第五試合(キャスター)
オジマンディアスによる無差別破壊によるコロシアムの修復。そして玉座の撤去も無事に終了した。
「先輩。コロシアムの修復が終了しました」
「ありがと、マシュ…さーて。5戦目はキャスタークラス、術による勝負と行くよー」
藤丸が放送を告げると、バッと立ち上がるものが。
「よし、魔術と言えば俺の出番だ! 今度こそ良い所見せてやる!」
先ほど見事に負けた屈辱をものともせずやる気を見せるグラッセ。相手は魔術に長けた者達が歴史に名を遺した人物。魔術師であるグラッセにとっては、是非とも戦ってみたい相手だろう。
そんなグラッセに、続けてマシュの放送が入った。
「ここでお知らせです。エミヤさんとブーティカさん、そしてタマモキャットさんが軽食の屋台を出店しています。ハンバーガーやフライドポテト以外にドリンクやデザートも売られているそうです。この試合が始まってから、そろそろいい時間ですからね。少し休憩を挿みますので、お腹を空かせた方は是非ともどうぞ」
「エミヤが作る料理!? 私気になってたんだー、出来れば士郎の方がいいけど」
「そんな事言うなよリズ。エミヤだって一回オムライス作ってたろ。確かに衛宮さんちの今日のごはん知っている身としては、赤毛の奴の方がいいけどさ」
「二人とも! それフォローになってないんだけど!?」
何やら平気で地雷を踏んでは爆発させているくらいのマズイ会話を繰り広げる二人に、慌ててグラッセが静止をかけていると。
『…対戦相手の二人。今すぐ私のキッチンに来ると言い』
「この声は…!」
放送を割り込むようにして声をかける男性の声。とても聞き覚えがある。つい先ほど、アーチャー戦の時に揉み合ったサーヴァントの中にいたような…。
『私の料理がどれだけ美味しいか、その舌で存分に味わって貰う! うおおおおおっ!!!』
『エ、エミヤ? なんか背後に炎が見えるんだけど?』
『ふむ。キャットの勘が囁いている。あれは触れてはいけない何かに触れて暴走しているのだと。ああなったら最後、気が済むまでそっとしておくのが一番だワン』
放送越しからでも分かるエミヤの闘争心に、戸惑うブーティカと野生の勘で何かを悟ったタマモキャット。エミヤの何がここまで突き動かすのか。それは原作…『UBW編』を見るのが一番だろう。
「ま、いっか! ムーン、いこ! エミヤのご飯が食べれるー!」
「料理を嗜む俺としても、エミヤの技術は興味あるからな。どんな料理が出てくるか楽しみだぜー!」
「ちょっとー!? 親友よりエミヤさんを選ぶってどういう事ー!?」
煽りに煽ったあげく、親友との試合を無視して料理を食べに行こうとする二人にグラッセが叫ぶ。二人の精神はきっと悪魔か何かだろう。
「ええい、こうなったらやけくそだ! キャスター枠と言うのは誰だ!」
「我の事を呼んだか、雑種」
ザッ、と前方から足を踏みしめる音がする。
そこにいるのは、杖に石板状の本を持った男――魔導士風の衣装を纏ったギルガメッシュだ。
「ぎゃー!! 黒幕キター!!」
「アーチャーの俺と一緒にするでないわ! 俺はウルクの民を纏め上げる王としてまだ知性があるわ! それと真の黒幕はこの我を手玉に取ったり、裏で暗躍して衝突を図って障害となるものを自滅させたり賛美の言葉と言いながら傷口に塩どころか手刀で限界まで苦痛を与えるぐらい抉るような奴を見てから言え!」
グラッセの悲鳴に、一括するように怒鳴りつけるギルガメッシュ。クラスがアーチャーならまず間違いなくゲートオブバビロンで串刺しにされていた事だろう。
話を戻し、キャスター・ギルガメッシュが現れていると、更に後ろからやってくる人物が。
「ふん。貴様の方が幾分かマシだろう。俺の知る真の黒幕と言うのは『まあ怖い』とか言いながら怯えるくせして、襲ってきたモノ全てを触れた瞬間消滅させて誰も居なくなった所で『ああ、怖かった』と胸を撫で下ろしながら呟くようなどうしようもない醜悪だぞ?」
「ハハハハハ! アンデルセン殿も吾輩の作品のように中々な体験をしているのですなぁ!! ちなみに吾輩、全人類の救済を謳いながら人間の精神の在り方を変えようとする黒幕を知っておりますぞ!! 成功していたら人間と言う種はどうなっていた事でしょうなぁ!!」
「黒幕認定である貴様が言う事か、シェイクスピアっ!!」
「なあ、今更ながらにFate作品ってとんでもない世界観なんだな!? てか、なんで黒幕を語ってるのがキャスター陣なの!?」
アンデルセンとシェイクスピアまで自身の知る黒幕談を語り始めるものだから、蚊帳の外に置かれてしまったグラッセだった。
「えーと、すまない。君一人を置いて盛り上がってしまって。彼らは大体あんな感じだ、君が気を落とす事はない…と、俺もマスターから教えられた」
「あ、はい……で、あなたはどちら様?」
茶髪の髪にフォーマルな恰好、腰には剣を差した青年。見た目は普通そのもので、英霊と言うには風貌が弱く感じる。
そんな彼の後ろから、青い髪の男…キャスターのクーフーリンとメディアがやってくる。
「ああ。こいつはジーク。普通の英霊ではないが、このカルデアじゃ一軍を務めている。ジークやギルガメッシュが来る前は、俺とメディアが一軍務めてたんだがなぁ…」
「こればっかりはスペックの違いだもの。仕方ないわ…」
「ふーん。なら、俺の相手はジーク、君になるのか?」
「いや、俺じゃない。強いているなら、ここにいるキャスターのメンバーは全員君の対戦相手じゃないんだ」
「そうなのか? なら、カルデア内の最強キャスターは誰なんですか?」
そうグラッセが質問した直後。ジークにクーフーリン、メディア。更に黒幕談義をしていたギルガメッシュ、シェイクスピア、アンデルセンまでもが一斉に口を閉ざして明後日の方向に顔を向けた。
「何この反応と空気は!?」
「実は…このカルデアに星5キャスターの人物、いるにはいるんだが…」
顔を逸らしながら話すジーク。表情は見えないが、困惑しているのが何故か分かってしまう。
「もしかして、戦いに向かないとかですか?」
「まあ、遠からずも当たってはいるな」
あのギルガメッシュでさえ、神妙な趣で頷いている。
なんだか嫌な予感がしてきたグラッセ。これ以上対戦相手について聞こうか聞くまいか迷っていた時だ。
「あ、あの…」
「うおぉぉ!?」
背後からか細い声が聞こえ、ビクリと肩を震わせて振り返る。
そこには、アラビアン風の薄手の衣装を纏いこれでもかと豊満な肉体を惜しみもなく露わにする女性が立っていた。知り合いのスケベどもなら我先にと目を輝かせて押し掛ける程の姿は、少年であるグラッセにとっては目に毒である。
「え、えーと…あなたは…!」
思わず顔を隠しながら、悲しげな眼を浮かべる女性に語るグラッセ。
その問いに、彼女はゆっくりと膝をついて…。
日本人ですら真似できない、美しいフォームの土下座を向けた。
「ナ、ナゼ…DO・GE・ZA…?」
「申し訳ありません、許してください…私は、死にたくありません…!」
「い、いや何を急に!?」
土下座しながら口から零れたのは、まさかの命乞い。これにはグラッセも戦う気など起きずに慌ててしまう。
「この勝負…私の負けでも構いません…あなたの望むものは何なりとご用意いたします…なので、どうか…命だけは取らないでください…死ぬのはいやです…!!」
「え、ナニコレ!? なんなんですかこの人!?」
立たせようとしても断固として体制を崩さず、命乞いを止めようとしない。声色は完全に恐怖に染まっている。
これまでの英霊とは全く違うタイプに、すぐさまスズノヨミへと説明を求めると。
「何と言われても…見たままの人物だが?」
「あんたどんなキャラを召喚してんだぁ!? と、とにかく顔を上げてください!!」
話からしてこの英霊がカルデア内最強のキャスターなのだろうが、薄着の女性を目の前で土下座させているのだ。これでは自分がとんでもない悪役になってしまう。それが分かり、急いでグラッセは立ち上がらせようと腕を引く。
「はー、やっと戻れたな。エミヤがまさかあそこまで食べさせるとは…」
「もー、お腹パンパンだよ! グラッセー、勝負はどうな…」
腕を引いて立ち上がらせた所で、運悪くリズとムーンが戻ってきた。
彼らは笑顔から一変して、表情を固まらせている。当然だろう…二人から見て、自分は無理やり怯える女性の腕を掴んでいるような体制なのだから。
「ああ…顔を上げた途端、私も他のサーヴァントのように殴り殺されてしまうのですね…生前、結婚してはその日の内に花嫁を殺すのを日々繰り返す恐ろしい王のように…」
「俺はそんな非道な人物じゃありません!!」
「グラッセ…これは、どう言う事?」
「ご、誤解だリズー!! だからそのキーブレードを仕舞って話を…ぎゃああああああああああ!!!」
グラッセの弁解も虚しく、リズの雷撃に巻き込まれる事になってしまった。
こうしてコロシアム内で別の意味で戦いと言う名の一方的な制裁が繰り広げられる中、当の彼女は息を切らして隅に逃げ込んでいた。
「ああ…やはりこの方たちは恐ろしい…この方達によって死ぬのは嫌です…棄権です、棄権します…!」
頭を押さえながらガタガタと震える女性の姿に、藤丸とスズノヨミは同時に溜息を吐いた。
「不夜城のキャスター、やっぱり棄権を申し込んだか…」
「結果的に負けたというか死にそうなのはあっちだけどな」
女性の名は『不夜城のキャスター』。カルデアでは既に真名は明らかになっているのだが、諸々の事情で今回は伏せる形としてリズ達には教えなかった。
ともかく、この対決は不夜城のキャスターが棄権した事によりリズ達の勝利となった。
グラッセの尊厳と命を引き換えに…。
「先輩。コロシアムの修復が終了しました」
「ありがと、マシュ…さーて。5戦目はキャスタークラス、術による勝負と行くよー」
藤丸が放送を告げると、バッと立ち上がるものが。
「よし、魔術と言えば俺の出番だ! 今度こそ良い所見せてやる!」
先ほど見事に負けた屈辱をものともせずやる気を見せるグラッセ。相手は魔術に長けた者達が歴史に名を遺した人物。魔術師であるグラッセにとっては、是非とも戦ってみたい相手だろう。
そんなグラッセに、続けてマシュの放送が入った。
「ここでお知らせです。エミヤさんとブーティカさん、そしてタマモキャットさんが軽食の屋台を出店しています。ハンバーガーやフライドポテト以外にドリンクやデザートも売られているそうです。この試合が始まってから、そろそろいい時間ですからね。少し休憩を挿みますので、お腹を空かせた方は是非ともどうぞ」
「エミヤが作る料理!? 私気になってたんだー、出来れば士郎の方がいいけど」
「そんな事言うなよリズ。エミヤだって一回オムライス作ってたろ。確かに衛宮さんちの今日のごはん知っている身としては、赤毛の奴の方がいいけどさ」
「二人とも! それフォローになってないんだけど!?」
何やら平気で地雷を踏んでは爆発させているくらいのマズイ会話を繰り広げる二人に、慌ててグラッセが静止をかけていると。
『…対戦相手の二人。今すぐ私のキッチンに来ると言い』
「この声は…!」
放送を割り込むようにして声をかける男性の声。とても聞き覚えがある。つい先ほど、アーチャー戦の時に揉み合ったサーヴァントの中にいたような…。
『私の料理がどれだけ美味しいか、その舌で存分に味わって貰う! うおおおおおっ!!!』
『エ、エミヤ? なんか背後に炎が見えるんだけど?』
『ふむ。キャットの勘が囁いている。あれは触れてはいけない何かに触れて暴走しているのだと。ああなったら最後、気が済むまでそっとしておくのが一番だワン』
放送越しからでも分かるエミヤの闘争心に、戸惑うブーティカと野生の勘で何かを悟ったタマモキャット。エミヤの何がここまで突き動かすのか。それは原作…『UBW編』を見るのが一番だろう。
「ま、いっか! ムーン、いこ! エミヤのご飯が食べれるー!」
「料理を嗜む俺としても、エミヤの技術は興味あるからな。どんな料理が出てくるか楽しみだぜー!」
「ちょっとー!? 親友よりエミヤさんを選ぶってどういう事ー!?」
煽りに煽ったあげく、親友との試合を無視して料理を食べに行こうとする二人にグラッセが叫ぶ。二人の精神はきっと悪魔か何かだろう。
「ええい、こうなったらやけくそだ! キャスター枠と言うのは誰だ!」
「我の事を呼んだか、雑種」
ザッ、と前方から足を踏みしめる音がする。
そこにいるのは、杖に石板状の本を持った男――魔導士風の衣装を纏ったギルガメッシュだ。
「ぎゃー!! 黒幕キター!!」
「アーチャーの俺と一緒にするでないわ! 俺はウルクの民を纏め上げる王としてまだ知性があるわ! それと真の黒幕はこの我を手玉に取ったり、裏で暗躍して衝突を図って障害となるものを自滅させたり賛美の言葉と言いながら傷口に塩どころか手刀で限界まで苦痛を与えるぐらい抉るような奴を見てから言え!」
グラッセの悲鳴に、一括するように怒鳴りつけるギルガメッシュ。クラスがアーチャーならまず間違いなくゲートオブバビロンで串刺しにされていた事だろう。
話を戻し、キャスター・ギルガメッシュが現れていると、更に後ろからやってくる人物が。
「ふん。貴様の方が幾分かマシだろう。俺の知る真の黒幕と言うのは『まあ怖い』とか言いながら怯えるくせして、襲ってきたモノ全てを触れた瞬間消滅させて誰も居なくなった所で『ああ、怖かった』と胸を撫で下ろしながら呟くようなどうしようもない醜悪だぞ?」
「ハハハハハ! アンデルセン殿も吾輩の作品のように中々な体験をしているのですなぁ!! ちなみに吾輩、全人類の救済を謳いながら人間の精神の在り方を変えようとする黒幕を知っておりますぞ!! 成功していたら人間と言う種はどうなっていた事でしょうなぁ!!」
「黒幕認定である貴様が言う事か、シェイクスピアっ!!」
「なあ、今更ながらにFate作品ってとんでもない世界観なんだな!? てか、なんで黒幕を語ってるのがキャスター陣なの!?」
アンデルセンとシェイクスピアまで自身の知る黒幕談を語り始めるものだから、蚊帳の外に置かれてしまったグラッセだった。
「えーと、すまない。君一人を置いて盛り上がってしまって。彼らは大体あんな感じだ、君が気を落とす事はない…と、俺もマスターから教えられた」
「あ、はい……で、あなたはどちら様?」
茶髪の髪にフォーマルな恰好、腰には剣を差した青年。見た目は普通そのもので、英霊と言うには風貌が弱く感じる。
そんな彼の後ろから、青い髪の男…キャスターのクーフーリンとメディアがやってくる。
「ああ。こいつはジーク。普通の英霊ではないが、このカルデアじゃ一軍を務めている。ジークやギルガメッシュが来る前は、俺とメディアが一軍務めてたんだがなぁ…」
「こればっかりはスペックの違いだもの。仕方ないわ…」
「ふーん。なら、俺の相手はジーク、君になるのか?」
「いや、俺じゃない。強いているなら、ここにいるキャスターのメンバーは全員君の対戦相手じゃないんだ」
「そうなのか? なら、カルデア内の最強キャスターは誰なんですか?」
そうグラッセが質問した直後。ジークにクーフーリン、メディア。更に黒幕談義をしていたギルガメッシュ、シェイクスピア、アンデルセンまでもが一斉に口を閉ざして明後日の方向に顔を向けた。
「何この反応と空気は!?」
「実は…このカルデアに星5キャスターの人物、いるにはいるんだが…」
顔を逸らしながら話すジーク。表情は見えないが、困惑しているのが何故か分かってしまう。
「もしかして、戦いに向かないとかですか?」
「まあ、遠からずも当たってはいるな」
あのギルガメッシュでさえ、神妙な趣で頷いている。
なんだか嫌な予感がしてきたグラッセ。これ以上対戦相手について聞こうか聞くまいか迷っていた時だ。
「あ、あの…」
「うおぉぉ!?」
背後からか細い声が聞こえ、ビクリと肩を震わせて振り返る。
そこには、アラビアン風の薄手の衣装を纏いこれでもかと豊満な肉体を惜しみもなく露わにする女性が立っていた。知り合いのスケベどもなら我先にと目を輝かせて押し掛ける程の姿は、少年であるグラッセにとっては目に毒である。
「え、えーと…あなたは…!」
思わず顔を隠しながら、悲しげな眼を浮かべる女性に語るグラッセ。
その問いに、彼女はゆっくりと膝をついて…。
日本人ですら真似できない、美しいフォームの土下座を向けた。
「ナ、ナゼ…DO・GE・ZA…?」
「申し訳ありません、許してください…私は、死にたくありません…!」
「い、いや何を急に!?」
土下座しながら口から零れたのは、まさかの命乞い。これにはグラッセも戦う気など起きずに慌ててしまう。
「この勝負…私の負けでも構いません…あなたの望むものは何なりとご用意いたします…なので、どうか…命だけは取らないでください…死ぬのはいやです…!!」
「え、ナニコレ!? なんなんですかこの人!?」
立たせようとしても断固として体制を崩さず、命乞いを止めようとしない。声色は完全に恐怖に染まっている。
これまでの英霊とは全く違うタイプに、すぐさまスズノヨミへと説明を求めると。
「何と言われても…見たままの人物だが?」
「あんたどんなキャラを召喚してんだぁ!? と、とにかく顔を上げてください!!」
話からしてこの英霊がカルデア内最強のキャスターなのだろうが、薄着の女性を目の前で土下座させているのだ。これでは自分がとんでもない悪役になってしまう。それが分かり、急いでグラッセは立ち上がらせようと腕を引く。
「はー、やっと戻れたな。エミヤがまさかあそこまで食べさせるとは…」
「もー、お腹パンパンだよ! グラッセー、勝負はどうな…」
腕を引いて立ち上がらせた所で、運悪くリズとムーンが戻ってきた。
彼らは笑顔から一変して、表情を固まらせている。当然だろう…二人から見て、自分は無理やり怯える女性の腕を掴んでいるような体制なのだから。
「ああ…顔を上げた途端、私も他のサーヴァントのように殴り殺されてしまうのですね…生前、結婚してはその日の内に花嫁を殺すのを日々繰り返す恐ろしい王のように…」
「俺はそんな非道な人物じゃありません!!」
「グラッセ…これは、どう言う事?」
「ご、誤解だリズー!! だからそのキーブレードを仕舞って話を…ぎゃああああああああああ!!!」
グラッセの弁解も虚しく、リズの雷撃に巻き込まれる事になってしまった。
こうしてコロシアム内で別の意味で戦いと言う名の一方的な制裁が繰り広げられる中、当の彼女は息を切らして隅に逃げ込んでいた。
「ああ…やはりこの方たちは恐ろしい…この方達によって死ぬのは嫌です…棄権です、棄権します…!」
頭を押さえながらガタガタと震える女性の姿に、藤丸とスズノヨミは同時に溜息を吐いた。
「不夜城のキャスター、やっぱり棄権を申し込んだか…」
「結果的に負けたというか死にそうなのはあっちだけどな」
女性の名は『不夜城のキャスター』。カルデアでは既に真名は明らかになっているのだが、諸々の事情で今回は伏せる形としてリズ達には教えなかった。
ともかく、この対決は不夜城のキャスターが棄権した事によりリズ達の勝利となった。
グラッセの尊厳と命を引き換えに…。
■作者メッセージ
おまけ・その1(ぐだ子の人理修復の旅)
ぐだ子「キャメロットだいぶ進んだー!!」
先輩マスター「そうか、もう何も言わねーよ。…で、キャメロット編はどうよ? トリスタンとか大変だったろ? あいつのギフトは初見は悲鳴上げるからな」
ぐだ子「ああ、普通に戦えまたよ。クーフーリン入れようとしたけど、何か嫌な予感して。代わりにベティ入れたおかげで」
先輩マスター「野生の勘マジで何なの!? どんだけ危機回避を発揮してんだよ!!」
ぐだ子「あと、ダヴィンチちゃんが当たりましたー」
先輩マスター「期間限定のピックアップ当てやがったー!?」
先輩マスター「さて。7章突入した訳だが。感想はある?」
ぐだ子「ギル様の好感度が上がりました。あいつただの暴漢じゃないんだなって。あと、マシュとアナは癒し。かわいい」
先輩マスター「ちなみに、マーリンは?」
ぐだ子「クソ野郎」
先輩マスター「ぶっはwwwww」
おまけ・その2(二部四章配信後)
先輩マスター「しかし、配信された4章の新サーヴァント…なんで石像? なんでこれムーンキャンサー? 星5な訳? 公式とうとうネタに力尽きたのか…引く気は一切ないなぁ…」
(それから数時間後)
先輩マスター「お前かぁぁぁ!! そりゃ出るよな、カルナ出るんだからお前出るわな! ムーンキャンサーで当然だよなぁ!! まあ自分水着BBいるから引く気は今のとこないけどな!!(ピンポーン)…って、ライン?」
大先輩ぐだ子(代役、友人)『どっかでみたことある引きこもりが疑似鯖で星5にナリマシタ』(写真)
先輩マスター「あいつ、息するようにまた新サーヴァント当てやがったぁぁぁ!!? しかもこの数時間で強化出来てるし!!」
先輩マスター「さて、今週からフレンドポイント2倍か…この機会にアナスタシアのストーリー攻略と平行してフレポも稼いでおかないとな。ゲストを選びたい所だが、クラス混戦か…アルターエゴも槍や弓が混じっているなら厳しいな。ここはフレのオルタニキを借りて……ん?」
ぐだ子・バーサーカー
アルジュナ[オルタ]
先輩マスター「………当てやがったぁぁぁ!!? ぐだ子短期間で星5の3体目当ててるぅぅぅ!!? しかもオルジュナとか4章のラスボス当ててるんですけどぉ!!! FGOでもガチャ運健在かよぉぉ!!?」
マスター1「いやー、ガチャ中々いいの出ない」
マスター2「すり抜けなら来たんですがねー」
先輩マスター「あ、自分一回の10連で新しい弓鯖と剣鯖当てました」
マスター3「ほう、幸先がいいですね」
先輩マスター「いやでも、まだアナスタシアなんで育てられませんよ。新しい素材も4章でないとゲット出来ませんし、そもそも友人に感化されて試しでガチャ引いたようなものですし。皆さんは欲しいキャラいます?」
全員「「「カルナが欲しい」」」
先輩マスター「えええー!? カルナの株急上昇してません!?」
マスター1「CCC村出身としては、もうね…もうね…!」
マスター2「カルナ、聖杯上げよう…!」
マスター3「カルナのピックアップはよ…はよ…!」
マスター4「カルナ…どこ…どこ…」
先輩マスター(もはやカルナの無法地帯!? 4章で何があったんだー!?)
*配信から一週間後、後半ピックアップで無事にカルナも出ましたとさ(当てられるとは言ってない)
ぐだ子「キャメロットだいぶ進んだー!!」
先輩マスター「そうか、もう何も言わねーよ。…で、キャメロット編はどうよ? トリスタンとか大変だったろ? あいつのギフトは初見は悲鳴上げるからな」
ぐだ子「ああ、普通に戦えまたよ。クーフーリン入れようとしたけど、何か嫌な予感して。代わりにベティ入れたおかげで」
先輩マスター「野生の勘マジで何なの!? どんだけ危機回避を発揮してんだよ!!」
ぐだ子「あと、ダヴィンチちゃんが当たりましたー」
先輩マスター「期間限定のピックアップ当てやがったー!?」
先輩マスター「さて。7章突入した訳だが。感想はある?」
ぐだ子「ギル様の好感度が上がりました。あいつただの暴漢じゃないんだなって。あと、マシュとアナは癒し。かわいい」
先輩マスター「ちなみに、マーリンは?」
ぐだ子「クソ野郎」
先輩マスター「ぶっはwwwww」
おまけ・その2(二部四章配信後)
先輩マスター「しかし、配信された4章の新サーヴァント…なんで石像? なんでこれムーンキャンサー? 星5な訳? 公式とうとうネタに力尽きたのか…引く気は一切ないなぁ…」
(それから数時間後)
先輩マスター「お前かぁぁぁ!! そりゃ出るよな、カルナ出るんだからお前出るわな! ムーンキャンサーで当然だよなぁ!! まあ自分水着BBいるから引く気は今のとこないけどな!!(ピンポーン)…って、ライン?」
大先輩ぐだ子(代役、友人)『どっかでみたことある引きこもりが疑似鯖で星5にナリマシタ』(写真)
先輩マスター「あいつ、息するようにまた新サーヴァント当てやがったぁぁぁ!!? しかもこの数時間で強化出来てるし!!」
先輩マスター「さて、今週からフレンドポイント2倍か…この機会にアナスタシアのストーリー攻略と平行してフレポも稼いでおかないとな。ゲストを選びたい所だが、クラス混戦か…アルターエゴも槍や弓が混じっているなら厳しいな。ここはフレのオルタニキを借りて……ん?」
ぐだ子・バーサーカー
アルジュナ[オルタ]
先輩マスター「………当てやがったぁぁぁ!!? ぐだ子短期間で星5の3体目当ててるぅぅぅ!!? しかもオルジュナとか4章のラスボス当ててるんですけどぉ!!! FGOでもガチャ運健在かよぉぉ!!?」
マスター1「いやー、ガチャ中々いいの出ない」
マスター2「すり抜けなら来たんですがねー」
先輩マスター「あ、自分一回の10連で新しい弓鯖と剣鯖当てました」
マスター3「ほう、幸先がいいですね」
先輩マスター「いやでも、まだアナスタシアなんで育てられませんよ。新しい素材も4章でないとゲット出来ませんし、そもそも友人に感化されて試しでガチャ引いたようなものですし。皆さんは欲しいキャラいます?」
全員「「「カルナが欲しい」」」
先輩マスター「えええー!? カルナの株急上昇してません!?」
マスター1「CCC村出身としては、もうね…もうね…!」
マスター2「カルナ、聖杯上げよう…!」
マスター3「カルナのピックアップはよ…はよ…!」
マスター4「カルナ…どこ…どこ…」
先輩マスター(もはやカルナの無法地帯!? 4章で何があったんだー!?)
*配信から一週間後、後半ピックアップで無事にカルナも出ましたとさ(当てられるとは言ってない)