第]U話 修行編〜荒ブル六槍トノ秘策〜
再びベーゼの腹で氷の直撃を避けようとするが余波によって腕に霜が降りる。
「っ、てて……後でちゃんと治るかな………?」
「ケアルを掛ければそれで済む。来るぞ!」
甲高い鳴き声と共にきりもみしながら突進してくるアヴァランチをベーゼで受け流し、がら空きの横っ腹に二連撃を加える。
体勢を崩し、着地したアヴァランチを空からの一撃が襲う。
その一撃はアヴァランチの片翼を奪い、地に縫い付けた。
「おお…ザルディン、すげぇ!!」
その言葉は無視されたが、ザルディンの連撃は止まらない。
地面に突き刺さった槍を支点に縦に半回転しながら二槍を胴体に突き刺す。
そこから、他の三槍を呼び出して胴体に突き刺した槍を足場に飛び上がり、背中を連続で切りつける。
「ハアァァァァ!!!」
風が、嵐が巻き起こる。
槍を振るう風圧だけで俺は近づけなくなり、その風によって地面とアヴァランチに突き刺さっていた槍が抜けてザルディンの元に集う。
「ハリス、ファイアをフルパワーで撃て!」
「えっ!?……火傷しても知らねーぜ?」
「ふん……見くびるなよ?」
吹き荒れる風の中、魔力を最大限に込め、俺は火球を解き放つ。
「ファイアぁ!!!」
拳大の、小さいながらも下手したらザルディンごとハートレスを焼き尽くす炎がアヴァランチ目掛けて放たれた。
翼がもがれたアヴァランチには逃げ場などない。
火球がアヴァランチに直撃する直前にその巨体から離れたザルディンが魔力を練り上げて……………解放する。
「エアロガ!!!」
ゴオォォォォォ!!!!!
爆音と熱波が辺りを覆い尽くす。
ファイアの火球とエアロガの風が炎の竜巻と化してアヴァランチを呑み込む。
天高く登ったその竜巻が消え去るとアヴァランチは影も形も残さずに焼失していた。
「………えっと、任務終了??」
「そうだな」
「うわぁ……派手にやっちゃったけど、これってバレたら怒られるかな?」
「………そうだな」
「oh………バレないうちに帰りますかい??」
無言のまま、闇の回廊を開いたザルディンの後を追う俺。
余談だが、この後にトワイライトタウンの七不思議が八不思議に変わったらしい……
「っ、てて……後でちゃんと治るかな………?」
「ケアルを掛ければそれで済む。来るぞ!」
甲高い鳴き声と共にきりもみしながら突進してくるアヴァランチをベーゼで受け流し、がら空きの横っ腹に二連撃を加える。
体勢を崩し、着地したアヴァランチを空からの一撃が襲う。
その一撃はアヴァランチの片翼を奪い、地に縫い付けた。
「おお…ザルディン、すげぇ!!」
その言葉は無視されたが、ザルディンの連撃は止まらない。
地面に突き刺さった槍を支点に縦に半回転しながら二槍を胴体に突き刺す。
そこから、他の三槍を呼び出して胴体に突き刺した槍を足場に飛び上がり、背中を連続で切りつける。
「ハアァァァァ!!!」
風が、嵐が巻き起こる。
槍を振るう風圧だけで俺は近づけなくなり、その風によって地面とアヴァランチに突き刺さっていた槍が抜けてザルディンの元に集う。
「ハリス、ファイアをフルパワーで撃て!」
「えっ!?……火傷しても知らねーぜ?」
「ふん……見くびるなよ?」
吹き荒れる風の中、魔力を最大限に込め、俺は火球を解き放つ。
「ファイアぁ!!!」
拳大の、小さいながらも下手したらザルディンごとハートレスを焼き尽くす炎がアヴァランチ目掛けて放たれた。
翼がもがれたアヴァランチには逃げ場などない。
火球がアヴァランチに直撃する直前にその巨体から離れたザルディンが魔力を練り上げて……………解放する。
「エアロガ!!!」
ゴオォォォォォ!!!!!
爆音と熱波が辺りを覆い尽くす。
ファイアの火球とエアロガの風が炎の竜巻と化してアヴァランチを呑み込む。
天高く登ったその竜巻が消え去るとアヴァランチは影も形も残さずに焼失していた。
「………えっと、任務終了??」
「そうだな」
「うわぁ……派手にやっちゃったけど、これってバレたら怒られるかな?」
「………そうだな」
「oh………バレないうちに帰りますかい??」
無言のまま、闇の回廊を開いたザルディンの後を追う俺。
余談だが、この後にトワイライトタウンの七不思議が八不思議に変わったらしい……
12/10/19 10:58 イクサリオン改め、ポスケ ▲