第一章:望月の歌姫T
第一章:望月の歌姫
「ねえ・・・本当に大丈夫なの?こんな夜に島に残ったりして・・・」
海小屋から波と風の音を聞きながら、カイリは不安げな表情で二人の顔を見て言った。
「仕方ないだろ?【歌う幽霊】は満月の夜に現れるって話なんだから」
そう答えるのは、カイリの左隣でお菓子の袋を抱えているソラ。
カイリとは対照的に、ソラの顔には好奇心の笑みが浮かんでいる。
「けど、その幽霊の目撃・・・いや、【聴いた】のがティーダだからな。どこまで本当なんだか」
少し呆れたように答えるのは、ソラの右隣で水筒を開けているリクであった。
彼らの住む島、デスティニーアイランド。
本島から離れた小島では、最近ある噂がもちきりになっていた。
何でも、満月の夜に誰もいないはずなのにどこからか美しい歌声が聞こえてくる。という、七不思議に出てくるようなものだ。
それだけなら、単なる噂で終わるはずだったのだが、なんと実際にその歌を聴いたというものが現れたのだ。
それが、ソラたちと共に島で暮らす少年、ティーダだっただ。
話によると、彼がいつものように時間を忘れ、剣術のようなものの修行をしていた時。
誰もいないはずの島のどこからか、歌声が聞こえてきたという。
当然ティーダはこのことをみんなに話したのだが、ほとんどの者は信じなかった。
それで子供たちだけで真相を解明することになったのだが、ティーダとワッカの宿題という避けられない都合により結局、好奇心に負けたいつもの3人が繰り出すことになった。
というのがこの件の全貌だった。
「ねえ・・・本当に大丈夫なの?こんな夜に島に残ったりして・・・」
海小屋から波と風の音を聞きながら、カイリは不安げな表情で二人の顔を見て言った。
「仕方ないだろ?【歌う幽霊】は満月の夜に現れるって話なんだから」
そう答えるのは、カイリの左隣でお菓子の袋を抱えているソラ。
カイリとは対照的に、ソラの顔には好奇心の笑みが浮かんでいる。
「けど、その幽霊の目撃・・・いや、【聴いた】のがティーダだからな。どこまで本当なんだか」
少し呆れたように答えるのは、ソラの右隣で水筒を開けているリクであった。
彼らの住む島、デスティニーアイランド。
本島から離れた小島では、最近ある噂がもちきりになっていた。
何でも、満月の夜に誰もいないはずなのにどこからか美しい歌声が聞こえてくる。という、七不思議に出てくるようなものだ。
それだけなら、単なる噂で終わるはずだったのだが、なんと実際にその歌を聴いたというものが現れたのだ。
それが、ソラたちと共に島で暮らす少年、ティーダだっただ。
話によると、彼がいつものように時間を忘れ、剣術のようなものの修行をしていた時。
誰もいないはずの島のどこからか、歌声が聞こえてきたという。
当然ティーダはこのことをみんなに話したのだが、ほとんどの者は信じなかった。
それで子供たちだけで真相を解明することになったのだが、ティーダとワッカの宿題という避けられない都合により結局、好奇心に負けたいつもの3人が繰り出すことになった。
というのがこの件の全貌だった。