第五章:再会X
そのころ。
3番街の広場では、見上げるような巨大な鎧のハートレス【ガードアーマー】と、キーブレードを手にしたソラ。
そして、アヒルの姿をした魔導師と、犬の姿をした騎士がソラと共に立ち向かっていた。
すでに鎧にはいくつもの傷があり、ソラたちの疲弊から見るにかなり激しい戦いが繰り広げられていたことが分かる。
「これで・・・終わりだぁ!!」
ソラが大きくジャンプし、ガードアーマーの頭部に向かってキーブレードを振り下ろす。
すると、ガシャンと大きな音を響かせて、ガードアーマーは糸の切れた操り人形のように地面に倒れた。
「や・・・やった・・・?」
ソラは着地した瞬間、足を震わせて地面にしりもちをついた。
身体からは汗が吹き出し、息はもう切れ切れであった。
それは、共に戦っていた二人も同様で、ソラと同じようにその場に座り込む。
全員が戦いは終わったと、思ったときだった。
倒したはずのガードアーマーが、再び宙に浮きその形を再び形成したのだ。
「なっ!?倒してなかったのか!?」
「そんな・・・!僕もう動けないよ・・・」
犬の騎士が盾を掴んだまま、絶望した声を出す。
だが、そんな皆の気持ちを知らず、ガードアーマーはソラに向かってその腕を飛ばしてきた。
――やられる!!
ソラは思わず目をつぶり、二人も思わず目を覆った、その瞬間。
ソラの頭上を、紫色の閃光が走った。
それと同時に、金属音がしてガードアーマーが動きを止めた。
「え・・・?」
ソラが目を開けると、目にもとまらぬ速さで動き回る紫色の光と、それに対抗できず立ち尽くすガードアーマーの姿があった。
光が動くたびに金属が擦れる鋭い音と、傷がいくつも増えていく。
3人は、何が起きたかわからず呆然とその様子を見ていた。が、
――止めを!!
ソラの耳に、否、頭の中に声が響き、ガードアーマーが音を立てて地面に崩れ落ちた。
同時に、ソラのキーブレードに、ソラ自身に力がみなぎってきた。
(行ける・・・!!)
そう確信したソラは、キーブレードを構えながら倒れているガードアーマーに向かって走り出した。
「とりゃああああああああ!!!」
咆哮と共にキーブレードを振り下ろすと、ガードアーマーはガタガタと音を立てながら震えだした。
そして、一瞬動きを止めた後。
光り輝く巨大なハートが、ガードアーマーから飛び出し虚空へと消えた。
それに合わせるように、鎧の部分も光に包まれ消えて行った。
「やったああああ!!」
さっきまで尻餅をついていたアヒルの魔導師が、犬の騎士と抱き合ってその勝利を喜ぶ。
だが、ソラは勝利よりも、彼の前にいるものから目が離せなくなった。
そこには、紫色の髪を揺らし、左手に剣を構えた一人の少女。
サクヤが、そこに立っていた。
3番街の広場では、見上げるような巨大な鎧のハートレス【ガードアーマー】と、キーブレードを手にしたソラ。
そして、アヒルの姿をした魔導師と、犬の姿をした騎士がソラと共に立ち向かっていた。
すでに鎧にはいくつもの傷があり、ソラたちの疲弊から見るにかなり激しい戦いが繰り広げられていたことが分かる。
「これで・・・終わりだぁ!!」
ソラが大きくジャンプし、ガードアーマーの頭部に向かってキーブレードを振り下ろす。
すると、ガシャンと大きな音を響かせて、ガードアーマーは糸の切れた操り人形のように地面に倒れた。
「や・・・やった・・・?」
ソラは着地した瞬間、足を震わせて地面にしりもちをついた。
身体からは汗が吹き出し、息はもう切れ切れであった。
それは、共に戦っていた二人も同様で、ソラと同じようにその場に座り込む。
全員が戦いは終わったと、思ったときだった。
倒したはずのガードアーマーが、再び宙に浮きその形を再び形成したのだ。
「なっ!?倒してなかったのか!?」
「そんな・・・!僕もう動けないよ・・・」
犬の騎士が盾を掴んだまま、絶望した声を出す。
だが、そんな皆の気持ちを知らず、ガードアーマーはソラに向かってその腕を飛ばしてきた。
――やられる!!
ソラは思わず目をつぶり、二人も思わず目を覆った、その瞬間。
ソラの頭上を、紫色の閃光が走った。
それと同時に、金属音がしてガードアーマーが動きを止めた。
「え・・・?」
ソラが目を開けると、目にもとまらぬ速さで動き回る紫色の光と、それに対抗できず立ち尽くすガードアーマーの姿があった。
光が動くたびに金属が擦れる鋭い音と、傷がいくつも増えていく。
3人は、何が起きたかわからず呆然とその様子を見ていた。が、
――止めを!!
ソラの耳に、否、頭の中に声が響き、ガードアーマーが音を立てて地面に崩れ落ちた。
同時に、ソラのキーブレードに、ソラ自身に力がみなぎってきた。
(行ける・・・!!)
そう確信したソラは、キーブレードを構えながら倒れているガードアーマーに向かって走り出した。
「とりゃああああああああ!!!」
咆哮と共にキーブレードを振り下ろすと、ガードアーマーはガタガタと音を立てながら震えだした。
そして、一瞬動きを止めた後。
光り輝く巨大なハートが、ガードアーマーから飛び出し虚空へと消えた。
それに合わせるように、鎧の部分も光に包まれ消えて行った。
「やったああああ!!」
さっきまで尻餅をついていたアヒルの魔導師が、犬の騎士と抱き合ってその勝利を喜ぶ。
だが、ソラは勝利よりも、彼の前にいるものから目が離せなくなった。
そこには、紫色の髪を揺らし、左手に剣を構えた一人の少女。
サクヤが、そこに立っていた。