005. 無轟
無轟
読み:むごう
性別:男性
年齢:25歳(青年)/50歳(老年)
身長:177cm/175cm
イメージカラー:藤色
特技:精神統一、刀の手入れ、焼却処理
好きなもの:戦い、家族と過ごす日々(青年)/愛刀の手入れ、家族と過ごす時間(老年)
苦手なもの:意思無き力、無秩序な闘争(青年)/闘争本能、不必要な戦闘、死(老年)
火神・炎産霊神と契約した、神無の父に無双の剣士。その強さと生き様は亡き今も我が子の心に刻み込まれている。
略歴
・少年時代に火神「炎産霊神」と契約し、人生が一転する。過酷な環境の中でも生き抜き、
果てには異世界を巡る旅人への道を進んだ。その後は旅路で、様々な人物と出会い、幅広い人脈を持つに至る。
旅の途中で妻となる鏡華と出会い、共にメルサータへと移住し、永住を決意。結婚し、神無を設ける。
そうして、彼に自身の剣術をはじめに、多様な技術を教え、鍛え上げ続けた。
やがて、老年となり、妻に先立たれた後は静かに、『ただ一つやり遂げたかった事』以外を除いては己の人生に満足して息を引き取る。
人物
・青年時代の容貌は長い乱した黒髪にぎらついた紫の瞳をし、藤色の着流しと衣装を組み合した服装を着こなす。
老年時代の要望は整った長さの黒髪に、鈍く光る紫の瞳をし、黒色の衣装と藤色の着流しを愛用する。
・普段は聳える大樹の様に厳格とした寡黙な姿勢と漂う修羅の如き威圧感を備えている。
強大な力を持つ故に自ら必要以上の戦いなどせず、必要最低限で戦闘をこなすことはしばしば。
彼が本気で、戦うに値する相手は彼の中での『倒す(ないし殺す)に至る』と判断した時のみ。その時は、普段の静けさとは裏腹に哄笑と昂ぶりを見せ、全霊の闘争でこれをもて成し愉しむ。
一変して、戦いを愉しむのは相手を尊重し、『殺し合うなら愉快に死に合えばいい』からである。全力でぶつかりあわされる相手にとっては迷惑極まりないが。
この苛烈な性格は往年に至るまで変わらず、闘争本能を我が子にさえ向けることもあった。しかし、同時に老兵の様な戦いに辟易した感覚と罪悪感に襲われることも在る。
因みに、全力で戦った相手の事は善悪問わず好意的になり、とりあえず交流をする変わった一面もある。
能力
・数え切れないまでの戦いの中で培った我流剣術が炎産霊神の契約によって得た加護により、一種の『魔剣』以上の剣才を発揮する事になった。
更には、体術「無刀術」も会得している事で戦闘技術は驚異的なまでに吸収して己のモノにする。
得意程度ではないが魔術魔法の技術も備えている。激しい戦いに身を置くの多い彼だからこそ、備える必要があったわけだが。
炎産霊神の契約により、炎を自在に操るスキルも持っているものの、戦闘に用いるつもりはないらしい。せいぜい「野宿する時に――あ、火種を…」程度か、炎で固めた移動用の乗り物(彼しか乗れない)を具現化するくらい。
最も、炎を操って威力を最大限に発揮するのは愛刀を用いた技術のみである。
武器
明王・凛那
読み:みょうおう・りんな
ランクA+
属性:炎
・無轟の象徴的な武器である茜色の刀身が特徴。
炎産霊神の熱と万能の素材『混沌神星核』を組み合わせ鍛えることで完成した魔刀。如何なる炎熱を耐え、力にすることもできる。
焔王武具・緋乃炎産霊神(えんおうぶぐ・ひのかぐつち)
・無轟の最大にして最高戦術。
全身全霊の闘志を持って、炎産霊神の炎を最大限に高める事で愛刀だけではなく、自身にも纏う事で更なる能力強化を齎し、敵を焼滅させる形態。
この状態の場合、上半身の衣服が焼き消える為、裸身を露になるが、炎の衣による防護により生身でも鋼のような強度を持つ。
煌王・凛那
読み:こうおう・りんな
ランクEX
属性:神炎
・無轟の折れた明王・凛那を伽藍が『混沌神星核』を用いて、改良し、生まれ変わった神炎刀。
基本のパーツは明王凛那を修繕しつつ、流用。大きな差異は刀身の部分のみで、刀刃は茜から闇のように深い真黒に染まり、走るように茜色の刻印が刻まれている。
この茜色の刻印は『炎産霊神の炎』を溜め込む(チャージ)事が可能。吸収している炎と繰り出す炎の二重の火力で威力を倍増させる。
漆黒の刃は炎を最大限に取り込む事で、刀身は灼光(あか)を帯びた黄金に輝きを放つ。この状態を『灼煌(しゃくこう)』と呼ぶ。
そして、その様は文字通りの『煌王』となす。
煌王灼衣・天真乃炎産霊神(こうおうしゃくい・てんまのかぐつち)
・煌王・凛那の『灼煌』を開放、そのエネルギーを『纏う』事で顕現される。新たな最強戦術。
炎を纏うので、上半身は裸身になるが、緋乃炎産霊神同様の防御性能を持ち、
尚且つ、躰に灼光(あか)を帯びた黄金の刻印が浮かび上がり、身体能力・攻撃能力全てが段違いに上昇する。
この形態は言うなれば契約した炎産霊神、愛刀の煌王・凛那、無轟の『一体化・融合』と同じなため、無轟独力のものではない。
キーワード
「過去」
・無轟の少年時代の設定は大きく2つに分かれる。
1.身寄りも居ない浮浪孤児。生まれ育った世界も戦乱で荒んでいる。
2.戦乱の只中にある世界にある武家の末弟として後継者にもなれず、冷遇を耐え切れずに家を飛び出す。
→その後、炎産霊神の祀る古び、寂れた社にて流れ着き、そのまま死へと臥そうとしたが炎産霊神の呼び掛けに応じ、契約を果たす事で延命する。
「唯一つの愛刀」
・炎産霊神の契約の後、旅を続けた無轟はある悩みを抱えていた。
炎産霊神の炎の力は強大すぎて、並みの武器では炎に耐え切れずに使いものにならなくってしまう。
そんなある日偶然、ある男の噂を耳にする。「様々な技術を有した天才がいる」と、その話を信じ、男の居る場所へと辿り着き、噂どおりの天才『器師』伽藍と出会う、
依頼を要請し、『明王・凛那』を手に入れた
「鏡華との出会い」
・同じ世界の出身だが、かつて高位の姫で廃れた霊城で一人幽閉され居た所をある事情で霊城へ侵入した無轟と出会い、恋に落ち、共に世界を抜け出して、メルサータを安寧の地とした。
怒った彼女は無轟すら敵わない。無轟と同じように愛想が薄いように見えるが、熱意のある女性であった。
「斬る覚悟、斬られる覚悟」
彼の人生の殆どが『戦い』と一言で言い表せるほどのもので、元居た世界だけではなく、様々な世界を旅する中も戦い続けてきた。妻子との日々が唯一、無轟が「人間」である事を実感するひと時であった。
そんな彼の体は様々な傷を負うも炎産霊神の加護のせいである程度は消えうせる。しかし、その感触は消えず、無轟は心に刻むように息子へと覚悟を受け継がせた。
「夢の涯」
・妻を、息子を、安住の家を得た彼はそれまでの戦いに対する渇望が次第に無くなっていくことになる。
年月が過ぎ去り、息子は家族を得て、妻も先立たれ、己もまた命の火が終わりを迎えることになった。
最期の日。残った家族に、戦い抜いた愛刀、そして、炎産霊神に感謝と別れを告げて、静かに息を引き取る。
燃え盛る炎の様に戦いぬいた男の静かな夢も果たされた。
「その男の夢」
・男はまさしく炎の様に戦い続けた。並み居る敵を、強者を打ち破ってきた。
熾烈な闘争を愉しむ男の本心、何よりも望んだものは、強さでも、力でもなく。
ただ、温かな家族と過ごすという平穏の日々と時間であった。それこそが、男の夢だった。
技
炎産霊神(かぐつち)
契約した火の神の名と同じ、荒れ狂う炎熱を纏い、必殺一刀を繰り出す。
同時に纏った炎熱は敵を飲み込む勢いで襲い掛かる。
火之夜藝(ひのやぎ)
炎熱の連刃。纏った炎と伴って焼き、切り裂く。
火之R毘古(ひのかがびこ)
纏った炎熱を振り放つ火の波濤。
火之鎖刈突(ひのさかづき)
炎熱の鎖を放ち、敵に巻きつける。すかさず引っ張り、灼熱の一突きで突き刺す。
火之叢天牙(ひのそうてんが)
凛那を突き刺し、相手の足元から燃え盛った刃を穿つ。
火之鮫顎牙(ひのあぎと)
敵を打ち上げ、挟み牙むく爆炎で飲み込む。
火之鳳琉(ひのほうりゅう)
空中から地上へと炎熱の衝撃波を放つ。
火之天照星(ひのてるあまてるほし)
炎の塊を具現化し、敵へと振り落とす。
火之素戔剣(ひのすさのつるぎ)
炎の剣を無数に具現化し、展開、敵を包囲し、一斉に剣を弾丸のように射出する。
または、炎の剣を具現化して、二刀流もしくは緊急の武器として用いる事もできる。
炎魔覇討(えんまはとう)
纏った炎を増長させ、必殺の一振りを下す。
炎魔槍(えんまそう)
纏った炎で自身の周囲に火の槍を伸ばす。
炎魔槍・龍頭(〜・りゅうとう)
周囲に立ち上った火の槍を龍に変えて、敵へと喰らい付く。
炎魔覇煌閃(えんまはこうせん)
魔法を打ち消す炎を施し、攻撃を打ち消し、斬り捨てる。
烈火・緋の花(れっか・ひのはな)
周囲に散らした火花を爆破させ、ダメージを与える。無轟本人はダメージを受けない。
劫火・界燼の太刀(ごうか・かいじんのたち)
力の残滓たる火の粉を刀身に収束し、強化した一刀を放つ。
真一刀・焔乃炎産霊輝神(まとう・ほむらのかぐつち)
炎産霊神の倍以上の火力と威力を解放し、敵を両断する。
真一刀・煌燼炎産霊神(まとう・こうじんかぐつち)
灼煌状態でのみ解禁される秘奥義。
怒涛に繰り出す斬撃と同時に放たれる最大威力の炎を叩き込んで、トドメに終焉の一振りを下し、焼滅させる。
煌燼閃(こうじんせん)
灼煌状態でのみ解禁。
溜め込んだ炎を全てを刀身に纏い、斬撃と炎の同時攻撃を振り下ろす。
無刀の戦陣(むとうのせんじん)
凛那に炎を纏わず、一切の技にも炎を繰り出さない状態になる。これは無刀術による封印制御戦術。
有り余った炎のエネルギーを全身に廻らせ、繰り出す一撃は必殺の威力を誇る。
奥の手というよりは、緊急時用の技である。
無爻祓(むぎょうはらい)
片腕または片足に魔力を纏い、敵の攻撃または防御を弾く技。
無槍突(むそうとつ)
鋭く放つ手刀の突きはまさに槍。上達すれば岩すら貫く。
無刃刀(むじんとう)
手刀による一閃。大樹を裂く切れ味を持つ。
無煌(むこう)
拳に魔力を一点に注ぎ、敵の放つ魔法を「相殺」する。
無想無刀(むそうむとう)の構え
魔力を極限に使い、無刀術を極限に更に強化する。
しかし、繰り出す技は「3つ」までしか繰り出せない。
無刀・常輝乃舞(むとう・とこてるのまい)
無想無刀の構えの後に使用可能。
魔力を全身に廻らせて強化する。その際、体が光を帯びているような印象から「常輝」と名づけられた。
無心・滅奏(むしん・めっそう)
無想無刀の構えの後に使用可能。魔力の全てを使い、敵へと一撃必殺の一撃を打ち込む最終奥義。
この奥義で使い尽くした魔力は早くて1週間以上の回復が必要となる。その間は無刀術は使用できない。
■作者メッセージ
設定を考えるのがすきなんだ……矛盾なんて、こわかねえ!!
2014/5/14
設定修正しました。ネタバレもありますので注意
2014/5/14
設定修正しました。ネタバレもありますので注意