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キラワケ

INDEX

  • あらすじ
  • 01 1-1 プロローグのプロローグ
  • 02 1-2 プロローグのプロローグ
  • 03 1-3 プロローグのプロローグ
  • 04 1-4 プロローグのプロローグ
  • 05 1-5 プロローグのプロローグ
  • 06 1-6 プロローグのプロローグ
  • 07 1-7 プロローグのプロローグ
  • 08 1-8 プロローグのプロローグ
  • 09 1-9 プロローグのプロローグ
  • 10 1-10 プロローグのプロローグ
  • 11 1-11 プロローグのプロローグ(終)
  • 12 2-1 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 13 2-2 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 14 2-3 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 15 2-4 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 16 2-5 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 17 2-6 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 18 2-7 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 19 2-8 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 20 2-9 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 21 2-9.5 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 22 2-10 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 23 2-11 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 24 2-12 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 25 2-13 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 2-1 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。

    「さてと」

     そう少し疲れ気味に呟きながら家の玄関を出た。

    「(フラグ立て……好感度を上げる為に早めに家の前で待っているか)]

     桐の忌々しい妨害がありながらも朝食と登校の支度がスムーズに進み、結果的にユキの来る時間よりも早く家を出れた。そんでもって現在は自宅の門前にてユキを待っている。

    「(それにしても第三のヒロインってどんな人なんだろうな)」

    『第三のヒロインのイベントが発生する』

     桐の昨日言ったことだ。第三というと桐自身とユキから数えて第三という解釈で合っているだろう。出来ればイベント発生前にそのキャラクターの容姿や性格(桐曰く難ありだが宛てにしてはいけない)を知りたかったのだが。
     前日のネットサーフィンで調べていたものの、公式ページどころか掲示板でさえユキの本名以外のキャラクター情報を得ることは出来なかった。

     というか、公式については、すでにページが消滅していたのだ。 

     表示されているのは真っ白の画面に「NotFound」という文字が淡々と並んでいるのみだった。
     それに『でもあの  ルートだけはよかった気がする」「確かあの  ルートは外部の人だろ』    掲示板の書き込みの二文字で、改めて確認するとなにやら文字が抜けている部分がある。それは俺のコピペミスではなく、元からその文字は消えていた。”○○ルート”ということからおそらく二文字名のキャラクターの名前が入るのだろう。

     不可解過ぎる二つの事象。”調べることができないキャラクター”に”不自然な抜け字の書き込み”それはまるで俺に情報を与えないように知られないように意図的に隠しているようにも見えた。

    「ユウジー!」

     そんなことを考えていると俺が心待ちにしていた幼馴染ことユキが手を振りって俺の名前呼びながら可愛らしい走り方で、美しい黒髪を揺らして駆けてきた。



    「―――なんだよー!」
    「まじで! そうだったんか!」

     そんな他愛もない会話をしていた反面、俺はさっきの問題を引きずっていた。情報が手に入らないことから、ユキのことをよく知れていない。そりゃまぁ俺にとっては昨日会ったばかり。しかしゲームの設定上は俺の”幼馴染”という位置づけとなっている。
     その設定上は俺がそのユキの記憶に合わせる必要があるのだが、肝心の攻略情報が手に入らないのが結構な痛手だ。記憶の齟齬による”関係の崩壊”も恐れていたりする。主人公とのヒロインの関係の崩壊がどういうものを示すか――それは俺のゲームプレイの経験から言えば、そのまま改善せずにいればバッドエンドへと直通だ。
     それ故に、ユキがどんな性格をしてるか――は読みとるとして、その彼女の詳細を「幼馴染」という立場上知っておくべきである。なので早めに情報を知りたかったのだが……

     公式や掲示板もアウト。説明書は何故か見つからない。今のところは完全に打つ手なし、お手上げ状態だ。さてさてどうしたものだろう……ユキとの会話を止めないまま、頭の片隅にそんなことを考えながら
    いると、そんなこんなで学校へと着いた。
     ちなみに今日は桐の妨害がないのでそのまま教室に直行できた、というか日常茶飯事エブリデイ来られてもこまる。来るというより俺への人的被害を鑑みて襲来と称すのが全うだろうけども――

    「(!?)」

     突然に何かの視線を感じた。昨日と同じノリなのだが、昨日の桐襲来後の男共以上に殺気だってるようにも感じる。その視線の存在を俺の触角が捉えた瞬間に鳥肌がブァァァァと気持ちの悪いほどの早さで立ったことからその殺気の強さが分かる。

     なんというか、気を抜いた瞬間何か金属製の鋭い物で背中辺りを刺されそうな気までしてくる。実際にそうなったら俺の人生がバッドエンドだが。
     こう言っては不謹慎だがユキが交通事故に遭った場合はリセットされるけども、主人公という位置づけの俺が死んだらどうなるのだろう――と考えてしまったが、ダメだ。
     もうあの光景は見たくない思い出したくない、こうしてユキと学校まで会話しながら来れるのがなによりも良い、というかユキを二度も三度も殺したくない。
     それが俺が直接的な原因でなくとも、ゲーム故にやり直しが出来ても――生理的、本能的にそれは俺にとっては拒絶する。
     だから俺はこれから間違いを犯さないよう、周囲の変動やユキ達の挙動や行動に細心の注意を払っていこうと思う。


     来たのがまだ早い為か教室には思ったほど人はいなく。いるのは”あのメンバ”……つまりはユイとマサヒロと律儀にも早く来て復習しておこうという数人の真面目な生徒達だけ。
     一応釘を刺しておくが、ユイとマサヒロは決して真面目などではない。一般人から見たらくだらなぁ〜くきも〜い軽蔑されるであろうであろうギャルゲやアニメ話をする為だけに早く来ている。
     まぁ俺も今までは、そのくだらなぁ〜くきも〜いギャルゲアニメ談の輪に加わって話していたので、人のことは一切言えない。、

     ……で、視線について教室を見渡すも何かを見つめているような不審な人物はいない。しかし感じるのは三種のチーズも驚きな濃厚な視線。

     なにこれこわい。このストーカーまさかのプロの方なんですかい?

     ……冗談はさておき、いや冗談じゃないかもしんないけど。実際その視線は存外に怖いもので、それから逃げるようにユキを連れてユイとマサヒロの話の輪に加わった。

    11/07/06 01:23 キラワケ   

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