悪霊の家・パート8
菜月「とりあえず、スタンガンは自衛で売ってそうだよな? 応急キット、ライター、アルコールも…度の高いお酒で代用するかな。お化け対策に十字架もアクセサリーで良いから買いたい。純銀が良いって話もあるし」
オルガ「裁縫セットはコスプレイヤーとしては外せない。で、投げる武器があると嬉しいんだけど…投げナイフって売ってなさそうだよな。KP、普通のナイフとかで応用とか出来るか?」
KP「う、うーん…ある卓ではメスを投げナイフ代わりにしている所があるけど…ルルブを確認すると、斧とかも投げて当てられるようだし、包丁とか投げて攻撃出来る事でいいよ。あ、菜月が作ろうとしてる火炎瓶も《投擲》で決まるよ。なんなら武器の項目見る?」(ページを見せる)
オルガ「へー、石とかでも1D4のダメージが与えられるのか。お、このブーメラン1D8もあるのか……ブーメランって事は、木材あれば作れそうだよな? ブーメランの武器アニメにもゲームでもあるよな…?」(黒笑)
KP「ぐっ…! ふっ、作りたければ作ってもいいよ。ただし、木材だから半分、あと技能で成功しても使い捨て式だからね?」
オルガ「よし、買い物決まった! 俺は手芸セットと果物ナイフ、包丁、あと木材買うぜ! チェーンソーの威力は凄いが俺の技能じゃ使えなさそうだし」
空淵「俺はペンライトくらいしかないよなぁ…グローブもブーツもあるし。それくらいでいいか」
KP「ふむ…では、菜月はスタンガンと純度の高いお酒と純銀の十字架アクセサリーに対して、オルガは木材で《幸運》を振って貰い、購入出来たか判定しよう。空淵は一つだけだし、無事に購入できたと言う事で免除だ」
菜月「よーし、行くぞー!」
オルガ「コスプレイヤーの神よ、奇跡を!」
【幸運】
菜月60→62 失敗
オルガ80→42 成功
菜月「ぎゃあ! 失敗したー!」
オルガ「さすがはコスプレ神、俺に作れと言っている」
KP「では、三人は購入した物を付け加えて置いて。さて、買い物した訳だけどこの後どうする?」
オルガ「そりゃ戻って武器の製作だ! 今日も俺の家で夜を明かすぞ!」
菜月「うう…ライターだけで何をしろって言うんだよ……いっその事、あの屋敷燃やすか?」
KP「はいはい、危険な思考は引っ込めようね?」
空淵「――いいな、それ。てっとり早く解決するじゃねーか」
オルガ「そういや、あの屋敷結構オンボロだったよな。燃やせば幽霊倒せそうだし、俺達も変な病気にかからずに済むし、屋敷も新築にすればいいし、一石三鳥じゃないか!」
空淵「ついでに下手にSANチェックもしなくて済むしな…!」
菜月「よーし、そうと決まりゃああの屋敷燃やしに行くかー!」
KP「お前ら 現住建造物等放火罪 って知ってるか?(*13)」
菜月&オルガ&空淵「「「真面目にします…」」」
オルガ「とりあえず、俺はブーメラン作るけど…木材と言ってもどのくらいの量か指定してないだろ? 成功したら、複数作ったとかしてくれないか?」
KP「そうだね…オルガには自衛があるとはいえdbは無い方だし、《芸術(コスプレ)》に成功したら1D3振って個数を決めて貰おう」
オルガ「よーし! 見てろよ!」
【芸術(コスプレ)】
オルガ75→14 スペシャル
KP「んなぁ!?」
オルガ「(コスプレの)神は言っている、ここで失敗する運命(さだめ)ではないと」
空淵「KP…どうすんだ?」
KP「…個数を倍の2D3に変更しよう。オルガ、振ってよ」
2D3→4(1,3)
オルガ「おし! ブーメラン(1D4×4個)ゲットだぜ!」
空淵「…俺、情報纏めながら寝るわ。菜月、付きあえ」
菜月「ああ…」
KP「捕捉の部分は付きあうよ…」
・情報共有中…
KP「さ、朝になったよ。今日で三日目だが、方針はどうする?」
菜月「とりあえず、最後に文書保管ホールを調べるか。で、前回失敗した警察にもって思っているんだが」
KP「んー、ぶっちゃけた話。警察で調べるのと文書保管ホールで調べる情報は似た感じなんだよ」
オルガ「いいのか、そんな事話して?」
KP「情報収集で結構時間かけてるからね。僕としてはそろそろ屋敷に向かって欲しいんだよ」
空淵「今回も菜月一人で行った方がいいだろうな。俺達はどうするか…」
オルガ「今まで忘れてたけど…俺、怪我しているんだよな。病院とか行って治すとかアリか?」
KP「なるほど、いいよ。ちゃんとした施設だし、医者もいるから2D3で回復出来るよ」
空淵「俺が二人を送るとして…そうだ! あの家主から家の見取り図とか貰えないか? 地図貰って、分かる所はメモしておきたい」
KP「ふむ…いいだろう。では、方針も決まったしそうしようか」
菜月「よし、RPしておこうぜ!」
菜月『…空淵、家主に連絡しておいたぜ。昨日待ち合わせしたカフェで待ってるってよ』
空淵『そうか。午後までには全ての用事を終わらせられそうだな』
オルガ『いよいよ突入か…ワクワクして来たぜ!』
空淵『ま、出来る限りの準備は済ませたんだ。最後の情報収集をしてから、幽霊ぶっ倒しにいこうぜ』
菜月『ああ、任せとけ! オルガは怪我治して、空淵も見取り図の方よろしくな!』
オルガ『おうよ!』
空淵『ああ!』
KP「それでは、まずはオルガから行こうか。君は病院に行き、受付を済ませると怪我の治療をする事になった。ダイスを振ってくれ」
【回復値】
2D3→5(3,2) 耐久力 12→14
オルガ「よし、全回復だ!」
KP「次は菜月だ。君は文書保管ホールへとやってきた。裁判の記録を調べるなら《図書館》で成功させる必要があるよ」
菜月「菜月、行きまーす!」
【図書館】
菜月75→41 成功
KP「では君は、この情報を調べられたよ」
・コービットの遺言を執行したのはマイケル・トーマス神父であることが分かる。
・トーマス神父は「黙想のチャペル&グランダー・オブ・シークレッツ教会」の神父で、教会登録簿によれば黙想チャペルは8年前に閉鎖になっている。
菜月「黙想チャペル…オルガ達が調べた所だよな。ちなみに、裁判の情報はないのか?」
KP「裁判の記録はどう言う訳かあいまいな表記がされている。だが、トーマス神父が遺言を執行した情報から裁判は勝ったと思われるだろう」
菜月「まあ、空淵が見つけた日記にも地階に埋めたって書いてあるし。情報はこれだけか? 一応、チャペルについても調べてみてもいいか?」
KP「なら《法律》だ」
【法律】
菜月60→52 成功
KP「なら君は、8年前に起きた犯罪裁判所の記録でチャペルの名前があるのを発見する。だが、実際の裁判記録は残っていない。ここよりも上級の裁判所、もしくは中央警察署に行けば分かるだろう」
菜月「なるほどな。調べる場合、時間はどうなる? 夜に屋敷に行くのは避けたいんだけど…」
KP「んー…調べる際に《幸運》も一緒に判定して貰うかな。成功したら15時、失敗したら17時だ」
菜月「うわー…調べるか否かは次の空淵が終わってから決める事にするわ」
KP「よし、次は空淵だ。君は待ち合わせのカフェに来ると、先に家主がテーブルで待っていたよ」
空淵「なら、俺も座る。『すまない、何度も呼び出したりして』」
家主(KP)『いや、気にする事はない。ところでどうだい、屋敷の異変は解決出来そうですかな?』
空淵『…予想が外れなければ多分、な。ただ、無傷で済むかは別の問題になるし、調べれば調べる程屋敷の危険性は高い。ちゃんと解決したら、それ相当の報酬恵んでくれよな?』
家主(KP)『それはもちろんだ。で、確か屋敷の見取り図が欲しいとの事でしたな。とりあえずこちらで作っておいたよ』(メモの見取り図を見せる)
空淵『二階は基本寝室、一階は…ん? 一部書かれてないのは何だ?』
家主(KP)『そこはざっと見た限り物置部屋のような所でして。基本ガラクタやゴミが沢山あったのです。もしかしたら探せば何かあるかもしれませんが…』
空淵『へぇー…ん? 地下の見取り図はないのか?』
家主(KP)『地下ですか? ええ。鍵はあるのですが、入るとなるとどうも薄気味悪くて……現状、私は把握してません』
空淵『地下の見取り図は欲しい所だったんだが…まあ、これだけでも大きな収穫だな。ところで、物音が聞こえた部屋とか分かるか?』
家主(KP)『あー…すまない。音を聞いただけで怖くなってしまって…』
空淵『はぁ、仕方ねーか。分かった、出来れば今日中、それか明日までに解決できるように頑張るわ』
家主(KP)『おお、頼もしい! それでは宜しくお願いします!』
空淵「それじゃKP。飲み物代払って車に戻るぜ」
KP「じゃあ、一旦菜月に移そう。菜月、君はどうする?」
菜月「んー…今までの内容を纏めると、コービットに関わりがある神父が何らかの事件を起こしたって事なんだよな? チャペルで二人が調べた事は日誌と何か怪しげな本、それ以外は妙な記号と荒廃した建物だし……まあいいや。調べるだけ調べておくぜ。警察署に行くぜ!」
空淵「なら、俺はオルガと一緒に見取り図見てるわ」
KP「じゃあ菜月、君は中央警察署へと辿り着く。文書保管ホールでの情報を手に入れたのなら《言いくるめ》、《信頼》、《法律》のどれかを使えば情報を手に入れられるよ」
菜月「よし、《法律》で行くぜ!」
【法律】
菜月60→74 失敗
菜月「ふぐお!?」
KP「では、情報は手に入らなかった。さて…《幸運》を振って貰おうか?」
菜月「情報手に入らなかったのに!?」
KP「当たり前だろ」
【幸運】
菜月60→12 スペシャル
菜月「よっしゃあ! スペシャル出たどー!」
KP「う、うーん…! なら、15時までにもう一回だけ調べられる事にしよう。菜月、振っていいよ」
【法律】
菜月60→85 失敗
菜月「結局失敗した!?」
空淵「意外と厳しいな、警察署の情報」
KP「さて、情報は無しのままで15時を迎えるよ。どうする?」
菜月「これ以上時間をかける訳にもいかないからな。空淵達と合流するぜ」
オルガ「菜月が合流してから持ち物確認して、屋敷に突入するぜ!」
KP「いいだろう」
KP「さて、三人共持ち物を纏め終えたね。それじゃ、最後の確認と行こう」
菜月&オルガ&空淵「「「おうっ!」」」
・菜月
服装:ル○ージ(装甲2)
持ち物:警察手帳・スマホ・財布・応急セット・ライター
・オルガ
服装:黒の教団版ア○ン(装甲1)
持ち物:スマホ・名刺・財布・裁縫セット・果物ナイフ1本(1D4)・包丁1本(1D4)・ブーメラン4個(1D4)
・空淵
服装:ダ○テ(装甲1)・安全靴( 1)・グローブ( 1)
持ち物:スマホ・財布・鍵開けセット・運転免許・ペンライト
KP「うん、不正は何もないね。と言うか、恰好が恰好だけにシュールすぎる気が…何これ、コスプレ卓になってない?」
オルガ「それもまた本望だ。行くぞ!! どんな奴が相手だろうと今の俺達にはコスプレ神がついている!!」
菜月「そんな神様嫌だ…」
空淵「俺も邪神の方がまだマシな気がする…!」
準備を終えた君達は車から降り、再び幽霊屋敷の前へとやってきた。
玄関には鍵があるが、家主から貰った鍵を使い菜月が錠を外す。
そうして君達が扉を開けた先には……一切の光も通さない暗い廊下、そして老朽化によって朽ち果てた壁や部屋の扉が広がっていた。
■作者メッセージ
*13:犯罪ダメ、ゼッタイ。