ゲーノベ :: ゲーム小説掲示板 > NANA > 時空の狭間の物語(あとがき追記しました)

時空の狭間の物語(あとがき追記しました)

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 第一話
  • 02 第二話
  • 03 第三話
  • 04 第四話
  • 05 第五話
  • 06 第六話
  • 07 第七話
  • 08 第八話
  • 09 第九話
  • 第九話

     消えたはずの少女が目の前に現れ、二人は固まってしまう。
     そんな二人に、少女は隣にいるリズを見て話を続けた。

    「彼女はあなた達と違って意識だけの存在でこの世界に引き込まれた。無事に帰すから安心して」

    「生きてたのか…?」

    「私達は別の場所からあなた達を見ているに過ぎない。だから、こうして再びあなた達の前に現れる事が出来るの」

     放心しながら呟くクウの質問に答えると同時に、リズは闇に包まれてその場から消える。
     クウだけでなくウラノスもそれを黙って見送ると、少女が両手を上に翳して光で作られた二つの道を作り出した。

    「あなた達はここから帰れる。それぞれの世界へと混沌が導いてくれる」

    「お前…どうして俺達を助けるんだ?」

     自分達を助けようとする少女に、思わずクウが疑問を口にする。
     少女はクウとウラノスに顔を向け、何処か悲しそうな表情を浮かべた。

    「――“あの人”に似ているから」

     そう答えると、少女はそっと両手を胸に当てる。

    「あの人は私を宿命から解き放とうとした。その為に、女神の神殿を守る騎士とも戦った。そして私との未来を望んで、過去を変えようとした――あなた達二人は、そんな“彼ら”に似ているから…だから、助けたいと思った」

    「そっか…ありがとな」

     嘘偽りない少女の素直な気持ちを聞き、クウは笑いながらお礼を述べる。
     これに少女も笑みを浮かべると、ウラノスも口を開いた。

    「お前、【時詠みの巫女】って話らしいが…もしそれが本当なら、俺達の未来とか視えたり出来るのか?」

     このウラノスの問いに、少女は横に首を振った。

    「私達は死んでしまった存在。もう時を詠む力は残されていない…それに、未来は形を変えて変化する事もある。だから、あなた達の行く末もどうなるかは分からない」

    「そうか…悪い事聞いたな」

     そう言ってウラノスは謝ると、少女はもう一度軽く首を振る。そうして役目を終えたのか、闇に包まれてその場から消えた。
     徐にウラノスはポケットに手を入れてゴソゴソと手を動かすと、一つの瓶を取り出しクウに向かって投げつけた。

    「ほれ」

    「っと…『エリクサー』?」

    「怪我させたお詫びだ。あんたとは二度と会わない事を祈るぜ」

     居心地が悪そうにそう言うと、一つの道に向かって歩き出すウラノス。
     皮肉な別れの言葉に、クウも笑いながら憎まれ口を返した。

    「それはこっちのセリフだ。じゃあな…ウラノス」

    「じゃあな――クウ」

     お互いに信用しあった証として名前を呼び合うと、ウラノスは光に包まれて消えていく。
     それを見送るとクウは今も気絶しているシャオを背中に負ぶさり、同じように光の中へと足を踏み入れて元の場所へと帰っていった。



     気が付くと、ウラノスは夜の広大な砂漠に立っていた。

    「戻れたようだな…」

     すぐに自分が闇に呑まれた場所だと理解するが、光の道に入ってからどうやってここまで戻って来たかは何故か覚えていなかった。
     ふと夜空を見上げると、地平線がぼんやりと明るくなっている事に気付いた。

    「もうこんな時間か…リズの事、どう伝えるべきか…」

     夜が明け始めるのを見て、ウラノスは軽く腕を組む。
     少しだけウラノスは考えると、仲間達の元に戻る為の闇の回廊を作り出した。

    「何がともあれ、話すとなると“あの世界”の事は隠せない――今回の件は保留にして置くか」



    「ん、うぅん…」

    「気が付いたか?」

     意識を回復させたシャオが声を上げると、耳元でクウに声をかけられる。
     ゆっくりと目を開けると、クウの頭と異空の回廊が視界に入る。それと同時に、温もりを感じる。
     ここでシャオは、クウの背中に負ぶさって移動している事に気付いた。

    「師匠…? 師匠、大丈夫!? あの人は!? リズは!?」

    「暴れるな…! お前が寝てる間に、もう何もかも解決したぞ」

    「解決、って…師匠ボロボロじゃん!?」

     気を失っている間に全てが終わっていた事よりも、自分を背負ってるクウの酷い怪我に驚くシャオ。
     当然と言えば当然の反応にクウは居心地が悪くなり、シャオに顔を見せない様に表情を歪める。

    「気にすんな。ビフロンスに帰ったらレイアに……は、いろいろマズいか。とにかく、テラやアクアにでも頼んで回復して貰うから」

    「それならボクが回復するから! 早く降ろしてよ!」

    「分かった、分かった」

     降りようと背中で動くシャオに、クウは腕の力を緩める。
     そうしてシャオが背中から降りると、ある事に気付いた。

    「全然痛くない…ボク、何時の間に傷を治したんだろ?」

     雷の魔法に当たってダメージを受けただけでなく身体も痺れていたのに、今では何の異常も感じない。
     不思議に思っていると、クウがポケットに手を入れてエリクサーの空き瓶を握った。

    「あの野郎…どうせなら二つくれっての」

    「え?」

    「ほら、回復してくれるんじゃなかったのか?」

     誤魔化すように手を振ると、慌ててシャオがキーブレードを取り出して回復魔法をかけ始めた。

    (俺なりの力…か)

     シャオに回復して貰いながら自分の手を見つめるクウ。
     再び手に入れたキーブレード、シルビアが与えてくれた力…そして、新しい武器であるグローブ。
     まだ名前も無いそれを見て、少し考えてクウは口を開いた。

    「――【トゥルーダーク】」

    「え?」

    「新しい武器の名前だ。偽りじゃない、本当の闇(おれ)として…前に進みたいんだ」

     ギュっと拳を握り締めると、これからの決意を露わにする。
     名前の決まった武器にシャオも笑みを浮かべていると、遠くから足音が聞こえてきた。

    「クウさーん!」

    「シャオー!」

     仲間であるイオンとペルセフォネの声に、二人は一緒に歩き出した。



     一面が真っ暗で何も見えない。それなのに、何だかふわふわして気持ちが良い。
     このまま、闇に溶けるのも悪くないかもしれない。

    「ちょっとー、何時まで寝てるつもり?」

     リズが意識を投げ出そうとすると、何処からか呆れ気味な少女の声が耳に届く。
     ゆっくりとリズは目を開けると、そこには薔薇色の髪をした、黒いゴジック系のワンピースを着た少女が真っ暗な空間の中で宙に漂いながらこちらを見ている。
     そうしてリズが目を覚ますと、少女は不満げに腰に手を当てた。

    「起きたー? まったく、ただでさえ意識だけの状態なのに、フラフラ混沌の中に流されちゃうんだもの。あんまり世話かけさせないで欲しいわ」

    「あなた…誰?」

    「さあ、誰でしょう?」

     フフッと少女は楽しげに笑い、リズの質問をはぐらかす。
     その立ち振る舞いや格好にまるで小悪魔だと認識しつつ、ある疑問を口にした。

    「どうして、私を助けてくれたの?」

    「あなたを助けた訳じゃないわ。これ以上、私みたいな子を増やされても困るから助けたの。ま、あの子に頼まれたってのもあるけどね」

     リズの周りを歩きながら少女が説明すると、安心のような不安のような何と言えない気持ちを胸に抱いた。

    「そう、だよね…私なんて、助けるような存在じゃないもんね」

    「誰も助けないんじゃない。あなた自身が求めないんでしょ?」

     そんなリズに、少女は釘を刺す様に言葉を送る。
     思わず顔を上げると、いつの間にか少女は立ち止まってリズを見つめていた。

    「そんな気持ちを持ってたら、誰も手を差し伸べる事なんて出来ないよ。周りがあなたの気持ちに気付いていても、助けたくても助けられない」

    「それでもいいよ。私はノーバディ…世界の脅威である私は、もう皆の中には戻れない。きっと誰もが私を敵と思うだけだから…」

     少女の言葉に、リズはロクサスにも伝えてない心の本音を口にする。
     今も尚世界を脅かしている敵。そして、人ではない存在。そんな自分がグラッセ達の元に…故郷に帰る事など出来はしない。ムーンを救った後は、一人になるしかない。リズは改めて、ノーバディと言う立場を一人で背負う決意をする。



     だからこそ、彼女は気づかなかった…――話を聞いた少女の目つきが変わった事に。



    「…あなた、それ本気で言ってる? だったら最悪だね」

     少女の口から吐き出された失望に、リズはすぐに顔を上げる。
     こちらに向かって腕を組み、明らかに人を見下した目で少女はリズを睨んでいる。

    「ノーバディ? 世界の敵? まったく、自分の事も知らないで友達を救うとか守るとか…ホント、そう言う所は誰かさんとそっくり。そんなんじゃ、誰も救えないし守れもしない」

     容赦なく投げつけられる辛口の評価に、リズは思わず拳を握る。
     それを見透かしてか、少女は更にリズを捲し立てる。

    「あなたは背負ってるつもりだろうけど、実際は大事な何かを捨てているの。それすら気づいてないなら、救いようがないね。味方は誰もいないからって、悲劇のヒロイン演じて何様のつもり?…これなら【彼女】の方がまだマシだわ」

    「さっきから何よっ!! 私の気持ちも知らないで好き勝手に言って!! さっさと消えなさいよ!! 出ないと――!!」

     癇癪を上げてキーブレードを取り出すリズに、これ以上は無駄と察したのか少女は溜息を吐いて背を向けた。

    「はいはい、もういなくなるわよ――…そんなに《独り》でいたいならね」

     やけに冷たく響く少女の言葉に、リズは動きを止める。
     それと同時に、少女は一瞬で闇に包まれてその場から消え去った。



     暗闇の中、ちらりと眩しさを感じる。
     ゆっくりと目を開けると、そこは自分に当てられた白い部屋だった。

    「んぅ――…ここ…私の部屋…?」

     眠気が残っているのか、リズは目を擦りながらベットから上半身を起こす。
     すると、さっきまでは無かったはずの脇腹に感じる痛みや身体のだるさがリズに襲い掛かった。

    「今までの…夢、だったのかな?」

     変な世界や知らない人物達、何よりウラノスと出会ったのに、何事も無かったのように自分の部屋に戻っている。夢と判断するのは当然だろう。
     それでも違和感を感じてリズが頭を押さえていると、部屋のドアが開いてロクサスが入ってきた。

    「起きてるか、リズ? 朝食持ってきたんだが…リズ?」

    「あ…何でもないよ、ロクサス」

     不思議そうにこちらを見るロクサスに、リズは軽く首を振って笑いかけた。

    (そうだよ。落ち込んでいたから、あんな変な夢を見たんだ…ちゃんと気持ちを切り替えないと)

     心の中でそう言い聞かせると、リズは今までの出来事を頭の隅へと追いやった。
     それが現実だと彼女が理解するのは、そう遠くない未来である事も知らずに…。

    14/03/01 01:51 NANA   

    ■作者メッセージ
     NANA「リラ様、誕生日おめでとうございま――」
     クウ「『残光天翔翼』!!!」
     シャオ「『インフィニティ・オーバー』!!!」
     リズ「『フォトレジストアワー』!!!」
     ウラノス「『天鳴万雷』!!!」
     NANA「いきなりぃぃぃ!!?」(滅多打ち)
     リズ「あんたぁ…!!! 主人公であるにも関わらず、私のあの落ち込みっぷりは何なの!!? お蔭でウラノスに捕まりかけるし、戦闘シーン無しだし!! しかもゼノに攫われるってどう言う事じゃあああぁ!!!」(サ○ヤ人並みのオーラ)
     ウラノス「俺に至っては、悪役や鬼畜どころか殺人鬼となってるよなぁ…? そこんとこ、説明して貰おうか、あぁん?」(ドス黒い殺気)
     NANA「だ、だって…今回の誕生日プレゼントのお題はこの面子でのシリアスって言われたんだもん…!! 番外編じゃかけないから、今回は本編の話で作ったんですが…!!」
     クウ「だからと言って、何だよこのシナリオ!!! 右腕取られるって、俺はブレイ○ルーのラ○ナ=ザ=ブ○ッドエッジかよ!!?」
    シャオ「ボクだってウラノスさんにクソガキ呼ばわりされた上に、リズと一緒に攫われるし!!! 男なのに、グラッセと同じヒロイン扱いじゃないかぁぁぁ!!!」
     NANA「いや、だって……本当はこれとは別にもう一種類、四人全員がゼアノートの策略で闇に堕ちると言う話を考えてはいたんだが……リラさんは今回の話が良いと言う事でこっちに…うぎゃああああああああっ!!!??」



     *これでもかと言うくらい、作者が四人に大技で攻撃されています。しばらくお待ちください。



     リズ「さて、こっちの作者の始末も終わったし……後は、次の企画でうちのバカ作者を制裁するだけね。ああ、6日後がこんなにも楽しみだなんて〜♪」(血塗れ)
     ウラノス「ああ、そうだな。勘違いとは言え、この俺を悪役に仕立てるシナリオを選びやがってぇ…!!! この作者とは比べ物にならない程悲惨な目に遭わせてやる…!!!」(血塗れ)
     クウ「そっちの方は俺達は参加出来ないから、是非ともこっちの分まで甚振っておいてくれ。にしても、今回の話でFF13-2を取り入れるとは…」
     ウラノス「だよなぁ…【時詠みの巫女】って、プレイしてる奴にしてみれば分かって当然だよな」
     リズ「しかも、LRFF13のあのキャラまで出すなんて…そりゃあ、私達の作者はプレイしているから多少喜ぶとは思うけど…」
     シャオ「本当は最後のリズの会話シーン、ライト○ングと絡ませたかったらしいんだけどね。さすがにそれだとって事で関係性のある彼女にしたらしいよ〜」
     リズ「まあ、確かに関係性があると言うか…密接な関係と言うか…」
     ウラノス「リズ、まだ発売から半年も経ってないんだ。ネタバレは止めて置け」


     NANA「さーて、ここからはお待ちかね(?)のあとがき追記です!!」
     リズ「遅い!! あの作者の誕生日からもう一週間以上経ってるのに、何してたのよ!?」
     NANA「……今回の話で燃え尽きたんで、しばらく休養してました」
     ウラノス「どうやら、骨の一本や二本じゃ済まないようだな…!!」(拳ポキポキ)
     シャオ「まあまあ…でも今回は本当にボリュームが凄かったよね。文字数は約4万字、それでいて今回はボクの本当の師匠出すなんてねー」
     クウ「大体、どうして途中からシャオ側の世界の俺がウラノスと戦ってんだよ?」
     NANA「まあ、その…何だ。ネタバレでウラノスの強さ聞いたんだが…あまりの衝撃と一緒に『あ、これ二人で戦っても勝つの無理だ』と一瞬で判断して。スピカのロケットについては元々から頭にはあったんですが、それでも不足してると考えて夢さんに頼ろうとしたけどいい案出なくて。それで戦闘は師匠版のクウに加え、召喚獣を組み込んでどうにか勝たせるシナリオを作ったんです」
     クウ「聞き捨てならない言葉聞こえたんだが!? どんだけの強さなんだよ!?」
     ウラノス「それはこの先のお楽しみって事で頼むぜ〜♪」
     シャオ「何だろう、とってもやな予感しかしないんだけど、ボク…?」
     リズ「へー、ウラノスって実は凄く強いのねー。今の状況で仲間になるなら、すっごく頼りになるのになー!」(無拓な笑顔)


     グサリ!!


     クウ「…今、奥の部屋から何かが突き刺さる音が聞こえたんだが?」
     シャオ「それでいて、すすり泣きも聞こえるんだけど?」
     NANA「リズに思いを寄せている誰かでしょう…」
     ウラノス「いいじゃねーか、それぐらい。よく言うだろ、『他人の不幸は蜜の味』って」
     リズ「え、他人の不幸ってそんなに美味しそうな味なの!? 私も食べてみたいなー!」
     ウラノス「おう、だったら幼なじみ君を弄って見ろ。そうだな…『大嫌い!』とか『誰よりも弱いね!』とか言うと、甘〜い蜜が体中から噴き出るぞ〜」
     リズ「うーん。さすがにそんな悪口をグラッセに言うのはちょっと気が引けるけど…分かった! あとでやってみるね!」
     シャオ「…ねえ、作者。あの二人の仲が急激に良くなってるのはボクの気のせい?」
     NANA「気のせいと言うか…ネタバレ事項を元にしてるんで、ノーコメで」
     クウ「お前どんなネタバレな話を聞いたんだっ!!? 今の二人を見る限りグラッセ報われてないよな!!?」
     NANA「……全ては、リラ様の御心のままに」(悟りの目)
     シャオ「師匠、これ以上詮索したらボク達とんでもない所に足を踏み入れそうじゃない…?」(汗)
     クウ「そうだな…知らない方が幸せって事もあるもんな。悪いな、グラッセ…」(遠目)
     リズ「ねえ。今思ったけど…ウラノスって、私がノーバディって事知ってるの?」
     ウラノス「まあ、知ってるな。ただ、理由は聞かないでくれ…結構重要なんだからな」
     リズ「一緒にいたから知ってる訳じゃないの? どう言う事…?」
     NANA「さて、それではここで新技紹介といきましょう」


     *新技紹介(お互いの作品内で一度登場した技も今回含んでいます)


     リズ技紹介

     『斬空電撃波』:電撃を纏ったキーブレードで回転切りを行う。

     『トルネド』:竜巻を作り出して敵を打ち上げる風の上級魔法。


     ウラノス技紹介

     『サンダガ』:言わずと知れた、雷の上級魔法。敵の頭上に巨大な雷を落とす。

     【落雷の牢獄】:両手に雷の魔力を溜め込みフィールド全体に電撃の檻を作り出す。相手をスタン状態にする他、長時間ダメージを与え続ける事が出来る…が、今回は属性攻撃を軽減させる装備品により威力は軽減されスタン状態も防がれた。


     ウラノス「つまり、あのロケットが無ければ俺が勝ってたかもしれないんだよな。あんたの元カノのおかげで命拾いしたな」
     クウ「まったくだ。本当に最近は強敵との戦いはスピカのおかげで助かってるな」
     NANA「傍に居なくても心は繋がっていると言うのは、【KH】のテーマみたいなものですからね。そもそもカイリやアクアも心を込めて作ったお守りが武器になってますし、そこを考えてこのような設定を作りました」
     リズ「へー。だったら、私もグラッセからお守り貰えれば強いキーブレードが手に入るって訳だね♪」
     クウ「お、おい…普通は逆じゃないのか?」
     リズ「そう? でも、私達の中でグラッセが家事上手いからお裁縫も出来るって事でしょ? それに、そのロケットって加護の魔法を込めているんでしょ? だったら、お守りとか装備品作るのはグラッセが適任じゃん!」
     クウ「何で俺、反論出来ないんだ…? おいウラノス、ツッコミを……って、誰と携帯で話しているんだ?」
     ウラノス「これか? あの幼なじみ君に通じてんだよ…――良かったなー、これでお前はヒロイン決定だ。せいぜい闇落ちでもして女らしくリズの助けを待つんだな♪」(携帯に話しかける)
     グラッセ《う、ううっ…! もう男として生きていけない…! さよなら、みんな…!》
     シャオ「グ、グラッセ!?(ウラノスから携帯を奪い取る)大丈夫、生きていれば良い事が――!!」
     NANA「あー、グラッセ。スタジオ出た方に踏切があるよ〜」(割り込む)
     シャオ「何トドメ刺してるの!?《踏切か…分かった(ブツリ)》ちょ!? グラッセ行っちゃだめぇぇぇ!!?」


     『サンダーブリッツ』:電撃を纏った状態で突進攻撃を繰り出す技。

     『スパークレイド』:二つのチャクラムに電流を纏わせて投げつける技。

     『スパークレイヴ』:雷を帯びた強力な突進を繰り返し行って攻撃する。『ソニックレイヴ』の雷バージョンで、【KHχ】にて登場する技。

     『アングリーラッシュ』:チャクラムで切り刻むようなラッシュ攻撃を行う。

     『クラッカーサンダガ』:雷の球体を相手に放ち、着弾すると広範囲に爆発する雷の上級魔法。元ネタは『クラッカーファイガ』の雷バージョン。


     ウラノス「こうしてみると、オリジナルな技もあるんだな」
     NANA「ええ。オリジナル技を考える事に関してはリラ様から許可は取ってましたからね。ただ…クウがブレイ○ルーの主人公ラ○ナの技を使うから、出来ればウラノスにはその宿命のライバル役であるハ○マや○ルミと言ったキャラの技を入れてみたかった。武器が鎖やらナイフ、体術だから断念したが…」
     ウラノス「へー、そいつらってどんなキャラなんだ?」
     NANA「一言で言えば、悪の中の悪だね。全ての登場キャラを見下してる感が半端ないし、技は凶悪な分慣れてないと使いこなせないし、普通に汚い言葉使うし、挙句に痛めつけるのが好きと、いろんな所がウラノスに似てい――」
     ウラノス「黒焦げになれやぁぁぁ!!!!!」(高圧電流を放つ)
     NANA「あべべべべべぇ!!!??」(感電)


     『ブレイブストーム』:電圧の光線を八本フィールドに作り出し縦横無尽に動かす技。尚、相手が当たると全ての光線が反応して一斉に襲い掛かる。元は【COM】でラクシーヌが使う技。

     『絶影』:武器を構えた後、相手をすり抜ける様に斬り付ける技。元はFF13でライトニングが使う技。

     『ドレイン』:相手の体力を吸収して回復する魔法。

     『疾風迅雷』:反撃をも許さぬ怒涛のラッシュで武器や雷で相手に攻撃する技。元ネタは【KH2】のラクシーヌの技。

     『雷光斬』:武器を振り下ろすと共に、前方に大量の雷を落とす技。これもFF13のライトニングから。

     『サンダラ』:言わずと知れた、雷の中級魔法。相手の頭上の雷を落とす。

     『サンダーカッター』:二つのチャクラムに電流を纏わせ、相手に投げつける技。元ネタは【COM】のアクセルが使う『ファイヤカッター』の雷版。

     『サンダーダッシュ』:相手に素早く近づくと共に攻撃する技。

     『エアロスパーク』:電撃を帯びた二つの鎌鼬を放って攻撃する魔法で、攻撃を受けると有利な魔法が解除される。元ネタはFF10の召喚獣『イク○オン』が使う技。

     『サンダーレイド』:電流を帯びた武器を投げつけて攻撃する技。『スパークレイド』と似ているが、こちらは威力は低め。

     『メガヴォルト』:武器を地面に突き刺し、前方に広範囲で雷で攻撃する技。これも【COM】のラクシーヌから拝借しました。

     『ライジングレイ』:雷を全身に纏った状態で突進攻撃を繰り出す技。

     『レヴィンスソード』:武器に雷を纏わせ一閃を放つ技。【KHχ】にて登場した技。

     『連虎』:武器を大きく振り回して相手に攻撃する技。こちらもFF13のライトニングが使う技。

     『天鳴万雷』:相手に大量の雷を落とし、その場で武器を回転させて防御も行う。しつこいと思うが…FF13のライトニングから。

     『トールハンマー』:敵の近くにチャクラムを突き刺し、巨大な電撃の球体を作り出して閉じ込める。その後に空中に浮かせ、地面に叩きつけて大爆発を起こす。元ネタはFF10の『イク○オン』が使うオーバードライブ技。



     クウ技紹介

     『ブラッティ・ウェーブ』:武器を振るって巨大な闇の衝撃波を繰り出す技。

     『ニゲル・プルート』:双剣状態で使用可能。双剣に闇の力を込めて、相手に叩きつける。元は夢旅人さんが考えてくれた技。

     『ダークサークル』:闇で作り上げた魔法陣で相手を包み込み、自分に干渉させて相手の中にある闇を操る秘技。戦闘ではあまり使えず、味方が何かしらの闇による異常を起こした際に役に立つ。今回は落雷の牢獄のフィールド上に魔方陣を上書きする事で安全なスペースを作り上げた。

     『ソードラッシュ』:相手の後ろに回り込み斬り付ける技。

     『チャージドロップ』:拳に魔力を溜め込み、相手を殴りつけると共に吹き飛ばす技。

     『アクロバット・アーツ』:相手をアッパーで上空に浮かせた後、怒涛の足蹴りを放つ技。

     『エアリル・アーツ』:上空に飛び上がった後、重力を合わせた蹴りを放つ技。

     『ブラスト・ノヴァ』:双剣時に使用可能。融合の力で片方の剣に相手の放った属性を吸収し、闇の力を溜めた剣を同時に振るって大爆発を起こす。【開闢の宴】に登場する神月の『ラスト・ノヴァ』を元に作った。

     『ダーク・デス・インパクト』:右拳に闇のオーラを立ち上らせて、思いっきり殴りつける技。


     クウ「これだけの技を放っても生きてるこいつって一体…?」
     ウラノス「ま、それだけ俺が強いって事だ。それでも、体力が削られたのには変わりないがな。そうじゃなかったら異世界のお前を殺せたのに…」
     シャオ「ボクの本当の師匠が強くて本当に良かったよ…」
     NANA「と言う訳で、ここからは師匠版クウが使った技となります」
     クウ「どう言う訳だよ!!?」


     『ウィング・アーツ』:双剣状態で使用可能。敵を空中へと蹴り上げ、双剣、または体術による追撃をする。これも夢旅人さんが考えてくれた技。

     『ターンクローズ』:その場で回転攻撃を行う技。キーブレードでも双剣でも使用可能。

     『グランドクロス』:武器を振るい、X型の衝撃波を放つ技。元はヴァニタスが使っている技。

     【ドレインウェポン】:シルビアの力を使ったスキル技。分離の力をキーブレードに宿す事で攻撃を受けた相手の体力を赤黒いオーラ上に変え、融合の力を使って自分へと吸収させる。元は、某蒼の格闘ゲームの主人公ラ○ナのドラ○ブ能力。


     クウ「幾ら俺の性格がラ○ナに似てるからって、いろいろ取り入れすぎじゃないか?」
     NANA「私もそう思ったんだけど…でも、自力で回復の手段が使えないのに毎回無茶して傷を作るクウにはピッタリかなと思いまして。丁度シルビアの力とか考えていた時期だったので」
     クウ「…ま、まあ便利な能力なのは認める。けど、どうしてこんな名前にしたんだ? いっその事元ネタでもいいんじゃ――」
     NANA「元ネタの特殊能力の名称…【ソウルイーター】なんだけど?」
     クウ「あー…あのガキの元武器の名前だったな、それ…」


     『グラビガ』:言わずと知れた、重力の上級魔法。大きな重力の塊を落とし、残っている体力を割合で減らす。

     『カーネージシザー』:相手に向かってキーブレードで斬り付けた後、横薙ぎに振るって大きく吹き飛ばす技。これも、某蒼の格ゲーでラ○ナが使うディス○ーションド○イブ技。

     『ブラッティ・クロス』:キーブレードを振るい、X型の闇の衝撃波を繰り出す技。

     『ヘルズナックル』:右拳に闇を纏わせて殴りつける技。今回はウラノスの力も吸収した事で雷も付属された。

     『ウィングノクターン』:黒い翼から幾つもの黒い羽根を鋭く飛ばす技。

     『アスピルフェザー』:融合の力を込めた羽根を飛ばし、魔法を構築した魔力を吸収させる事で無効化させる。


     リズ「攻撃に使うだけじゃなく、相手の体力や魔力を奪って回復したり別の属性を持ったり…こうしてみると便利な使い方してるのねー」
     NANA「師匠版クウは、こちらのクウよりも強くシルビアの力を使いこなしている設定ですからね。それ相当の強さにしています」
     クウ「ふーん、シャオの世界の俺ってどれくらいの強さなんだ?」
     NANA「少なくとも、あなたよりは確実に強いです。それでもエン(こちらのラスボス敵キャラ)には劣りますが」
     クウ「これでもまだ強いのかよ…でも、俺も頑張ればこう言った便利な技を使えるようになるんだよな?」
     NANA「ええ、もちろん。ただ…この技は使い方を誤ればしっぺ返しになってしまうんですがね」(ボソリ)
     クウ「へ?」


     『ソロアルカナム』:キーブレードを片手で握り、怒涛の連続攻撃を放つ技。元はテラが使う技。

     『ブレイズローカス』:足を振り上げて、炎の衝撃波を繰り出す技。

     【アレキサンダー】:巨大な城をモチーフにした召喚獣を呼び出し、召喚者をあらゆる攻撃から守ってくれる。だが、さすがのウラノスの攻撃には耐えきれずに消滅した。


     リズ「シャオの師匠って凄いわね、FFに登場する召喚獣を呼び出せるなんて!! 私も弟子入りしようかな〜?」
     シャオ「えーと…喜んでいる所悪いけど、師匠は召喚なんて使えないよ?」
     リズ「え? でも現にウラノスとの戦いで使ってるじゃない?」
     シャオ「多分、師匠が使えたのはボクの世界の―――のおかげかと…」(ボソボソ)
     リズ「誰のおかげ? 良く聞こえなかったんだけど?」
     シャオ「リズもよーく知ってる人物だよ…」(遠目)
     リズ「だから誰よー!?」


     『ダーク・オブ・イーター』:右手を闇の力で鋭利的な巨大な手に変形させ、それで相手を掴み闇の衝撃を浴びせる技。元ネタは…ラ○ナが使うディス○ーション○ライブ技。


     ウラノス「確かこの技の元ネタの名前…クウのセリフだよな?」
     NANA「はい。技を出す時のラ○ナのセリフがかっこいいんで組み込みました♪」
     ウラノス「とうとう開き直ったかこの作者!? って事は、俺達の作者がやったイメージネタで言うとクウの声は杉○智○か?」
     NANA「まあ、それでもいいんだけど…私的にはクウの声は○鮎さんの方でイメージをしていて…」
     ウラノス「その声優テラじゃねーか!? しかも作者が好きなテイ○ズで言えばガ○アスだぞ!? それよりかはアル○ィン、いや○魂の坂○銀○だろぉ!!?」
     NANA「そう言われると否定できないが……あえてクウをその声でイメージしてるのは大きな理由があるんだよ」
     ウラノス「大きな理由? 何だよそれ?」
     NANA「まあ、何だ…その内話すだろう。本人が聞いたら間違いなく激怒するだろうが」
     ウラノス「ああ、こいつも俺達の作者と対して変わらんな(いろんな意味で)」


     『残光天翔翼』:空中に飛び上がってキーブレードで連続で斬りつけた後、落ちる相手に向かってキーブレードを投げつけて光の刃に変形させて貫く。最後に、周りに飛び散った羽根を爆発させて光と闇の衝撃波に巻き込む。

     『ハードストライク』:キーブレードを振るい、衝撃波と共に吹き飛ばす技。ソラも使った技。

     『ブラックホール』:地面に手を付けて闇のドームを作り出し、その中で重力の爆発を起こす魔法。



     NANA「これにて技紹介は終了!」
     シャオ「って、ボクの技一つもないじゃん!? どうしてなのさ!?」
     NANA「どうしてって…ストーリー状、仕方ないとしか言いようがない…」
     ウラノス「はん、諦めろクソガキ。お前なんて所詮はあの幼なじみ君の様な居ても居なくても話に差し支えない脇役キャラなんだよ」
     シャオ「うわーん! ししょーう、ウラノスさんが苛めるー!」(涙目)
     クウ「あー、よしよし。分かったから泣くな」(頭を撫でる)
     ゼノ「随分と弱い弟子だ事。貴方も大変ねぇ」
     リズ「なっ…あんた、ゼノ!?」(殺気)
     ウラノス「お前、なんでここにいる…!?」(殺意)
     ゼノ「心外ね。妾もこの作品で登場しているのだから、ここに呼ばれる権利はあるわ。違うかしら?」
     NANA「違う事はないですが…こんな殺気の中でよく平然としてられますね…」(冷汗)
     クウ「まあ、俺達の作者のあとがきは敵も出てるからな…正直反論できない」
     シャオ「にしても、この人本当にソラさんとそっくり――」
     ゼノ「貴様、それ以上失言を吐けばタダでは済まさぬぞ?」(チャキリ)
     シャオ「ボク何にも言ってませんから武器を収めてくださいっ!!!」(汗)
     ウラノス「…あんたの弟子、少しは教育した方がいいんじゃねーのか?」
     クウ「ああ、そうする…――シャオ、もう少し想像力を豊かにしろ。もしソラが女になったら絶対にこんなボインな胸じゃない、寧ろ控えめな貧乳の方が似合っている。いや、俺としてはどんな胸でもOKだから別にいいぞ。【KHχ】じゃ女性版の服があるくらいだしな。リクの場合だって結果的には胸は大きい方だったが貧乳でもそれはそれでいい。と言うか、あの二人は女でも違和感がな「ラグナロクゥゥゥ!!!」「ダークオーラァァァ!!!」「レインボーシャワァァァ!!!」「スーパーノヴァァァ!!!」「シャイニング・クロスゥゥゥ!!!」「一閃・修羅ァ!!!」ほぐげしゃああああああぁぁ!!!??」(総攻撃を受ける)
     リズ「な、なにぃ!!? 一瞬激しく光ったと思ったらクウがボロボロになった!?」
     ウラノス「気にしなくていいぞ、リズ…」(ジト目)
     シャオ「明らかに師匠が悪いから…」(同文)
     ゼノ「ここまで来ると、怒りすら消えてしまうわ…」(同文)
     NANA「今のはセクハラ発言に等しいからねぇ…」(同文)
     リズ「セクハラかぁ…テルスを思い浮かべるわ」
     ウラノス「少なくとも、こいつをテルス姉さんに会わせたら確実に暴走起こすな」
     ゼノ「とにかく、ここからは補足を言い合うとしよう…今回の事件は妾が考えたと言う事だが」
     NANA「はい。今回のお題であるシリアスな話を考える際、この先の事をリラさんから聞いていたんですよ。それで、リズやウラノスだけでなくクウとシャオを狙うシナリオを作れたと言う訳です。ちなみに理由等を話すと大きなネタバレになるんで、ここは伏せさせてもらいます」
     ゼノ「なるほど…そのネタバレ事項に妾がカオスを操れる理由がある訳か」
     NANA「そう言う事です。さて、今回の話はネタバレ等を考慮して作っただけでなく、リラ様の作品に合わせる為に私の作品での技の書き方(技名に『』を付ける)を無くして書いています。初の試みですが、違和感なく書けて良かったです」
     シャオ「これで、この話の補足は終了だね……で、この後はどうするの?」
     NANA「今の所、夢さんからバトンはまだないので『R旅館』の方を進めたいと思います。ネタはそれなりに完成はしているんですが…今年の3月は忙しくなりそうですから、執筆は遅めになるかと」
     ウラノス「ああ…消費税が上がるもんな」
     リズ「私も知ってるー。いろんな物価が上がるんだっけ?」
     NANA「ええ。3月中にお金溜めて欲しい物…特にポケ○ンとか、パズ○ラZとか、最新ブレイ○リーデ○ォルトとか、出来ればPS3を――」
     リズ&ウラノス&シャオ「「「って、全部ゲームじゃないかぁぁぁ!!!!!」」」
     NANA「うぎゃああああああ!!? 最後の最後でぇぇぇ!!?」
    HOME
    Copyright NANA All Rights Reserved.
    CGI by まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.34c