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クトゥルフ神話TRPGリプレイ 「悪霊の家」

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INDEX

  • あらすじ
  • 01 KP&キャラ探索者紹介編
  • 02 悪霊の家・パート1
  • 03 悪霊の家・パート2
  • 04 悪霊の家・パート3
  • 05 悪霊の家・パート4
  • 06 悪霊の家・パート5
  • 07 悪霊の家・パート6
  • 08 悪霊の家・パート7
  • 09 悪霊の家・パート8
  • 10 悪霊の家・パート9
  • 11 悪霊の家・パート10
  • 12 悪霊の家・パート11
  • 13 悪霊の家・後日談&アトガキ
  • 悪霊の家・パート7


    KP「オルガ。君は駅で少し離れた地区へと辿り着いた。時刻は15時だ」
    オルガ「それって片道何分だ?」
    KP「んー…2時間だね」
    オルガ「19時で合流する為には、17時で終わらせないといけないのか…あと3時間、頑張るか! あ、俺マカリオって人の家知ってるのか?」
    KP「方針を決めた時に家主がいただろ。彼に教えて貰った事でいいよ。どっちみち接触しないと屋敷なんて買えなかっただろうし。じゃあ、バスを経由して…30分で夫妻のいる病院についたよ」
    オルガ「病室をナースステーションで聞いて、行ってみるか」
    KP「では、旦那の方は面会は無理だけど夫人なら面会を許される。それで病室を教えて貰えるんだけど…オルガ、《幸運》振って」
    オルガ「は?」

     【幸運】

     オルガ80→56 成功

    オルガ「安定の成功!」
    KP「オルガ、君が夫妻の病室の前へと行くと二人の男の子がいる。男の子は心配そうな表情でベンチに座っている」
    オルガ「声を掛けるぜ。『よお、どうしたんだ? 随分顔が暗いが悩み事か?』」
    KP「ふむ…『お兄ちゃん、誰?』『患者さん…じゃないよね?』」
    オルガ『俺は緋天オルガだ。これでもテレビ出てるんだぜ、知らないか?』
    KP「うーん、本来なら相手の知識なんだけど…よし、オルガ。《APP×5》で振って貰おう。芸能人としてどれほど目立っているか見せて貰おうか」
    オルガ「おうよ! 任せろ!」
    空淵「いやお前APP低いだろ…!」

     【APP×5】

     オルガ40→76 失敗

    オルガ「ぐはっ!」
    KP「では、子供達はいまいちピンとこなかったね」
    オルガ「ちくしょう…『まあいい…お前ら、誰かの見舞いに来たのか?』」
    子供(KP)『うん、お父さんとお母さんが入院してるの』『お母さんは元気だけど、お父さんはまだ会えないんだって…』
    オルガ「なるほどな…『なあ、俺は今幽霊屋敷について調べているんだ。で、君達の両親があの屋敷に住んでいるって話を聞いてここまで来たんだが…何か知ってる事ってないか?』」
    子供(KP)『幽霊屋敷って、僕達が前に住んでた屋敷の事?』『話したら、お父さんもお母さんも元気になる?』
    オルガ『元気になる…かは分からないな。だが、俺は幽霊を退治する為に調査しているんだ。少なくとも退治できれば仇は取ってやるぜ!』
    子供(KP)「『かっこいい!』『じゃあ、僕達が知ってる事教えるよ』そうして、以下の情報を手に入れるよ」

    ・ここには両親の見舞いに来たが、本来は面会出来ない状況。しかし、どうしても会いたくて親戚には内緒で病院までやってきた。
    ・前に住んでいた家で、燃える目をした奇妙な男の夢をよく見ていた。

    オルガ「ある意味重要そうな情報だな。とりあえず、子供達はまだここにいるのか?」
    KP「いや。内緒で来ているから、もう帰らないといけないと言ってくるよ」
    オルガ『分かった。貴重な情報ありがとな。お兄ちゃん、今度テレビに出るんだ。オルガって名前のハーフ人だから、もしよかったら探してくれよな!』
    KP「『テレビでるの!』『わーい、お兄ちゃん見つけたら友達に自慢しておくね!』そう言って子供達は去って行ったよ」
    オルガ「じゃ、本題と行きますか…子供達を完全に見送ってから、病室に入るぜ」
    KP「病室は清潔さを保っており、幾つかのベットの内の一つに外国人女性が横になっている。マカリオ夫人のガブリエラだ」
    オルガ『えーと、すみません。マカリオ家の方でしょうか? と言うか、日本語で大丈夫か? マイネーム…? ハウアーユー? アイムファンサンキュー?』
    空淵「絶対違うぞその英語」
    KP「しどろもどろに話すオルガを一瞥すると、夫人は小さく笑うよ。『私は日本語話せます。無理に話そうとしなくても大丈夫です』」
    オルガ「お、日本語話せるのか!『失礼、俺は緋天オルガと言う者です。突然の来訪ですまない。実は、前にあなた達が住んでいた幽霊屋敷について知りたいんだ』」
    KP「ちょっとごめん――(シークレットダイス)」
    オルガ「…エ?」
    KP「夫人は頷いて先を促す…質問いいよ」
    オルガ「え、ええ?」
    空淵「オルガ、《目星》か《聞き耳》だ!! 些細な異変を感じ取らないとこの先ヤバイ事が起こるぞ!!」
    菜月「空淵、説得に力が篭ってるぞ…」
    空淵「当たり前だ。前回それで酷い目あったんだよ…」
    KP「調べたいなら《目星》と《心理学》を適応するけどどうする?」
    オルガ「高いのは《心理学》だからそれにするぜ」
    KP「よし。ただし《心理学》はルールにより成功失敗は伏せた状態で行わせて貰うよ」

     【心理学】

     オルガ70→??

    KP「オルガ、君は特に何も感じなかった」
    オルガ「えーと…?」
    空淵「なるほど、失敗したな。オルガ、質問しておけ」
    オルガ「ああ。『まず、幽霊屋敷で何があったか教えて貰いたいんだ』」
    KP「夫人は顔を青褪めるよ。『出来ればもう考えたくないのですが…!』そう前置きすると以下の情報を手に入れる」

    ・あの屋敷には悪霊のような「もの」が住んでいる。夜中にその「もの」が彼女にのしかかった為に何度も目が覚めたりした。怒った時には「もの」が皿やその他の品物を部屋の中で飛ばしたりしたと言う。

    KP「さて――(シークレットダイス)」
    オルガ「またダイス振った!?」
    KP「(運が良い、がここまでが限界かな)彼女は更にオルガに情報を教えるよ」

    ・しかし、「もの」が憎しみを抱いていたのは主に夫のヴィットリオに対してだった。どう言う訳か「もの」の攻撃はヴィットリオに集中的に向けられていた。

    KP「(ま、良く持った方だね)ここまで話した途端、夫人は全身を震わせる。そのまま頭を押さえると訳の分からない言葉を発して金切り声で叫び出すよ」
    オルガ「え? は、えぇえ!? 何で、何でぇ!?」
    空淵(《心理学》にKPが振るダイス…――まさか!)
    オルガ「どどどどうすりゃいいんだよ!? そうだ、ナースコール! ナースコール押すぞ! ついでに辺りを見回す!」
    空淵「オルガ、《精神分析》使え! その夫人、多分不定の狂気だ!」
    菜月「不定の狂気!?」
    KP「……チッ」
    オルガ「舌打ちした!? って事は、空淵の推理は当たってるのか! よし、《精神分析》だ!」
    KP「許可はする。折角恐怖っぽくなったのに…」
    空淵「はん、一回でも経験者舐めるな」

     【精神分析】

     オルガ61→60 成功

    オルガ「ギリギリ成功っ!」
    KP「ではオルガの宥めに寄り夫人は少しだけ落ち着きを取り戻す。それと同時に看護婦が病室に入って来るよ。まだ意識がハッキリしていない夫人を見て看護婦は『すみません、部外者の方は出て行って貰えませんか?』とオルガを病室から追い出そうとする」
    オルガ「あ〜…こうしたのは俺の所為でもあるもんな。大人しく病室を出ていくぜ。旦那の方は無理なんだよな。って事は情報はこれだけか…今から菜月達のいる町に戻れたりするか?」
    KP「そうだね…情報収集の量としては1時間だから、現在は16時。一番時間のかかった空淵が19時だから、余裕で合流は可能だろう」
    オルガ「じゃあ、病院を出て町に戻るか」
    KP「では、時間を一気に進めよう」



    KP「さて…時刻は19時半にしよう。三人共空淵の運転する車に乗って合流したけど、どうする?」
    空淵「今までの情報を交換して纏めたい所だな。とりあえず、分かっている事は――あの屋敷に入ったらヤバイって事だな」
    菜月「だな。後は、二階の部屋と地階が怪しいって事だな」
    オルガ「何か武器になる物とか買っておくか? それか俺の《芸術(コスプレ)》で作ろうか?」
    菜月「あー…後、調べる場所がもう一か所あるよな。午前中に調べられたらオイラが調べに行くけど」
    空淵「…つかさ。ぶっちゃけた話していいか?」
    オルガ「ぶっちゃけた話?」
    空淵「俺の考えだが、二階には行かずに地階を調べた方がいいと思うんだ。多分そこに犯人がいる」
    菜月「その心は?」
    空淵「前回のセッション、地下で化け物と戦闘したんだ。倒せば解決したから、今回もそのパターンじゃないかと思ってる」
    オルガ「うわぁ、メタ発言」
    菜月「ちなみに、どうやって戦ってたんだ? その辺を参考にしたいんだが」
    空淵「エ!? あ〜……」
    KP「空淵、教えてやりなよ」(黒笑)
    空淵「…女子高生がドジっ子発動させて女神の加護を纏い、俺は勝手に自滅して大怪我負って、邪神の呪いを持った腹黒が銃乱射して一回のラウンドで倒しやがった…」
    菜月&オルガ「「何がどうしてそうなった!? って言うかそれ本当に戦闘したのか!?」」
    KP(ガチだよ…ダイスの女神様は気紛れだから…)
    菜月「でさ、結局どうしようか?」
    空淵「とりあえず、何らかの買い物はしたいよな。俺は素手で攻撃出来るが、心もとないし」
    オルガ「KP、買い物とか出来るか?」
    KP「まあ、時間もまだ余裕はあるから買い物していいよ。ただし、銃や日本刀とか明らかに売って無い物は認めないから注意するように――あと、行く店によって売ってる物、売って無い物があるだろう。店を梯子して買うのなら、一回しか認めないよ。時間も時間だからね」
    オルガ「行ける店は二つまで、と言う事か…――みんなで欲しい物を紙に書いて纏めようぜ」



     ・欲しい物リスト作成中…



    菜月「よし、出来た! KP、これらを買いたいんだが確認して貰っていいか?」
    KP「どれどれ?」


     菜月:応急キット・ライター・アルコール・スタンガン・液体窒素・手榴弾・聖水・十字架

     オルガ:裁縫セット・投げナイフ・玉鋼・鉄・火薬・チェーンソー

     空淵:ペンライト・スパイクブーツ・アイアンナックル


    KP「…………!」(愕然)
    菜月「ってな訳で、買い物出来るか?」
    KP「出来る訳ないだろぉ!!! 応急キット・裁縫セット・ペンライトはまだ許せる――が、残りはツッコミ所満載じゃないかぁ!!! 菜月、ライターとアルコールって火炎瓶作る気か!!?」
    菜月「おうよ! スタンガンで電気攻撃、液体窒素は氷結攻撃を行うぜ! あと出来れば手榴弾とか聖水欲しいなって」
    KP「スタンガンはともかく、現代日本でそんなもの売ってる訳ないだろぉ!!! 次オルガ! 投げナイフとチェーンソーはまだ分かるが、玉鋼に鉄と火薬で何をする気!?」
    オルガ「1から武器を作るに決まってるだろ? 最近のコスプレ界では実際に剣を作った人がいるくらいだ、無いのなら作ればいいだけの話だろ?」
    KP「どこの錬金術師だよ!? そして空淵! 唯でさえ装備充実してる状態なのにこれ以上強くする気か!?」
    空淵「いや、さすがに補正1じゃ厳しいだろ。RPGなんだし、もう少しいい装備手に入らせても」

    KP「お前ら 買い物ナシで 突入させても 構わんな?(*12)」

    菜月&オルガ&空淵「「「さー、買い物リスト書き直しだー!!」」」
    KP「最初からそうしろ、全く…!」

    15/11/26 00:12 NANA   

    ■作者メッセージ
    *12:あまりに無理難題を押し付けようとするPLは、KP権限で脅しをかけられても仕方ありません。何事も発言は大事ですが、却下されたら潔く退きましょう。
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