七雲空　ハンドアウト
　黒羽聖（くろばひじり）　推奨感情（P任意/N侮蔑）

　翼がFHを去ってから一週間が経った。君はFHでセルでの生活を送りながら、陸の依頼を引き続き受けていた。
　ダークカオスの情報は見つからない。セルの捜索も成果を得られず、翼も戻ってこないまま。そんな日々を過ごしながら、君は言い知れぬ感情を抱いていた。
　そんな時、陸への定期報告で彼に指定された建物にやってきた。そこにいたのは陸だけでなく、公安警察特殊犯罪調査室の警視――君の父親である黒羽聖が同席していた。



クウ「翼の事で色々危うい状況の中での、まさかの親登場…俺は一体何を求められているんだ？」

GM「はっはっは！　シリアス要素がある事だけはお約束しよう！」

ツバサ「空さんのお父さんって、確か《レネゲイドウォー》では死んでる設定だったよね？」

GM「ああ。更にうちの作者がどうこうして作り上げた、黒羽蒼空の妹までいるよ」

クウ「その言い方止めろ！！　てか、あの作者まじで何を考えてやがる！！」


＊GMから指定されたハンドアウトに合わせる為に、なんやかんや考えてたら七雲紅羽が完成しました。後悔はしない。


クウ「もう宣伝じゃねーか……とにかく、俺の説明に入るぞ。
　俺は七雲空。UGNの違法実験によって生まれた戦闘用人格だ。ああ、宿主はちゃんといて、そっちは黒羽蒼空って言って本名を名乗ってる。
　最初はUGNに復讐できれば良かった。だからFHに入った…なのに、いつの間にか俺はそれとは別の道を歩みつつある。戦い以外の全ての感情も、思考も、消しさってたのに…これもそれも全部宿主の所為だよ、クソッ！
　翼だってそうだ。あいつは俺達を騙した裏切り者だ、始末するのが当然の報い。なのに、宿主はきっと連れ戻せるって言う甘い希望に縋りついている。
　……そう、無駄なんだよ。だけど、宿主は最後まで諦めないだろう。そんなの“俺”が一番分かってる。だから追っているんだ。翼も、ダークカオスも、このふざけた事件も、妙な力の争奪戦も。俺達だって被害者だし、巻き込まれた以上最後まで付き合うしかねえだろ」

ツバサ「空さん…」

クウ「その為に陸の力も必要なのに…まさかここで、月、凍矢に続いて俺の家族も登場するとはな。しかも権力の為に俺を捨てた親だ。まともに話し合い出来るとは思えないな。
　ハンドアウトに加えたくらいだ。きっとシナリオのどこかで関わる可能性があるんだろうが…どうなるかは父親との話し合い次第だな。
　とりあえず、俺の意気込みはこんな感じだな。次は成長報告と行くぜ」



　PC3
　七雲　空（しちぐも　くう）　【紅の刃】（ブラッドエッジ）
　26歳/男

【ブリード】ピュアブリード
【シンドローム】ブラム＝ストーカー
【カヴァー/ワークス】FHエージェント/何でも屋

　能力値
【肉体】5〈白兵5（8）〉〈回避2〉〈運転：二輪3〉“〈運転：四輪1〉”
【感覚】4〈知覚1〉
【精神】2〈意志1〉
【社会】1〈調達5〉〈情報：噂話2〉〈情報：FH2〉

　HP：32　行動値：10　基本浸蝕率33％
　常備化ポイント12　財産ポイント4

【アイテム】
　強化服：〈防具〉（装甲値1）
　手配師：コネ（『調達』判定にダイス＋3）
　要人への貸し：コネ（任意の『情報』判定にダイス＋3）
　バイク：〈運転：二輪〉（125cc〜400ccの中型バイク。攻撃力5・行動−3・全力移動200m）

【エンブレム】
　リバースガーディアン：（習得時に、必要経験点15点以下のUGNエンブレムを一つだけ習得出来る）
　エフィシエントワーク：（クライマックスフェイズの間、攻撃のダメージロール＋1D）

【リレーションアイテム】
　“コネ：黒須左京”：（〈情報：FH〉〈情報：噂話〉の判定ダイス＋2個：強化効果・リアクション判定の達成値を常に＋2）
　“割れた眼鏡”：（習得時に技能から1つ選択し、その技能を使用する判定の達成値＋3：強化効果・いつでも使用可能、受けているバッドステータスの暴走を回復する。1シナリオ1回）

【ライフパス】
　出自・政治権力
　経験・敵性組織
　欲望・保持
　覚醒・無知
　衝動・憎悪

【エフェクト】
《ワーディング》（オート/一般人を無力化する。人避け・倒れるなど描写は自由）
《リザレクト》（浸食100％以上使用不可：オート/戦闘不能回復＆1DのHP回復＋浸食率増加）
《コンセントレイト2：ブラム＝ストーカー》2％（メジャー/C値−Lv）
《赫き剣3》3％（マイナー/攻撃力Lv×2のHP減少分＋8）
《スーパーランナー1》1％（マイナー/1シーンに１回使用可能。Lv×5を足した戦闘移動を行える）
《鮮血の一撃2》2％（メジャー/白兵攻撃ダイスLv＋1、HP減少2点）
《血の宴1》3％（メジャー/攻撃の対象を範囲（選択）にする。1シナリオLv回）
《生命吸収1》4％（浸蝕80％超え：メジャー/1点でもダメージを与えた際、相手はLv×3点のHPを失い、その分のHPを回復する。1シナリオ3回）
《始祖の血統3》4％（浸蝕100％超え：メジャー/判定ダイス＋Lv×2、HP3点減少）
《ブラッドエンゲージ2》4%（アージ＆浸食率120％超え：メジャー/攻撃＋Lv×5。ただし、自身がロイスを取っているキャラクターでないと使えない）
《滅びの遺伝子5》6％（オート/1点でもダメージを受けた際、相手にLv×10点のHPダメージを与える。1シナリオ1回）
“《ハイブリーディング1》”6％（浸蝕120％超え：オート/エフェクトの使用回数を1回分回復。ただし、エフェクトの浸蝕値に等しいHPを失う。1シナリオ1回）

【イージーエフェクト】
《瀉血》（汚染されたり老廃した血液を排出し、美しい容姿と健康を保てる）
《裸の王様1》（周囲にあなたを常に褒め称え、喝采する忠誠心と敬愛にあふれた従者をLv×10作り出す。姿形は自由）
《かぐわしき鮮血》（血の香りをかぎ分ける事で、特定の人物や集団を探し出せる）
《ブラッドリーディング》（血や体液から、その人物の情報を読み取る事が出来る）
《シークレットトーク》（オーヴァード同士しか聞こえない会話を行う事ができる）

【ロイス】
Dロイス『戦闘用人格（デュアルフェイス）』（浸食率100％以上で発動。あらゆるダイス判定に＋5＆攻撃力＋5追加。ただし、バックトラックで振れるダイスが1つ減る）
裏切り者？（YE）：御坂翼（執着/○敵愾心）
借り（REC・BL）：黒須左京（懐旧/○隔離）
シナリオ：黒羽聖（慕情/○侮蔑）

【メモリー】
　“天義星華”（慕情）



クウ「俺はHRの拡張ルールである黒須左京のリレーションアイテムを獲得したぜ。
　まずは『コネ：黒須左京』。こいつを使えば、FHと噂話の情報収集が有利になる。後はリアクションの達成値も微妙に上げてくれる。戦闘では役に立たないだろうが、何らかの対決判定ならイチタリナイを撃退してくれるはずだ。
　そして『割れた眼鏡』。こいつで白兵技能を底上げしたし、万が一変異暴走になっても1回だけならオートで回復することが出来る。どれもこれも微々たる効果かもしれないが、無いよりはマシな筈だ」

グラッセ「へー。中々相性がいいんですね」

クウ「ああ。いやー、本当に2回連続で固定ロイスで取って置いて正解だった…。コネを新しく習得したから、1つだけ持ち物からコネを減らして財産ポイントを確保したぜ。
　次は新エフェクトだな。RWで手に入れた《ハイブリーディング》だ。こいつは120％制限だが、浸蝕値は6％で済む。こいつで《滅びの遺伝子》の使用回数を回復すれば、2回カウンターが可能だ！」

SM「…少なくとも、エフェクトレベル上がった状態なら100ダメージ以上は確実だね…」

GM「しかも《滅びの遺伝子》ならコストであるHP消費も6で済む…なんてコンボを考えたよこいつ…！」

ツバサ「成長してないように見えて、エグイ成長してるよ…」

クウ「あとは、前回の反省を踏まえて〈運転：四輪〉の技能を獲得しておいた。本来なら情報上げた方がいいんだろうが、また車に乗る事を考えたらな。とりあえず、ペーパードライバー脱却の為に教習所行って教えて貰った。習う分はタダだからな！」

ムーン「FHがそんなんでいいのかよ…」

クウ「そして、前回でタイタス昇華した天義星華のロイスをメモリーにした。感情は慕情に指定した。恋人って感情…鎖を、俺自身が昇華する事を選んだんだ。愛はあるが、それはもう恋人としてではない。けれど、抱いていた想いを忘れても、あいつとの時間を思い返せば懐かしいって感じる。その想いが、俺と星華の確かな繋がりなんだ。
　しんみりした空気にしちまったが、これで『戦闘用人格』のデメリットは打ち消せたも同然だ。今まで抑えていた分、ここから先はガンガンやっていくぜ！」

ムーン「ようやくお前も俺達と同等の本気を出せるって事か」

ツバサ「ボクらと違って、今までデメリットある中で良く戦い抜いてきたよね…」

グラッセ「その辺は尊敬してもいいかな…」

クウ「で、ロイスはこんな感じだな。リレーションアイテムがあるから、黒須左京のロイスをRECに指定。そして属性はブルー、反抗心を燃やしているって感じにしたよ。お互い似た者同士だが、俺とこいつは分かり合えないって感じでな。タイタス昇華すると、ガード値と装甲値を無視してダメージを与える事が出来るんだ。
　翼の属性ロイスは迷ったんだが…イエローにした。効果は、俺が行った判定の対決で相手のリアクションの達成値が0になる効果だ」

ツバサ「ちょっと待って。この属性ロイス、ボクにやると達成値0どころかリアクション不可になっちゃうんだけど……やる気じゃないよね？」（汗）

クウ「イヤソンナコトハナイゼー？」（棒読み）

ツバサ「空さんまでPvP想定してるじゃん！！　戦う気じゃん！！」

クウ「そんだけ覚悟決めてるって事だ。俺達と戦うのが嫌なら、再会した時に敵対しなきゃいいだけの事だろ。
　で、シナリオロイスの父親は…二度と会う事もないだろうって思ってたやつと再会するんだ。だからNにとった。まあ、懐かしい気持ちもなくはないがな…。
　俺の紹介は以上だ。どんな展開になってるのか見せて貰うぞ、翼」

ツバサ「もちろん。さあ――待ちに待ったボクの番と行こうか」