静動 3
「というわけで!オニーさんにはわるいですけど倒されちゃって下さい!【ルイン】ドドーン!」
クソガキの言葉と共に放たれたのは見たこともない魔法だ
黒い球体状のエネルギーが複数個、俺に打ち込まれる
「それがどうした!!」
手元に引き戻したら【レプリカ】の剣の腹で受け止める
一個一個の威力が低いためか受け止めるのは楽だ
だが、
「今です!【ガルーダ・エギ】オーダー:【ショックウェーブ】!!」
背後から音もなく忍び寄ったのは緑色の鳥のようなナニカ
ソイツの放った衝撃波により体勢を崩した俺にクソガキの追撃が襲いかかる
「毒々地味に頑張ろう!【バイオ】ー!」
緑色の気泡が身体にまとわりつき、視界が揺れる
力が抜けて震える足に思わず、【レプリカ】を支えにしてしまった
「うわぁ、オニーさんタフですねーま、もうフラフラでしょ?さて後はアタシが頑張るので【ゼムナス】さんは先にって、いないし!?」
愕然としたクソガキの顔を信じるならば、黒コートの男は既に逃げたのだろう
頭がボーっとする……考えが纏まらん
「はぁ、まあいっか……それにしてもオニーさん、なんで【ゼムナス】さんを襲ってたんですか?」
「お前たちへの……復讐だ」
「復讐?うーん……そーんな非生産的な行動止めましょうよぉ〜」
両手を広げ、勝ち誇った顔で笑うクソガキ
奴は完全に勝利を確信している……確かに奴の病毒魔法の効果は未だに俺の身体を蝕み、感覚が薄れてきた
「第一!復讐なんてしても死んだ人は生き返りませんし、時間は戻りません!……スッパリ忘れちゃいましょうよ、そんな簡単に死んだ弱い人たちのこヒギャア!?」
視界が赤く染まる
無邪気にそんな言葉を吐いたクソガキに対しての怒りの力なのか、自分でも信じられないほどの速度で肉薄し【レプリカ】を叩き込んだ
見た目に反した醜い悲鳴を上げて吹き飛んだクソガキに追撃を加える
殴る、蹴る、踏む、切る、叩く、潰す、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る
「わぁ……そこまでやらなくても……引いちゃいます」
殴……何?
振り返ればそこには嫌そうな顔をするクソガキ、殴っていたクソガキだったものはいつの間にか緑色のナニカに変わっていた
「ごめんなさい!【ガルーダ】さん、人の心折るの大好きな人だから……あの、お詫びと言っては何ですが良いことを教えます!」
頭がフラつく……急に動いたせいか目の前が点滅しだした
クソガキが何かを言っている……今の俺では理解できない
「忘却の城に来て下さい、オニーさんのために裏口を開けておきますからね!…………もしも、一人で最深部に到達したらアナタの知りたいことをお話しましょう」
そう笑っていったクソガキに誰かの面影が重なる
分からない、憎い……暗い
いつの間にか地面に倒れたのか頬にひんやりとしたタイルが当たる
もはや、指一本も動かせない
「それではご機嫌よう【エンサ】、あの猛者を継ぐ者……」
そして、俺は意識を失った
クソガキの言葉と共に放たれたのは見たこともない魔法だ
黒い球体状のエネルギーが複数個、俺に打ち込まれる
「それがどうした!!」
手元に引き戻したら【レプリカ】の剣の腹で受け止める
一個一個の威力が低いためか受け止めるのは楽だ
だが、
「今です!【ガルーダ・エギ】オーダー:【ショックウェーブ】!!」
背後から音もなく忍び寄ったのは緑色の鳥のようなナニカ
ソイツの放った衝撃波により体勢を崩した俺にクソガキの追撃が襲いかかる
「毒々地味に頑張ろう!【バイオ】ー!」
緑色の気泡が身体にまとわりつき、視界が揺れる
力が抜けて震える足に思わず、【レプリカ】を支えにしてしまった
「うわぁ、オニーさんタフですねーま、もうフラフラでしょ?さて後はアタシが頑張るので【ゼムナス】さんは先にって、いないし!?」
愕然としたクソガキの顔を信じるならば、黒コートの男は既に逃げたのだろう
頭がボーっとする……考えが纏まらん
「はぁ、まあいっか……それにしてもオニーさん、なんで【ゼムナス】さんを襲ってたんですか?」
「お前たちへの……復讐だ」
「復讐?うーん……そーんな非生産的な行動止めましょうよぉ〜」
両手を広げ、勝ち誇った顔で笑うクソガキ
奴は完全に勝利を確信している……確かに奴の病毒魔法の効果は未だに俺の身体を蝕み、感覚が薄れてきた
「第一!復讐なんてしても死んだ人は生き返りませんし、時間は戻りません!……スッパリ忘れちゃいましょうよ、そんな簡単に死んだ弱い人たちのこヒギャア!?」
視界が赤く染まる
無邪気にそんな言葉を吐いたクソガキに対しての怒りの力なのか、自分でも信じられないほどの速度で肉薄し【レプリカ】を叩き込んだ
見た目に反した醜い悲鳴を上げて吹き飛んだクソガキに追撃を加える
殴る、蹴る、踏む、切る、叩く、潰す、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る
「わぁ……そこまでやらなくても……引いちゃいます」
殴……何?
振り返ればそこには嫌そうな顔をするクソガキ、殴っていたクソガキだったものはいつの間にか緑色のナニカに変わっていた
「ごめんなさい!【ガルーダ】さん、人の心折るの大好きな人だから……あの、お詫びと言っては何ですが良いことを教えます!」
頭がフラつく……急に動いたせいか目の前が点滅しだした
クソガキが何かを言っている……今の俺では理解できない
「忘却の城に来て下さい、オニーさんのために裏口を開けておきますからね!…………もしも、一人で最深部に到達したらアナタの知りたいことをお話しましょう」
そう笑っていったクソガキに誰かの面影が重なる
分からない、憎い……暗い
いつの間にか地面に倒れたのか頬にひんやりとしたタイルが当たる
もはや、指一本も動かせない
「それではご機嫌よう【エンサ】、あの猛者を継ぐ者……」
そして、俺は意識を失った
■作者メッセージ
バイオ、まさかのチート魔法に……
上位にはバイオラ、ウィルスなどがあります
その他に質問やツッコミのある方は、感想にてお願いします
上位にはバイオラ、ウィルスなどがあります
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