第三試合(ランサー)
「第三試合! この対戦サーヴァントクラスは、ランサーだ!」
「槍使いが相手か――だったら俺が出る。さーて、一体誰が相手だ?」
三回目の試合となり、まだ戦っていないムーンが腕を伸ばしながら前に出た。
コロシアムの反対側から出てきた人物は…。
「ランサー枠の最強? そんなの、この俺に決まってるだろ!」
長い青髪を後ろで一つに括り、全身青タイツの衣装を纏った男性。その手に握る朱い槍の名は、ゲイ・ボルグ。
ケルト神話の半神半人の英雄にして、ステイナイトの元祖ランサー。クー・フーリンだ。
「あ! こいつ知ってる! 魚屋でバイトして、喫茶店でバイトして、花屋でバイトしていた青毛の人だー!」
「別世界の俺何やってんだよ!? なんでフリーターになってんだ!?」
「聖杯戦争に参加したのに即刻退場とか、自害されるよりはマシじゃないかなぁ…?」
リズの偏った知識にツッコミを入れるクーフーリン。スズノヨミが何かを呟いたが、その声はマイクには入っていなかった為、誰も聞こえなかった。
「ちょっと待ってください!! ランサー枠代表はこの私、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンニャ・リリィです!!」
名前を噛みながら乱入したのは、サンタ風な衣装と槍を持った少女。ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィだ。
不満げにクーフーリンを睨む少女を、小馬鹿にしたように笑いだす。
「はん。俺は星3だが舐めんなよ。こっちは時間神殿での最終メンバーにだって選ばれたんだからな」
「ただ単に攻撃避けるだけだろう」
「言ってやるな。犬はしぶとい性分なのだ」
少し離れた場所で白けた目で見る、黒い馬に跨りながら聖槍を握るアルトリア・オルタとエミヤ。
二人の言葉と視線に、クー・フーリンはいい笑顔を浮かべてメンチを切り出す。
「おう、こいつらの前にテメーからやってやろうか?」
「上等だ」
「金枠の私達に喰ってかかるとはいい度胸だ。真のランサー代表として、我が聖槍の力を思い知らせてやる」
「だー! 3人とも喧嘩しない! 令呪使うよ!?」
対戦者ではなく身内同士で戦おうとする三人に、藤丸がストップをかける。
「全くみっともない。このカルデアのランサー代表と言えば、さく…パールバルティー以外に存在しません。自己強化だけでなく回復も出来る、更に宝具は魅了効果もついているのです。これほど優秀なランサーのサーヴァントなど、彼女以外に存在しませんええそれはもう!」
「ふふ、ありがとうライダーさん」
どこから現れたライダークラスであるメデューサが熱く語る人物…パールバルティーがニコニコとやってくる。
アーチャーよりも混沌としてしまった状況に、藤丸は思わず叫んでしまった。
「ランサー代表だけど、槍ニキでもジャンヌ・オルタ・リリィでもアルトリア・オルタでもパールさんでもないから!!」
「喜びなさい! ランサー代表は、サーヴァント界のトップアイドルにしてアーティスト! 特異点冬木の召喚からずっと存在する、このあたし! エリザベート・バートリーよ!!」
長い赤髪に、カチューシャを模したような二本の黒い角と尻尾。手に持つのは、どこか禍々しさを感じる黒い槍。
高らかな宣言と共に現れた少女は、エリザベート・バートリー。吸血鬼となる前の少女だ。
「す…すっごーい!! トカゲ! トカゲの尻尾があるよあの子! それに角も!」
「竜よ! これは竜の尻尾!」
興奮して指を差すリズに、エリザベートはすかさずツッコミを入れる。
一方、意外な人選だったのかマシュは不思議そうに藤丸を見る。
「先輩、エリザベートさんですか?」
「彼女は記念すべき初ガチャで出てくれた金枠サーヴァントだからね。何だかんだで、スタメンにもなっているし」
「ええ、ホント。何の因果か働いたのか、私まであの子と一緒に召喚されたんだもの。あなたどういう運してるのよ?」
背後から鋭い眼差しを送るのは、アサシンクラスのカーミラと呼ばれる女性。生前は残忍な方法で沢山の少女の血を浴びていたと言う事から、血の伯爵夫人と言う名を持っている。
そんな彼女とエリザベート。実は同一人物で、エリザベートが成長した姿がカーミラなのだ。
更に言うと、初ガチャの時にエリちゃんの後に何故かカーミラ様も一緒にやってきたのだ。当時は二人の因果関係なんて全く分からない状態で、である。おかげで、当時は色んな先輩マスターから驚かれたものだ。
「俺が知りたい!! てか、俺の先輩は息するように無課金で星4も星5も関係なく新サーヴァント当てまくるんだぞ!!」
「そうだ!! なんでたまにしか幸運は爆発しないんだよ!! 推しじゃないレアが当たるんだよ!! 他の人はいるけど、自分はいらないコレジャネー発動すんだよ!! 普段はスカばっかりなのにぃ!!」
「本当に先輩の幸運クラスはEXですね…」
これまでのガチャの成果を嘆いて机を叩き出す藤丸とスズノヨミ。その苦労を知ってはいても、完全には賛同出来ないマシュである。
「子犬はうるさーい! とにかく! 別世界だかなんだか知らないけど、アタシと勝負よ!」
「いいぜ、やってやろうじゃねーか! 戦うからには女だろうが容赦しないぞ!」
槍とキーブレードを取り出し、今戦いのゴングが鳴った。
「くらえぇ!」
「邪魔!」
小手調べ、と言った所だろう。それぞれ技を出さず、攻撃を行っている。
ムーンの力は確かに強い。けれども、彼女は怯む事無く槍で突いて薙ぎって戦っている。
「ムーンと互角に戦ってる! スズー、あいつ凄いわね!」
「まあ、彼女は『カリスマ』…平たく言うと、攻撃力を増加させるスキルを持っているんだ」
「うん。ステータスでは筋力はCなんだが、スキルの力で底上げをしている形なんだ」
エリザベートには『カリスマ』と言うスキルがあり、これを使うと自分を含めた味方の攻撃力を上げてくれるのだ。
力は拮抗。けれど、ダメージは確実に蓄積される。
「やるじゃない、あんた…!」
「お前もな…さて、体も温まってきた所だ。そろそろ終わりにしてやるぜ!!」
そうして、キーブレードに闇の力を籠める。肉眼でも分かるほどに、オーラに包まれている。
「いいわ! アイドルとしての底力見せてあける!! ――飛ばしていくわ! ミューミュー無様に鳴きなさい!」
対して、エリザベートも槍を地面に突き刺して魔方陣を展開させる。
すると、巨大な城が背後から現れる。ただ…城の外壁には、丸いスピーカーが取り付けられている。
「先輩…来ますね」
「ああ、とうとうこの瞬間がやってきたな…」
「全員、例の物を装着しろ」
マシュと藤丸が固唾を呑みながら、スズノヨミから渡された小さな何かを二つほど持つ。
ムーンは観戦席には目もくれず、エリザベートのみを見据えていた。
「どんなものだろうが、打ち砕いてやるぜ!! 『ダークオーラ』!!」
「『鮮血魔嬢(バートリエルジェーベト)』!!」
ムーンが突進するのと同時に、エリザベートが悪魔の羽で突き刺した槍の上に飛び乗って息を吸い込む。
更に時同じくして、観戦席の三人。更には観戦していたサーヴァント全員が一斉に“何か”を耳に詰め込んだ。
「すぅ〜〜…ボエーーーーーーーーーーーーー!!!」
直後、彼女の歌と後ろのスピーカーからソニックブレス…と言う名の、破滅的音痴な歌。またの名をジャイ〇ンボイスがムーンに…いや、ベンチにいるリズとグラッセの鼓膜にも襲い掛かった。
「「「にぎゃあああああああああああああ!!?」」」
ただのやかましい大声のはずなのに、衝撃が凄まじく肉体はダメージを受け、精神にさえ痛みが刷り込まれる。耳を塞いでも何も変わらないのだから破壊力は知れない。
彼女が攻撃…否、歌い終わると、残っているのは魂が抜けかけているムーンとリズとグラッセだった。
「…やはり、リズ達でもエリちゃんの歌声には耐えられなかったか…あたたた…!」
「うう…耳の奥が、キーンってする…!」
「ダヴィンチちゃんの発明した万能耳栓をしても、やっとですからね…!」
勝敗は決まったも同然だが、ジャッジをする余裕はなく、辛そうに耳栓を外す三人。もちろん、他のサーヴァントも同類である。
けれども。やはり強いのだろう、リズがどうにかこうにかで這い上がった。
「こ、こんな、殺戮兵器が、あるから…あんた、出したのね…やるじゃな…ぐぅ…!」
「お前らに正規の方法ぶつけても、勝てないのは分かってるんでな……ここは、搦め手でいかせて、貰った…うう…!」
「てか、殺戮兵器って何よ!? アタシの歌声は全ファンをも魅了出来てるでしょーが!!」
スズノヨミの企みに文句をぶつけるエリザベート。周りにはカルデアの仲間は沢山いるが、誰も何も言わない。先ほどの宝具で、気力が削がれたのだろう。
こうして、ランサー戦はカルデア側の勝利となった。
「槍使いが相手か――だったら俺が出る。さーて、一体誰が相手だ?」
三回目の試合となり、まだ戦っていないムーンが腕を伸ばしながら前に出た。
コロシアムの反対側から出てきた人物は…。
「ランサー枠の最強? そんなの、この俺に決まってるだろ!」
長い青髪を後ろで一つに括り、全身青タイツの衣装を纏った男性。その手に握る朱い槍の名は、ゲイ・ボルグ。
ケルト神話の半神半人の英雄にして、ステイナイトの元祖ランサー。クー・フーリンだ。
「あ! こいつ知ってる! 魚屋でバイトして、喫茶店でバイトして、花屋でバイトしていた青毛の人だー!」
「別世界の俺何やってんだよ!? なんでフリーターになってんだ!?」
「聖杯戦争に参加したのに即刻退場とか、自害されるよりはマシじゃないかなぁ…?」
リズの偏った知識にツッコミを入れるクーフーリン。スズノヨミが何かを呟いたが、その声はマイクには入っていなかった為、誰も聞こえなかった。
「ちょっと待ってください!! ランサー枠代表はこの私、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンニャ・リリィです!!」
名前を噛みながら乱入したのは、サンタ風な衣装と槍を持った少女。ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィだ。
不満げにクーフーリンを睨む少女を、小馬鹿にしたように笑いだす。
「はん。俺は星3だが舐めんなよ。こっちは時間神殿での最終メンバーにだって選ばれたんだからな」
「ただ単に攻撃避けるだけだろう」
「言ってやるな。犬はしぶとい性分なのだ」
少し離れた場所で白けた目で見る、黒い馬に跨りながら聖槍を握るアルトリア・オルタとエミヤ。
二人の言葉と視線に、クー・フーリンはいい笑顔を浮かべてメンチを切り出す。
「おう、こいつらの前にテメーからやってやろうか?」
「上等だ」
「金枠の私達に喰ってかかるとはいい度胸だ。真のランサー代表として、我が聖槍の力を思い知らせてやる」
「だー! 3人とも喧嘩しない! 令呪使うよ!?」
対戦者ではなく身内同士で戦おうとする三人に、藤丸がストップをかける。
「全くみっともない。このカルデアのランサー代表と言えば、さく…パールバルティー以外に存在しません。自己強化だけでなく回復も出来る、更に宝具は魅了効果もついているのです。これほど優秀なランサーのサーヴァントなど、彼女以外に存在しませんええそれはもう!」
「ふふ、ありがとうライダーさん」
どこから現れたライダークラスであるメデューサが熱く語る人物…パールバルティーがニコニコとやってくる。
アーチャーよりも混沌としてしまった状況に、藤丸は思わず叫んでしまった。
「ランサー代表だけど、槍ニキでもジャンヌ・オルタ・リリィでもアルトリア・オルタでもパールさんでもないから!!」
「喜びなさい! ランサー代表は、サーヴァント界のトップアイドルにしてアーティスト! 特異点冬木の召喚からずっと存在する、このあたし! エリザベート・バートリーよ!!」
長い赤髪に、カチューシャを模したような二本の黒い角と尻尾。手に持つのは、どこか禍々しさを感じる黒い槍。
高らかな宣言と共に現れた少女は、エリザベート・バートリー。吸血鬼となる前の少女だ。
「す…すっごーい!! トカゲ! トカゲの尻尾があるよあの子! それに角も!」
「竜よ! これは竜の尻尾!」
興奮して指を差すリズに、エリザベートはすかさずツッコミを入れる。
一方、意外な人選だったのかマシュは不思議そうに藤丸を見る。
「先輩、エリザベートさんですか?」
「彼女は記念すべき初ガチャで出てくれた金枠サーヴァントだからね。何だかんだで、スタメンにもなっているし」
「ええ、ホント。何の因果か働いたのか、私まであの子と一緒に召喚されたんだもの。あなたどういう運してるのよ?」
背後から鋭い眼差しを送るのは、アサシンクラスのカーミラと呼ばれる女性。生前は残忍な方法で沢山の少女の血を浴びていたと言う事から、血の伯爵夫人と言う名を持っている。
そんな彼女とエリザベート。実は同一人物で、エリザベートが成長した姿がカーミラなのだ。
更に言うと、初ガチャの時にエリちゃんの後に何故かカーミラ様も一緒にやってきたのだ。当時は二人の因果関係なんて全く分からない状態で、である。おかげで、当時は色んな先輩マスターから驚かれたものだ。
「俺が知りたい!! てか、俺の先輩は息するように無課金で星4も星5も関係なく新サーヴァント当てまくるんだぞ!!」
「そうだ!! なんでたまにしか幸運は爆発しないんだよ!! 推しじゃないレアが当たるんだよ!! 他の人はいるけど、自分はいらないコレジャネー発動すんだよ!! 普段はスカばっかりなのにぃ!!」
「本当に先輩の幸運クラスはEXですね…」
これまでのガチャの成果を嘆いて机を叩き出す藤丸とスズノヨミ。その苦労を知ってはいても、完全には賛同出来ないマシュである。
「子犬はうるさーい! とにかく! 別世界だかなんだか知らないけど、アタシと勝負よ!」
「いいぜ、やってやろうじゃねーか! 戦うからには女だろうが容赦しないぞ!」
槍とキーブレードを取り出し、今戦いのゴングが鳴った。
「くらえぇ!」
「邪魔!」
小手調べ、と言った所だろう。それぞれ技を出さず、攻撃を行っている。
ムーンの力は確かに強い。けれども、彼女は怯む事無く槍で突いて薙ぎって戦っている。
「ムーンと互角に戦ってる! スズー、あいつ凄いわね!」
「まあ、彼女は『カリスマ』…平たく言うと、攻撃力を増加させるスキルを持っているんだ」
「うん。ステータスでは筋力はCなんだが、スキルの力で底上げをしている形なんだ」
エリザベートには『カリスマ』と言うスキルがあり、これを使うと自分を含めた味方の攻撃力を上げてくれるのだ。
力は拮抗。けれど、ダメージは確実に蓄積される。
「やるじゃない、あんた…!」
「お前もな…さて、体も温まってきた所だ。そろそろ終わりにしてやるぜ!!」
そうして、キーブレードに闇の力を籠める。肉眼でも分かるほどに、オーラに包まれている。
「いいわ! アイドルとしての底力見せてあける!! ――飛ばしていくわ! ミューミュー無様に鳴きなさい!」
対して、エリザベートも槍を地面に突き刺して魔方陣を展開させる。
すると、巨大な城が背後から現れる。ただ…城の外壁には、丸いスピーカーが取り付けられている。
「先輩…来ますね」
「ああ、とうとうこの瞬間がやってきたな…」
「全員、例の物を装着しろ」
マシュと藤丸が固唾を呑みながら、スズノヨミから渡された小さな何かを二つほど持つ。
ムーンは観戦席には目もくれず、エリザベートのみを見据えていた。
「どんなものだろうが、打ち砕いてやるぜ!! 『ダークオーラ』!!」
「『鮮血魔嬢(バートリエルジェーベト)』!!」
ムーンが突進するのと同時に、エリザベートが悪魔の羽で突き刺した槍の上に飛び乗って息を吸い込む。
更に時同じくして、観戦席の三人。更には観戦していたサーヴァント全員が一斉に“何か”を耳に詰め込んだ。
「すぅ〜〜…ボエーーーーーーーーーーーーー!!!」
直後、彼女の歌と後ろのスピーカーからソニックブレス…と言う名の、破滅的音痴な歌。またの名をジャイ〇ンボイスがムーンに…いや、ベンチにいるリズとグラッセの鼓膜にも襲い掛かった。
「「「にぎゃあああああああああああああ!!?」」」
ただのやかましい大声のはずなのに、衝撃が凄まじく肉体はダメージを受け、精神にさえ痛みが刷り込まれる。耳を塞いでも何も変わらないのだから破壊力は知れない。
彼女が攻撃…否、歌い終わると、残っているのは魂が抜けかけているムーンとリズとグラッセだった。
「…やはり、リズ達でもエリちゃんの歌声には耐えられなかったか…あたたた…!」
「うう…耳の奥が、キーンってする…!」
「ダヴィンチちゃんの発明した万能耳栓をしても、やっとですからね…!」
勝敗は決まったも同然だが、ジャッジをする余裕はなく、辛そうに耳栓を外す三人。もちろん、他のサーヴァントも同類である。
けれども。やはり強いのだろう、リズがどうにかこうにかで這い上がった。
「こ、こんな、殺戮兵器が、あるから…あんた、出したのね…やるじゃな…ぐぅ…!」
「お前らに正規の方法ぶつけても、勝てないのは分かってるんでな……ここは、搦め手でいかせて、貰った…うう…!」
「てか、殺戮兵器って何よ!? アタシの歌声は全ファンをも魅了出来てるでしょーが!!」
スズノヨミの企みに文句をぶつけるエリザベート。周りにはカルデアの仲間は沢山いるが、誰も何も言わない。先ほどの宝具で、気力が削がれたのだろう。
こうして、ランサー戦はカルデア側の勝利となった。
■作者メッセージ
ダヴィンチ「さーて、まずはライダー・キャスター・アサシンの関係性。実はこの三騎も前回説明したセイバー達と同じでじゃんけんの仕組みになっている。詳しい事は、このVTRを見れば分かるよ!」
メデューサ『お疲れさまでした。これで戦闘は終了ですね』
メディア『はぁ…最近は連戦続き。流石に辛いわ…』
佐々木小次郎『拙者やメデューサ殿はともかく、お主には堪えるだろう。キャスターもあるが、何より歳もあ』
メディア『ルールブレイカー!!!』(グッサァ!)
ダヴィンチ「もうお分かりだろうが、アサシンが相手ならキャスターをぶつける事をオススメしよう」
メディア『全く、失礼しちゃうわ! 早く帰って、趣味の人形(フィギュア)でも作りましょう』
メデューサ『ふむ…人形ですか。つかぬ事お聞きしますが、その…人形の制作は、依頼されているのでしょうか?』
メディア『ええ、しているわよ。と言うか、頼んでくる人がいるもの』
メデューサ『っ! で、では…パールバルティーの。いえ、BBでもよいのですが、一体作って戴けないでしょうか? 必要なら、料金は払いますが…!』
メディア『ああ、それ? 別にいいわよ。この前、黒髭が作ってくれって言われて作ったから型は残っているし。報酬は私のスキル強化の素材で『騎英の手綱(ベルレフォーン)!!!』きゃああああああ!!?』
ダヴィンチ「はい、ここテストに出るからねー。キャスターが敵で出た場合、このようにライダークラスで倒すんだよー」
メデューサ『あの見ただけでも害悪を巻き散らす男に、さ…二人の人形を渡すなど何を血迷った事を!! こうしてはいられません、あの男の手から二人を守らなければ!!』
佐々木小次郎『そ、その前に…拙者を、医務室に…!』(プルプルと手を伸ばし)
メデューサ『そんな暇がありますか!!』
佐々木小次郎『つ、連れて行ってくれたら…拙者も、手伝う故…拙者なら、相性がいいだろう…は、はやく…!』
メデューサ『…まあ、手数が増えるのはこちらもありがたい。いいでしょう』
佐々木小次郎『か、かたじけない…!』
ダヴィンチ「ライダーには、アサシンを使う。これが、この三クラスの関係性だ。最後はバーサーカーだ」
ヘラクレス『ウガアアアアアアアアアアア!!!』(暴れている)
アルトリア『なんです!? どうしていきなりヘラクレスが暴れ出したんですか!?』
メデューサ『そこの二人(エミヤ&クーフーリン)が喧嘩した際の流れ弾が、ヘラクレスにぶつかったせいです』
メディア『くだらない理由ね。この二人本当にロクな事しないわ』
佐々木小次郎『それで、二人は?』
エミヤ『私はどうにか。あいつは…いい奴だったよ』
クーフーリン『死んでねーよ!! 生きてるよ!!』
アルトリア『とにかく、このままではカルデアが特異点関係なく壊滅してしまいます!! みんなで止めますよ!!』
クーフーリン『おう、任せ…ぎゃあああああ!!』(吹っ飛ばされる)
アルトリア『ランサーが死んだ!』
エミヤ『この人でなし!』
メディア『遊んでないで、さっさと倒すのよ!!』
ダヴィンチ「バーサーカークラス。こいつは少し特殊で、全クラスに攻撃すると弱点がつくんだが、逆に自分もダメージを喰らう側だと弱点となるんだ。以上、ダヴィンチちゃんのクラス相性講座でしたー。頑張れ、未来のカルデアマスター!」
藤丸「どう? これでわかったかい?」
グラッセ「ツッコミどころ満載過ぎたんですがそれは?」
メデューサ『お疲れさまでした。これで戦闘は終了ですね』
メディア『はぁ…最近は連戦続き。流石に辛いわ…』
佐々木小次郎『拙者やメデューサ殿はともかく、お主には堪えるだろう。キャスターもあるが、何より歳もあ』
メディア『ルールブレイカー!!!』(グッサァ!)
ダヴィンチ「もうお分かりだろうが、アサシンが相手ならキャスターをぶつける事をオススメしよう」
メディア『全く、失礼しちゃうわ! 早く帰って、趣味の人形(フィギュア)でも作りましょう』
メデューサ『ふむ…人形ですか。つかぬ事お聞きしますが、その…人形の制作は、依頼されているのでしょうか?』
メディア『ええ、しているわよ。と言うか、頼んでくる人がいるもの』
メデューサ『っ! で、では…パールバルティーの。いえ、BBでもよいのですが、一体作って戴けないでしょうか? 必要なら、料金は払いますが…!』
メディア『ああ、それ? 別にいいわよ。この前、黒髭が作ってくれって言われて作ったから型は残っているし。報酬は私のスキル強化の素材で『騎英の手綱(ベルレフォーン)!!!』きゃああああああ!!?』
ダヴィンチ「はい、ここテストに出るからねー。キャスターが敵で出た場合、このようにライダークラスで倒すんだよー」
メデューサ『あの見ただけでも害悪を巻き散らす男に、さ…二人の人形を渡すなど何を血迷った事を!! こうしてはいられません、あの男の手から二人を守らなければ!!』
佐々木小次郎『そ、その前に…拙者を、医務室に…!』(プルプルと手を伸ばし)
メデューサ『そんな暇がありますか!!』
佐々木小次郎『つ、連れて行ってくれたら…拙者も、手伝う故…拙者なら、相性がいいだろう…は、はやく…!』
メデューサ『…まあ、手数が増えるのはこちらもありがたい。いいでしょう』
佐々木小次郎『か、かたじけない…!』
ダヴィンチ「ライダーには、アサシンを使う。これが、この三クラスの関係性だ。最後はバーサーカーだ」
ヘラクレス『ウガアアアアアアアアアアア!!!』(暴れている)
アルトリア『なんです!? どうしていきなりヘラクレスが暴れ出したんですか!?』
メデューサ『そこの二人(エミヤ&クーフーリン)が喧嘩した際の流れ弾が、ヘラクレスにぶつかったせいです』
メディア『くだらない理由ね。この二人本当にロクな事しないわ』
佐々木小次郎『それで、二人は?』
エミヤ『私はどうにか。あいつは…いい奴だったよ』
クーフーリン『死んでねーよ!! 生きてるよ!!』
アルトリア『とにかく、このままではカルデアが特異点関係なく壊滅してしまいます!! みんなで止めますよ!!』
クーフーリン『おう、任せ…ぎゃあああああ!!』(吹っ飛ばされる)
アルトリア『ランサーが死んだ!』
エミヤ『この人でなし!』
メディア『遊んでないで、さっさと倒すのよ!!』
ダヴィンチ「バーサーカークラス。こいつは少し特殊で、全クラスに攻撃すると弱点がつくんだが、逆に自分もダメージを喰らう側だと弱点となるんだ。以上、ダヴィンチちゃんのクラス相性講座でしたー。頑張れ、未来のカルデアマスター!」
藤丸「どう? これでわかったかい?」
グラッセ「ツッコミどころ満載過ぎたんですがそれは?」