さあ、話の続きを」
ボロボロにしたナナに剣で脅しをかけるウィド。もう容赦はなしだ。
「は、はい……このように学園作品でウィドとルキルはセットになってしまったので、こちらの『開闢の宴』でもセットでの登場とさせて頂きました。舞台はKHなのでリク=レプリカとしての設定だけでなく、味方設定らしくリクと和解出来たらと言うIfの部分をいろいろ盛り込みました。途中から出番は殆どありませんが、ちゃんと活躍をさせる気はあります」
「何だかんだでうまい具合にまとめたな」
最後まで聞いてみると怒る部分の要素はなく、ルキルも意義は出さなかった。
しかし、そんなルキルにゼノの魔の手が忍び寄る。
「ふむ、この世界では味方設定とはいえKH3での真・]V機関のメンバーになる可能性は残っている。どうだ、今からでも妾達の所に入ってみないかえ? 初代レプリカと言う事で待遇を良くしてやってもよいぞ?」
「残念だな、あくまでも俺はルキルだ。KH3で敵になったとしても、俺はお前らみたいな所に鞍替えしたりは」
「妾達の所に来れば家事は免除、しかも一日三食の豪華料理付きじゃぞ? 何せサイクスはこちら側、面倒事は全部彼が引き受けてくれるのだから、貴方が働く必要はないであろう?」
「ふ、ゼノ。そんな駆け引きでルキルを丸め込めるとお思いですか? 今や私とルキルは家族と言う絆で固く結ばれているんです。私たちの前ではどんな言葉も通用しない――」
そうゼノに自信満々に語りながら、ウィドがルキルを振り向くと。
「家事免除…ちゃんと食べれる三食付き…っ!!」
「……滅茶苦茶揺らいでるんだけど?」
頭を押さえながらゼノの誘惑に惹かれているルキルに、呆れた目でクウが指を差していた。
「ルーキールー?」
「ヒッ!? お、俺は先生を裏切ったりは…うわああああああああああ!!?」
「あーあ、結局暴力で解決させたよ…」
即座に抜刀し黒い笑みを見せつけるウィドに我に返るが、時すでに遅し。犠牲になってしまったルキルに、ラックが顔を引く付かせる。
先程のナナよりも酷くボロボロになって倒れるルキル。いつもの事なのでスルーをするようにカイリが話を進めた。
「で、次は誰?」
「次は…レイアです」
「一体なんの順番だってハナシ?」
「気にしないでください、それでは初めて行きましょう」
提示する順番に理由が見いだせないシグバールに、ナナはさっさとレイアについての話を始めた。
「レイアは最初からヒロイン候補として考えていました。純粋な愛らしいキャラを作りたいなと思っていた際に影響したのが、【魔○戦記○ィスガイ○】のフ○ンと言うキャラです。見習い天使、愛マニアと言う純粋な感じに「これだ!」となり、ささっと作りました。
決して手抜きした訳じゃないぞ!? だから無言で魔力を溜めるな!?」
杖を取り出すなり魔力を最大限にまで溜め込むレイアに、慌ててナナは弁解する。
「ちゃんとヒロインとしてクウに惹かれる設定も健気な部分も盛り込んだ! 時折お仕置きと称した魔法や天然ボケで場を和ませる役割の一方で、正体がノーバディと言うKHに関するシリアスな部分も入れ込んでいる。私的には、ヒロインとして恥じないような設定を考えたつもりです」
「むぅ…まあ、それでしたらいいです」
若干むくれつつも魔力を霧散させて持ってる杖を消したレイア。納得したのはヒロインと言う言葉が強かったようだ。
さて、長くなったのでここで一旦前編は終了。次は中編に移ります。
■作者メッセージ
読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
こんな真夜中での投稿ですが、無事に新年を迎えたと言う事でいち早く出させてもらいました。早すぎな気もするが、細かい事は無しで!(オイ
新年早々に前編を出し、今日中に中編と後編を出す予定です。内容はすでに出来てはいますが、修正等に元旦なのであちこち出かけたりといろいろと時間がかかるもので…。
こんな真夜中での投稿ですが、無事に新年を迎えたと言う事でいち早く出させてもらいました。早すぎな気もするが、細かい事は無しで!(オイ
新年早々に前編を出し、今日中に中編と後編を出す予定です。内容はすでに出来てはいますが、修正等に元旦なのであちこち出かけたりといろいろと時間がかかるもので…。