リラ様との作品コラボ 〜出演を賭けた人助け!?〜・1
*今回はKHに関係ないネタやキャラがちらほらと存在します。それでも言い方は下をスクロールしてご覧ください。
本編やアトガキで撮影が行われる、スタジオのとある一室。
そこで、普段は見かけない筈の人達が用意された椅子に座っていた。
「シャオー、もう目隠し取っていいー?」
「駄目だよ、リズ。もう少しだけ待って」
否、何やら黒い目隠しをされて座らされていた。
ちなみに、最初に声を上げた金髪の女の子は、リラ様の作品に登場する『リズティクスト』。通称リズである。
彼女の事を軽く説明するなら、作品中ではロクサスとナミネの娘だ。とある作品では機関のメンバーの一員として活動、もとい生活を。新しく始まった新シリーズでは、リクの養子として『ディスティニーアイランド』で暮らしている。さらに、キーブレード使いで何と二刀流を使った戦いを行う。
尚、不満をぶつけた彼女を宥めているのは、こちらの作品の断章での主役、シャオだ。彼については、出来れば本編を見て頂ければありがたいです。
さて、ここで話を戻そう。そんな二人に、更に横から不満の声が上がった。
「そう言われても…目隠しされてから、もう30分は経ってるぞ?」
「目隠ししたまま何処かに連れて行かれるし…もういいだろ?」
リズに続く様に言ったのは、同じくリラ様の作品に登場する赤髪の少年『グラッセ』と紫の髪をした少年『ムーン』だ。
彼らの事も軽く説明しよう。グラッセはソラとカイリの息子で、どちらの作品も『ディスティニーアイランド』で暮らしており、ムーンはリクとシオンのデータを元にしたレプリカ技術で生まれた子供だ。ある作品ではリズと同じように機関に所属。新シリーズでは『ディスティニーアイランド』で生活を送っている。もちろん、二人もキーブレード使いだ。
「そんな事言われても…――あ、オパールさん。え、『やっと準備終わった?』 みんな、もう目隠し外していいよー」
シャオが困ったように声を上げていたが、ようやく許可が下りる。
それを聞き、すぐさま三人は目隠しを外し出した。
「もー、一体なんなのよ…」
「新シリーズ始まったのに、手紙で呼び出されたもんな…」
「着いた途端に目隠しされて移動させられるって、一体何を…」
ブツブツ文句を言いながら三人が目隠しを外す。
直後、目を大きく見開いた。
「えー、皆さん。お忙しい中、こうしてお集まり頂いてありがとうございます」
「「「ウィド!?」」」
ニコニコと笑って挨拶する目の前の人物に、思わず三人は叫んでしまう。
何が何だか分かっていない三人に、ある人物がウィドの横に立った。
「言っとくけど、あたしもいるわよ」
「オパールも!? 一体何なのよ!?」
何処か誇らしげに笑うオパールに、リズは訳が分からず混乱する。
グラッセやムーンも思考が追いつかない中、ウィドはクスリと笑って説明に入った。
「実は新シリーズが始まったあなた達に、今回私達の作者が特別にこちらである出演を用意してくれたんです」
「それが、これなんだ!」
「これは?」
シャオに手渡された資料に、グラッセはゆっくりとページをめくる。
それをリズも覗き込むと、上に大きく書かれたある文字が目に入った。
「【戦闘能力分析】のゲスト出演権? どういう事?」
「次回の番外編は、少しずつ終盤に近づいてるから一度キャラの強さを細かく分析するって作品を考えているの。で、その特別ゲスト候補にあんた達は選ばれたって訳」
「ゲスト候補、って事はまだ選ばれた訳じゃないのか?」
オパールが説明を終えると、訝しげにムーンが指摘をする。
この鋭いムーンの指摘に、シャオは大きく頷いた。
「うん。今回の作品は、言ってみれば出演をかけたリズ達のオーディションなんだ。そう言う訳だから、三人とも頑張ってね!!」
そう説明すると、シャオは最後に声援を送りつつ親指を立てる。
これを聞き、三人はここに呼ばれた理由をようやく理解した。同時に、次の番外編に興味を持ちだす。
「へー…戦闘能力の分析か。面白そうだな」
「ああ。上手く参加出来れば、俺達の能力アップにも繋がりそうだ」
グラッセとムーンが乗り気になっていると、ハイテンションになったのかリズが満面の笑みで拳を作った。
「よーし! みんなで頑張って出演して、一気に強くなるぞー!!」
「「オーッ!!!」」
リズに続く様に、二人も拳を上に掲げた。
「あ、一つ言い忘れましたが…――出演出来るのは“一人だけ”ですからねー?」
―――ピシリ
ウィドの言葉に、空気の凍る音が三人から聞こえた。
「……ねえ、シャオー? こう言うのってー、やっぱり強くて可愛くて可憐な主人公兼ヒロインが出演するべきだよねー?」
「か、可愛いって言う割には笑顔が物凄く怖いんだけど…っ!?」
満面の黒い笑みを浮かべ、二刀流キーブレードを取り出すリズにシャオは思わず後退りする。
「オイオイ、リズ。黒いオーラで脅すヒロインがいるか? なあ、シャオ。ここはKHの真の主人公であるソラと、ヒロインのカイリの息子の俺が主演するべきだよな?」
「光属性の人達の子供なのに、何で『トランス』の予備動作を…っ!?」
リラ様の作品の番外編でトラウマともなった『トランス』と言う変身能力を発動しかけるグラッセに、シャオは涙目になってしまう。
「二人とも、シャオが怯えてるだろ? すまないな、こんな二人で…。(俺を選ばなかったらお前の両親ここでカミングアウトするぞ、あぁん…!?)」
「ど、どうしてボクの両親知ってるのさぁ…っ!?」
優しい笑顔の裏に隠されたドスの効いた脅しを見せるムーンに、とうとうシャオは腰を抜かして座り込んでしまった。
もはや腰抜け状態となって怯えるシャオ。だが、リズ達三人は一斉に掴みかかった。
「いいから私を出演させろぉ!!! この作者のキャラ達の戦闘分析って事は、スピカもいるんでしょ!!? あっちでボコボコにされたまま終わってたまるかぁぁぁ!!!」
「俺だって過去の父さん達の強さを知るチャンスなんだ!!! ここで強さが分かれば、息子である俺もいろいろ参考に出来るんだよ!!! 出番増えるチャンスなんだよ!!!」
「どうせお前の母親はここの作者の作品じゃ戦えない非戦闘キャラだから意味ないだろ!!! それよりかは俺の方がいい!!! リクの弱点分かる絶好の機会だぁ!!!」
「うわーん!! 誰か助けてー!?」
親友や大切な人の絆は何処へやら。醜い出演権争いに、見事に巻き込まれたシャオは泣きながら助けを求めた。
「…あたしら、完全に無視されてるわね?」
「まったく、しょうがないですね…――皆さん、注目してくださーい」
オパールが呆れながら見ていると、ウィドも肩を竦めると大きく手を叩く。
すると、シャオを中心にギャアギャア騒いでいた三人がウィドを鋭く睨む。何処か殺気を含んだ睨みにオパールは肩を震わせるが、ウィドは平然として一つのリモコンを取り出した。
「これ以上喧嘩するなら…彼らのエサになって貰いますよ?」
そう言いながら、リモコンのボタンを押す。
直後、近くに取りつけてあったカーテンが開き、何と【ボウクンレックス】と【ボンツビワイルド】がゆっくりと歩いてきた。
「って、ドリームイーターかよ!!」
「そんなので、私達を止められると――!!」
思わずツッコミを入れるグラッセに対し、リズはニヤリと獰猛な笑みを浮かべてキーブレードを構える。
今にも返り討ちにさせるリズに、オパールは半目になって溜息を吐いた。
「じゃなくて、こっち」
「こっち?」
オパールの差した方向に、リズは何処か気を抜けたように目を向ける。
残りの少年三人も目を向けて…――顔を青ざめた。
何時の間にかあった巨大な檻。その中には、激しい電圧を纏った青白い巨大な竜に、金色と銀色の飛竜が雄叫びを上げている。
「○ンハン!? しかもジンオ○ガァァァ!!?」
「金銀のリオ○ウスにリ○レイアって希少種だろ!!? 最凶の夫婦コンビじゃねーかぁぁぁ!!?」
某狩りゲームの最強の部類に入るモンスターに、シャオとムーンがツッコミならぬ絶叫をこれでもかと上げる。
この光景にさすがのグラッセも震えあがり、意気揚々としていたリズさえも滝汗が止まらない。
そんな中、ウィドはにこやかに恐怖の色を浮かべる三人にリモコンを見せつけた。
「どうです? あなた達の作者すらも泣き出すG級モンスター三体、一斉に襲い掛かってきても倒せる自信ありますか〜?」
「「「スミマセンデシタ…ッ!!?」」」
ある意味で逆らえないウィドの脅しに、リズ達三人は震えながら頭を下げる。
どうにか場の収集がつくと、シャオは恐る恐るオパールに話しかけた。
「それ以前に…これ、どうやって手に入れたの?」
「『けむ○玉』乱用して、『落○し穴』や『○れ罠』幾つも合成して捕まえたの。結構大変だったのよ…」
何処か疲れたように言うものの、オパールからは余裕が窺える。
サバイバル関係になったら、彼女は最後まで生き残れるタイプではないのか? シャオがそんな思考を巡らせていると、ウィドが軽く咳払いをした。
「まったく…今回は真面目なんですから、ちゃんと戦闘以外で決めて貰います」
「戦闘以外の方法?」
気を取り直したのかグラッセが聞き返すと、ウィドは笑顔を作って頷いた。
「ええ…――題して、悩めるキャラ達のお悩み相談室です♪」
「「「お悩み相談室ぅ?」」」
予想しなかった展開に三人が目を丸くすると、オパールは頷きつつ腕を組んで説明した。
「これから出てくるキャラの悩みを、あんたらが解決してくの。で、一番良かったらポイントが貰える。最終的に、一番多くポイントを貰えた人が出演権ゲットになるのよ」
「では、さっそく行ってみましょうか。シャオ、お願いします」
「はーい! では、最初の人どうぞー!」
ウィドの言葉を合図に、シャオは早速離れた場所にあるカーテンに呼びかける。
すると、カーテンが開いて最初の人物が現れた。
本編やアトガキで撮影が行われる、スタジオのとある一室。
そこで、普段は見かけない筈の人達が用意された椅子に座っていた。
「シャオー、もう目隠し取っていいー?」
「駄目だよ、リズ。もう少しだけ待って」
否、何やら黒い目隠しをされて座らされていた。
ちなみに、最初に声を上げた金髪の女の子は、リラ様の作品に登場する『リズティクスト』。通称リズである。
彼女の事を軽く説明するなら、作品中ではロクサスとナミネの娘だ。とある作品では機関のメンバーの一員として活動、もとい生活を。新しく始まった新シリーズでは、リクの養子として『ディスティニーアイランド』で暮らしている。さらに、キーブレード使いで何と二刀流を使った戦いを行う。
尚、不満をぶつけた彼女を宥めているのは、こちらの作品の断章での主役、シャオだ。彼については、出来れば本編を見て頂ければありがたいです。
さて、ここで話を戻そう。そんな二人に、更に横から不満の声が上がった。
「そう言われても…目隠しされてから、もう30分は経ってるぞ?」
「目隠ししたまま何処かに連れて行かれるし…もういいだろ?」
リズに続く様に言ったのは、同じくリラ様の作品に登場する赤髪の少年『グラッセ』と紫の髪をした少年『ムーン』だ。
彼らの事も軽く説明しよう。グラッセはソラとカイリの息子で、どちらの作品も『ディスティニーアイランド』で暮らしており、ムーンはリクとシオンのデータを元にしたレプリカ技術で生まれた子供だ。ある作品ではリズと同じように機関に所属。新シリーズでは『ディスティニーアイランド』で生活を送っている。もちろん、二人もキーブレード使いだ。
「そんな事言われても…――あ、オパールさん。え、『やっと準備終わった?』 みんな、もう目隠し外していいよー」
シャオが困ったように声を上げていたが、ようやく許可が下りる。
それを聞き、すぐさま三人は目隠しを外し出した。
「もー、一体なんなのよ…」
「新シリーズ始まったのに、手紙で呼び出されたもんな…」
「着いた途端に目隠しされて移動させられるって、一体何を…」
ブツブツ文句を言いながら三人が目隠しを外す。
直後、目を大きく見開いた。
「えー、皆さん。お忙しい中、こうしてお集まり頂いてありがとうございます」
「「「ウィド!?」」」
ニコニコと笑って挨拶する目の前の人物に、思わず三人は叫んでしまう。
何が何だか分かっていない三人に、ある人物がウィドの横に立った。
「言っとくけど、あたしもいるわよ」
「オパールも!? 一体何なのよ!?」
何処か誇らしげに笑うオパールに、リズは訳が分からず混乱する。
グラッセやムーンも思考が追いつかない中、ウィドはクスリと笑って説明に入った。
「実は新シリーズが始まったあなた達に、今回私達の作者が特別にこちらである出演を用意してくれたんです」
「それが、これなんだ!」
「これは?」
シャオに手渡された資料に、グラッセはゆっくりとページをめくる。
それをリズも覗き込むと、上に大きく書かれたある文字が目に入った。
「【戦闘能力分析】のゲスト出演権? どういう事?」
「次回の番外編は、少しずつ終盤に近づいてるから一度キャラの強さを細かく分析するって作品を考えているの。で、その特別ゲスト候補にあんた達は選ばれたって訳」
「ゲスト候補、って事はまだ選ばれた訳じゃないのか?」
オパールが説明を終えると、訝しげにムーンが指摘をする。
この鋭いムーンの指摘に、シャオは大きく頷いた。
「うん。今回の作品は、言ってみれば出演をかけたリズ達のオーディションなんだ。そう言う訳だから、三人とも頑張ってね!!」
そう説明すると、シャオは最後に声援を送りつつ親指を立てる。
これを聞き、三人はここに呼ばれた理由をようやく理解した。同時に、次の番外編に興味を持ちだす。
「へー…戦闘能力の分析か。面白そうだな」
「ああ。上手く参加出来れば、俺達の能力アップにも繋がりそうだ」
グラッセとムーンが乗り気になっていると、ハイテンションになったのかリズが満面の笑みで拳を作った。
「よーし! みんなで頑張って出演して、一気に強くなるぞー!!」
「「オーッ!!!」」
リズに続く様に、二人も拳を上に掲げた。
「あ、一つ言い忘れましたが…――出演出来るのは“一人だけ”ですからねー?」
―――ピシリ
ウィドの言葉に、空気の凍る音が三人から聞こえた。
「……ねえ、シャオー? こう言うのってー、やっぱり強くて可愛くて可憐な主人公兼ヒロインが出演するべきだよねー?」
「か、可愛いって言う割には笑顔が物凄く怖いんだけど…っ!?」
満面の黒い笑みを浮かべ、二刀流キーブレードを取り出すリズにシャオは思わず後退りする。
「オイオイ、リズ。黒いオーラで脅すヒロインがいるか? なあ、シャオ。ここはKHの真の主人公であるソラと、ヒロインのカイリの息子の俺が主演するべきだよな?」
「光属性の人達の子供なのに、何で『トランス』の予備動作を…っ!?」
リラ様の作品の番外編でトラウマともなった『トランス』と言う変身能力を発動しかけるグラッセに、シャオは涙目になってしまう。
「二人とも、シャオが怯えてるだろ? すまないな、こんな二人で…。(俺を選ばなかったらお前の両親ここでカミングアウトするぞ、あぁん…!?)」
「ど、どうしてボクの両親知ってるのさぁ…っ!?」
優しい笑顔の裏に隠されたドスの効いた脅しを見せるムーンに、とうとうシャオは腰を抜かして座り込んでしまった。
もはや腰抜け状態となって怯えるシャオ。だが、リズ達三人は一斉に掴みかかった。
「いいから私を出演させろぉ!!! この作者のキャラ達の戦闘分析って事は、スピカもいるんでしょ!!? あっちでボコボコにされたまま終わってたまるかぁぁぁ!!!」
「俺だって過去の父さん達の強さを知るチャンスなんだ!!! ここで強さが分かれば、息子である俺もいろいろ参考に出来るんだよ!!! 出番増えるチャンスなんだよ!!!」
「どうせお前の母親はここの作者の作品じゃ戦えない非戦闘キャラだから意味ないだろ!!! それよりかは俺の方がいい!!! リクの弱点分かる絶好の機会だぁ!!!」
「うわーん!! 誰か助けてー!?」
親友や大切な人の絆は何処へやら。醜い出演権争いに、見事に巻き込まれたシャオは泣きながら助けを求めた。
「…あたしら、完全に無視されてるわね?」
「まったく、しょうがないですね…――皆さん、注目してくださーい」
オパールが呆れながら見ていると、ウィドも肩を竦めると大きく手を叩く。
すると、シャオを中心にギャアギャア騒いでいた三人がウィドを鋭く睨む。何処か殺気を含んだ睨みにオパールは肩を震わせるが、ウィドは平然として一つのリモコンを取り出した。
「これ以上喧嘩するなら…彼らのエサになって貰いますよ?」
そう言いながら、リモコンのボタンを押す。
直後、近くに取りつけてあったカーテンが開き、何と【ボウクンレックス】と【ボンツビワイルド】がゆっくりと歩いてきた。
「って、ドリームイーターかよ!!」
「そんなので、私達を止められると――!!」
思わずツッコミを入れるグラッセに対し、リズはニヤリと獰猛な笑みを浮かべてキーブレードを構える。
今にも返り討ちにさせるリズに、オパールは半目になって溜息を吐いた。
「じゃなくて、こっち」
「こっち?」
オパールの差した方向に、リズは何処か気を抜けたように目を向ける。
残りの少年三人も目を向けて…――顔を青ざめた。
何時の間にかあった巨大な檻。その中には、激しい電圧を纏った青白い巨大な竜に、金色と銀色の飛竜が雄叫びを上げている。
「○ンハン!? しかもジンオ○ガァァァ!!?」
「金銀のリオ○ウスにリ○レイアって希少種だろ!!? 最凶の夫婦コンビじゃねーかぁぁぁ!!?」
某狩りゲームの最強の部類に入るモンスターに、シャオとムーンがツッコミならぬ絶叫をこれでもかと上げる。
この光景にさすがのグラッセも震えあがり、意気揚々としていたリズさえも滝汗が止まらない。
そんな中、ウィドはにこやかに恐怖の色を浮かべる三人にリモコンを見せつけた。
「どうです? あなた達の作者すらも泣き出すG級モンスター三体、一斉に襲い掛かってきても倒せる自信ありますか〜?」
「「「スミマセンデシタ…ッ!!?」」」
ある意味で逆らえないウィドの脅しに、リズ達三人は震えながら頭を下げる。
どうにか場の収集がつくと、シャオは恐る恐るオパールに話しかけた。
「それ以前に…これ、どうやって手に入れたの?」
「『けむ○玉』乱用して、『落○し穴』や『○れ罠』幾つも合成して捕まえたの。結構大変だったのよ…」
何処か疲れたように言うものの、オパールからは余裕が窺える。
サバイバル関係になったら、彼女は最後まで生き残れるタイプではないのか? シャオがそんな思考を巡らせていると、ウィドが軽く咳払いをした。
「まったく…今回は真面目なんですから、ちゃんと戦闘以外で決めて貰います」
「戦闘以外の方法?」
気を取り直したのかグラッセが聞き返すと、ウィドは笑顔を作って頷いた。
「ええ…――題して、悩めるキャラ達のお悩み相談室です♪」
「「「お悩み相談室ぅ?」」」
予想しなかった展開に三人が目を丸くすると、オパールは頷きつつ腕を組んで説明した。
「これから出てくるキャラの悩みを、あんたらが解決してくの。で、一番良かったらポイントが貰える。最終的に、一番多くポイントを貰えた人が出演権ゲットになるのよ」
「では、さっそく行ってみましょうか。シャオ、お願いします」
「はーい! では、最初の人どうぞー!」
ウィドの言葉を合図に、シャオは早速離れた場所にあるカーテンに呼びかける。
すると、カーテンが開いて最初の人物が現れた。