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鍵と英霊、7番勝負(コラボ作品)

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INDEX

  • あらすじ
  • 01 全ての始まり&第一試合(セイバー)
  • 02 第二試合(アーチャー)
  • 03 第三試合(ランサー)
  • 04 第四試合(ライダー)
  • 05 第五試合(キャスター)
  • 06 第六試合(アサシン)
  • 07 第七試合(バーサーカー)
  • 08 オマケ・プレイ日記
  • 09 オマケ・プレイ日記2
  • 10 オマケ・プレイ日記3
  • 11 オマケ・プレイ日記4
  • 12 オマケ・プレイ日記5
  • 13 オマケ・プレイ日記6
  • 14 オマケ・プレイ日記7
  • 15 オマケ・プレイ日記8
  • 16 オマケ・プレイ日記9
  • 17 オマケ・プレイ日記10
  • 18 オマケ・プレイ日記11
  • 19 オマケ・プレイ日記12
  • 20 オマケ・プレイ日記13
  • 21 幸運EXマスターによる星5サーヴァント歓迎会
  • 22 オマケ・プレイ日記14
  • 23 オマケ・プレイ日記15
  • 24 オマケ・プレイ日記16
  • 25 オマケ・プレイ日記17
  • 26 オマケ・プレイ日記18
  • 27 オマケ・プレイ日記19
  • 28 夏に起こった嘘のようで本当の話
  • 29 オマケ・プレイ日記20
  • 30 聖杯戦線記録(前編)
  • 31 聖杯戦線記録(後編)
  • 32 オマケ・プレイ日記21
  • 33 オマケ・プレイ日記22
  • 34 オマケ・プレイ日記23
  • 35 2020年まとめ
  • 36 オマケ・プレイ日記24
  • 37 オマケ・プレイ日記25
  • 38 オマケ・プレイ日記26
  • 39 オマケ・プレイ日記27
  • 40 オマケ・プレイ日記28
  • 41 オマケ・プレイ日記29
  • 42 聖杯戦線〜ブルータス編〜
  • 43 オマケ・プレイ日記30
  • 44 復刻ネロ祭・超高難易度1
  • 45 復刻ネロ祭・超高難易度2
  • 46 復刻ネロ祭・超高難易度3
  • 47 復刻ネロ祭・超高難易度4
  • 48 復刻ネロ祭・超高難易度5
  • 49 復刻ネロ祭・超高難易度6
  • 50 復刻ネロ祭・超高難易度7
  • 51 復刻ネロ祭・超高難易度8
  • 52 オマケ・プレイ日記31
  • 53 オマケ・プレイ日記32
  • 54 オマケ・プレイ日記33
  • 55 オマケ・プレイ日記34
  • 56 オマケ・プレイ日記35
  • 57 オマケ・プレイ日記36(真名バレ含みます)
  • 58 2021年まとめ
  • 59 2021年 2部6章アヴァロン・ル・フェ編
  • 60 特別作品(現代日本特異点・外伝)
  • 61 オマケ・プレイ日記37
  • 62 オマケ・プレイ日記38
  • 63 復古ギル祭・超高難易度戦1
  • 64 復古ギル祭・超高難易度戦2(オベロンネタバレ含みます)
  • 65 復古ギル祭・超高難易度戦3(オベロンネタバレ含みます)
  • 66 復古ギル祭・超高難易度戦4(オベロンネタバレ含みます)
  • 67 復古ギル祭・超高難易度戦5(オベロンネタバレ含みます)
  • 68 オマケ・プレイ日記39
  • 69 2022年まとめ
  • 70 2023年 2部7章〜ORT戦〜 前編
  • 71 2023年 2部7章〜ORT戦〜 後編
  • 72 2023年まとめ
  • 73 2023年まとめ・2
  • 第三試合(ランサー)

    「第三試合! この対戦サーヴァントクラスは、ランサーだ!」

    「槍使いが相手か――だったら俺が出る。さーて、一体誰が相手だ?」

     三回目の試合となり、まだ戦っていないムーンが腕を伸ばしながら前に出た。
     コロシアムの反対側から出てきた人物は…。

    「ランサー枠の最強? そんなの、この俺に決まってるだろ!」

     長い青髪を後ろで一つに括り、全身青タイツの衣装を纏った男性。その手に握る朱い槍の名は、ゲイ・ボルグ。
     ケルト神話の半神半人の英雄にして、ステイナイトの元祖ランサー。クー・フーリンだ。

    「あ! こいつ知ってる! 魚屋でバイトして、喫茶店でバイトして、花屋でバイトしていた青毛の人だー!」

    「別世界の俺何やってんだよ!? なんでフリーターになってんだ!?」

    「聖杯戦争に参加したのに即刻退場とか、自害されるよりはマシじゃないかなぁ…?」

     リズの偏った知識にツッコミを入れるクーフーリン。スズノヨミが何かを呟いたが、その声はマイクには入っていなかった為、誰も聞こえなかった。

    「ちょっと待ってください!! ランサー枠代表はこの私、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンニャ・リリィです!!」

     名前を噛みながら乱入したのは、サンタ風な衣装と槍を持った少女。ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィだ。
     不満げにクーフーリンを睨む少女を、小馬鹿にしたように笑いだす。

    「はん。俺は星3だが舐めんなよ。こっちは時間神殿での最終メンバーにだって選ばれたんだからな」

    「ただ単に攻撃避けるだけだろう」

    「言ってやるな。犬はしぶとい性分なのだ」

     少し離れた場所で白けた目で見る、黒い馬に跨りながら聖槍を握るアルトリア・オルタとエミヤ。
     二人の言葉と視線に、クー・フーリンはいい笑顔を浮かべてメンチを切り出す。

    「おう、こいつらの前にテメーからやってやろうか?」

    「上等だ」

    「金枠の私達に喰ってかかるとはいい度胸だ。真のランサー代表として、我が聖槍の力を思い知らせてやる」

    「だー! 3人とも喧嘩しない! 令呪使うよ!?」

     対戦者ではなく身内同士で戦おうとする三人に、藤丸がストップをかける。

    「全くみっともない。このカルデアのランサー代表と言えば、さく…パールバルティー以外に存在しません。自己強化だけでなく回復も出来る、更に宝具は魅了効果もついているのです。これほど優秀なランサーのサーヴァントなど、彼女以外に存在しませんええそれはもう!」

    「ふふ、ありがとうライダーさん」

     どこから現れたライダークラスであるメデューサが熱く語る人物…パールバルティーがニコニコとやってくる。
     アーチャーよりも混沌としてしまった状況に、藤丸は思わず叫んでしまった。

    「ランサー代表だけど、槍ニキでもジャンヌ・オルタ・リリィでもアルトリア・オルタでもパールさんでもないから!!」

    「喜びなさい! ランサー代表は、サーヴァント界のトップアイドルにしてアーティスト! 特異点冬木の召喚からずっと存在する、このあたし! エリザベート・バートリーよ!!」

     長い赤髪に、カチューシャを模したような二本の黒い角と尻尾。手に持つのは、どこか禍々しさを感じる黒い槍。
     高らかな宣言と共に現れた少女は、エリザベート・バートリー。吸血鬼となる前の少女だ。

    「す…すっごーい!! トカゲ! トカゲの尻尾があるよあの子! それに角も!」

    「竜よ! これは竜の尻尾!」

     興奮して指を差すリズに、エリザベートはすかさずツッコミを入れる。
     一方、意外な人選だったのかマシュは不思議そうに藤丸を見る。

    「先輩、エリザベートさんですか?」

    「彼女は記念すべき初ガチャで出てくれた金枠サーヴァントだからね。何だかんだで、スタメンにもなっているし」

    「ええ、ホント。何の因果か働いたのか、私まであの子と一緒に召喚されたんだもの。あなたどういう運してるのよ?」

     背後から鋭い眼差しを送るのは、アサシンクラスのカーミラと呼ばれる女性。生前は残忍な方法で沢山の少女の血を浴びていたと言う事から、血の伯爵夫人と言う名を持っている。
     そんな彼女とエリザベート。実は同一人物で、エリザベートが成長した姿がカーミラなのだ。
     更に言うと、初ガチャの時にエリちゃんの後に何故かカーミラ様も一緒にやってきたのだ。当時は二人の因果関係なんて全く分からない状態で、である。おかげで、当時は色んな先輩マスターから驚かれたものだ。

    「俺が知りたい!! てか、俺の先輩は息するように無課金で星4も星5も関係なく新サーヴァント当てまくるんだぞ!!」

    「そうだ!! なんでたまにしか幸運は爆発しないんだよ!! 推しじゃないレアが当たるんだよ!! 他の人はいるけど、自分はいらないコレジャネー発動すんだよ!! 普段はスカばっかりなのにぃ!!」

    「本当に先輩の幸運クラスはEXですね…」

     これまでのガチャの成果を嘆いて机を叩き出す藤丸とスズノヨミ。その苦労を知ってはいても、完全には賛同出来ないマシュである。

    「子犬はうるさーい! とにかく! 別世界だかなんだか知らないけど、アタシと勝負よ!」

    「いいぜ、やってやろうじゃねーか! 戦うからには女だろうが容赦しないぞ!」

     槍とキーブレードを取り出し、今戦いのゴングが鳴った。

    「くらえぇ!」

    「邪魔!」

     小手調べ、と言った所だろう。それぞれ技を出さず、攻撃を行っている。
     ムーンの力は確かに強い。けれども、彼女は怯む事無く槍で突いて薙ぎって戦っている。

    「ムーンと互角に戦ってる! スズー、あいつ凄いわね!」

    「まあ、彼女は『カリスマ』…平たく言うと、攻撃力を増加させるスキルを持っているんだ」

    「うん。ステータスでは筋力はCなんだが、スキルの力で底上げをしている形なんだ」

     エリザベートには『カリスマ』と言うスキルがあり、これを使うと自分を含めた味方の攻撃力を上げてくれるのだ。
     力は拮抗。けれど、ダメージは確実に蓄積される。

    「やるじゃない、あんた…!」

    「お前もな…さて、体も温まってきた所だ。そろそろ終わりにしてやるぜ!!」

     そうして、キーブレードに闇の力を籠める。肉眼でも分かるほどに、オーラに包まれている。

    「いいわ! アイドルとしての底力見せてあける!! ――飛ばしていくわ! ミューミュー無様に鳴きなさい!」

     対して、エリザベートも槍を地面に突き刺して魔方陣を展開させる。
     すると、巨大な城が背後から現れる。ただ…城の外壁には、丸いスピーカーが取り付けられている。

    「先輩…来ますね」

    「ああ、とうとうこの瞬間がやってきたな…」

    「全員、例の物を装着しろ」

     マシュと藤丸が固唾を呑みながら、スズノヨミから渡された小さな何かを二つほど持つ。
     ムーンは観戦席には目もくれず、エリザベートのみを見据えていた。

    「どんなものだろうが、打ち砕いてやるぜ!! 『ダークオーラ』!!」

    「『鮮血魔嬢(バートリエルジェーベト)』!!」

     ムーンが突進するのと同時に、エリザベートが悪魔の羽で突き刺した槍の上に飛び乗って息を吸い込む。
     更に時同じくして、観戦席の三人。更には観戦していたサーヴァント全員が一斉に“何か”を耳に詰め込んだ。



    「すぅ〜〜…ボエーーーーーーーーーーーーー!!!」



     直後、彼女の歌と後ろのスピーカーからソニックブレス…と言う名の、破滅的音痴な歌。またの名をジャイ〇ンボイスがムーンに…いや、ベンチにいるリズとグラッセの鼓膜にも襲い掛かった。

    「「「にぎゃあああああああああああああ!!?」」」

     ただのやかましい大声のはずなのに、衝撃が凄まじく肉体はダメージを受け、精神にさえ痛みが刷り込まれる。耳を塞いでも何も変わらないのだから破壊力は知れない。
     彼女が攻撃…否、歌い終わると、残っているのは魂が抜けかけているムーンとリズとグラッセだった。

    「…やはり、リズ達でもエリちゃんの歌声には耐えられなかったか…あたたた…!」

    「うう…耳の奥が、キーンってする…!」

    「ダヴィンチちゃんの発明した万能耳栓をしても、やっとですからね…!」

     勝敗は決まったも同然だが、ジャッジをする余裕はなく、辛そうに耳栓を外す三人。もちろん、他のサーヴァントも同類である。
     けれども。やはり強いのだろう、リズがどうにかこうにかで這い上がった。

    「こ、こんな、殺戮兵器が、あるから…あんた、出したのね…やるじゃな…ぐぅ…!」

    「お前らに正規の方法ぶつけても、勝てないのは分かってるんでな……ここは、搦め手でいかせて、貰った…うう…!」

    「てか、殺戮兵器って何よ!? アタシの歌声は全ファンをも魅了出来てるでしょーが!!」

     スズノヨミの企みに文句をぶつけるエリザベート。周りにはカルデアの仲間は沢山いるが、誰も何も言わない。先ほどの宝具で、気力が削がれたのだろう。
     こうして、ランサー戦はカルデア側の勝利となった。

    19/05/18 22:44 NANA   

    ■作者メッセージ
    ダヴィンチ「さーて、まずはライダー・キャスター・アサシンの関係性。実はこの三騎も前回説明したセイバー達と同じでじゃんけんの仕組みになっている。詳しい事は、このVTRを見れば分かるよ!」



    メデューサ『お疲れさまでした。これで戦闘は終了ですね』

    メディア『はぁ…最近は連戦続き。流石に辛いわ…』

    佐々木小次郎『拙者やメデューサ殿はともかく、お主には堪えるだろう。キャスターもあるが、何より歳もあ』

    メディア『ルールブレイカー!!!』(グッサァ!)


    ダヴィンチ「もうお分かりだろうが、アサシンが相手ならキャスターをぶつける事をオススメしよう」


    メディア『全く、失礼しちゃうわ! 早く帰って、趣味の人形(フィギュア)でも作りましょう』

    メデューサ『ふむ…人形ですか。つかぬ事お聞きしますが、その…人形の制作は、依頼されているのでしょうか?』

    メディア『ええ、しているわよ。と言うか、頼んでくる人がいるもの』

    メデューサ『っ! で、では…パールバルティーの。いえ、BBでもよいのですが、一体作って戴けないでしょうか? 必要なら、料金は払いますが…!』

    メディア『ああ、それ? 別にいいわよ。この前、黒髭が作ってくれって言われて作ったから型は残っているし。報酬は私のスキル強化の素材で『騎英の手綱(ベルレフォーン)!!!』きゃああああああ!!?』


    ダヴィンチ「はい、ここテストに出るからねー。キャスターが敵で出た場合、このようにライダークラスで倒すんだよー」


    メデューサ『あの見ただけでも害悪を巻き散らす男に、さ…二人の人形を渡すなど何を血迷った事を!! こうしてはいられません、あの男の手から二人を守らなければ!!』

    佐々木小次郎『そ、その前に…拙者を、医務室に…!』(プルプルと手を伸ばし)

    メデューサ『そんな暇がありますか!!』

    佐々木小次郎『つ、連れて行ってくれたら…拙者も、手伝う故…拙者なら、相性がいいだろう…は、はやく…!』

    メデューサ『…まあ、手数が増えるのはこちらもありがたい。いいでしょう』

    佐々木小次郎『か、かたじけない…!』


    ダヴィンチ「ライダーには、アサシンを使う。これが、この三クラスの関係性だ。最後はバーサーカーだ」


    ヘラクレス『ウガアアアアアアアアアアア!!!』(暴れている)

    アルトリア『なんです!? どうしていきなりヘラクレスが暴れ出したんですか!?』

    メデューサ『そこの二人(エミヤ&クーフーリン)が喧嘩した際の流れ弾が、ヘラクレスにぶつかったせいです』

    メディア『くだらない理由ね。この二人本当にロクな事しないわ』

    佐々木小次郎『それで、二人は?』

    エミヤ『私はどうにか。あいつは…いい奴だったよ』

    クーフーリン『死んでねーよ!! 生きてるよ!!』

    アルトリア『とにかく、このままではカルデアが特異点関係なく壊滅してしまいます!! みんなで止めますよ!!』

    クーフーリン『おう、任せ…ぎゃあああああ!!』(吹っ飛ばされる)

    アルトリア『ランサーが死んだ!』

    エミヤ『この人でなし!』

    メディア『遊んでないで、さっさと倒すのよ!!』


    ダヴィンチ「バーサーカークラス。こいつは少し特殊で、全クラスに攻撃すると弱点がつくんだが、逆に自分もダメージを喰らう側だと弱点となるんだ。以上、ダヴィンチちゃんのクラス相性講座でしたー。頑張れ、未来のカルデアマスター!」


    藤丸「どう? これでわかったかい?」

    グラッセ「ツッコミどころ満載過ぎたんですがそれは?」

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