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クトゥルフ神話TRPGリプレイ 「悪霊の家」

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INDEX

  • あらすじ
  • 01 KP&キャラ探索者紹介編
  • 02 悪霊の家・パート1
  • 03 悪霊の家・パート2
  • 04 悪霊の家・パート3
  • 05 悪霊の家・パート4
  • 06 悪霊の家・パート5
  • 07 悪霊の家・パート6
  • 08 悪霊の家・パート7
  • 09 悪霊の家・パート8
  • 10 悪霊の家・パート9
  • 11 悪霊の家・パート10
  • 12 悪霊の家・パート11
  • 13 悪霊の家・後日談&アトガキ
  • 悪霊の家・パート2


    KP「さて、二人は隣町の屋敷までどうやって移動する?」
    菜月「あー…オイラ達って、車持ってたりするか?」
    KP「君らは《運転》技能を取ってないからね。車等は持ってない。まあ移動する手段は電車やバスなら普通に使えるよ」
    オルガ「じゃあ、それで屋敷の近くまで行ってみるか。あ、空淵はどうするんだ?」
    空淵「俺は《運転》技能持ってるけど…車とか持ってていいのか?」
    菜月「え? 車持ってないのか?」
    空淵「前回のセッションじゃ、そう言うの要らなかったんだよ。内容が内容だったから車必要なかったし」
    KP「そうだね…年収も良い方だし、一台なら持ってていいかな。でも現代じゃ車の種類沢山あるし…とりあえず、1D10で決めようか。高ければ新車でいい奴。低ければオンボロで」
    空淵「おし、振ってみるか!」

     1D10→9

    菜月&オルガ「「おおーっ!!」」
    KP「か、かなり高い数字が…! では、空淵はSUVの車を持ってる事にしよう」
    空淵「それって良い車なのか?」
    KP「スポーツには若干劣るけど、荷物は沢山載せれるし悪路や雪道でも走りやすい車だ。あと、四人乗りも可能だよ」
    オルガ「それって、空淵と合流出来れば足が持てる訳だな。それに荷物も沢山詰められるって事は…フフフ」(黒笑)
    空淵(あの顔、何か企んでやがる…!)
    KP「じゃあ、先に刑事チームが屋敷付近に付いた事にしよう。時刻は15時過ぎ。何か聞きたい事ある?」
    菜月「空淵とはまだ出会ってないし、まず屋敷の外見を調べるぜ。中にはまだ入らないで置くよ」
    KP「OK。外見はレンガ造りのバンガロー風の屋敷で、かなり古いのか崩れた塀で囲んであるね。あちこちに家はあるけど、距離を取るように建っている。屋敷の正面は道路に面していて、裏手に行く為なのか歩くスペースがあるよ」
    オルガ「裏は調べる事出来るか? 距離を置くように建ってるなら、塀に沿って裏を見る事可能じゃないの?」
    KP「ああ。裏に回ると、崩れた塀越しに植樹された庭園が見えるが、今は草木が蔓延り半分崩れかけた東屋が残ってるよ」
    菜月「うーん、オイラとしては今すぐにでも屋敷の中を調べたいなぁ…」
    オルガ「俺もだ」
    空淵「下手に行動するな。俺が来るまで入るなよ」
    菜月「なあ、玄関開けて覗いてもいいか?」
    オルガ「俺も窓とか調べたい。古い屋敷ならどっかからこっそり侵入出来そうだし」
    空淵「人の話聞け! これでも経験者だぞ!」
    KP「残念。玄関の鍵はかかっていて開かないよ。あと窓も全てカーテンがかかっているし開かないよ――菜月、ここで《オカルト》振って」
    菜月「オイラだけ? オルガは?」
    KP「条件が君だけだから彼はなしだ。さ、早くダイスを」

     【オカルト】

     菜月25→95 失敗

    空淵「うわ、危なっ!」
    KP「では君は何も感じなかった。良かったね、ファンブルだったら大変な事になってたよ(*7)」
    菜月「こ、怖いな…! 初めてだとドキっとする…!」
    オルガ「それより、まずは鍵を見つけないといけないのか。どうするか…」
    KP「さて、今二人は玄関にいるでいいのかな?」
    菜月「オイラ達玄関の扉調べてたから…そうなるな」
    KP「では、君達が悩んでいると一台の車が屋敷の近くで停まる。すると、そこから一人の男が現れた――空淵、RPよろしく」
    空淵「待ってたぜ! 『ここがあいつの言ってた屋敷か…写真通り、随分オンボロだな』」
    オルガ「よし、声をかけるぞ! 『あんた誰だ? この屋敷に何の用だ?』」
    空淵『お前らこそ何者だ? この屋敷の持ち主か?』
    菜月「『いや、オイラ達は知人に頼まれてこの屋敷を調査しに来たんだ。自己紹介しておく、俺は七属菜月、隣町の刑事だ』。そう言って警察手帳見せるぜ」
    空淵『け、刑事…!』
    オルガ「『俺は緋天オルガ。コスプレ専門のモデルやっているんだ! 芸能人って所だな!』そう言って名刺差し出すぞ」
    空淵『…丹羽、空淵。あー…俺は、その…探偵助手だ、うん』
    KP「ぶふっ!! そう来たかー、あっははははは!!」
    空淵「黙れ! 嘘はついてねーぞ!! それに警察は前回のセッションでトラウマなんってんだよ!!」
    菜月「お前本当に何があったんだよ…?」
    KP「聞いてもいいよー、その代わり…君ら正気度減るよ?」
    オルガ「聞かない方がいいな…」
    空淵「とにかく、話進めるぞ。『まあ、何だ。俺はある依頼でこの屋敷に関わる異変を解決してほしいって頼まれたんだ。あんたら、何か知ってる事ないか?』」
    菜月『知ってる事ねぇ…』
    オルガ「洗い浚い説明してもいいんじゃないか? とりあえず依頼された事や調べた事を斯く斯く云々で話すぜ」
    空淵「俺は…事情的に全部は話せないな。依頼人から写真と住所を貰った事、悪霊が住んでいるって事だけ話すわ」
    菜月「あー…お前極道だし、探偵って奴も詐欺師って言ってたよな…」
    KP「ふむ、では互いに情報共有した所で――空淵、《アイデア》を振って」
    空淵「《アイデア》? 《オカルト》じゃないのか?」
    KP「当たれば理由が分かるよ。いいから振って」

     【アイデア】

     空淵65→79 失敗

    KP「くーうーえーんー…?」(ゴゴゴ…)
    空淵「お、俺の所為じゃねえだろ!!」
    オルガ「これ、菜月と同じで分からないって奴か?」
    KP「ぶっちゃけるとそうだよ…」
    空淵「とにかく、RPに戻るぞ。『幽霊屋敷ねぇ…他に何か知ってる事ないのか?』」
    菜月『いや。オイラ達は屋敷を調べた後に聞き込みしようと思って』
    オルガ『そうだ! 空淵も一緒に調べないか、こう言うのは人数が多い方がいいだろ?』
    空淵『お、俺は……まあ、さすがに一人は厳しいかもな。分かった、お前らを手伝うぜ』
    オルガ『よーし、じゃあ改めてよろしくな空淵!』
    菜月『オイラからも、よろしくな!』
    空淵『お、おう…』
    菜月「さーて、それじゃあ早速聞き込みだー! 近所の人達に屋敷について聞いてみるぜ!」
    KP「ふむ。なら…根気よく聞き込みを続けられるか《CON×5》と《幸運》の複合ロールで判定しよう(*8)」
    オルガ「よーし、振るぞー!」

     【CON×5】 【幸運】(複合ロール)

     菜月60→9 スペシャル
     オルガ80→52 成功
     空淵70→18 成功

    菜月「やった! これ良い奴だろ!」
    KP「あ、うん。では、君達は最初ここにいる人達が屋敷の事については不気味だと言う事しか得られなかった。しかし根気よく聞き込みを続けた結果地元に古くから住む老人を見つけたよ」
    菜月『お爺さん、ちょっといいですか? 屋敷について訊き込みしているんだが、知ってる事ある?』
    老人『んぁ…そうじゃなぁ、あの屋敷は曰くつきでなぁ…。昔はよく近所で苦情が来たもんだ。それでも町外れのチャペルと関わりを持っていたからか、悉く訴えを無い物にしていた』
    オルガ『チャペルって?』
    老人『場所は、屋敷から少し行った薄暗い通りの辺りじゃ。今は廃墟になっているから何もないと思うが…まあ事件沙汰になったから、警察の所にいけば何か残ってるかものぉ…』
    空淵「情報は二つ手に入ったな。チャペルって所と警察署」
    菜月「警察署なら、オイラが調べられるぜ。何たって刑事だからな!」
    オルガ「うーん…屋敷の鍵なんだけどさ、あれ家主が持ってると思うんだよな。詳しい話聞いてないし、俺は家主の所に行こうと思ってる」
    空淵「って事は…俺はチャペルを調べればいいんだな。だが、三手に別れるって厳しいな…KP、これ時間制限あるのか?」
    KP「特に設けてはないよ。と言っても、長くかかるようならその内警告出したりするけど」
    菜月「早めに解決した方がいいって事か…三手でも大丈夫じゃないのか? だって幽霊を退治するんだろ? で、幽霊は屋敷にいる。なら、屋敷に行かなければ一人でも大丈夫って事だ!」
    空淵「…まあ、一理あるな。分かった、俺はチャペルを調べてみる」
    オルガ「じゃあ、俺は家主に連絡してみる。メールとか電話とか出来るか?」
    KP「菜月と知り合いだから、話を通せば出来るよ。連絡すれば、明日の昼12時に会えるそうだ」
    菜月「あ! 折角だし、RPしようぜ! 空淵の車で警察署まで送って貰う道中とか!」
    空淵「警察署かよ…俺顔バレねえかな…?」
    KP「なら、《幸運》判定させてあげよう。オルガ、君はどうする?」
    オルガ「俺はRPしながら決めるよ」
    KP「よし、RP開始!」



    菜月『メール届いたぜ、オルガ。今日は無理だが、明日の昼12時にカフェで会ってくれるってよ。その際に鍵も渡すそうだ』
    オルガ『って事は、明日まで暇になった訳か…さて、どうするか』
    菜月『それより悪いな、空淵。車で送って貰って』
    空淵『…行き先知ってたら乗せなかったがな…』
    オルガ『何か言ったか? て言うか、顔色悪い気が』
    空淵『気のせいだよ。で、菜月を警察署に送るとしてオルガはどうすんだ?』
    オルガ『んー…地元ならある程度顔が効くけど、別の警察署だから空淵とチャペルを調べるよ』
    空淵『サンキュ。じゃ、こいつ送ったらすぐに戻るか』
    菜月『なあ、空淵って探偵だろ。どんな事してんだ?』
    空淵『…そう言うお前らは何してんだ? 刑事と芸能人が一緒って何がどうしてそうなったんだよ?』
    オルガ『俺と菜月は学生からの付き合いなんだ。その頃から菜月は刑事になる夢を持って、俺もコスプレで世界をあっと言わせたくて、お互い別の道に進んだ。だけど、住む場所が変わってもこうして交友は持っていれるだろ?』
    菜月『そう言う事。友達としての絆は、大事にするもんだぜ』
    空淵『友達、か…』
    オルガ『空淵は友達いるか?』
    空淵『友達…まあ、家族ならいる。行き場のない俺を拾ってくれてさ、いろいろ優しくしてくれたり、厳しく接してくれたり、時たま誤解されて酷い目にあったり。血は繋がってないけど家族だなって思ってる』
    菜月『家族か…いいな、そう言うの。大事にしろよ、空淵』
    空淵『…おう』
    オルガ『おっ、もうすぐじゃないか! 空淵、そこの角を左だ!』
    空淵『わーってる』

    15/11/26 00:05 NANA   

    ■作者メッセージ

    *7:ファンブルとは大失敗の事。出てしまった場合、普通に失敗する以上に悪い効果が追加される。逆に大成功の事をクリティカル・スペシャルと言う。

    *8:複合ロールを行う際、使う技能の中で一番低い数値を基準にしてダイスを振ります。
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