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キラワケ

INDEX

  • あらすじ
  • 01 1-1 プロローグのプロローグ
  • 02 1-2 プロローグのプロローグ
  • 03 1-3 プロローグのプロローグ
  • 04 1-4 プロローグのプロローグ
  • 05 1-5 プロローグのプロローグ
  • 06 1-6 プロローグのプロローグ
  • 07 1-7 プロローグのプロローグ
  • 08 1-8 プロローグのプロローグ
  • 09 1-9 プロローグのプロローグ
  • 10 1-10 プロローグのプロローグ
  • 11 1-11 プロローグのプロローグ(終)
  • 12 2-1 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 13 2-2 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 14 2-3 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 15 2-4 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 16 2-5 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 17 2-6 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 18 2-7 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 19 2-8 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 20 2-9 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 21 2-9.5 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 22 2-10 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 23 2-11 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 24 2-12 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 25 2-13 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に始まっていた。
  • 1-8 プロローグのプロローグ


     一日の授業が終わり、足早に教室を後にして帰路に着く俺ら。
     俺、桐、マサヒロ、ユイ、ユキのいつものメンバープラス桐の五人で通学路を歩いていく、そしていつものことだが歩いて数分経たずに――
    「ではワタクシは失礼サセテモライマショウ」と謎のカタコト喋りを展開するユイが去り。
    「さらば」とさっくりマサヒロも消え失せる。
     そうして順に俺と桐とユキの三人で日が落ちる中を歩いてゆくのだが……
    「――――」
     桐は俺の手を握って一緒に歩いている。傍から見れば兄妹どうしが手を繋ぐ仲睦まじく、大変微笑ましい光景なのだが、しかし……

    「(ゴゴゴ)」

     こいつは無言だったが、俺の第六感が何かを感じた。今までと雰囲気が違う……どこかが違う。
     桐は無表情に近く、微妙に笑顔が見える程度で不気味だった。更にはドス黒く言葉では表現できない奇怪なオーラを醸し出す桐は、俺から見るに明らかに不機嫌だった。今までのこいつの性格を考えるに今は怒ってることになるだろう。
     ええと、なんか言ったほうがいいのか?
    「桐、学校はどうだったか?」
    「とても楽しかったです(棒)」
     まずいな、ご自慢の演技力が事務所ゴリ押し新人声優のごとく棒演技になってらっしゃる。これはかなりキレとるな。
    「おにいちゃんってほかの女の子と仲いいんですね、女の子と」
     強調して言った。今回に限っては大事なことは二度も言わなくていいですから。
     ああ……絶対その”俺と女の子との中の良さ”が不機嫌な原因だろうな。まったく、こいつの独占欲の強さには呆れるぜ……ヤレヤレ。
     と、ため息をついていると、隣を歩くユキが呟く。
    「あのさ」
    「ん?」
     桐がいるのに気をつかってくれたのか、今までだんまりだったユキが――

    「なんか妹さんを中心に挟むと、子連れみたいだよね」

    「……え?」
     まさかの爆弾発言。思わず声が漏れてしまった。というかその発言は――
     俺とユキさんが夫婦ってことになってしまうのでは? 
    「?」
     俺、若干照れ気味である。ベッタベタだけど、そこがいい。……ユキに言われるとか本望だわあ。でもそれは相当に恥ずかしいことでもあるわけでして。
     一方で最初は首を傾げていたユキ。しかし、ゆっくりと、自分の呟いた言葉の意味を考え出して――

    「あっ!?」

     どうやら気づいたようで。
     ……やっぱ意図してなかったかー、少し残念に思うけども仕方ない。
    「な、なんでもないっ! 今の忘れてっ! 消去してっ」
    「え、あ? わ、わかった」
     消去は出来ないというか、出来ればしたくないな。これこそ脳内メモリーに保存して夜、布団に入りながらニヤニヤ気持ち悪い笑みを浮かべながら思いだしたいわけで。
     まあ、でも意味を既に理解していた俺としても恥ずかしいことこの上ない。だから眠りに就く時だけにしか思いださないつもりだ。
     それと、桐さんや、次第に握る力が増してますぞ。さらになんか手じゃなくて手首に掴み変えたね?

     血ぃ、止まる。いや、マジで。なんか手が黒く成り始めてるから。壊死するって、本当に。

     そんなこんなで痛みをこらえている頃。
    「じゃ、じゃあねっユウジ! また明日っ」
     と言って駆けていった。照れた表情のユキは至高だった。そしてユキの背中が見えなくなるのを確認してから、今かと言わんばかりに桐が動く。


    「ぅん?」
     桐はヤクザ顔負けの睨みを俺に向ける。睨みで人を殺せそうな勢いだな。もうどっかの組長になれよ、ロリヤクザって斬新だぜ? 
     なんか凄い一部の層に大受けしそうだな……主に大きな子供の入組希望者続出?
    「このクソ主人公がっ」
     イン通学路、古い喋り方第一声は俺への罵倒の言葉でしたとさ。
    「個性豊かな女の子といちゃいちゃいちゃいちゃ(以下二分に渡って続く)……しおって! この女ったらしが」
     ……ひどい言われようだ。俺がそんなにベタベタしていたか、それはないね。分別は弁えてるさ。
     それに女子って言ってもユキ一人じゃないか……あ、一応ユイもか。だから桐の俺へ向ける怒りは納得がいかない、それは極めて理不尽だと俺は思うね。
     だからこんなことでは折れるわけない……一番の有効策は相手にしないこと、とりあえずスルーしとけばいいだろう。
    「…………」
    「あんだけ幼馴染ルートに入るなと言っているのに、もう入りかかっておる」
    「え、マジで?」
     いぃぃよっしゃぁとりあえず幼馴染から攻略だぁっ! ユキはめっちゃタイプだし、やったっ!
     さっきまでの冷静な自分グッバイ、ハイテンションな俺こんにちは。もう嬉しいね、ユキと付き合えるチャンスだって。もう素晴らし痛っ!?
     ガシガシガシ……気付けば俺の足は桐の小さいけれどなんともパンチの効いた力で足踏み式空気入れのごとく踏みつけられていた。
    「足を集中して踏むなっ」
    「黙れ、クズ」
     俺はエムじゃあないですよ。だからこんな老人喋りの出来そこないみたいな奴に言われても嬉しくもなんともないわけよ!
     というかクズまで言われて嬉しいのはある特殊性癖を持った一部の人々だ! そこまで卑下されて引き下がるものか、俺も反論だ。
    「うるせぇ! なんといわれようと俺は幼馴染街道を突き進んでやるぜっ」←全力でダッシュ
     反論と反抗。逃げるが勝ちだ、言い逃げすればこちらのもの! はは、高校生の脚力と小学生の身軽さ、果たしてどっちが早いかな?
    「あ、待てっごふ!?」←全力で転倒
     ばーかばーか転んでやんのー、誰が待つかばーか←クソガキの典型。
    「許さぬぞっ! なにがなんでも妹ルートに入れてやるからなああああ 」

    11/03/17 11:40 キラワケ   

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