亡心 1
ーー■■■■■は、夢はあるのか?
なんだ、藪から棒に
ーーさっき■■■たちが話していたんだ『将来、何をしたいか?』って
そうか……俺には、特にないな……正確には、何をしたいかが分からない
ーーそうなのか
そういうお前の夢は何なんだ■■■■■■?
ーー俺の夢?俺の夢は……あの砂漠に■■■を咲かせること、かな
そうか……
そんな風に夢に一途でいられるお前が昔から、羨ましくて……憎らしかったな
異空間を抜けて、俺は見慣れぬ世界にたどり着いた
【忘却の城】なる場所について情報収集を行うためにあのキーブレード使いたちが旅立ったあの世界に向かった筈だった
だが、目の前にそびえたつ城は俺が見た“あの城″とは異なる……どういうことだ?
「行くべきか、行かざるべきか……」
異空間を渡るために纏っていた鎧を消し去り、俺は呟く
目の前の城からは何か嫌な気配を感じる
悪意ではなく、拒絶……そういう意志だ
「フン、何を迷う必要がある」
自分に言い聞かせるように言い切り、俺はその城に足を踏み入れた
ー忘却の城・最上階ー
「侵入者のようだな」
「なぁに?もうあの【勇者】が来たってわけ?」
「いや、違う……コイツは【キーブレード】を持っていない」
「あっそ、だったらアタシはパス面倒だわ」
「む?アレは……」
「遅れましたよっと……ん?二人して何見てんだ?」
「ちょっと、アンタ【アクセル】!今まで何してたのよ!」
「あー……ちょいと新入りの引き継ぎ作業をな、つうか何か面白いものでも見てんのか?」
「ついさっき、侵入者がこの城に入ってきたのだがなぜか【レクセウス】と【ヴィクセン】が迎撃に出ているのだ」
「“あの″先輩たちが?わざわざ地下から出てきてご苦労なこった……で、侵入者ってのは?」
「あの男だ……奇妙な武器を使う」
「へー、どれど…………は?」
「どうしたのよアホ面丸出ししちゃって、アンタの知り合い?」
「あー……俺分かったわ、先輩たちが迎撃に出た理由」
アイツ人間時代の先輩たちに“やらかした″奴だ
なんだ、藪から棒に
ーーさっき■■■たちが話していたんだ『将来、何をしたいか?』って
そうか……俺には、特にないな……正確には、何をしたいかが分からない
ーーそうなのか
そういうお前の夢は何なんだ■■■■■■?
ーー俺の夢?俺の夢は……あの砂漠に■■■を咲かせること、かな
そうか……
そんな風に夢に一途でいられるお前が昔から、羨ましくて……憎らしかったな
異空間を抜けて、俺は見慣れぬ世界にたどり着いた
【忘却の城】なる場所について情報収集を行うためにあのキーブレード使いたちが旅立ったあの世界に向かった筈だった
だが、目の前にそびえたつ城は俺が見た“あの城″とは異なる……どういうことだ?
「行くべきか、行かざるべきか……」
異空間を渡るために纏っていた鎧を消し去り、俺は呟く
目の前の城からは何か嫌な気配を感じる
悪意ではなく、拒絶……そういう意志だ
「フン、何を迷う必要がある」
自分に言い聞かせるように言い切り、俺はその城に足を踏み入れた
ー忘却の城・最上階ー
「侵入者のようだな」
「なぁに?もうあの【勇者】が来たってわけ?」
「いや、違う……コイツは【キーブレード】を持っていない」
「あっそ、だったらアタシはパス面倒だわ」
「む?アレは……」
「遅れましたよっと……ん?二人して何見てんだ?」
「ちょっと、アンタ【アクセル】!今まで何してたのよ!」
「あー……ちょいと新入りの引き継ぎ作業をな、つうか何か面白いものでも見てんのか?」
「ついさっき、侵入者がこの城に入ってきたのだがなぜか【レクセウス】と【ヴィクセン】が迎撃に出ているのだ」
「“あの″先輩たちが?わざわざ地下から出てきてご苦労なこった……で、侵入者ってのは?」
「あの男だ……奇妙な武器を使う」
「へー、どれど…………は?」
「どうしたのよアホ面丸出ししちゃって、アンタの知り合い?」
「あー……俺分かったわ、先輩たちが迎撃に出た理由」
アイツ人間時代の先輩たちに“やらかした″奴だ