第五章:再会W
ユフィが最後のハートレスを倒すと、2番街に再び静けさが戻った。
それを感じたのか、二人は武器をしまうと改めてサクヤに向き合った。
「君強いね〜。見た目はすっごく華奢なのにさ。能ある鷹はなんとかって奴?」
「爪を隠す、だろう。最後まで覚えておけ」
レオンはそう言って呆れたように額を抑えた。
「それよりも。2番街から先はハートレスの巣窟になっている。知らなかったとはいえ、一人で歩き回る物じゃ・・・ん?」
そこまで言いかけたレオンは、サクヤの胸元にぶら下がっているクローバーのペンダントに目が行った。
それを見たユフィが、はっとしたようにレオンの顔を見た。
「れ、レオン!もしかして・・・」
「ああ。俺も思った。ひょっとしたら・・・」
「そういう趣味だったの!?」
2番街中に響き渡るかと思うような彼女の声の後、奇妙な沈黙が訪れた。
「・・・は?」
それを破ったのは、レオンの気の抜けたような声。
サクヤは、訳が分からないというように首をかしげていた。
「いやいやいや・・・いくらなんでも、こんな小さい子だなんてそんな・・・」
「何を勘違いしているんだお前は。そうじゃない。彼女のペンダントだ」
レオンはため息をつきつつ、サクヤのペンダントを見るように促した。
ユフィは怪訝そうな顔でペンダントを覗き込むが、あっと声を上げた。
それからサクヤの頭からつま先までを見た後、レオンと顔を見合わせる。
「クローバーのペンダント!もしかして君がサクヤ?」
ユフィの言葉にサクヤは目を見開くと、ゆっくりと頷く。
それを見たユフィは、「やっぱり!」と大きな声で言った。
「君を捜している男の子がいたんだよ。ツンツン頭のソラっていう子なんだけど・・・」
「ソラ!?ソラを知っているの!?」
先ほどまでとは打って変わって激しく詰め寄るサクヤに、ユフィだけでなくレオンも目を剥いた。
「ソラだったらきっと、ハートレスの親玉を倒しに行ったんだと思うよ。何しろキーブレードの勇者だからね。ここにいないとすればきっと3番街に・・・あれ?」
そこまで言いかたユフィの前に、すでにサクヤの姿はなかった。
慌てるユフィの後ろで、レオンは「またか」と小さく呟き、額に手を当てる。
と、その時。
突然、遠くから轟音が響き渡った。
それは、レオンたちがいる2番街を揺らすほどだった。
「な、なんなの!?今の・・・」
「どうやら、奴らの親玉が暴れているようだ。あの方角は・・・3番街か?」
「ヤバいじゃん!さっきの子、3番街に向かったんでしょ!?」
二人は顔を見合わせると、すぐさま3番街への扉の場所へ走り出した。
それを感じたのか、二人は武器をしまうと改めてサクヤに向き合った。
「君強いね〜。見た目はすっごく華奢なのにさ。能ある鷹はなんとかって奴?」
「爪を隠す、だろう。最後まで覚えておけ」
レオンはそう言って呆れたように額を抑えた。
「それよりも。2番街から先はハートレスの巣窟になっている。知らなかったとはいえ、一人で歩き回る物じゃ・・・ん?」
そこまで言いかけたレオンは、サクヤの胸元にぶら下がっているクローバーのペンダントに目が行った。
それを見たユフィが、はっとしたようにレオンの顔を見た。
「れ、レオン!もしかして・・・」
「ああ。俺も思った。ひょっとしたら・・・」
「そういう趣味だったの!?」
2番街中に響き渡るかと思うような彼女の声の後、奇妙な沈黙が訪れた。
「・・・は?」
それを破ったのは、レオンの気の抜けたような声。
サクヤは、訳が分からないというように首をかしげていた。
「いやいやいや・・・いくらなんでも、こんな小さい子だなんてそんな・・・」
「何を勘違いしているんだお前は。そうじゃない。彼女のペンダントだ」
レオンはため息をつきつつ、サクヤのペンダントを見るように促した。
ユフィは怪訝そうな顔でペンダントを覗き込むが、あっと声を上げた。
それからサクヤの頭からつま先までを見た後、レオンと顔を見合わせる。
「クローバーのペンダント!もしかして君がサクヤ?」
ユフィの言葉にサクヤは目を見開くと、ゆっくりと頷く。
それを見たユフィは、「やっぱり!」と大きな声で言った。
「君を捜している男の子がいたんだよ。ツンツン頭のソラっていう子なんだけど・・・」
「ソラ!?ソラを知っているの!?」
先ほどまでとは打って変わって激しく詰め寄るサクヤに、ユフィだけでなくレオンも目を剥いた。
「ソラだったらきっと、ハートレスの親玉を倒しに行ったんだと思うよ。何しろキーブレードの勇者だからね。ここにいないとすればきっと3番街に・・・あれ?」
そこまで言いかたユフィの前に、すでにサクヤの姿はなかった。
慌てるユフィの後ろで、レオンは「またか」と小さく呟き、額に手を当てる。
と、その時。
突然、遠くから轟音が響き渡った。
それは、レオンたちがいる2番街を揺らすほどだった。
「な、なんなの!?今の・・・」
「どうやら、奴らの親玉が暴れているようだ。あの方角は・・・3番街か?」
「ヤバいじゃん!さっきの子、3番街に向かったんでしょ!?」
二人は顔を見合わせると、すぐさま3番街への扉の場所へ走り出した。