悪霊の家・パート5
KP「さ、さて――オルガは服を作りに行ったから、菜月と空淵でRPして貰おうか…!」
菜月「と、とりあえずRPしようぜ…交流深めないとさ」
空淵「お、おう…『つ、疲れた…! 家に泊まりに来るんじゃなかったぜ…!』」
菜月『悪いな、あんな奴で……あんた、酒飲めるか? ビール買ってるが飲むか?』
空淵『あぁ』
菜月『それはそうと、お前本当は極道なんだってな。俺と同じ刑事から聞いたぞ』
空淵『ブフォ!? ゲホっゴホ…!』
菜月『そう警戒すんな。もうオイラ達は仲間だ、滅多な事が無い限り捕まえたりしないよ。それに、お前が良い奴って知ってるし』
空淵『よ、よくねーだろ…菜月、お前クビになるぞ? あいつも芸能人だろ、俺なんかと付き合えば職が消える』
菜月『オイラもオルガもしばらくオフだから問題ない! それに言ったろ、仲間だってさ!』
空淵『お人好しだな、お前…』
菜月『それはそうと空淵。あんたに訊きたい事があるんだ』
空淵『何だ?』
菜月『これは刑事の勘なんだが――あんたさ、やけにこう言うのに慣れてると思って。オイラはオカルトに興味あるから、幽霊屋敷を調査してくれって言われても不思議がらずに承諾した。空淵、あんたがそんな依頼聞いたら鼻で笑うタイプだろ? でも、承諾したって事は少なからず信じてるだろ、こう言う類にさ』
空淵『……知り合いを通じて頼まれたんだ。馬鹿げても受けるしかねーだろ』
菜月『オルガからチャペルでの話も聞いた。気味悪い事があっても始終冷静だったって事は少なからず、今回と似た何かを体験してるんだろ。なあ、空淵?』
空淵『俺は特別な体験なんてしてねーよ。助ける筈が助けられて、俺がいなくても勝手に解決できたし、男だから巻き込まれる事なんてなかった…』
菜月『空淵? 目が遠くなってないか?』
空淵『怖い目にあったのは、あいつらの方なのに…俺だけ安全な場所にいて、何も…!』
菜月『あー…もしかして、聞いちゃいけなかった?』
空淵『…今の話無し、忘れてくれ』
菜月『うん、悪いな』
空淵『さてと――あの屋敷いくんなら、最低限武器の準備はした方がいい。とんでもない化け物がいる可能性もあるからな』
菜月『ば、化け物? 何だよそれ?』
空淵『お前が知らないだけで、そう言う奴がいるんだよ。見たら気が狂っちまうような化け物がな…』
菜月『空淵…?』
空淵「っと、こんな感じでいいか?」
KP「いいんじゃない? 大事な部分は伏せてあるから、正気度も減らないよ」
菜月「さて、これからどうするか…と言っても、明日に備えて寝るしか選択肢なさそうだけど」
空淵「いや。チャペルで見つけた本があるだろ、一つはヤバそうだけど最初に見つけた奴なら読めるんじゃないか?」
KP「先に行っておくけど、徹夜で作業するなら次の日全部の技能にマイナス補正かけるよ? 寝ずの作業なんだから-10くらいは」
菜月「最初に見つけた本は読むのにどれだけの時間がかかるんだ?」
KP「ん〜。内容は日本語で書かれた日記だ。と言っても、日本語を習いたてだからかたどたどしい文章になっている。読むのに…最高で4時間はかかる。その代わり《母国語》に成功すれば半分の時間で済むよ」
空淵「家主とは明日の12時に待ち合わせだろ? 今日は寝て、午前中に本の解読をした方がいいんじゃないか?」
菜月「だな。明日の朝はオイラとオルガで本の解読で――空淵はどうする?」
空淵「あ〜…KP、スマホのネットで事件を調べたり出来るか?」
KP「《図書館》もしくは《コンピューター》の判定になるよ」
菜月「じゃあ、オイラがそっちを調べるか。空淵が本を読めばいいよな」
空淵「よし、じゃあ今日の分はここで終わり――」
オルガ「出来たどー!!」
菜月&空淵((こいつ忘れてた…!!))
KP「おおー、出来たみたいだね」
オルガ「まあな! で、ダイスを振ればいいんだっけ?」
KP「ああ。成功したら装甲1、クリティカルだったら1D3での装甲を上げるよ。失敗したら装甲無しの外見だけになるけど」
オルガ「構わん。行くぞ、コスプレの神よ! 俺に力をー!!」
空淵「んな簡単に行く訳ないだろ…」
【芸術(コスプレ)】
オルガ75→12 スペシャル
27 成功
28 成功
空淵「ぎゃあああ!!! 全部成功しやがったー!?」
KP「しかも一つはスペシャル…うん、いいだろう。じゃあ、1D3で装甲振って」
オルガ「おうよ!」
【装甲】
1D3→2
KP「うむ。なかなかの出来栄えだったおかげで、頑丈に作れたね。で…誰がどの衣装なの?」
オルガ「幽霊屋敷にいくんだ、全員でゴース○バス○ーズだ!!」(つなぎ衣装×3)
空淵「だぁれが着るかぁぁぁ!!!」(窓からぶん投げる)
オルガ「うわああぁ!!? 俺の渾身作がぁぁぁ!!!」
KP「全く、折角面白そうなのに…」
空淵「そんな服着るくらいならもっとかっこいい服が良い!! ダ○テ、ダ○テの服でいいからそれにさせてくれ!!」
オルガ「空淵我が儘だなぁ…ま、着てくれるって言うなら用意するが。菜月は何にする?」
菜月「オ、オイラは…えーと…! 幽霊屋敷関係で有名な奴で…」
オルガ「なら、ル○ージの衣装だな!」
菜月「何でオイラそれ!?」
オルガ「じゃあ俺は、D○レのア○ンの衣装にするか!」
菜月「もう決定したの!? 一人だけル○ージっておかしいよな!?」
空淵「諦めろ、菜月。こう言うのは言ったもん勝ちなんだよ」
KP「さ、2日目の朝になったよ。時刻は早めに寝たから7時に起きた事にしようか」
空淵「この時間から本を読めば、失敗しても11時か。待ち合わせには間に合いそうだな」
オルガ「じゃあ、皆で手分けして情報収集だな。俺が鎖の本で、空淵は普通の本だな」
菜月「オイラがネット使って調べるぜ! 汚名挽回だー!」
空淵「汚名“返上”な」
KP「じゃあ、まずはやる気満々の菜月から振ろうか。《図書館》でいいよ」
菜月「おぉし!」
【図書館】
菜月75→42 成功
菜月「よっし、成功!」
KP「次は空淵。《母国語》で」
空淵「確かEDUを5倍した数字だよな。低めだけど振ってみるか」
【母国語】
空淵60→25 成功
空淵「俺も成功だな」
KP「さて、次はオルガだけど…君の場合、中を見ると英語で書かれてある。読み解く為には《英語》の技能に成功しないといけない(本来はラテン語だけど、英語でもいいか)」
オルガ「俺その技能持ってない…あ、でも俺外人のハーフだから《母国語》使ったらダメか?」
KP「うーん…本来は技能が必要になるんだけどハーフだし……よし、《母国語》の半分のロールに成功したら読める事にしよう」
オルガ「設定作ってて良かった! それじゃさっそく!」
【母国語】(1/2)
オルガ50→60 失敗
オルガ「うわ、失敗した!」
KP「もう一回チャレンジは出来るよ? 空淵も菜月も調べ終わってるし、手伝うって形で加わってもいいんだよ?」
菜月&空淵「「イエ、ケッコウデス」」
オルガ「時間はまだあるし、もう一回チャレンジするか」
【母国語】(半分)
オルガ50→10 スペシャル
オルガ「やった! 成功した!」
KP「では、君達に情報のメモを与えるから上手くRPして情報を共有してね――で、オルガ。メモ読み終わったら指示通りに…ね?」
オルガ「……おう…」(蒼白)
菜月『――なるほどな』
空淵『菜月、何か分かったか?』
菜月『ああ。昔、あの屋敷にマカリオ一家って人達が住んでいたそうだ。だけど、それ以前にもあの屋敷を購入していた人達がいたらしいけど、みんな事故にあったり病気に掛かったりしてすぐに売り払ってるみたいだな。そっちはどうなんだ?』
空淵『この本は日誌だな。教団の活動を纏めてある。英語でなく日本語で書いてあるのは、日本語を覚える為と、周りの外人達に読まれないようにする為らしい。で、日誌の最後にウォルター・コービットって奴を屋敷の地階に埋葬したって書いてある。「本人の希望と『闇の中で待つもの』の希望による」って文も添えてな』
菜月『どういう事だ?』
空淵『さあな。どちらにせよ、情報が少ない。もう少し調べた方がいいな…オルガ、お前は何か分かったか?』
オルガ『………』
菜月『オルガ、どうした?』
オルガ『………』
【SANチェック】(スペシャル効果で本の内容を鮮明に想像してしまい、減少値2倍)
オルガ78→5 成功
1D4→4 オルガ78→74
オルガ『……む、虫食いが酷くて読めないなー…』
菜月『オルガ大丈夫か? 顔真っ青だぞ?』
空淵『なあ…もしかして、マズい事が書いてあるのか?』
オルガ『いや…文章は本当に虫喰いとか破れたりしてて読めない。けど…うん、読まない方がいい』
KP「ではオルガ。君には特別に《クトゥルフ神話》を5%あげよう。上手く活用してね」
オルガ「えー…これ、活用できるの?」
菜月「今しがた5出したばっかじゃんか」
空淵「あぁ…こいつも氷狩の二の舞に…!」
KP「そうそう。処理し忘れたんだけど、君達2時間分の短縮に成功しているからあと一回行動出来るんだよね。何かする事とかあったりする?」
菜月「うーん…オイラはこれ以上は思いつかないな。図書館には行きたいけど時間喰うだろうし」
KP「それなら、別行動で調べるって形で認めてもいいよ? オルガ達が家主から話を聞く間に、図書館で調べるって感じで」
菜月「あー、移動に時間がかかる感じか。でも二人とも交渉系持ってないし、依頼引き受けたのは俺だし…いいや。話を聞き終わったら図書館で調べる」
KP「空淵はどうする?」
空淵「ならKP。今後のゲン担ぎって事で電話してもいいか?」
KP「まあ、RPをしてフラグを立てたおかげでダイス運が跳ね上がるって事もあるしね。で、誰に?」
空淵「そこは決めてない…折角だから氷狩か玲愛のどっちかにしたいんだが、やっていいか?」
KP「よし、ダイスで決めよう。氷狩が奇数、偶数が玲愛で。空淵、1D10振って」
空淵「ああ(ダイスを振る)――9、氷狩だな」
KP「よし、じゃあ君はベランダで電話する事にしよう。オルガ達も会話に入れるようにね」
空淵「いらん配慮しやがって…」