新年早々ドタバタなお正月・1
新年も始まり、とあるスタジオ内。
しめ縄や松などでお正月風に彩られた部屋で、新年早々集められたキャラ達がいた。
「つーかさ、去年の方がKHは賑わってたじゃねーか。続編である【3D】もそうだし、KH10周年で盛り上がっていただろ? いくらクリスマスネタで力尽きたからって次の年の正月ネタ使うって…――こんなんだから、作品の感想で『能無し』やら『原作無視設定』とかと同類の扱い受けるんだよ。大人なんだから、少しは『○パロボシリーズ』とか『レ○トン教授vs逆○裁判』とか、それぐらいのスペックでもいいから成長しろっての…」
「まあ、クウの言う事も分かりますけどね。何だかんだで、新年初めての作品なのにトップバッターをオリキャラである私達が努めてますし…。もはや過去の人間は今の世代について行けない事が立証されますねぇ」
「あ、あの…あなた達の作者も、共同で一緒に書いてる夢旅人様だって何年も頑張って書いていますよ。そもそも、プロフィールの件は【3D】が発売されてなかった事が一番の原因だし…」
新年早々さっそくどこぞの芸人のように毒を吐きつけるクウとウィドに、どうにかアクアがフォローを入れる。
ちなみに、そんな三人の隣では。
「へー、それって着物だよな? すっごく似合ってるよ、カイリ!」
「ありがと。ソラとリクも和服似合ってるよ!」
赤い着物を着たカイリと、黒の和服に灰色の袴を着たソラとリクは互いに服装を褒め合っている。
言い忘れたが、アクアも青の着物を着ており、クウとウィドも二人と同じ黒の和服と袴姿だ。
「男性陣はオリキャラも合わせて黒の和服。KH女性キャラは着物で、あたし達女性オリキャラは巫女衣装。作者もやってくれるじゃない」
今回の為にそれぞれ用意された衣装に、巫女姿のオパールは嬉しそうに笑う。
「私、巫女衣装初めてです! どうですか、クウさん!?」
「ああ、似合ってるぜ。レイア」
レイアも跳ねながら衣装を見せつけると、笑いながら頭を撫でるクウ。
この微笑ましい光景を、羨ましそうに見ている人物がいた。
「いいなぁ、私もああ言う風に甘えてみたい…」
「…まあ、否定はしないわ」
そう言って、軽く溜め息を吐く巫女衣装のリリィとスピカ。
そうこうしていると、奥の方からヴェンとテラが現れた。
「おーい、みんなー!! 早く早くー!!」
「新年の初めなんだから、読者の皆に挨拶するんだろ?」
「あ、そうだった!」
ソラが思い出していると、ルキルが呆れたように肩をすくめた。
「まったく。今年は【KH・COM・358/2Days】のリメイク作品が出るって言うのに、呑気な奴――」
「ルキルさん、どうし――…え? ええええええっ!!?」
途中で足を止めて目を丸くするルキルに、シャオが前を見て絶叫を上げる。
二人の視線の先に目を向けると。
「おっそいよー。新年なのにシャキっとしないでどうするの?」
「…さ、作者。何故、なぜぇ…!?」
「そりゃあ年の初めだし、夢さんのバトンもまだだからここをあとがきテイストにして参加しようと――」
「じゃなくて!! あんたの後ろっ!! 何でリリィがいるのにリリスがいるのよぉぉぉ!!?」
「エンとリヴァルはともかく、どうして他の敵キャラ勢力までいるんだ!!?」
声を震わせるシャオに何事も無く答える作者に、オパールとリクがツッコミを入れる。
作者の後ろには、エンとリヴァルだけでなく、合併作品で登場するリリス、クォーツ、フェン、セヴィルの敵キャラ組が正月用に用意された衣装で立っているのだ。
そんな二人に、作者はペコリと目の前のカメラにお辞儀をする。
「以上、新年初めてのツッコミでしたー」
『『誤魔化すんじゃねぇぇぇ!!!』』
「どぎゃあああああっ!!?」
そんな作者に、即座にツッコミメンバーが武器を持って襲いかかった。
「そして、新年初めての制裁となる訳か」
「今年もドタバタな一年になりそうだね」
もはや何時もの光景に、テラとシャオは苦笑を洩らす。
だが、このまま問題をほおっておく訳にもいかず、カイリは集まっているメンバーに質問をぶつけた。
「それで、どうして敵キャラ達がここに…?」
「普通にこの場に呼ばれただけだ。物語はお前達だけで作られている訳ではないだろう」
「そう言う事だ。今年はお前達のように勇者になって自惚れた奴の時代じゃない!! 俺達の「さ、ザコキャラの遠吠えはほおって置いてさっさと整列しましょうか」うぉい待てシスコン銀髪っ!! 誰がザコキャラ「うるさい、黙れ」げふぉ!?」
セヴィルに続くようにフェンが偉そうに言ってきたが、ウィドにセリフを邪魔され、挙句の果てにはリリスに攻撃された事で話は終わった。
再び騒がしくなってしまったが、何だかんだで全員はカメラの前に正座して整列した。
「では、いきますよ…せーの!!」
『『『新年、あけましておめでとうございますっ!!!』』』
作者の号令を合図に、キャラは一斉にカメラに向かってお辞儀をする。
こうして新年の挨拶を終えると、ソラは立ち上がりつつ作者を見た。
「さて、挨拶も終わった事で…これからどうするんだ?」
「今回はお正月、そして…今年の春に【KINGDAMHEARTS HD1.5ReMIX】が出るんです。この日の為に名誉挽回、汚名返上を目標にKHらしい番外編にしてやるさっ!!!」
拳を掲げ、ゴウゴウと背後が燃えている作者に対し、他のキャラの反応は。
「不安だな」
「不安ね」
「不安ですね」
「新年早々、また感想欄に不評が増えるな」
「ただでさえいろいろと誤解による不評が多発してる状態で、無謀な事をするんです。下手すれば心無い人達に目を付けられてパッシングされこのサイト追い出されますよ?」
クウ、スピカ、ウィド、セヴィル、エンにボロクソに言われてしまった。
「やかましい!! そこの所を考えて、今回は特別ゲストをお呼びしたわ!!」
「「「特別ゲスト?」」」
作者の言葉が意外だったのか、テラ、ヴェン、アクアが首を傾げる。
「もしかして、リズ達とか神無さん達とかかな?」
シャオが予想を立てている中、作者はバッと手を上げて全員を注目させた。
「では、さっそくお呼びしましょう!! この方達です、どうぞ!!」
すると、奥に設置されたカーテンが開くと共に煙が上がる。
その中から現われたのは、見覚えのある黒コートを着た14人の人物達。
ソラ達が驚いていると、中央にいる長い銀髪に金の瞳の男性が口を開く。
「キーブレードの勇者達よ、久しぶ「『ラグナロク』!!」ぐぬっ!? いきなり何「『ダークオーラ』!!」ぬぉ!? セリフぐら「『マジックアワー』!!」本編ではまだ会ってな「『シャイニングレイ』!!」アイテムの無駄遣いしてま「『ダーク・ロストバースト』!!」大技を使う程嫌「すみませんスピカ、リヴァルを頼みます。この下種に『カラミティブリンガー』と『ダークネス・ジャベリン』を喰らわせます」何故初対面の奴にそんな大技ぶつけられるのだぁぐあぁぁああああ!!?」
セリフを言うなりいろんな人達から雨あられと攻撃を喰らい、最後は合併作品のラスボスの放った魔法で滅多打ちにあってしまう。
こうしてゼムナスのHPが0になって床に倒れる中、テラが唖然としながら作者を見た。
「どうして、機関のメンバーがここに…?」
「そりゃあ、COMと358/2Daysは機関メンバーが絡んでいるでしょう。なので、こうして全員をお呼びしました」
「そう言う事だ、記憶したか?」
「えっと、とりあえず今日はよろしくな」
アクセルとロクサスが代表で声をかけると、再び作者が口を開いた。
「さて、特別ゲストをお呼びした所で…――そろそろゲームと行きましょうか!!」
『『『ゲーム?』』』
「ハイ。先程も申した通り、KHらしい番外編にする為にこちらをご用意しましたっ!!」
「何だ、そのカードの束は?」
一つ頷いて懐からカードの束を取り出す作者にレクセウスが眉を顰める。
他の人も不思議そうに見るが、カードを武器にするルクソードはそれが何か分かった。
「ほう、カルタではないか」
「ただのカルタではありません…このカルタは特別に作成したものです。さあ、どうぞご覧ください」
論より証拠と言わんばかりに、作者はカルタの絵の方を配ってゆく。
こうして配られたカルタを見て、全員は目を見開いた。
「これ、俺の絵!?」
「私のもある!!」
「俺達のもあるってハナシだ」
「これは、一体…?」
ソラとカイリだけでなく、シグバールとザルディンも驚きを隠せない。
会場がザワザワとしていると、作者が胸を張った。
「見ての通りです。このカルタは【KH】【COM】【358/2Days】の三作品を元に作りました。さて、そろそろルールの説明と行きましょうか」
そう言うなり、作者主催のゲーム説明が始まった。
「まず、合併作品で活躍中のソラ達は【KHチーム】。同じく合併小説内で登場するクウやエン等の味方&敵キャラは【オリキャラチーム】。そして特別ゲストの方達は【十三機関チーム】に分かれて貰いま「ちょっと待ったぁ!!!」何でしょうか、テラさん?」
「そうなったら、私達10人以下になるのですが!?」
「贔屓すぎるだろ!?」
アクアとルキルの言うとおり、ソラ達はルキルを合わせても7人だ。対して、オリキャラは敵と赤ん坊を合わせて12人。機関メンバーに関しては14人。こうして見ると、明らかに贔屓である。
「話は最後まで聞けぇ!! それぞれシリーズのカルタで対決して貰う際、今分けたチームから話し合って二人ずつ代表を決めて貰います。合計3回行い、最終的にカルタを多くとったチームの勝ちです」
「それはいいんだけどさー」
「私達が勝ったら、何かある訳?」
説明が終わるなり、デミックスとラクシーヌが不満げな声を上げる。
確かに、ゲームで勝って何も無しでは遣り甲斐も無いだろう。
「もちろんですよ。勝ったチームには…こちらをプレゼントしますっ!!」
不敵な笑みを浮かべるなり、作者はポケットから光輝く物を取り出す。
あまりにも眩しすぎて全員が目を覆っていると、ゼクシオンは作者の取り出した物の正体に気付いた。
「そ、それは!? お正月には子供達に配られると言う魔法の袋…《お年玉》ではないですかっ!!?」
「そう。こちらを勝ったチームにプレゼント致します。それでは、さっそくゲーム開始と行きましょうっ!!! お年玉目指して頑張れ、若者(?)達よー!!」
『『『おおぉーーーーっ!!!!!』』』
お年玉プレゼントと言う事で、一気にテンションが高くなるメンバー達。
しかし、マールーシャはある引っかかりを感じて作者に詰め寄った。
「ところで、何だって(?)が付くんだ?」
「だって、一部オッサンや年寄りがぐはぁ!!?」
「誰が年寄りだ!! 俺はまだ若いわぁ!!!」
「誰がオッサンだ、誰がぁぁぁ!!?」
セヴィルやザルディン等の年寄り&オジサン組を筆頭に、再度ボコボコにされる作者であった。
しめ縄や松などでお正月風に彩られた部屋で、新年早々集められたキャラ達がいた。
「つーかさ、去年の方がKHは賑わってたじゃねーか。続編である【3D】もそうだし、KH10周年で盛り上がっていただろ? いくらクリスマスネタで力尽きたからって次の年の正月ネタ使うって…――こんなんだから、作品の感想で『能無し』やら『原作無視設定』とかと同類の扱い受けるんだよ。大人なんだから、少しは『○パロボシリーズ』とか『レ○トン教授vs逆○裁判』とか、それぐらいのスペックでもいいから成長しろっての…」
「まあ、クウの言う事も分かりますけどね。何だかんだで、新年初めての作品なのにトップバッターをオリキャラである私達が努めてますし…。もはや過去の人間は今の世代について行けない事が立証されますねぇ」
「あ、あの…あなた達の作者も、共同で一緒に書いてる夢旅人様だって何年も頑張って書いていますよ。そもそも、プロフィールの件は【3D】が発売されてなかった事が一番の原因だし…」
新年早々さっそくどこぞの芸人のように毒を吐きつけるクウとウィドに、どうにかアクアがフォローを入れる。
ちなみに、そんな三人の隣では。
「へー、それって着物だよな? すっごく似合ってるよ、カイリ!」
「ありがと。ソラとリクも和服似合ってるよ!」
赤い着物を着たカイリと、黒の和服に灰色の袴を着たソラとリクは互いに服装を褒め合っている。
言い忘れたが、アクアも青の着物を着ており、クウとウィドも二人と同じ黒の和服と袴姿だ。
「男性陣はオリキャラも合わせて黒の和服。KH女性キャラは着物で、あたし達女性オリキャラは巫女衣装。作者もやってくれるじゃない」
今回の為にそれぞれ用意された衣装に、巫女姿のオパールは嬉しそうに笑う。
「私、巫女衣装初めてです! どうですか、クウさん!?」
「ああ、似合ってるぜ。レイア」
レイアも跳ねながら衣装を見せつけると、笑いながら頭を撫でるクウ。
この微笑ましい光景を、羨ましそうに見ている人物がいた。
「いいなぁ、私もああ言う風に甘えてみたい…」
「…まあ、否定はしないわ」
そう言って、軽く溜め息を吐く巫女衣装のリリィとスピカ。
そうこうしていると、奥の方からヴェンとテラが現れた。
「おーい、みんなー!! 早く早くー!!」
「新年の初めなんだから、読者の皆に挨拶するんだろ?」
「あ、そうだった!」
ソラが思い出していると、ルキルが呆れたように肩をすくめた。
「まったく。今年は【KH・COM・358/2Days】のリメイク作品が出るって言うのに、呑気な奴――」
「ルキルさん、どうし――…え? ええええええっ!!?」
途中で足を止めて目を丸くするルキルに、シャオが前を見て絶叫を上げる。
二人の視線の先に目を向けると。
「おっそいよー。新年なのにシャキっとしないでどうするの?」
「…さ、作者。何故、なぜぇ…!?」
「そりゃあ年の初めだし、夢さんのバトンもまだだからここをあとがきテイストにして参加しようと――」
「じゃなくて!! あんたの後ろっ!! 何でリリィがいるのにリリスがいるのよぉぉぉ!!?」
「エンとリヴァルはともかく、どうして他の敵キャラ勢力までいるんだ!!?」
声を震わせるシャオに何事も無く答える作者に、オパールとリクがツッコミを入れる。
作者の後ろには、エンとリヴァルだけでなく、合併作品で登場するリリス、クォーツ、フェン、セヴィルの敵キャラ組が正月用に用意された衣装で立っているのだ。
そんな二人に、作者はペコリと目の前のカメラにお辞儀をする。
「以上、新年初めてのツッコミでしたー」
『『誤魔化すんじゃねぇぇぇ!!!』』
「どぎゃあああああっ!!?」
そんな作者に、即座にツッコミメンバーが武器を持って襲いかかった。
「そして、新年初めての制裁となる訳か」
「今年もドタバタな一年になりそうだね」
もはや何時もの光景に、テラとシャオは苦笑を洩らす。
だが、このまま問題をほおっておく訳にもいかず、カイリは集まっているメンバーに質問をぶつけた。
「それで、どうして敵キャラ達がここに…?」
「普通にこの場に呼ばれただけだ。物語はお前達だけで作られている訳ではないだろう」
「そう言う事だ。今年はお前達のように勇者になって自惚れた奴の時代じゃない!! 俺達の「さ、ザコキャラの遠吠えはほおって置いてさっさと整列しましょうか」うぉい待てシスコン銀髪っ!! 誰がザコキャラ「うるさい、黙れ」げふぉ!?」
セヴィルに続くようにフェンが偉そうに言ってきたが、ウィドにセリフを邪魔され、挙句の果てにはリリスに攻撃された事で話は終わった。
再び騒がしくなってしまったが、何だかんだで全員はカメラの前に正座して整列した。
「では、いきますよ…せーの!!」
『『『新年、あけましておめでとうございますっ!!!』』』
作者の号令を合図に、キャラは一斉にカメラに向かってお辞儀をする。
こうして新年の挨拶を終えると、ソラは立ち上がりつつ作者を見た。
「さて、挨拶も終わった事で…これからどうするんだ?」
「今回はお正月、そして…今年の春に【KINGDAMHEARTS HD1.5ReMIX】が出るんです。この日の為に名誉挽回、汚名返上を目標にKHらしい番外編にしてやるさっ!!!」
拳を掲げ、ゴウゴウと背後が燃えている作者に対し、他のキャラの反応は。
「不安だな」
「不安ね」
「不安ですね」
「新年早々、また感想欄に不評が増えるな」
「ただでさえいろいろと誤解による不評が多発してる状態で、無謀な事をするんです。下手すれば心無い人達に目を付けられてパッシングされこのサイト追い出されますよ?」
クウ、スピカ、ウィド、セヴィル、エンにボロクソに言われてしまった。
「やかましい!! そこの所を考えて、今回は特別ゲストをお呼びしたわ!!」
「「「特別ゲスト?」」」
作者の言葉が意外だったのか、テラ、ヴェン、アクアが首を傾げる。
「もしかして、リズ達とか神無さん達とかかな?」
シャオが予想を立てている中、作者はバッと手を上げて全員を注目させた。
「では、さっそくお呼びしましょう!! この方達です、どうぞ!!」
すると、奥に設置されたカーテンが開くと共に煙が上がる。
その中から現われたのは、見覚えのある黒コートを着た14人の人物達。
ソラ達が驚いていると、中央にいる長い銀髪に金の瞳の男性が口を開く。
「キーブレードの勇者達よ、久しぶ「『ラグナロク』!!」ぐぬっ!? いきなり何「『ダークオーラ』!!」ぬぉ!? セリフぐら「『マジックアワー』!!」本編ではまだ会ってな「『シャイニングレイ』!!」アイテムの無駄遣いしてま「『ダーク・ロストバースト』!!」大技を使う程嫌「すみませんスピカ、リヴァルを頼みます。この下種に『カラミティブリンガー』と『ダークネス・ジャベリン』を喰らわせます」何故初対面の奴にそんな大技ぶつけられるのだぁぐあぁぁああああ!!?」
セリフを言うなりいろんな人達から雨あられと攻撃を喰らい、最後は合併作品のラスボスの放った魔法で滅多打ちにあってしまう。
こうしてゼムナスのHPが0になって床に倒れる中、テラが唖然としながら作者を見た。
「どうして、機関のメンバーがここに…?」
「そりゃあ、COMと358/2Daysは機関メンバーが絡んでいるでしょう。なので、こうして全員をお呼びしました」
「そう言う事だ、記憶したか?」
「えっと、とりあえず今日はよろしくな」
アクセルとロクサスが代表で声をかけると、再び作者が口を開いた。
「さて、特別ゲストをお呼びした所で…――そろそろゲームと行きましょうか!!」
『『『ゲーム?』』』
「ハイ。先程も申した通り、KHらしい番外編にする為にこちらをご用意しましたっ!!」
「何だ、そのカードの束は?」
一つ頷いて懐からカードの束を取り出す作者にレクセウスが眉を顰める。
他の人も不思議そうに見るが、カードを武器にするルクソードはそれが何か分かった。
「ほう、カルタではないか」
「ただのカルタではありません…このカルタは特別に作成したものです。さあ、どうぞご覧ください」
論より証拠と言わんばかりに、作者はカルタの絵の方を配ってゆく。
こうして配られたカルタを見て、全員は目を見開いた。
「これ、俺の絵!?」
「私のもある!!」
「俺達のもあるってハナシだ」
「これは、一体…?」
ソラとカイリだけでなく、シグバールとザルディンも驚きを隠せない。
会場がザワザワとしていると、作者が胸を張った。
「見ての通りです。このカルタは【KH】【COM】【358/2Days】の三作品を元に作りました。さて、そろそろルールの説明と行きましょうか」
そう言うなり、作者主催のゲーム説明が始まった。
「まず、合併作品で活躍中のソラ達は【KHチーム】。同じく合併小説内で登場するクウやエン等の味方&敵キャラは【オリキャラチーム】。そして特別ゲストの方達は【十三機関チーム】に分かれて貰いま「ちょっと待ったぁ!!!」何でしょうか、テラさん?」
「そうなったら、私達10人以下になるのですが!?」
「贔屓すぎるだろ!?」
アクアとルキルの言うとおり、ソラ達はルキルを合わせても7人だ。対して、オリキャラは敵と赤ん坊を合わせて12人。機関メンバーに関しては14人。こうして見ると、明らかに贔屓である。
「話は最後まで聞けぇ!! それぞれシリーズのカルタで対決して貰う際、今分けたチームから話し合って二人ずつ代表を決めて貰います。合計3回行い、最終的にカルタを多くとったチームの勝ちです」
「それはいいんだけどさー」
「私達が勝ったら、何かある訳?」
説明が終わるなり、デミックスとラクシーヌが不満げな声を上げる。
確かに、ゲームで勝って何も無しでは遣り甲斐も無いだろう。
「もちろんですよ。勝ったチームには…こちらをプレゼントしますっ!!」
不敵な笑みを浮かべるなり、作者はポケットから光輝く物を取り出す。
あまりにも眩しすぎて全員が目を覆っていると、ゼクシオンは作者の取り出した物の正体に気付いた。
「そ、それは!? お正月には子供達に配られると言う魔法の袋…《お年玉》ではないですかっ!!?」
「そう。こちらを勝ったチームにプレゼント致します。それでは、さっそくゲーム開始と行きましょうっ!!! お年玉目指して頑張れ、若者(?)達よー!!」
『『『おおぉーーーーっ!!!!!』』』
お年玉プレゼントと言う事で、一気にテンションが高くなるメンバー達。
しかし、マールーシャはある引っかかりを感じて作者に詰め寄った。
「ところで、何だって(?)が付くんだ?」
「だって、一部オッサンや年寄りがぐはぁ!!?」
「誰が年寄りだ!! 俺はまだ若いわぁ!!!」
「誰がオッサンだ、誰がぁぁぁ!!?」
セヴィルやザルディン等の年寄り&オジサン組を筆頭に、再度ボコボコにされる作者であった。
■作者メッセージ
あけましておめでとうございます、NANAです。
昨年はいろいろと不評がありましたが、今年はそれらを糧に成長していければと思っています。
昨年はいろいろと不評がありましたが、今年はそれらを糧に成長していければと思っています。