悪霊の家・パート9
KP「さて――三人共屋敷に入った所で、これからの行動について説明をさせて貰うよ。君達に渡した見取り図にはそれぞれ数字が振られているよね? 文字で表すとこうなる」
【一階】
1・2・3の小部屋 何も書かれていない
4の部屋 居間
5の部屋 食堂
6の部屋 キッチン
二階・地下に続く階段
【二階】
1・2・3の部屋 寝室
4の部屋 何も書かれていない
一階に続く階段
KP「それぞれ行きたい場所を、この数字で教えて欲しい。部屋に辿り着き、中を調べるので一回分の行動と言う事にするよ。ただし、一階から二階、もしくは地下に行きたい場合は一度階段を使わないといけないから、階段の上り下りで行動一回分とさせて貰うよ」
菜月「KP、別れて行動とかは可能か? 例えば、一人が部屋1を調べている間に、他の奴が部屋4を調べる――とか」
KP「うん、可能だよ。その代わり、合流に行動一回分必要になるから注意してね」
オルガ「注意って部分が妙に引っかかるな…団体行動しておいた方がいいのか?」
空淵「まあいい。KP、今俺達玄関の扉開けただけだよな? って事はまだ屋敷に足を踏み入れてないよな? 《目星》か《聞き耳》使いたいんだが」
KP「ふむ…いいよ、好きな方で振ってよ」
【目星】
菜月75→61 成功
空淵65→92 失敗
【聞き耳】
オルガ25→12 成功
KP「では、成功した二人はこれを読んで」(メモを渡す)
菜月『…見た所、異変はなさそうだな』
オルガ『俺も特に何も聞こえないな』
空淵『あー、俺は暗くてよく見えない…入るか?』
オルガ『だな。さて…』
菜月「んー、中に入ったけどどうする?」
オルガ「当初通り、地下に行くか? それとも部屋をあらかた見てから行くか?」
KP「おっと、君達に一つ言い忘れていた。作戦会議も出来る限りRPして欲しいんだ。その方が臨場感を出せるだろ?」
菜月「あ、ごめん。分かった」
オルガ「よし、探索者に成りきるか。『さーて、何処から調べるか?』」
空淵(…臨場感、ねぇ。何でいきなり…しかも屋敷に入ってからそんな指定をするんだ?)
菜月『おい空淵、どうするんだ? このまま地下に突入するか?』
空淵『あー…とりあえず見るだけ見るか』
KP「じゃ、君らは階段の前に来たね。地階の階段には扉があり、鍵一つと差し錠三本で閉められているよ――【シクレ】――(チッ)」
オルガ「KPがダイス振った!?」
菜月「えーと、KP。差し錠ってなに?」
KP「かんぬきの事だよ。大丈夫、差し錠は外側だから普通に外せるよ」
空淵「鍵の方は開けられるか?」
KP「うん、普通に開けられるよ」
空淵「待った。念の為辺りを《聞き耳》したい」
KP「OK、振って」
【聞き耳】
菜月75→53 成功
オルガ25→00 ファンブル
空淵31→70 失敗
菜月&空淵「「おいいいいぃ!!?」」
オルガ「や、やっちまったぜ…!!」
KP「(ファンブルの処理どうするか……なんて、決まってるよね。逆に丁度いい)では、菜月。君は特に何も聞こえなかった。そしてオルガ。君は――地階ではなく二階の方でガタガタと物音がするのが聞こえてきた。誰もいない筈の不気味な屋敷で聞こえる物音に君は恐怖を感じるだろう…――オルガ、君だけSANチェックだ!」
オルガ「うおおお!! コスプレ神よ、俺に今一度奇跡を!!」
【SANチェック】
オルガ74→72 成功
KP「成功だから、減少は無しだ。失敗なら1減らしたけど」
オルガ「エクソシスト舐めるな!!」
菜月「で、物音が聞こえたんだよな…あ、RPだったな。『特には何も聞こえない――オルガ、大丈夫か?』」
オルガ『お、おう。何故か分からないが、二階から物音が聞こえてきて…!!』
菜月『二階から? 地階の鍵は外したが…二階に行くか?』
空淵「(ファンブルで恐怖を植え付ける為に二階を使った? 待て、ファンブルだから行くように仕向けている? そうなると、向かうのは得策じゃないな)『…いや。このまま地階に行くぞ』」
オルガ『え? 二階に行かなくていいのか?』
空淵『ああ。どうしてもって言うなら地階調べてからだ。あと――余計な事は喋るな。いいな?』
KP「(チッ、変な所で頭が回るなぁ。まあ、別にいいさ――本当に恐ろしい部分に三人はまだ気づいてないんだから)」
空淵「俺達三人、地階に降りるぞ」
KP「だが、その階段を降りる際にグラグラしている事に気付く。壊れたものを簡単に直した状態だ。しかも明かりもなく暗闇に包まれている――全員、【DEX×7】の判定をして貰うよ、失敗すればグラグラ揺れる階段から落ちて1D6のダメージだ」
オルガ「もうあの時の失敗は侵さねえ!!」
【DEX×7】
菜月70→77 失敗
オルガ99→29 成功
空淵84→18 成功
菜月「あ…」
KP「菜月、君はバランスが取れずにグラグラする階段から落ちてしまった。ダメージロールどうぞ」
1D6→5
菜月「ぐふぉ!?」
空淵「お、おい! この場合服の効果は有効じゃないのか!?」
KP「あ、そっか。じゃあ装甲2でダメージは3だね」
耐久力15→12
菜月「うおおお!! コスプレ凄い!! コスプレ最強だぜ!!」
オルガ「どうだ、コスプレも役に立っただろ?」
空淵「回復できる菜月に着させて正解だったな」
KP「ほらお前ら、RPしなよ」
菜月『うぎゃああ!!』
オルガ『菜月、大丈夫か!?』
菜月『いててて…どうにか。とりあえず怪我治すよ』
【応急手当】(応急キット+10)
菜月90→20 成功
1D3→1
耐久力12→13
菜月「しょぼい…」
空淵「じゃあ、菜月が回復している間に俺とオルガは《目星》するぜ」
KP「ああ、いいよ」
【目星】
オルガ25→45 失敗
空淵65→22 成功
KP「それでは――(シクレ)――空淵、君は握り部分にゴテゴテと飾りのついた古いナイフを2本見つけるよ。刃は異様に厚い錆で覆われている」
空淵「ナイフ、か? あ、ナイフを調べる前に部屋の内装を見たいんだがどんな感じだ?」
KP「いろいろと物が置いてあるようだけど、暗くてよく分からないね」
オルガ「だったら…『暗くてよく見えないな…あ、空淵。ペンライト持ってただろ、アレ貸してくれ』って言って、ペンライト使って部屋を見回すぞ」
KP「ふむ。なら君達が降りた地下の部屋はあまり大きくない部屋で道具類、鉛管、木材、釘ねじなどが散らばっている。横の壁はレンガだが、突き当りの壁は木の壁になっている。あと、階段下に小さな部屋があるのが分かるよ」
菜月「小さな部屋か…オイラ、ライターで明かりを付けて見てみようか?」
オルガ「『菜月、気を付けろよ』そう言って俺も一緒に部屋を覗きこむ」
空淵「俺は…後ろを見てるぜ。背後から襲われる可能性も捨てきれないしな」
KP「なら、菜月とオルガが階段下の部屋を覗くと空の物置である事が分かる。本来は石炭を入れて置く場所で、外にある石炭落とし用のシュートへのドアは固く釘付けされて閉じられている」
菜月『ほっ、幽霊はいなさそうだな…』
オルガ『空淵、そっちは何か出たりしたか?』
空淵「『えっと…』KP、何かいたりするか?」
KP「の前に――(シクレ)――んなぁ!!?」
空淵「き、KP? どうした?」
KP(なんで…なんで97ってファンブル出るんだぁぁぁ!!? ちくしょう、どうすればいいんだよ…!!)
菜月「KP大丈夫か?」
KP「…空淵、見つけたナイフはどうしてる?」
空淵「え? あー…とりあえず持ってるな」
KP「じゃあ空淵。君は持っているナイフの一本が一瞬だけ光った感じがした――オルガ、《クトゥルフ神話》、菜月は《オカルト》で判定して貰おう」
オルガ「お、何かあるようだな。行くぜー!」
KP(まあ、当たる訳がないけどね…)
【オカルト】
菜月25→82 失敗
【クトゥルフ神話】
オルガ5→3 クリティカル
KP「マジかあああああぁ!!?」
菜月「オルガすげぇ!!」
オルガ「これもコスプレ神の導きさ…!」
空淵「やべぇぞオルガ…こいつ女神が宿ってる…!!」
KP「ではオルガ――君は直感か、コスプレ神のおかげか、はたまた冒涜的な電波が届いたのか、空淵の持つ2本のナイフに魔力が篭っているのが分かった。このナイフを媒介に何らかの魔術を使う事も出来る…とにかくこれは貴重な道具になると言う事も」
オルガ「その魔術って何か分かるか?」
KP「そこまでの情報与えられる訳ないだろ!! て言うか分かったらもうそれ直感じゃなくて毒電波だから!! いろんな神話生物から目を付けられてる状態だからね!?」
オルガ「とりあえず、分かった情報を共有するか」
空淵『魔力が篭ってる、ね…とりあえず、武器にはなるって事か?』
オルガ『だと思う。持っていて損はないと思うぜ』
菜月『幽霊退治に有効だったりしてな。ラッキーだぜ』
空淵『…オルガ、このナイフお前が持て』
オルガ『え? いいのか?』
空淵『ああ。いざと言う時はこれで菜月を守れ』
オルガ『わ、分かった?』
空淵「さて…階段の下の部屋に《目星》だな。あ、《聞き耳》も振るぜ」
KP「じゃあ、さっきみたいに別れてくれ」
菜月「ならオイラが《目星》するから二人は《聞き耳》をしてくれ」
オルガ&空淵「「了解!」」
【目星】
菜月75→72 成功
【聞き耳】
オルガ25→15 成功
空淵31→44 失敗
空淵「……あれ? さっきから俺失敗ばっかりな気がするが?」
オルガ「まあそんな日もあるって」
KP「では、菜月は特に何も見つからなかった。オルガ、君は部屋の奥にある木の壁の向こうから微かだが鳴き声が聞こえてくるよ」
オルガ「鳴き声?」
菜月「――あっ! そういやさっきKP、この部屋の事を『あまり大きくない部屋』って言ってた! もしかして隠し扉か!?」
空淵「KP、木の壁を調べるがどんな感じだ!」
KP「壁を調べると、間に小さな隙間を挟んだ2枚の板で作られている。板を壊すか取り除くかすれば「《マーシャルアーツ》」――エ?」
空淵「《マーシャルアーツ》+《キック》だ。それで壁をぶっ壊す」
KP「お、おう…ダイスどうぞ」
空淵『お前ら、少し離れてろ。俺がこの壁をぶっ壊す』
菜月『おー、頼もしい! 思いっきりやってくれ空淵!』
【マーシャルアーツ】+【キック】
空淵51/75→43 両方成功
2D6+1D4+1→8(3,1,3+1)
空淵『うぉらぁ!!』
KP「空淵の放ったキックが壁に激突する。ベキベキと言う板が割れる音と共に、木の壁が破壊されたよ」
菜月「『おおー、隠し部屋はっけーん!』で、どんな感じだ?」
KP「先には、人一人がやっと通れる隙間がある。部屋と言うより通路で、何だか嫌な臭いがする。そしてその先に木の壁がある」
オルガ「また壊すパターンだな。あ、そういや動物の鳴き声がしてたよな。何かいたりするのか? 通路に入る前に調べるぜ」
KP「なら《目星》だ」
【目星】
菜月75→12 スペシャル
オルガ25→15 成功
空淵65→44 成功
KP「なら君達は足元にネズミの巣がある事に気付くよ。更に菜月、君は内壁に不規則な文字で引っ掻いたような彫り方で「黙想のチャペル」と言う文字が書かれている事に気付いた」
菜月『お、この文字…黙想のチャペルか』
オルガ『どうした、菜月?』
菜月『ああ、実はこの辺に文字が』
空淵「(遮るように)KP、向かい側の壁に行って再び蹴り壊すぞ」
KP「それはいいが…ちなみに、どうやって通路に入るの? 壊した壁はどれくらいの大きさなのかな?」
空淵「え? 壊した大きさ…あ、そっか。俺SIZでかいからもっと壊さないと駄目なのか?」
KP「あ、いや。別に入ってもいいんだよ? ただ壊した部分の確認をね」
オルガ「じゃあ、俺も《キック》で足元の板を壊して空淵が屈めて入れるようにするぜ! 『空淵、そのままじゃ危険だ。足元壊すから下がってくれ』」
菜月「あー、下手すれば木の破片で怪我しそうだもんな。オイラも手伝うぜ。鉛管があったよな、あれを使って壊すぜ! 『念には念をだ、オイラもこれで壊すぜ』」
KP「…オルガは判定してくれ」
【キック】
オルガ65→51 成功
1D6→3
KP(ちくしょう、余計な勘違いの所為でトラップ回避しやがって…こうなればここで恐ろしい事してやる、今度こそ悪霊の恐ろしさを知らしめてやる!! その為には…!!)(黒笑)