リラ様誕生日企画・Part3-4
それから時間は大分経ち、夕暮れの時刻となる。
森の風景一帯が黄昏に染まる中で、リズ達三人は入り口で待っていたクロトスラルを睨んでいた。
「ほらぁ!! ちゃーんと探したわよ!!」
「これで文句ないよな!!」
「さっさと俺達の力を返せぇ!!」
一枚の紙を突き出すリズの後ろで文句を言うムーンとカヤ。その紙には大きく【アタリ】と書かれている。
クロトスラルはリズから紙を受け取ると、満足そうに頷いた。
「よーし、合格だな。まあ、術を解いてもいいが…その前に一つ質問させてくれ。これを見つけた場所、お前らは何か感じなかったか?」
紙を見せながら問うクロトスラルに、リズ達はすぐに見つけた場所を思い返した。
「これを見つけた場所って、確か大きな木の下だったわよね?」
「あと近くに川や花畑とかもあったけど…」
「そこに何かあったのか?」
何の変哲もない場所を思い出しながらカヤが訊くと、クロトスラルはどう言う訳か首を横に振った。
「――別に何も。さ、スズちゃん。術解いてやってくれ」
「はいはい、分かったよ。クロトスラル、代わりに君の力と同じにするよ。非力な僕じゃこいつらの攻撃喰らっただけで死んじゃうから」
「ああ、いいぜ」
クロトスラルから了承を貰うと、スズノヨミは軽く手を振る。
すると、宝探しを始めた時と同じような魔方陣が現れるとすぐに掻き消えてしまう。
確認するようにリズが手を伸ばすと、キーブレードが現れる。同じようにムーンも武器を取り出し、カヤはその身にある魔力を湧き上がらせた。
「さて、力もちゃんと戻ったみたいね…」
「これでやる事は一つだな」
「ああ」
そう言うと、三人は目を鋭くしてクロトスラルとスズノヨミに向かってロックオンする。
「「「てめえら二人共ぶっ飛ばしてやらぁぁぁ!!!」」」
怒りの雄叫びと共に、殲滅してやると言わんばかりに三人が一斉に飛び掛かって来た。
「あー、そう来ると思ったよ」
しかし、クロトスラルは化け物と化した三人に対して冷静に呟くと、一枚の切符を指に挟みながら取り出す。
直後、リズ達を包み込む様に水色の空間の入口が現れた。
「「「んなぁ!?」」」
「バカ弟子から貰ってて良かったぜ。お前らが元の世界に帰る為の通行券」
「あんたぁぁぁ!!!」
強制的に帰還させようとするクロトスラルに、思わずリズが大声でわめき散らす。
どうせ帰るのならせめて全力で攻撃をぶつけようと三人が風や闇に氷の力を溜めていると、クロトスラルがさっきの紙を見せつけた。
「最後に一つ教えてやる。俺がこのメモを置いた場所――あそこはバカ弟子とスピカちゃんが修行時代に見つけたお気に入りの場所だ」
「「「え…?」」」
思わぬ話を聞かされ、三人は毒気が抜けたように目を見開く。
「確かに感じ方は人それぞれだが、苦労してあの場所を見つけたのに何も感じなかったお前らはまだまだって所だ。元の世界に戻ってちゃんと精進しておけよ〜」
軽い笑みを浮かべてクロトスラルが言い終わるのと同時に、リズ達がその場から消える。
元の世界に戻ったのを見送ると、セヴィルが疲れたように溜息を吐いた。
「…帰ったな」
「ああ。んん〜…これで依頼は達成したなー」
無理矢理帰らせたとも言うが、仕事は終わりとばかりにクロトスラルは思いっきり背伸びする。
そんな彼に、スズノヨミは冷めた笑いを浮かべる。
「達成? 一日で出来るアレじゃなかったろ。凡人の僕でも分かるよ」
そう言うと、リズ達の消えた場所を見ながらはっきりと告げた。
「あいつら、近い内に潰れるね」
隠す事無く言い切った残酷な発言に、さすがのクロトスラルも笑いながら反論を出した。
「結構な言い草だね〜、スズちゃん?」
「確かにあの子達は常人より強い力持っている。だが、力だけが前に進んで何よりも大切な真髄に気付いていない。心が無い? 人間と言う種族じゃない? ハッ、御笑い種だね! 世界にとっちゃそんなものちっぽけで些細な問題だ、ああいう奴ほど知らない内に道を踏み外す。ミイラ取りがミイラになるように、化け物を倒す奴らも何時しか化け物に変わる。それは僕達がよく分かっているだろ?」
陰湿にも思えるスズノヨミの話に、セヴィルもクロトスラルも口を閉ざす。
彼女の言い分は尤もだ。今や自分達は闇の住人――闇による耐性があるからと言って、全員が道を踏み外さない訳ではない。それを幾度か見てきたからこそ、反論は出来ない。
だが、セヴィルは敢えて口を開いた。
「スズノヨミ、お前の言い分は正しいが――それを見守るのが、俺達大人の役目じゃないのか?」
この言葉に、スズノヨミの眉が僅かに動く。
セヴィルの言い分にはクロトスラルも賛成なのか、頭を掻きながら彼女を見る。
「俺達だって、一日でどうにか出来るとは全く思ってない。あいつらの世界は、闇は悪とみられる世界なんだ。あいつらや闇の住人である俺達にとっても生きるにはそれなりに厳しい」
「…同情しろと?」
「そこまでは言ってない。だが、完全に見限らなくてもいいんじゃないか? どうせ、お前は物語に干渉しないただの傍観者だろう?」
更に言われたセヴィルの問いかけに、スズノヨミは参ったとばかりに大きく溜息を吐いた。
「…君達二人に言われるとは、僕も落ちぶれたかな」
「慣れない事した所為だろ。でもま、そのおかげで今日は助かったわ」
クロトスラルがお礼を言うと、スズノヨミも笑い返した。
「あるバカを思い出したからね。ま、傍観者としては少々目立ちすぎたと反省はしているよ」
「さすがは【凡人の傍観者】。二つ名は伊達じゃないな」
「まあ、お前が舞台に上がらないのは理由があるだろ―――【役者殺し】のスズノヨミ」
このセヴィルの呟きに、ピクリと反応するスズノヨミ。
しかし、動揺も一瞬の内に掻き消すとセヴィルに向かって満面の笑顔を見せた。
「そんな事ないさ。新入りがホイホイ入ったって、話は面白くないだろ?」
そう言うなり、スズノヨミは背後に闇の回廊を出して片足を入れた。
「僕は物語を楽しむ側の人間さ。だからセヴィル、君も悪役らしく話を引っ掻き回して面白くするといい。僕はそれを見ているよ、楽しくね」
この言葉を最後に、スズノヨミは闇の回廊に入り込んで消えてしまった。
元の場所に帰ったのだと分かると、クロトスラルも再度身体を伸ばし始めた。
「さてと、俺も戻るとするかぁ〜……んじゃな、セヴィル。『頑張れ』とは言わないが、『止めろ』とも言わねーよ」
「あぁ」
自分がどうして敵対するのか分かっていた様で、クロトスラルは親友に対する言葉を送ると共にスズノヨミと同じように闇の回廊を使ってその場から去る。
最後まで見送ると、セヴィルもまた同じように今いる場所へと戻り出した…。
それから数時間後―――世界は変わり、存在しなかった世界のゼムナスの部屋。
「ゼムナス様。リズ達がこのような物を持って帰還してきました」
「ほぉう?」
休暇を出して何処かに行っていたリズが帰還してしばらくすると、サイクスがゼムナスの元に一枚の封筒を持ってくる。
ゼムナスはすぐに封筒を受け取ると、中の手紙に目を通し――驚愕を浮かべた。
「ぬっ、ぬぅわんだこれはぁぁぁ!!?」
リズの持ってきた手紙の内容には、とある城の修繕費、被害に遭った人の治療費、壊された装飾品の代金…総額5000万マニーの請求書が被害者であるアイネアスと言う人の名前と共にゼムナスに宛てられていた。
「別に渡された手紙には、請求する金は早急に払ってくださいとの事です。払えない場合、この城に来て差し押さえ。もしくは同じように城を大破させるそうです」
「ぶぅるああぁぁぁぁ!!!??」
止めを刺す様に付け加えたサイクスの台詞に、ゼムナスは城全体に響くような絶叫を上げたそうな…。
森の風景一帯が黄昏に染まる中で、リズ達三人は入り口で待っていたクロトスラルを睨んでいた。
「ほらぁ!! ちゃーんと探したわよ!!」
「これで文句ないよな!!」
「さっさと俺達の力を返せぇ!!」
一枚の紙を突き出すリズの後ろで文句を言うムーンとカヤ。その紙には大きく【アタリ】と書かれている。
クロトスラルはリズから紙を受け取ると、満足そうに頷いた。
「よーし、合格だな。まあ、術を解いてもいいが…その前に一つ質問させてくれ。これを見つけた場所、お前らは何か感じなかったか?」
紙を見せながら問うクロトスラルに、リズ達はすぐに見つけた場所を思い返した。
「これを見つけた場所って、確か大きな木の下だったわよね?」
「あと近くに川や花畑とかもあったけど…」
「そこに何かあったのか?」
何の変哲もない場所を思い出しながらカヤが訊くと、クロトスラルはどう言う訳か首を横に振った。
「――別に何も。さ、スズちゃん。術解いてやってくれ」
「はいはい、分かったよ。クロトスラル、代わりに君の力と同じにするよ。非力な僕じゃこいつらの攻撃喰らっただけで死んじゃうから」
「ああ、いいぜ」
クロトスラルから了承を貰うと、スズノヨミは軽く手を振る。
すると、宝探しを始めた時と同じような魔方陣が現れるとすぐに掻き消えてしまう。
確認するようにリズが手を伸ばすと、キーブレードが現れる。同じようにムーンも武器を取り出し、カヤはその身にある魔力を湧き上がらせた。
「さて、力もちゃんと戻ったみたいね…」
「これでやる事は一つだな」
「ああ」
そう言うと、三人は目を鋭くしてクロトスラルとスズノヨミに向かってロックオンする。
「「「てめえら二人共ぶっ飛ばしてやらぁぁぁ!!!」」」
怒りの雄叫びと共に、殲滅してやると言わんばかりに三人が一斉に飛び掛かって来た。
「あー、そう来ると思ったよ」
しかし、クロトスラルは化け物と化した三人に対して冷静に呟くと、一枚の切符を指に挟みながら取り出す。
直後、リズ達を包み込む様に水色の空間の入口が現れた。
「「「んなぁ!?」」」
「バカ弟子から貰ってて良かったぜ。お前らが元の世界に帰る為の通行券」
「あんたぁぁぁ!!!」
強制的に帰還させようとするクロトスラルに、思わずリズが大声でわめき散らす。
どうせ帰るのならせめて全力で攻撃をぶつけようと三人が風や闇に氷の力を溜めていると、クロトスラルがさっきの紙を見せつけた。
「最後に一つ教えてやる。俺がこのメモを置いた場所――あそこはバカ弟子とスピカちゃんが修行時代に見つけたお気に入りの場所だ」
「「「え…?」」」
思わぬ話を聞かされ、三人は毒気が抜けたように目を見開く。
「確かに感じ方は人それぞれだが、苦労してあの場所を見つけたのに何も感じなかったお前らはまだまだって所だ。元の世界に戻ってちゃんと精進しておけよ〜」
軽い笑みを浮かべてクロトスラルが言い終わるのと同時に、リズ達がその場から消える。
元の世界に戻ったのを見送ると、セヴィルが疲れたように溜息を吐いた。
「…帰ったな」
「ああ。んん〜…これで依頼は達成したなー」
無理矢理帰らせたとも言うが、仕事は終わりとばかりにクロトスラルは思いっきり背伸びする。
そんな彼に、スズノヨミは冷めた笑いを浮かべる。
「達成? 一日で出来るアレじゃなかったろ。凡人の僕でも分かるよ」
そう言うと、リズ達の消えた場所を見ながらはっきりと告げた。
「あいつら、近い内に潰れるね」
隠す事無く言い切った残酷な発言に、さすがのクロトスラルも笑いながら反論を出した。
「結構な言い草だね〜、スズちゃん?」
「確かにあの子達は常人より強い力持っている。だが、力だけが前に進んで何よりも大切な真髄に気付いていない。心が無い? 人間と言う種族じゃない? ハッ、御笑い種だね! 世界にとっちゃそんなものちっぽけで些細な問題だ、ああいう奴ほど知らない内に道を踏み外す。ミイラ取りがミイラになるように、化け物を倒す奴らも何時しか化け物に変わる。それは僕達がよく分かっているだろ?」
陰湿にも思えるスズノヨミの話に、セヴィルもクロトスラルも口を閉ざす。
彼女の言い分は尤もだ。今や自分達は闇の住人――闇による耐性があるからと言って、全員が道を踏み外さない訳ではない。それを幾度か見てきたからこそ、反論は出来ない。
だが、セヴィルは敢えて口を開いた。
「スズノヨミ、お前の言い分は正しいが――それを見守るのが、俺達大人の役目じゃないのか?」
この言葉に、スズノヨミの眉が僅かに動く。
セヴィルの言い分にはクロトスラルも賛成なのか、頭を掻きながら彼女を見る。
「俺達だって、一日でどうにか出来るとは全く思ってない。あいつらの世界は、闇は悪とみられる世界なんだ。あいつらや闇の住人である俺達にとっても生きるにはそれなりに厳しい」
「…同情しろと?」
「そこまでは言ってない。だが、完全に見限らなくてもいいんじゃないか? どうせ、お前は物語に干渉しないただの傍観者だろう?」
更に言われたセヴィルの問いかけに、スズノヨミは参ったとばかりに大きく溜息を吐いた。
「…君達二人に言われるとは、僕も落ちぶれたかな」
「慣れない事した所為だろ。でもま、そのおかげで今日は助かったわ」
クロトスラルがお礼を言うと、スズノヨミも笑い返した。
「あるバカを思い出したからね。ま、傍観者としては少々目立ちすぎたと反省はしているよ」
「さすがは【凡人の傍観者】。二つ名は伊達じゃないな」
「まあ、お前が舞台に上がらないのは理由があるだろ―――【役者殺し】のスズノヨミ」
このセヴィルの呟きに、ピクリと反応するスズノヨミ。
しかし、動揺も一瞬の内に掻き消すとセヴィルに向かって満面の笑顔を見せた。
「そんな事ないさ。新入りがホイホイ入ったって、話は面白くないだろ?」
そう言うなり、スズノヨミは背後に闇の回廊を出して片足を入れた。
「僕は物語を楽しむ側の人間さ。だからセヴィル、君も悪役らしく話を引っ掻き回して面白くするといい。僕はそれを見ているよ、楽しくね」
この言葉を最後に、スズノヨミは闇の回廊に入り込んで消えてしまった。
元の場所に帰ったのだと分かると、クロトスラルも再度身体を伸ばし始めた。
「さてと、俺も戻るとするかぁ〜……んじゃな、セヴィル。『頑張れ』とは言わないが、『止めろ』とも言わねーよ」
「あぁ」
自分がどうして敵対するのか分かっていた様で、クロトスラルは親友に対する言葉を送ると共にスズノヨミと同じように闇の回廊を使ってその場から去る。
最後まで見送ると、セヴィルもまた同じように今いる場所へと戻り出した…。
それから数時間後―――世界は変わり、存在しなかった世界のゼムナスの部屋。
「ゼムナス様。リズ達がこのような物を持って帰還してきました」
「ほぉう?」
休暇を出して何処かに行っていたリズが帰還してしばらくすると、サイクスがゼムナスの元に一枚の封筒を持ってくる。
ゼムナスはすぐに封筒を受け取ると、中の手紙に目を通し――驚愕を浮かべた。
「ぬっ、ぬぅわんだこれはぁぁぁ!!?」
リズの持ってきた手紙の内容には、とある城の修繕費、被害に遭った人の治療費、壊された装飾品の代金…総額5000万マニーの請求書が被害者であるアイネアスと言う人の名前と共にゼムナスに宛てられていた。
「別に渡された手紙には、請求する金は早急に払ってくださいとの事です。払えない場合、この城に来て差し押さえ。もしくは同じように城を大破させるそうです」
「ぶぅるああぁぁぁぁ!!!??」
止めを刺す様に付け加えたサイクスの台詞に、ゼムナスは城全体に響くような絶叫を上げたそうな…。
■作者メッセージ
ナナ「えー、数日かかってしまいましたがどうにかあとがきも書き終わりました。ここまで読んでくれた読者の皆様ありがとうございます」
リズ「ようやくこっちの作者のあとがきか。去年もあとがきの部分だけ遅れたし、どうなってるのよ」
ナナ「まあ、早い話χの期間限定イベントを優先していました…本当にごめんなさい」
ムーン「ほー、そうかそうか。相当甚振られたいと見た…!!」(武器構え)
カヤ「今回の話も含めた断罪、今ここで晴らしてやらぁぁぁ!!」(同文)
リズ「二人とも行くぞぉ!!! 血祭りじゃあぁぁぁ!!!」
クロトスラル(以下クロ)「――あー、作者は悲鳴すら上げられない程ボコボコにされてるんで、収まるまで俺とスズちゃんのプロフィール流しておくぜ」
クロトスラル
ロングの金髪に琥珀色の目、全体に鍔のある藍の帽子と片目の眼鏡(モノクロ)をかけている男性。服装は黒のシャツの上に青いジャケットを着ており、黒いズボンを履いている。愛称はクロ。見た目は20代後半だが、本当の年齢はセヴィルと同じく不詳。
性格は女誑しで、飄々とした掴めない性格。しかし、何だかんだ言いつつキッチリと物事を熟す一面もあり、女性にモテると言う理由でいろんな技術を完璧に取り入れる事もしばしば。
『組織』メンバーの古株で、本格的にクウを育てた師匠でありセヴィルの親友。二つ名は【豹変の道化師】と呼ばれ、その名の通り普段は言葉や態度で相手に弱そうな印象を与えるが、一度牙を向けば冷酷さを剥き出しにしてあらゆる方法を用いて敵を掃討する。
武器は腰にある特別性の銃と、自身の闇で作る黒いワイヤー。更に魔法や格闘術も使える為、前衛にも後衛にもなるオールラウンダータイプ。
スズノヨミ
長めの白い髪に黒い目の少女。服装は赤と白の巫女衣装に縫い付けた何枚もの羽衣の先端に大きな鈴が付いている。尚、本名は《鈴乃詠》と書くが、周りがカタカナの名前ばかりなので、初対面の人には『スズちゃん』と呼ぶように強調している。見た目は10歳くらいだが、実際の年齢は不詳。
性格は一言で言えば、三度の飯よりも面白い事を優先する。面白いと思う事には目が無く自ら巻き込んではより話を面白くしようと引っ掻き回したりする事も。代わりに面倒事が嫌いで、自分の事をモブキャラと自称しては飛んでくる厄介事を回避する。
彼女もまた『組織』内のメンバーで、セヴィル達だけでなくスピカやクウとも面識がある。二つ名は【凡人の傍観者】で自身を一般人・モブキャラと語るように、厄介事となる話は極力関わらず遠巻きに見て過ごす。もう一つの二つ名は【役者殺し】で、これは彼女の能力に大きく関係している。
彼女の最大の武器は平等の術。相手に術を付ける事で任意で全ての能力を同じにしたり、自分と同じ能力にして最低のレベルにまで下げる。今回は出さなかったが、複数の場合は自分も含めたステータス値を平均にしてのジリ戦をする事も可能。
ナナ「これでキャラの説明は終わりですが、スズノヨミには元ネタならぬ、元キャラがいます」
カヤ「元キャラ?」
ナナ「め○かボッ○スに登場する安心○なじ○です」
リズ「誰よ、そのキャラ?」
クロ「なあ、その女性キャラ。確か7932135441523222個の異常性(アブノーマル)と4925916526110643個の過負荷(マイナス)を持つ女性だよな。それで7億人の自分…基端末がいて、とーんでもない長生き」
ナナ「そうそう。全部合わせると12858051967633865個のスキルを持つと言う最強もいい所の人外キャラです」
リズ&ムーン&カヤ「「「…………ハイ?」」」
スズノヨミ「あー、なるほどね。僕の【平等】の力はそこから来たのか。彼女の考え方って光も闇も、正義も悪も、毒も薬も、勝ちも負けも、強さも弱さも、黒も白も、成功も失敗も、幸せも不幸せも、本当は全部同じもので人間はみんな平等にくだらないただのカス、という倫理観だもんねー」
セヴィル「よくそんな漫画読んでいたな…パワーインフレが激しいとか言われているのに」
ナナ「実はとあるクロスオーバー作品で【め○かボッ○ス】の存在を知って読んでみたんです。これでも西○○新さんの作品は結構好きですから。登場キャラのパワーインフレは確かに激しいですが、それを差し引いてもキャラの持つスキルには人間性に関わっているとか、物事の例えだったり、時に推理も混ざっていたりするから読んでいて結構面白い――」
リズ&ムーン&カヤ「「「勝手に話を進めるなぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」」」
リズ「何よその膨大な数のスキルはぁ!!?」
ムーン「億や兆どころか京のスキルってなんだよ!? そんなキャラを元にこいつを作ったって、本当は最強キャラじゃないのか!? 一般人とか大嘘じゃねーかぁ!!!」
スズノヨミ「いやいや、元がそれなだけで僕は本当にしがない一般人だから。【平等】の力だって使えば強さは同じになるだけで、強くなる訳じゃないし――そのキャラ、終盤辺りで…ねぇ?」
クロ「スズちゃーん、一応他の作品のネタバレは自重してるつもりだろうが、その言い方は分かる奴には分かるからな?」
スズノヨミ「まあ、僕の一般人並みの能力にまで引き下げると言うのは安心○のスキルよりは球○川禊の『○本作り(ブッ○メーカー)』の方がしっくりくるよねー」
セヴィル「確かに、相手を自分と同じ最低のレベルにまで下げるのだからそちらの方が近いな」
カヤ「能力が近いのなら、そのキャラをベースすれば良かったんじゃないのか? 最低って事は一般人並みに弱いんだろ? 丁度いいじゃないか」
ナナ&クロ&セヴィル&スズノヨミ「「「「…………」」」」
リズ「何で黙るのよ?」
スズノヨミ「そいつのキャラを元にしても僕は差して問題はないよ。その代わり――君らの養ってきた力、本気出せば跡形も無く消えるよ?」
リズ&ムーン&カヤ「「「へ?」」」
クロ「力だけならまだいい方だよなー。その気になれば負った傷・五感・死・存在・挙句に世界すら無かった事になるんだからよ」
セヴィル「ある意味真のラスボスに成りかねん…殺しても消しても、本人の意思とは関係なく自動的に無かった事になって生き返るのだからな」
ムーン「そいつ本当に弱いのか!!? どんだけ凄いキャラなんだよ!!?」
ナナ「正確にはスキルが凄いんだよ。他には、柔道を極めた事による身体能力者と反則技使い、水泳部で鍛えた肺活量で共振作用を起こす特別(スペシャル)な人。あらゆる方法を用いる殺人衝動や、電磁波を発生させて人を操ったり能力を奪う異常性(アブノーマル)。過負荷(マイナス)はさっきのあらゆる事を無かった事にするもの以外は、傷を他人や別の場所に押し付けたり、精神も含めたあらゆる古傷を開く能力だったりと――」
リズ「あの…もう、いいです…」
ムーン「なんつー漫画読んでんだよ…あんた…」
カヤ「いくら俺達でも、そんなキャラと戦うのは遠慮するぞ…」
スズノヨミ「言って置くけど、僕は君らのような強者対策に作り上げたキャラだから。セヴィルやクロトスラルだって十分強いけど、あくまでも世界滅ぼせるような化け物な人外レベルじゃないからね? そうじゃなかったら、僕ももう少しKHらしいキャラや能力になってたと思うし」
リズ「そりゃそうよ。私はノーバディで人間じゃないし」
ムーン「俺だってハーフノーバディだ」
カヤ「俺は――まあ、いろいろだ」
クロ「こいつらは…」(呆れ)
セヴィル「種族が違うだけで、よくもまあ開き直れるものだな…さすがに呆れるぞ」
スズノヨミ「凡人からしてみればすっごくカチンと来たよ。そこまで言うならてめえらさっさと全人類滅ぼして千年王国でも何でも築き上げやがれ」
ナナ「あ、スズノヨミの悪役スイッチが入った」
スズノヨミ「悪役とは失礼だなぁ、こう言うのは徹底的に悪に走った方が話は面白いもんだよ〜?」
セヴィル「スズノヨミ…お前な」
クロ「スズちゃん、悪役どころか余計な事を吹き込む噛ませ犬キャラに変わってるぞ?」
スズノヨミ「モブキャラでも、話を面白く引っ掻き回すの大好きだからねー」
ナナ「さて、スズノヨミのエピソードも終わった所で話を戻そうか」
クロ「正確には、め○かボッ○スの話だったけどな。で、今回の話はどう言った内容だったんだ?」
ナナ「今年のテーマは【交換修行】です。私のキャラとリラ様のキャラを交換して、師匠となる人物に修行させると言う話です。話にもありました通り、リズ達三人の代わりに私からはスピカともう一人をあちらの世界に送っています」
リズ「なるほどね。スピカがいないから、この二人に修行させて貰った訳か」
ムーン「修行出来たのは嬉しいが、何か微妙だったな…」
カヤ「だな。一日は短いし、普通の鍛錬と宝探し…大した収穫が無い様に思えるんだが」
クロ「いやいや。結構いい体験させて貰った方だぜ。こいつ、【開闢の宴】では敵キャラだけど、当初作者が書いていた作品じゃラスボスポジだったし」
リズ&ムーン&カヤ「「「ラスボス!?」」」
ナナ「ええ。本来彼はリクを主人公にした話で作ったラスボスキャラでした。話の完結の前にサイトごと作品は消えてしまったが……当初からスピカやクウと関わっているシナリオだったので、合同で書く【開闢の宴】ではウィドを物語に絡ませるキッカケとして敵キャラで出したんです。更に付け加えますが、【開闢の宴】で私独自で書いていたKHの世界観はその時書いていた話を大元にしていたんです」
ムーン「へー、って事はあんた。ラスボスとしてリクを存分に苦しめた訳か! どう言う風にしたんだ!?」(期待の眼差し)
セヴィル「…………クロ、教えていいものなのか?」(冷汗)
クロ「さーあ? お前の好きにしたらどうだー? 裏話としては面白いだろ」
スズノヨミ「うーんとねー。話を平たく説明すると、ゲームオーバー後の話って所だね。闇によって身体が奪われて心と魂だけになったリクが、存在する事の出来ない世界の心が集まって寄り集まって出来た幽霊の世界に落とされる。その世界でもう一度過去を変える為に、協力者二人と奔走するって所かな。セヴィルはねー、クウと同じようにある理由で組織で反逆起こしたんだけど、クロのもう一人の弟子によって心だけの状態にされたんだよ。そこでキーブレード使いの素質であるリクの身体奪い取って、その上で絶望の淵に落として完全に消滅させようと動いていた――って感じかな」
ムーン「おおーっ! それで、それでっ!?」(純粋な輝く眼差し)
セヴィル「なぜこんな話で目を輝かせる…?」
スズノヨミ「その作戦中に一度はハートレスにして、その後人としての身体に戻したけど女に仕立てていたよねー?」
カヤ「お、女…?」(固)
リズ「はぁ? あんたそんな趣味…!」
セヴィル「言って置くがどっちも俺ではない!! ハートレスにしたのも女に仕立てたのも、仲間だったクロのもう一人の弟子と協力者の所為だ!!」
クロ「確かに当たってるけど、キッカケ作ったのお前だろ? 大体、当時は押し倒せって感想で来た「クロォォォ!!!」うぉっと!?」(キーブレードを避ける)
スズノヨミ「くだらない喧嘩が始まったねー」(二人の喧騒を遠巻きに見る)
カヤ「何でだろう、スピカの師匠としてのイメージが崩れていくんだが…」
ムーン「お前、何でそんな話思いついたんだよ…?」
ナナ「これでも宇多田ヒカルの曲から思いついたネタなんです! いやー、リクが女になるシナリオに関して当初『絶対叩かれるだろうなぁ…』などと思いつつ投稿したら、まさかの盛況でね……その頃の味が忘れられず、時たまネタとして使う様になった訳です、ハイ…」
リズ「あんた、実はバカでしょ?」
ナナ「……否定はしない」
カヤ「しないのかよ!?」
ナナ「さて。何だかんだで長々と話してしまいましたが、そろそろここら辺で終わりにしましょうか」
リズ「あのさー、あの二人戻って来てないんだけど?」
スズノヨミ「いいんだよ。どうせ二人共しばらく戻って来ないし」
ムーン「お前、仲間じゃないのかよ? 随分な言い方だな」
スズノヨミ「あんな喧嘩に巻き込まれたいなんて思わないよ。そんなの思う奴は、余程のお人好しかバカかMだけだろ?」
カヤ「お前、実はもの凄い毒舌キャラだろ?」
ナナ「とにかく、話を戻して――数日経ってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます。今後ともよろしくお願いします」
リズ「そして、26日は私達の作者のリラがこの作者に誕生日作品を出すわよ」
ムーン「是非とも見てくれよな!」
スズノヨミ「おや? 出演するのは、君達の方の師匠キャラじゃないの。どうして君達が張り切っているのかな?」
カヤ「その日になれば分かるよ。嫌と言う程な…」
リズ「ようやくこっちの作者のあとがきか。去年もあとがきの部分だけ遅れたし、どうなってるのよ」
ナナ「まあ、早い話χの期間限定イベントを優先していました…本当にごめんなさい」
ムーン「ほー、そうかそうか。相当甚振られたいと見た…!!」(武器構え)
カヤ「今回の話も含めた断罪、今ここで晴らしてやらぁぁぁ!!」(同文)
リズ「二人とも行くぞぉ!!! 血祭りじゃあぁぁぁ!!!」
クロトスラル(以下クロ)「――あー、作者は悲鳴すら上げられない程ボコボコにされてるんで、収まるまで俺とスズちゃんのプロフィール流しておくぜ」
クロトスラル
ロングの金髪に琥珀色の目、全体に鍔のある藍の帽子と片目の眼鏡(モノクロ)をかけている男性。服装は黒のシャツの上に青いジャケットを着ており、黒いズボンを履いている。愛称はクロ。見た目は20代後半だが、本当の年齢はセヴィルと同じく不詳。
性格は女誑しで、飄々とした掴めない性格。しかし、何だかんだ言いつつキッチリと物事を熟す一面もあり、女性にモテると言う理由でいろんな技術を完璧に取り入れる事もしばしば。
『組織』メンバーの古株で、本格的にクウを育てた師匠でありセヴィルの親友。二つ名は【豹変の道化師】と呼ばれ、その名の通り普段は言葉や態度で相手に弱そうな印象を与えるが、一度牙を向けば冷酷さを剥き出しにしてあらゆる方法を用いて敵を掃討する。
武器は腰にある特別性の銃と、自身の闇で作る黒いワイヤー。更に魔法や格闘術も使える為、前衛にも後衛にもなるオールラウンダータイプ。
スズノヨミ
長めの白い髪に黒い目の少女。服装は赤と白の巫女衣装に縫い付けた何枚もの羽衣の先端に大きな鈴が付いている。尚、本名は《鈴乃詠》と書くが、周りがカタカナの名前ばかりなので、初対面の人には『スズちゃん』と呼ぶように強調している。見た目は10歳くらいだが、実際の年齢は不詳。
性格は一言で言えば、三度の飯よりも面白い事を優先する。面白いと思う事には目が無く自ら巻き込んではより話を面白くしようと引っ掻き回したりする事も。代わりに面倒事が嫌いで、自分の事をモブキャラと自称しては飛んでくる厄介事を回避する。
彼女もまた『組織』内のメンバーで、セヴィル達だけでなくスピカやクウとも面識がある。二つ名は【凡人の傍観者】で自身を一般人・モブキャラと語るように、厄介事となる話は極力関わらず遠巻きに見て過ごす。もう一つの二つ名は【役者殺し】で、これは彼女の能力に大きく関係している。
彼女の最大の武器は平等の術。相手に術を付ける事で任意で全ての能力を同じにしたり、自分と同じ能力にして最低のレベルにまで下げる。今回は出さなかったが、複数の場合は自分も含めたステータス値を平均にしてのジリ戦をする事も可能。
ナナ「これでキャラの説明は終わりですが、スズノヨミには元ネタならぬ、元キャラがいます」
カヤ「元キャラ?」
ナナ「め○かボッ○スに登場する安心○なじ○です」
リズ「誰よ、そのキャラ?」
クロ「なあ、その女性キャラ。確か7932135441523222個の異常性(アブノーマル)と4925916526110643個の過負荷(マイナス)を持つ女性だよな。それで7億人の自分…基端末がいて、とーんでもない長生き」
ナナ「そうそう。全部合わせると12858051967633865個のスキルを持つと言う最強もいい所の人外キャラです」
リズ&ムーン&カヤ「「「…………ハイ?」」」
スズノヨミ「あー、なるほどね。僕の【平等】の力はそこから来たのか。彼女の考え方って光も闇も、正義も悪も、毒も薬も、勝ちも負けも、強さも弱さも、黒も白も、成功も失敗も、幸せも不幸せも、本当は全部同じもので人間はみんな平等にくだらないただのカス、という倫理観だもんねー」
セヴィル「よくそんな漫画読んでいたな…パワーインフレが激しいとか言われているのに」
ナナ「実はとあるクロスオーバー作品で【め○かボッ○ス】の存在を知って読んでみたんです。これでも西○○新さんの作品は結構好きですから。登場キャラのパワーインフレは確かに激しいですが、それを差し引いてもキャラの持つスキルには人間性に関わっているとか、物事の例えだったり、時に推理も混ざっていたりするから読んでいて結構面白い――」
リズ&ムーン&カヤ「「「勝手に話を進めるなぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」」」
リズ「何よその膨大な数のスキルはぁ!!?」
ムーン「億や兆どころか京のスキルってなんだよ!? そんなキャラを元にこいつを作ったって、本当は最強キャラじゃないのか!? 一般人とか大嘘じゃねーかぁ!!!」
スズノヨミ「いやいや、元がそれなだけで僕は本当にしがない一般人だから。【平等】の力だって使えば強さは同じになるだけで、強くなる訳じゃないし――そのキャラ、終盤辺りで…ねぇ?」
クロ「スズちゃーん、一応他の作品のネタバレは自重してるつもりだろうが、その言い方は分かる奴には分かるからな?」
スズノヨミ「まあ、僕の一般人並みの能力にまで引き下げると言うのは安心○のスキルよりは球○川禊の『○本作り(ブッ○メーカー)』の方がしっくりくるよねー」
セヴィル「確かに、相手を自分と同じ最低のレベルにまで下げるのだからそちらの方が近いな」
カヤ「能力が近いのなら、そのキャラをベースすれば良かったんじゃないのか? 最低って事は一般人並みに弱いんだろ? 丁度いいじゃないか」
ナナ&クロ&セヴィル&スズノヨミ「「「「…………」」」」
リズ「何で黙るのよ?」
スズノヨミ「そいつのキャラを元にしても僕は差して問題はないよ。その代わり――君らの養ってきた力、本気出せば跡形も無く消えるよ?」
リズ&ムーン&カヤ「「「へ?」」」
クロ「力だけならまだいい方だよなー。その気になれば負った傷・五感・死・存在・挙句に世界すら無かった事になるんだからよ」
セヴィル「ある意味真のラスボスに成りかねん…殺しても消しても、本人の意思とは関係なく自動的に無かった事になって生き返るのだからな」
ムーン「そいつ本当に弱いのか!!? どんだけ凄いキャラなんだよ!!?」
ナナ「正確にはスキルが凄いんだよ。他には、柔道を極めた事による身体能力者と反則技使い、水泳部で鍛えた肺活量で共振作用を起こす特別(スペシャル)な人。あらゆる方法を用いる殺人衝動や、電磁波を発生させて人を操ったり能力を奪う異常性(アブノーマル)。過負荷(マイナス)はさっきのあらゆる事を無かった事にするもの以外は、傷を他人や別の場所に押し付けたり、精神も含めたあらゆる古傷を開く能力だったりと――」
リズ「あの…もう、いいです…」
ムーン「なんつー漫画読んでんだよ…あんた…」
カヤ「いくら俺達でも、そんなキャラと戦うのは遠慮するぞ…」
スズノヨミ「言って置くけど、僕は君らのような強者対策に作り上げたキャラだから。セヴィルやクロトスラルだって十分強いけど、あくまでも世界滅ぼせるような化け物な人外レベルじゃないからね? そうじゃなかったら、僕ももう少しKHらしいキャラや能力になってたと思うし」
リズ「そりゃそうよ。私はノーバディで人間じゃないし」
ムーン「俺だってハーフノーバディだ」
カヤ「俺は――まあ、いろいろだ」
クロ「こいつらは…」(呆れ)
セヴィル「種族が違うだけで、よくもまあ開き直れるものだな…さすがに呆れるぞ」
スズノヨミ「凡人からしてみればすっごくカチンと来たよ。そこまで言うならてめえらさっさと全人類滅ぼして千年王国でも何でも築き上げやがれ」
ナナ「あ、スズノヨミの悪役スイッチが入った」
スズノヨミ「悪役とは失礼だなぁ、こう言うのは徹底的に悪に走った方が話は面白いもんだよ〜?」
セヴィル「スズノヨミ…お前な」
クロ「スズちゃん、悪役どころか余計な事を吹き込む噛ませ犬キャラに変わってるぞ?」
スズノヨミ「モブキャラでも、話を面白く引っ掻き回すの大好きだからねー」
ナナ「さて、スズノヨミのエピソードも終わった所で話を戻そうか」
クロ「正確には、め○かボッ○スの話だったけどな。で、今回の話はどう言った内容だったんだ?」
ナナ「今年のテーマは【交換修行】です。私のキャラとリラ様のキャラを交換して、師匠となる人物に修行させると言う話です。話にもありました通り、リズ達三人の代わりに私からはスピカともう一人をあちらの世界に送っています」
リズ「なるほどね。スピカがいないから、この二人に修行させて貰った訳か」
ムーン「修行出来たのは嬉しいが、何か微妙だったな…」
カヤ「だな。一日は短いし、普通の鍛錬と宝探し…大した収穫が無い様に思えるんだが」
クロ「いやいや。結構いい体験させて貰った方だぜ。こいつ、【開闢の宴】では敵キャラだけど、当初作者が書いていた作品じゃラスボスポジだったし」
リズ&ムーン&カヤ「「「ラスボス!?」」」
ナナ「ええ。本来彼はリクを主人公にした話で作ったラスボスキャラでした。話の完結の前にサイトごと作品は消えてしまったが……当初からスピカやクウと関わっているシナリオだったので、合同で書く【開闢の宴】ではウィドを物語に絡ませるキッカケとして敵キャラで出したんです。更に付け加えますが、【開闢の宴】で私独自で書いていたKHの世界観はその時書いていた話を大元にしていたんです」
ムーン「へー、って事はあんた。ラスボスとしてリクを存分に苦しめた訳か! どう言う風にしたんだ!?」(期待の眼差し)
セヴィル「…………クロ、教えていいものなのか?」(冷汗)
クロ「さーあ? お前の好きにしたらどうだー? 裏話としては面白いだろ」
スズノヨミ「うーんとねー。話を平たく説明すると、ゲームオーバー後の話って所だね。闇によって身体が奪われて心と魂だけになったリクが、存在する事の出来ない世界の心が集まって寄り集まって出来た幽霊の世界に落とされる。その世界でもう一度過去を変える為に、協力者二人と奔走するって所かな。セヴィルはねー、クウと同じようにある理由で組織で反逆起こしたんだけど、クロのもう一人の弟子によって心だけの状態にされたんだよ。そこでキーブレード使いの素質であるリクの身体奪い取って、その上で絶望の淵に落として完全に消滅させようと動いていた――って感じかな」
ムーン「おおーっ! それで、それでっ!?」(純粋な輝く眼差し)
セヴィル「なぜこんな話で目を輝かせる…?」
スズノヨミ「その作戦中に一度はハートレスにして、その後人としての身体に戻したけど女に仕立てていたよねー?」
カヤ「お、女…?」(固)
リズ「はぁ? あんたそんな趣味…!」
セヴィル「言って置くがどっちも俺ではない!! ハートレスにしたのも女に仕立てたのも、仲間だったクロのもう一人の弟子と協力者の所為だ!!」
クロ「確かに当たってるけど、キッカケ作ったのお前だろ? 大体、当時は押し倒せって感想で来た「クロォォォ!!!」うぉっと!?」(キーブレードを避ける)
スズノヨミ「くだらない喧嘩が始まったねー」(二人の喧騒を遠巻きに見る)
カヤ「何でだろう、スピカの師匠としてのイメージが崩れていくんだが…」
ムーン「お前、何でそんな話思いついたんだよ…?」
ナナ「これでも宇多田ヒカルの曲から思いついたネタなんです! いやー、リクが女になるシナリオに関して当初『絶対叩かれるだろうなぁ…』などと思いつつ投稿したら、まさかの盛況でね……その頃の味が忘れられず、時たまネタとして使う様になった訳です、ハイ…」
リズ「あんた、実はバカでしょ?」
ナナ「……否定はしない」
カヤ「しないのかよ!?」
ナナ「さて。何だかんだで長々と話してしまいましたが、そろそろここら辺で終わりにしましょうか」
リズ「あのさー、あの二人戻って来てないんだけど?」
スズノヨミ「いいんだよ。どうせ二人共しばらく戻って来ないし」
ムーン「お前、仲間じゃないのかよ? 随分な言い方だな」
スズノヨミ「あんな喧嘩に巻き込まれたいなんて思わないよ。そんなの思う奴は、余程のお人好しかバカかMだけだろ?」
カヤ「お前、実はもの凄い毒舌キャラだろ?」
ナナ「とにかく、話を戻して――数日経ってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます。今後ともよろしくお願いします」
リズ「そして、26日は私達の作者のリラがこの作者に誕生日作品を出すわよ」
ムーン「是非とも見てくれよな!」
スズノヨミ「おや? 出演するのは、君達の方の師匠キャラじゃないの。どうして君達が張り切っているのかな?」
カヤ「その日になれば分かるよ。嫌と言う程な…」