「そうよ。これがあたしの意地。アンタを喰らい、私も食われる」



カナリア・ナイチンゲール
性別：女性
年齢：不明　外見上１５歳
身長：１６０ｃｍ
出身：虚圏
　イメージ：
「魔王の傍らにある歌鳥、破滅を共に、凄絶に立ち向かう」


容姿
　淡い水色に緑色の瞳をし、左顎に仮面の名残がある。穴の箇所は下腹部。
　白い装束を身に纏っている。
　
詳細
　追放されたフェイトを追いかけた、部下の役目を持つ「従属官」の破面。
　口調は粗暴で強気な態度を取るが、誰とでも親身に接する事から慕われやすい。
　フェイトとは長い付き合いをしており、同時に好意を抱いている。が、素直になれずにきつい口調で接してしまう。
　破面としての実力は虚圏に居た頃は中級以下の実力だったが、さまざまな戦いを経て、破面としても成長したことで最上位（フェイトと）と同等のものになる。

武器
月華歌姫（ディーヴァ）　ランクＥＸ
　虚圏時代では見目は木刀だったが、現在は成長した事から柄が灰色、藍色の刀身をした刀。
　カナリアの力の核を刀にしたもので、刀剣解放の号令は『月夜に照らせ』。
　
キーワード
「月夜に照らせ、月華歌姫（ディーヴァ）」
　カナリアの刀に封じた核を本来の力として解放する。
　開放すると彼女の姿もある程度変わる。　表側の服に『炎』をあしらった文様が描かれており、服色は白。
　左足を太股まで素足にして、右足をロングドレスのように隠している。
　仮面が星型や円形などのネックレスのように変化して、装飾された。

「フェイトとの付き合い」
　遡る事、虚（ホロウ）時代まで戻り、カナリアは当時、小鳥型の虚で前世の記憶は欠落している。
　当時から強大な力を持つフェイトの傍で彼の捕食に甘える形で同行していた（その頃のフェイト自身は無関心）。
　やがて虚の上位の大虚、更に進化した破面へとフェイトと共に進化を果たす。しかし、カナリアの進化はフェイトの力に影響されたもので、破面化で自らの力の核を形にした『斬魄刀』が木刀のようなものに変異してしまった。
　この事から、フェイトを除く他の破面たちに馬鹿にされてしまう。しかし、フェイトの実力が認められ『第一十刃』になった際に、カナリアを自分の『従属官』としたことでそういったことはなくなる。

技１．基本技は破面として使用出来るが、フェイトと比べると威力などは劣化。
虚弾（バラ）
　高速の衝撃波を打ち込む。
彗星虚弾（バラ・コメッタ）
　高速の衝撃波を一度に多数ぶつける技。
滅爆虚弾（バラ・エクスプロシオン）
　スピードは虚弾に劣るものの爆発を生じる衝撃波を叩き込む事が出来る。
虚閃（セロ）
　口、剣尖、掌から小範囲の水色の光線を放つ。
響転（ソニード）
　高速移動手段。
虚閃滅刃（セロ・エスパーダ）
　虚閃を剣を媒介に放出する。通常時の虚閃より高威力・広範囲。

技２．刀剣解放状態で可能な技。
虚哮（ここう）
　敵の動きを怯ませる大一喝。人間の耳も破壊ほどに強烈な爆音。
虚閃轟謳歌（セロ・ファンファーレ）
　『虚閃』と『虚哮』を同時に重ねた爆音の閃光。
響転月蹴（ソニード・ルナ）
　『響転』による高速移動からの月を描くような蹴りで相手を蹴り飛ばす。
月煌虚閃（セロ・センチュリオン）
　通常の虚閃よりも何倍も強化された水色の虚閃を放つ。
月虚拳（ルナ・マーノ）
　月煌虚閃を掌に纏うことで強烈な一撃と同時に放射可能になる。

１．自己紹介
「アタシはカナリアよ」
２．敵対邂逅
「目障りよ。死にたく無いなら直ぐに消え失せろ」
３．必殺の一声
「跡形も無く消し飛ぶわよ？　―――『月虚拳（ルナ・マーノ）』ッ！」




「その最期」
　フェイトの限界を知らさせ、更には暴走した時、「自分を殺してほしい」と命令を受けられる。その覚悟を拒みきれずに、己もまた覚悟して、了承した。
　そして、レプセキア決戦でのフェイトの完全暴走で、カナリアは一人、暗黒空間に突入し、フェイトと死闘を繰り広げて、かろうじて勝利する。
　しかし、暗黒空間もフェイトの死と共に崩壊し始めたが、彼女は脱出する気は毛頭無かった。
　ただ、愛おしい彼と共に最期の賭けに打って出た。フェイトの能力「無浄輪無廻」はありとあらゆるものを吸収し、強大な力を生み出すもの。だが、死に行くフェイトにはもはや無意味である。
　そこでカナリアは自身もフェイトもこの暗黒空間に飲まれ、融合する事で「生み出されるもの」に未来をゆだねたのだ。睦月らの力になる新たな希望を。彼を抱きながら、混沌に融けて消えた。