メモリー編5 「偽の記憶、絶望の記憶」
二人が足を踏み入れた場所は、薄暗い夜の海岸だった。
「あれ? ここって…」
「俺の故郷の世界だ。あの離れ小島、あそこがお前と最初に出会った場所。で、ここは俺達が暮らす本島だ」
辺りを見回すオパールにリクが丁寧に教えていると、頭上で何かが煌めく。
思わず二人が見上げると、まるで夜空を彩るように沢山の流れ星が降ってくる。
突然の流星群に見とれていると、小さな桟橋の上に二つの小さな人影を見つけた。
「怖いよ…リク…」
「大丈夫だよ、ナミネ」
まだ小さな子供である金髪の少女―――ナミネが怯えると、同じように小さな子供であるリクが安心させようとする。
しかし、ナミネは不安を抑え切れずに未だ身体を震わせ涙目になっている。
「本当? でも、島に星が落ちて来たらどうしよう…?」
「もし星が落ちてきたって、俺が全部跳ね返してやるから!」
おもちゃの木剣を振り回し、星を打ち返す動作を見せるリク。
これを見てナミネも少しだけ怖さが引いたのか、リクに小さく首を傾げた。
「……約束、だよ?」
「約束する」
ハッキリと答えて笑いかけると、ナミネもようやく笑顔を見せる。
すると、ポケットから星形のキーホルダーを取り出した。
「これ…約束のお守り」
そう言って、取り出したお守りをリクの手へと乗せた。
「このお守りね、私が生まれて来た時からずっと持ってたの。リクにあげる」
手渡したお守りの事を教えながら、ナミネはリクへと笑いかける。
それを見て、リクはお守りを握り締めるとナミネに笑い返した。
「だったら…今度からは俺がナミネを守るよ」
ポケットにお守りを仕舞いこみ、ナミネの手を握りかえす。
ナミネも嬉しいのか、徐にリクの手を握り返した。
「ね、リク。この実を身に付けている恋人どうしは絶対にはなれないんだって」
「それって――」
「何が起きても、いつかまためぐりあえるんだって」
そこで急にナミネの顔がぼやけ――記憶が途切れた。
「…あんた、あんな女の子にこんな約束してたんだ。サイッテー」
映像を見終わって元の場所に戻るなり、開口一番にオパールが軽蔑の眼差しと共にそんな言葉を放つ。
明らかに不機嫌になっているオパールに、リクは冷静に首を振った。
「いや、俺はこんな約束してないし、故郷でナミネにも会った事もない」
「はぁ? 何言って――」
「あれはナミネが作った偽の記憶だろう。ニセモノに植え付けた、な」
「…どう言う事?」
淡々と説明するリクに、オパールも睨んだまま聞く体制に入る。
「ナミネはソラに関わる記憶を操る能力があるんだ。その力を使って、レプリカに記憶を植え付けたそうだ…俺の故郷の記憶に、ナミネが作り出した偽の記憶を組み込んでな」
「じゃあこれ、さっきの女が言ってた偽の記憶なんだ…」
さっきのラクシーヌの言葉を思い出しながら、納得を見せるオパール。
だが、すぐに表情を歪ませた。
「作られた記憶なのに…なんか、ムカつく」
「どうしたんだよ、いきなり?」
「うっさい、しばらく話しかけないで。この女たらし」
「なっ!? 言って置くが、あれは嘘の記憶だぞ!? それにあの約束をしたのはニセモノの方うごぉ!!?」
反論をぶつけたのに、思いっきり顔面にパンチされた。
「理屈じゃないのよ、この鈍感っ!!」
「意味が分からないぞ!? 何だって――!!」
「ケリアゲルワヨ?」
「もう黙ります…っ!!!」
ハートレスの如く目を光らせながらドス黒いオーラを纏うオパールに、リクは即座に頭を下げる。
あの修練場での刃沙羅の二の舞にだけはなりたくないとばかりに…。
その頃。学園の校庭に存在した記憶の歪みにクウ達が足を踏み入れると、崩壊したばかりの大きな建物の中へと移動した。
「なに、ここ…!?」
「廃墟、にしてはそんなに古くないし…あれ、クウさん?」
何処か異様な場所にペルセが見回すと、クウが茫然とある方向を見つめている事にイオンが気づく。
見ると、中央でもう一人の――記憶の中のクウが座り込んで、息を絶え絶えにした下半身が蛇のようになっている青い髪と目をした女性を抱えている。
「待ってろ…――すぐに、すぐに助けるから…」
クウは泣きそうになりながらも、異様な姿となった女性へと手を翳す。
だが、女性は息を荒くしながらその手を掴んで自分の胸に当てた。
「もう、いいから…――私を…殺して…」
「何言ってるんだよ!? 俺にはそんな事出来る訳ないっ!!!」
「あなただから…頼みたいの…」
思わず怒鳴りつけるクウに、女性は辛そうに目を合わせて懇願する。
「私…あなたに、ずっと迷惑かけてた――ずっと嘘をついていた……だから、最後はあなたの手で殺されて…あなたの中で死にたい…」
「“―――”…」
クウが何かを言ったのに、全く聞き取れなかった。まるで、そこだけ抜け落ちているかのように。
そうしていると、クウは女性の胸にあった手をゆっくりと上げて光と闇を纏わせ、キーブレードを出現させる。
覚悟を決めたのか、手を震わせながらもゆっくりと女性の胸へと切っ先を向ける。何時でも突き刺せる体制になると、クウの目から涙が零れ落ちた。
「誰かを守る…これからはその為の力にする…――約束する…」
クウは泣きながら歯を食い縛り、心からの決意を口にする。
それを聞き、女性は一筋の涙を流すと嬉しそうに笑い……別れを合図を送った。
「ころして…クウ…」
「っ…!!! うおああああああああああああああっ!!!」
心にかかっている抵抗を押し殺すかのように雄叫びを上げ…――キーブレードを女性の胸へと突き刺した。
目の前で起きている光景に耐え切れなくなり、イオンもペルセも顔を背ける。
「なん、ですか…この記憶…!」
「…クウさん?」
ふとペルセがクウを見ると、ガタガタと身体を震わせて自分の両手を見ている。
目も瞳孔が開いていて、明らかに正気ではない。
「お、俺が――おれが、スピカを…ッ!!」
虚ろに呟きながら、とうとうクウはその場で膝を付いてしまう。
「クウさん!?」
様子のおかしいクウにイオンが悲鳴を上げていると、すぐにイリアが駆け寄る。
そのままクウの頭に手を翳すと、険しい表情を浮かべた。
「マズいわ…今の記憶が彼の中に混同し始めている。早くクウを正気に戻さないと」
「ク、クウさん!? しっかりしてください、クウさん!!」
どうにか正気に戻そうと、イオンが肩を揺さぶって声をかける。
だが、クウは未だに顔を上げず自分を責める様に呻き声を上げている。
「ダメだ、聞く耳を持ってない…このままじゃクウさんは――!」
「イオン、どいてっ!!」
ペルセの叫びに、イオンは反射的にクウから離れる。
すると、ペルセは自身の武器である蛇腹剣を取り出して剣全体を凍りつかせる。
そして、氷漬けにした剣でクウの頭を思いっきり殴りつけた。
「はがぁ!!?」
もはや鈍器ともなった剣で殴られ、痛々しい悲鳴を上げてその場に倒れこむ。
気絶どころか命を絶ってしまったように見えてしまい、イオンは恐る恐るペルセに目配せした。
「ペ、ペルセ…?」
「これが一番手っ取り早い」
「いや確かにそうだけど…!」
冷静に言い切るペルセにイオンが困惑していると、記憶の回想が終わったのか元の場所へと戻った。
「戻ったみたいね。もうクウを回復させて大丈夫よ」
「は、はい…――クウさーん、生きてます…?」
生きてる事に半信半疑になりながらも、イオンはキーブレードを取り出してクウを回復する。
すると持ち前の体力のおかげか、回復が効いたのか、少ししてクウはゆっくりと目を覚ました。
「うっ、あ…いってぇ…!! あれ、俺何時の間に寝てたんだ…!?」
ペルセに殴られた頭を押さえ、不思議そうにクウは辺りを見回す。記憶の混同か、殴られたショックか、どうやら記憶が途切れているようだ。
「そ、それはその…」
「記憶を見てた時にハートレスに襲われたの。覚えてない?」
「ペルセ!?」
平気な顔で嘘を言い放つペルセに、驚くイオン。
「え、いや…でもそっか、助けてくれてサンキュな」
「あ、あはは…」
ペルセの言葉を鵜呑みにしてお礼を言うクウに、もうイオンは何も言えず笑って誤魔化すしか出来なかった。
そんな三人に対し、イリアは一人じっとクウの右腕に視線を向けている。
(記憶が混同したのは、恐らくシルビアの刻印の所為。無意識下で働く力がこの世界では仇となっている)
シルビアが齎した分離と融合の力。クウも少しずつ力の制御が出来ているとはいえ、まだ不完全な状態だ。今も尚、無意識下で働く力に助けられている。
そして今の記憶は、あちらの世界のクウ本人の記憶。違うセカイの住人でも同類と認識したから、融合の力が働いて見ているクウへと記憶を刷り込もうとしたのだろう。
あちらの世界の彼自身が見てきた光景だけじゃない。感覚・感情・体験…その時の記憶全てを。
(もし、彼が“あの記憶”を見てしまったら――取り返しのつかない事になる)
あちら側の世界のクウは、こちらのクウと違ってシルビアによって“ある事”をされている。
その記憶を見てしまったら最後――彼の心は、きっと壊れてしまう。
「あれ? ここって…」
「俺の故郷の世界だ。あの離れ小島、あそこがお前と最初に出会った場所。で、ここは俺達が暮らす本島だ」
辺りを見回すオパールにリクが丁寧に教えていると、頭上で何かが煌めく。
思わず二人が見上げると、まるで夜空を彩るように沢山の流れ星が降ってくる。
突然の流星群に見とれていると、小さな桟橋の上に二つの小さな人影を見つけた。
「怖いよ…リク…」
「大丈夫だよ、ナミネ」
まだ小さな子供である金髪の少女―――ナミネが怯えると、同じように小さな子供であるリクが安心させようとする。
しかし、ナミネは不安を抑え切れずに未だ身体を震わせ涙目になっている。
「本当? でも、島に星が落ちて来たらどうしよう…?」
「もし星が落ちてきたって、俺が全部跳ね返してやるから!」
おもちゃの木剣を振り回し、星を打ち返す動作を見せるリク。
これを見てナミネも少しだけ怖さが引いたのか、リクに小さく首を傾げた。
「……約束、だよ?」
「約束する」
ハッキリと答えて笑いかけると、ナミネもようやく笑顔を見せる。
すると、ポケットから星形のキーホルダーを取り出した。
「これ…約束のお守り」
そう言って、取り出したお守りをリクの手へと乗せた。
「このお守りね、私が生まれて来た時からずっと持ってたの。リクにあげる」
手渡したお守りの事を教えながら、ナミネはリクへと笑いかける。
それを見て、リクはお守りを握り締めるとナミネに笑い返した。
「だったら…今度からは俺がナミネを守るよ」
ポケットにお守りを仕舞いこみ、ナミネの手を握りかえす。
ナミネも嬉しいのか、徐にリクの手を握り返した。
「ね、リク。この実を身に付けている恋人どうしは絶対にはなれないんだって」
「それって――」
「何が起きても、いつかまためぐりあえるんだって」
そこで急にナミネの顔がぼやけ――記憶が途切れた。
「…あんた、あんな女の子にこんな約束してたんだ。サイッテー」
映像を見終わって元の場所に戻るなり、開口一番にオパールが軽蔑の眼差しと共にそんな言葉を放つ。
明らかに不機嫌になっているオパールに、リクは冷静に首を振った。
「いや、俺はこんな約束してないし、故郷でナミネにも会った事もない」
「はぁ? 何言って――」
「あれはナミネが作った偽の記憶だろう。ニセモノに植え付けた、な」
「…どう言う事?」
淡々と説明するリクに、オパールも睨んだまま聞く体制に入る。
「ナミネはソラに関わる記憶を操る能力があるんだ。その力を使って、レプリカに記憶を植え付けたそうだ…俺の故郷の記憶に、ナミネが作り出した偽の記憶を組み込んでな」
「じゃあこれ、さっきの女が言ってた偽の記憶なんだ…」
さっきのラクシーヌの言葉を思い出しながら、納得を見せるオパール。
だが、すぐに表情を歪ませた。
「作られた記憶なのに…なんか、ムカつく」
「どうしたんだよ、いきなり?」
「うっさい、しばらく話しかけないで。この女たらし」
「なっ!? 言って置くが、あれは嘘の記憶だぞ!? それにあの約束をしたのはニセモノの方うごぉ!!?」
反論をぶつけたのに、思いっきり顔面にパンチされた。
「理屈じゃないのよ、この鈍感っ!!」
「意味が分からないぞ!? 何だって――!!」
「ケリアゲルワヨ?」
「もう黙ります…っ!!!」
ハートレスの如く目を光らせながらドス黒いオーラを纏うオパールに、リクは即座に頭を下げる。
あの修練場での刃沙羅の二の舞にだけはなりたくないとばかりに…。
その頃。学園の校庭に存在した記憶の歪みにクウ達が足を踏み入れると、崩壊したばかりの大きな建物の中へと移動した。
「なに、ここ…!?」
「廃墟、にしてはそんなに古くないし…あれ、クウさん?」
何処か異様な場所にペルセが見回すと、クウが茫然とある方向を見つめている事にイオンが気づく。
見ると、中央でもう一人の――記憶の中のクウが座り込んで、息を絶え絶えにした下半身が蛇のようになっている青い髪と目をした女性を抱えている。
「待ってろ…――すぐに、すぐに助けるから…」
クウは泣きそうになりながらも、異様な姿となった女性へと手を翳す。
だが、女性は息を荒くしながらその手を掴んで自分の胸に当てた。
「もう、いいから…――私を…殺して…」
「何言ってるんだよ!? 俺にはそんな事出来る訳ないっ!!!」
「あなただから…頼みたいの…」
思わず怒鳴りつけるクウに、女性は辛そうに目を合わせて懇願する。
「私…あなたに、ずっと迷惑かけてた――ずっと嘘をついていた……だから、最後はあなたの手で殺されて…あなたの中で死にたい…」
「“―――”…」
クウが何かを言ったのに、全く聞き取れなかった。まるで、そこだけ抜け落ちているかのように。
そうしていると、クウは女性の胸にあった手をゆっくりと上げて光と闇を纏わせ、キーブレードを出現させる。
覚悟を決めたのか、手を震わせながらもゆっくりと女性の胸へと切っ先を向ける。何時でも突き刺せる体制になると、クウの目から涙が零れ落ちた。
「誰かを守る…これからはその為の力にする…――約束する…」
クウは泣きながら歯を食い縛り、心からの決意を口にする。
それを聞き、女性は一筋の涙を流すと嬉しそうに笑い……別れを合図を送った。
「ころして…クウ…」
「っ…!!! うおああああああああああああああっ!!!」
心にかかっている抵抗を押し殺すかのように雄叫びを上げ…――キーブレードを女性の胸へと突き刺した。
目の前で起きている光景に耐え切れなくなり、イオンもペルセも顔を背ける。
「なん、ですか…この記憶…!」
「…クウさん?」
ふとペルセがクウを見ると、ガタガタと身体を震わせて自分の両手を見ている。
目も瞳孔が開いていて、明らかに正気ではない。
「お、俺が――おれが、スピカを…ッ!!」
虚ろに呟きながら、とうとうクウはその場で膝を付いてしまう。
「クウさん!?」
様子のおかしいクウにイオンが悲鳴を上げていると、すぐにイリアが駆け寄る。
そのままクウの頭に手を翳すと、険しい表情を浮かべた。
「マズいわ…今の記憶が彼の中に混同し始めている。早くクウを正気に戻さないと」
「ク、クウさん!? しっかりしてください、クウさん!!」
どうにか正気に戻そうと、イオンが肩を揺さぶって声をかける。
だが、クウは未だに顔を上げず自分を責める様に呻き声を上げている。
「ダメだ、聞く耳を持ってない…このままじゃクウさんは――!」
「イオン、どいてっ!!」
ペルセの叫びに、イオンは反射的にクウから離れる。
すると、ペルセは自身の武器である蛇腹剣を取り出して剣全体を凍りつかせる。
そして、氷漬けにした剣でクウの頭を思いっきり殴りつけた。
「はがぁ!!?」
もはや鈍器ともなった剣で殴られ、痛々しい悲鳴を上げてその場に倒れこむ。
気絶どころか命を絶ってしまったように見えてしまい、イオンは恐る恐るペルセに目配せした。
「ペ、ペルセ…?」
「これが一番手っ取り早い」
「いや確かにそうだけど…!」
冷静に言い切るペルセにイオンが困惑していると、記憶の回想が終わったのか元の場所へと戻った。
「戻ったみたいね。もうクウを回復させて大丈夫よ」
「は、はい…――クウさーん、生きてます…?」
生きてる事に半信半疑になりながらも、イオンはキーブレードを取り出してクウを回復する。
すると持ち前の体力のおかげか、回復が効いたのか、少ししてクウはゆっくりと目を覚ました。
「うっ、あ…いってぇ…!! あれ、俺何時の間に寝てたんだ…!?」
ペルセに殴られた頭を押さえ、不思議そうにクウは辺りを見回す。記憶の混同か、殴られたショックか、どうやら記憶が途切れているようだ。
「そ、それはその…」
「記憶を見てた時にハートレスに襲われたの。覚えてない?」
「ペルセ!?」
平気な顔で嘘を言い放つペルセに、驚くイオン。
「え、いや…でもそっか、助けてくれてサンキュな」
「あ、あはは…」
ペルセの言葉を鵜呑みにしてお礼を言うクウに、もうイオンは何も言えず笑って誤魔化すしか出来なかった。
そんな三人に対し、イリアは一人じっとクウの右腕に視線を向けている。
(記憶が混同したのは、恐らくシルビアの刻印の所為。無意識下で働く力がこの世界では仇となっている)
シルビアが齎した分離と融合の力。クウも少しずつ力の制御が出来ているとはいえ、まだ不完全な状態だ。今も尚、無意識下で働く力に助けられている。
そして今の記憶は、あちらの世界のクウ本人の記憶。違うセカイの住人でも同類と認識したから、融合の力が働いて見ているクウへと記憶を刷り込もうとしたのだろう。
あちらの世界の彼自身が見てきた光景だけじゃない。感覚・感情・体験…その時の記憶全てを。
(もし、彼が“あの記憶”を見てしまったら――取り返しのつかない事になる)
あちら側の世界のクウは、こちらのクウと違ってシルビアによって“ある事”をされている。
その記憶を見てしまったら最後――彼の心は、きっと壊れてしまう。
■作者メッセージ
【パーティチャット】(3日目の朝食時)
カイリ「そう言えば、レイアって旅してた時は周りの人達男ばっかりだったでしょ? 大変じゃなかった?」
レイア「えーと、どうでしょうか…――クウさんは優しかったですし、テラさん達と出会ってからはいろいろ面倒みてくれましたから、大変って事は無かったと思いますけど…」
カイリ「でも、周りにレイアと同じ女の人居なかったでしょ? 寂しくなかった?」
レイア「いえ、特には。寂しいって感情が無いだけかもしれませんけど……でも、クウさんと一緒に旅した時は、寝る時とかお風呂とか一緒でしたから、全然寂しくありませんでした!」
アクア&カイリ「「お、お風呂…!?」」(固まる)
テラ「ああ、あれか。一人の時にレイアに何かあったらいけないって、一緒について行くよな」(水浴びするレイアを見ないよう、背を向けて見張りをするクウを思い出す)
レイア「はい! だから私、旅をしていた時も安心出来たんです。その時にクウさんとゆっくりお話したりもしますし」
ヴェン「へー、そうなんだー……あれ、アクア?」
アクア「ちょっとシャオの所に行ってくるわ…彼の息の根止めてくる…」(ドス黒いオーラ&キーブレード)
カイリ「うん、一時的と言わず一生永眠させてこないとね…あの変質者…」(黒いオーラ)
レイア「ほぇ?」
茶番を書いた所で、一つ補足を。
今回書いたレプリカとナミネのシーンは、発行されている小説をオマージュに作成しました。さすがに丸々同じではありませんが、一部のシーンやセリフを使って自分なりにアレンジしています。なので恐らく大丈夫…なはずです。
カイリ「そう言えば、レイアって旅してた時は周りの人達男ばっかりだったでしょ? 大変じゃなかった?」
レイア「えーと、どうでしょうか…――クウさんは優しかったですし、テラさん達と出会ってからはいろいろ面倒みてくれましたから、大変って事は無かったと思いますけど…」
カイリ「でも、周りにレイアと同じ女の人居なかったでしょ? 寂しくなかった?」
レイア「いえ、特には。寂しいって感情が無いだけかもしれませんけど……でも、クウさんと一緒に旅した時は、寝る時とかお風呂とか一緒でしたから、全然寂しくありませんでした!」
アクア&カイリ「「お、お風呂…!?」」(固まる)
テラ「ああ、あれか。一人の時にレイアに何かあったらいけないって、一緒について行くよな」(水浴びするレイアを見ないよう、背を向けて見張りをするクウを思い出す)
レイア「はい! だから私、旅をしていた時も安心出来たんです。その時にクウさんとゆっくりお話したりもしますし」
ヴェン「へー、そうなんだー……あれ、アクア?」
アクア「ちょっとシャオの所に行ってくるわ…彼の息の根止めてくる…」(ドス黒いオーラ&キーブレード)
カイリ「うん、一時的と言わず一生永眠させてこないとね…あの変質者…」(黒いオーラ)
レイア「ほぇ?」
茶番を書いた所で、一つ補足を。
今回書いたレプリカとナミネのシーンは、発行されている小説をオマージュに作成しました。さすがに丸々同じではありませんが、一部のシーンやセリフを使って自分なりにアレンジしています。なので恐らく大丈夫…なはずです。