ミドルフェイズ2
ミドル2 シーン6 〈FH側の領域〉
シーンプレイヤー 七雲空
《シーン登場》
空1D→6 39%→45%
クウ「よし、まずます」
グラッセ「ただ、前回の終わりが終わりだけにどうなるか気になりますね…」
GM「それはこれから分かる。では、初めて行こう」
狩谷の連絡により、ブラックスカルのアジトへとやってきた空。
収集を掛けていたのか、既にメンバーは集まっている。
唯一人、翼を除いて。
空『…来たぜ』
狩谷『ああ、来たカ。待っていたゾ』
虚西『時間前にやってくるとは。少しは成長したようですね』
空『御託は言い…何の用で俺達を呼んだ?』
???『お前らの裏切り者――そしてUGNをぶっ潰す為に決まってんだろぉ!?』
大声で叫びながら現れたのは、白の学ランにツンツンの金髪と言ういかにも不良の恰好をした少年だ。
それと、もう一人。彼の隣に見覚えのある人物が立っている。
???『やあ、文化祭以来だね――ブラッドエッジ』
そうニコニコと親し気に声をかけたのは、例の黒コートを着た――翼だ。
蒼空(つば…さ…!?)
???『翼? 面白い冗談だねぇ! …ボクをあんな残りカスと一緒にしないでもらえないかなぁ?』
空『だったらてめえは何者だ? 黒コート着てるって事は、お前はダークカオスのメンバーだろうが…よく敵である俺達の前に出れたもんだな?』
???『ボクは敵じゃないさ。敵だと言うなら…あんた達に紛れていたあのスパイの方を言うんじゃないかな?』
蒼空(…それは…!)
???『確かにボクらのセルと何度か衝突はした。それは認めよう。だけど、ダークカオスはFHの組織の一つ。そして、君らは他のセルの計画の為にお膳立てをする管理セルだ。依頼をすれば熟してくれる…このセルはそう言う役割でしょ?』
狩谷『ああ、そうだナ。特にマスターレイス5のヨハンに命令されちゃあ、何度も敵対してきたあんた達でも受けざる負えないサ』
空『マスターレイス?』
ヨハン『あぁ、分かってなかったのか!? マスターレイス5は俺の事だ!! 父上に頼まれて、お前らの中にいたって言うゼノスのスパイをぶっ潰す為にわざわざやってきたんだぜぇ!!!』
ツバサ「やっぱりヨハン君だったー!」
グラッセ「えーと…(ペラペラ)…ふむふむ。炎使いのマスターレイス。コードウェル博士に対して心酔しているのか…」
ムーン「見た目も不良っぽいし、何と言うか王道って感じの敵だよなー」
クウ「同じマスターレイスである黒須とは違ったタイプだな」
空『父上…? まさか、コードウェル博士か?』
???『そうさ。あの残りカスは危険因子――ゼノスの切り札にもなりえる存在。FHとしては何としてでも潰して置かないといけない要素なのさ。だからこそ、この街に隠れているあいつを討伐する必要がある。敵の敵は味方だろう?』
ヨハン『ついでに、この街にはUGNも集結しているそうじゃないか!! ヤバイ奴を倒して、UGNも潰せるチャンスだ!! 乗らない手はねえだろぉ!!』
卯月『…狩谷』
狩谷『――分かった、その依頼受けるヨ』
???『いやー、話が早くて助かるよ。リーダーさん!』
狩谷『だが、その前にお前の正体を教えロ。お前は何者ダ? 何故、翼の姿をしているんダ?』
???『………フフッ。ボクの事より――周りを気にした方がいいと思うよぉ?』
空『てめえ、どう言う――!!』
空が何かを言いかけたその時――街全体を包み込む《ワーディング》が発生する。
それと同時に、ビルの外から爆発が起こった。
GM「ここで、エレク…ごほん。謎の黒コートは《組織崩壊》を発動するよ」
クウ「おい今《エレクトロノイズ》って言おうとしたよな!? したよなぁ!?」
GM「(無視して)これにより、今後君達PCはGM側の許可を貰わない限り購入判定に挑む事は出来なくなる。そして、追加効果でここからはFH側もUGNに対して敵視する事となるよ」
ツバサ「うーわー! ノイマン能力行使してぶつけて来たー!」
グラッセ「てか、前回よりさらに酷い事になってますよ!? 規模が街にまで拡大しちゃってますよ!?」
ムーン「くっそ、文化祭も酷かったがこれは流石にそれ以上だ!!」
クウ「で、これ。俺も操られる対象になるのか?」
GM「それは…」
突然の襲撃に襲われる。見ると、向かい側のビルにはUGNの戦闘員がいる。彼らはこちらが気づいたのを知るなり、急いで撤退を始める。
ヨハン『早速かよ!! いいぜ、纏めて消し炭にしてくれるぜUGN!!』
???『仕事が早いね。さあ――UGNが動き出した。君達も思う存分暴れて、UGNを撃退するんだ』
ヨハンが駆けだしたのと同時に、翼と同じ姿をした黒コートがスマホで連絡を取る。すると、あちこちで火の手が起こる。潜伏していたFHが活動を始めたようだ。
狩谷『クッ…! 戦闘部隊はすぐに前線に出るんダ! 虚西、南師は基本後方支援だが臨機応変に前に出ても構わなイ!』
777『やってくれたな…!! 行くぜお前ら!! この街をあいつらの隙にさせてたまるかぁ!!』
テンホー『支援なら任せろ!!』
虚西『了解です』
南師『ハッ! 全部まとめて始末してやるぜヘクトパスカルがぁ!!』
こうして、何かに駆られたようにセルメンバーが外に駆け出す。
空も後を追う様に走るが、「パキン」と何かが割れる音がポケットから聞こえた。すると、敵襲によって混乱していた筈の頭に冷静さが戻った。
空『…あ、え…?』
???『どうしたの、足なんて止めちゃって?』
歩みを止めた空に、少女は不思議そうに首を傾げている。
口を開きたい衝動に襲われるが、ぐっと堪える。そのまま、誰にも聞かれないように内側の人格と心の中で会話する。
空(宿主…!)
蒼空(分かってるとは思うが、絶対に悟られるな。今回操っているのは大勢のFHだ…そんなの敵に回したら、きっと勝ち目がない)
空(ああ…この前の事件で嫌って程思い知っている)
蒼空(とにかく、ここは何とかして誤魔化さないと…!)
空『…走って追いかけるより、バイク使った方が手っ取り早い。行くぜ、宿主。挟み撃ちにするぞ』
蒼空(…ああ)
そうして、少女から離れる様に空はアジトとなるビルを出ていく。気づかれたか、誤魔化せたかは分からないが、相手は引き留めるつもりは一切ないようだ。
どうにかバイクを停めていた所まで来た所で、空は辺りを確認する。視認する所では、伏兵はいないみたいだ。
空(…とりあえず、一人にはなれたか?)
蒼空(けど、念の為だ。このまま会話を続けるぞ)
空(ああ。…にしても、何で俺達助かったんだ?)
蒼空(…! 相棒、陸から貰ったあのキーホルダーは!?)
蒼空に言われてキーホルダーを確認する。ポケットから取り出すと、何故か新品同様だったキーホルダーは全体的に罅割れていた。
空(こいつのおかげで、俺達はあいつの手駒にならずに済んだって訳か…)
蒼空(けど、不利な状況には変わりない…凍矢と月に連絡しよう。UGN側だが、あの二人となら協力出来る筈だ)
クウ「そうやって、二人にメールを送るつもりだが出来るか?」
GM「いいや。現在街全体に対して《通信支配》を発動させている。敵の許可が無ければ、あらゆる連絡手段が不可能となっている」
クウ「完全に分離させられてるぞ俺達…」
グラッセ「本当に前回より酷い事になってる…」
スマホを使って連絡しようとするが、何故か圏外となっている。電波環境が良くない…と言うより、明らかに妨害を受けている。
空(…くそ、駄目だ! これじゃああいつらと連絡が取れそうにねえ!)
蒼空(凍矢、月…翼…!)
SM「他に何もすることがないならシーンを終了するけど、いいかな?」
クウ「ああ。もうこれ以上出来る事はないようだしな。シーン終わるぜ」
GM「では、ここでシーンを終了。次からは特殊ギミックを使ったシーンを始めるよ」
シーンプレイヤー 七雲空
《シーン登場》
空1D→6 39%→45%
クウ「よし、まずます」
グラッセ「ただ、前回の終わりが終わりだけにどうなるか気になりますね…」
GM「それはこれから分かる。では、初めて行こう」
狩谷の連絡により、ブラックスカルのアジトへとやってきた空。
収集を掛けていたのか、既にメンバーは集まっている。
唯一人、翼を除いて。
空『…来たぜ』
狩谷『ああ、来たカ。待っていたゾ』
虚西『時間前にやってくるとは。少しは成長したようですね』
空『御託は言い…何の用で俺達を呼んだ?』
???『お前らの裏切り者――そしてUGNをぶっ潰す為に決まってんだろぉ!?』
大声で叫びながら現れたのは、白の学ランにツンツンの金髪と言ういかにも不良の恰好をした少年だ。
それと、もう一人。彼の隣に見覚えのある人物が立っている。
???『やあ、文化祭以来だね――ブラッドエッジ』
そうニコニコと親し気に声をかけたのは、例の黒コートを着た――翼だ。
蒼空(つば…さ…!?)
???『翼? 面白い冗談だねぇ! …ボクをあんな残りカスと一緒にしないでもらえないかなぁ?』
空『だったらてめえは何者だ? 黒コート着てるって事は、お前はダークカオスのメンバーだろうが…よく敵である俺達の前に出れたもんだな?』
???『ボクは敵じゃないさ。敵だと言うなら…あんた達に紛れていたあのスパイの方を言うんじゃないかな?』
蒼空(…それは…!)
???『確かにボクらのセルと何度か衝突はした。それは認めよう。だけど、ダークカオスはFHの組織の一つ。そして、君らは他のセルの計画の為にお膳立てをする管理セルだ。依頼をすれば熟してくれる…このセルはそう言う役割でしょ?』
狩谷『ああ、そうだナ。特にマスターレイス5のヨハンに命令されちゃあ、何度も敵対してきたあんた達でも受けざる負えないサ』
空『マスターレイス?』
ヨハン『あぁ、分かってなかったのか!? マスターレイス5は俺の事だ!! 父上に頼まれて、お前らの中にいたって言うゼノスのスパイをぶっ潰す為にわざわざやってきたんだぜぇ!!!』
ツバサ「やっぱりヨハン君だったー!」
グラッセ「えーと…(ペラペラ)…ふむふむ。炎使いのマスターレイス。コードウェル博士に対して心酔しているのか…」
ムーン「見た目も不良っぽいし、何と言うか王道って感じの敵だよなー」
クウ「同じマスターレイスである黒須とは違ったタイプだな」
空『父上…? まさか、コードウェル博士か?』
???『そうさ。あの残りカスは危険因子――ゼノスの切り札にもなりえる存在。FHとしては何としてでも潰して置かないといけない要素なのさ。だからこそ、この街に隠れているあいつを討伐する必要がある。敵の敵は味方だろう?』
ヨハン『ついでに、この街にはUGNも集結しているそうじゃないか!! ヤバイ奴を倒して、UGNも潰せるチャンスだ!! 乗らない手はねえだろぉ!!』
卯月『…狩谷』
狩谷『――分かった、その依頼受けるヨ』
???『いやー、話が早くて助かるよ。リーダーさん!』
狩谷『だが、その前にお前の正体を教えロ。お前は何者ダ? 何故、翼の姿をしているんダ?』
???『………フフッ。ボクの事より――周りを気にした方がいいと思うよぉ?』
空『てめえ、どう言う――!!』
空が何かを言いかけたその時――街全体を包み込む《ワーディング》が発生する。
それと同時に、ビルの外から爆発が起こった。
GM「ここで、エレク…ごほん。謎の黒コートは《組織崩壊》を発動するよ」
クウ「おい今《エレクトロノイズ》って言おうとしたよな!? したよなぁ!?」
GM「(無視して)これにより、今後君達PCはGM側の許可を貰わない限り購入判定に挑む事は出来なくなる。そして、追加効果でここからはFH側もUGNに対して敵視する事となるよ」
ツバサ「うーわー! ノイマン能力行使してぶつけて来たー!」
グラッセ「てか、前回よりさらに酷い事になってますよ!? 規模が街にまで拡大しちゃってますよ!?」
ムーン「くっそ、文化祭も酷かったがこれは流石にそれ以上だ!!」
クウ「で、これ。俺も操られる対象になるのか?」
GM「それは…」
突然の襲撃に襲われる。見ると、向かい側のビルにはUGNの戦闘員がいる。彼らはこちらが気づいたのを知るなり、急いで撤退を始める。
ヨハン『早速かよ!! いいぜ、纏めて消し炭にしてくれるぜUGN!!』
???『仕事が早いね。さあ――UGNが動き出した。君達も思う存分暴れて、UGNを撃退するんだ』
ヨハンが駆けだしたのと同時に、翼と同じ姿をした黒コートがスマホで連絡を取る。すると、あちこちで火の手が起こる。潜伏していたFHが活動を始めたようだ。
狩谷『クッ…! 戦闘部隊はすぐに前線に出るんダ! 虚西、南師は基本後方支援だが臨機応変に前に出ても構わなイ!』
777『やってくれたな…!! 行くぜお前ら!! この街をあいつらの隙にさせてたまるかぁ!!』
テンホー『支援なら任せろ!!』
虚西『了解です』
南師『ハッ! 全部まとめて始末してやるぜヘクトパスカルがぁ!!』
こうして、何かに駆られたようにセルメンバーが外に駆け出す。
空も後を追う様に走るが、「パキン」と何かが割れる音がポケットから聞こえた。すると、敵襲によって混乱していた筈の頭に冷静さが戻った。
空『…あ、え…?』
???『どうしたの、足なんて止めちゃって?』
歩みを止めた空に、少女は不思議そうに首を傾げている。
口を開きたい衝動に襲われるが、ぐっと堪える。そのまま、誰にも聞かれないように内側の人格と心の中で会話する。
空(宿主…!)
蒼空(分かってるとは思うが、絶対に悟られるな。今回操っているのは大勢のFHだ…そんなの敵に回したら、きっと勝ち目がない)
空(ああ…この前の事件で嫌って程思い知っている)
蒼空(とにかく、ここは何とかして誤魔化さないと…!)
空『…走って追いかけるより、バイク使った方が手っ取り早い。行くぜ、宿主。挟み撃ちにするぞ』
蒼空(…ああ)
そうして、少女から離れる様に空はアジトとなるビルを出ていく。気づかれたか、誤魔化せたかは分からないが、相手は引き留めるつもりは一切ないようだ。
どうにかバイクを停めていた所まで来た所で、空は辺りを確認する。視認する所では、伏兵はいないみたいだ。
空(…とりあえず、一人にはなれたか?)
蒼空(けど、念の為だ。このまま会話を続けるぞ)
空(ああ。…にしても、何で俺達助かったんだ?)
蒼空(…! 相棒、陸から貰ったあのキーホルダーは!?)
蒼空に言われてキーホルダーを確認する。ポケットから取り出すと、何故か新品同様だったキーホルダーは全体的に罅割れていた。
空(こいつのおかげで、俺達はあいつの手駒にならずに済んだって訳か…)
蒼空(けど、不利な状況には変わりない…凍矢と月に連絡しよう。UGN側だが、あの二人となら協力出来る筈だ)
クウ「そうやって、二人にメールを送るつもりだが出来るか?」
GM「いいや。現在街全体に対して《通信支配》を発動させている。敵の許可が無ければ、あらゆる連絡手段が不可能となっている」
クウ「完全に分離させられてるぞ俺達…」
グラッセ「本当に前回より酷い事になってる…」
スマホを使って連絡しようとするが、何故か圏外となっている。電波環境が良くない…と言うより、明らかに妨害を受けている。
空(…くそ、駄目だ! これじゃああいつらと連絡が取れそうにねえ!)
蒼空(凍矢、月…翼…!)
SM「他に何もすることがないならシーンを終了するけど、いいかな?」
クウ「ああ。もうこれ以上出来る事はないようだしな。シーン終わるぜ」
GM「では、ここでシーンを終了。次からは特殊ギミックを使ったシーンを始めるよ」