復古ギル祭・超高難易度戦5(オベロンネタバレ含みます)
【道化師を捕まえろ】
「第3回戦はメフィストと大勢の取り巻きの戦闘か。6ターン目で全員即死、防いでもHP1万ダウンさせられる。そしてメフィストはすぐに場から逃げる――だけでなく、取り巻きにタゲ集中させる事で自分への被弾を肩代わりさせる……オジマン様使えねーじゃねーかふざけんじゃねえぞ!!」
手に持っているリストを思いっきり床に投げつけるマスター。単体宝具で最強を誇るオジマンディアスも、当たらなければ意味がない。この戦いは全体宝具で攻めなければ本命のメフィストにロクなダメージが入らないだろう。
「スキル封印で場に残せるし、オダチェンをすれば場に現れる。他にも取り巻きがいるけど、そこは火力でどうにかするしかない――メンバーはこれでいこう」
悪魔との戦いが始まった。これまでもギミックを使った戦い方で頭を悩ませたが、こちらは手順を行わないと本命に攻撃が届かない仕様だ。
前衛のぐだ子の最強オルジュナ、守りのオデュッセウス、サポートのマルタ。3人とも全体宝具もあって、時間はかかるがどうにか逃げるメフィストを追い込もうと四苦八苦している。
「だーーーー!! あの悪魔めんどくせぇ!!! オジマンの攻撃さえ当たれば勝つ勝負だってのに!! 終わったら顔中に塩塗りたくってやるぅ!!」
「とか言いつつ、あなたの後輩のオルジュナでワタクシのブレイク既に削られているんですが? 最初の即死前に削るとは、流石は2回目の挑戦でございますねぇ」
「OK、メフィスト。今から良い具合に溜まったオルジュナの宝具をもう一発打ち込んでやるよ。決戦礼装の強化込みでなぁ!!」
人の神経をこれでもかと逆撫でした発言に、青筋を立てながらオルジュナに全力を籠める。
「マハープララヤ!!」
オルジュナによる全力の攻撃がメフィストと取り巻きに襲い掛かる。
取り巻きは全滅したのだが、ブレイクによってHPが上がっているメフィストを倒すまでには至らなかった。
「……くそ、倒しきれなかった…オルジュナ、耐えてくれればいいけど…」
丁度時間が来て即死の効果が発動。全員がイベント礼装をつけているので、ガッツが発動して耐える事が出来る。ついでにマルタの回復や、オデュッセウスを犠牲に生き延びる事にオルジュナを守る事には成功する。その間にも、メフィストは逃げ続ける。
「耐えたけど、NP溜まってない……! あー! まじでこいつ腹立つ!! 潰すぅぅ!!」
「落ち着いて下さい、マスター!! 気持ちはものすっごく分かるけど!!」
「ガルゥ(姐さん)!?」
怒りに賛同するマルタに、思わずタラクスが反応してしまう。
次に来た沖田オルタ。アルターエゴと言う事で、アサシンが入っていても相性の良さで倒してくれる。沖田オルタも倒れてキャストリアに交代し、NP回収や厄介な取り巻きを倒しているとようやく本命が現れる。
「よーし、やっとオルジュナの宝具溜まった頃合いで出て来やがった! オルジュナ3枚合わせてやっちまえーー!」
バスター3連発を喰らわせるために、オルジュナの宝具とEXアタックを放つマスター。
だが、ここで誤算が。取り巻きの1人が倒しきれず、メフィストへの攻撃が全て取り巻きに集中してしまったのだ。
「あああああ!! あとちょっとなのに残ったぁぁぁ!?」
「イヒヒヒヒ!! 私のチクタクボム炸裂ですよーー!!」
更に運悪く、メフィストの宝具が発動して全員に襲い掛かる。キャストリアの守りのリソースは全てオルジュナに回したため、回避する術もなく陣形が崩壊してしまう。
「うわあああああ!! マルタさん以外全滅したぁぁぁ!!」
マルタだけはどうにか助かったが、オルジュナもキャストリアも退場してしまう。最後に場に現れたメンバーはマシュ。防御は出来ても、攻撃ではあまりにも火力不足だ。
「そちらはもうマシュ殿だけ。おっかない聖女様ももう風前の灯火。そしてこちらは悪に魂を売った大量の契約者達がまだまだございます。悪はまた勝ちましたな、それではメフィスト劇場ここで終幕! またの挑戦お待ちしてま――!」
「マシュ、私に無敵スキル!」
まるでメフィストの謳い文句を遮る様に、マルタはマシュに指示を出した。
「え!? でもどうして――」
「「――あ」」
狼狽えるマシュとは別に、マスターとメフィストは気づく。
マルタのNPがいい具合に溜まっている。マルタが欲しいのはマシュの無敵ではなく、リソース(NP付与)なのだと。
そしてメフィストのHPはもう僅か。ここまで言えば、お分かりだろう。
「今までよくもやってくれたわね、悪魔風情がぁ……!!」
「マ、マルタさん……」
マシュのスキルを貰い、何時でも宝具――いや、タラクスが撃てるようになったマルタ。握っている杖はあまりの握力にミシミシと音が鳴っている。心なしか、タラクスが泣いているように見えるのは気のせいだろう。きっと。
「うーん、そちらの竜の嘆きが聞こえてきます。『今すぐ逃げて、謝って』と。でもワタクシはこうも思うのです。『もう手遅れだ』と」
「せーの、タラクスゥゥゥ!!!」
タラクスを思いっきり打ち込み、渾身の一撃を放つ。オルジュナや沖田オルタによってバスター耐性を下げていた事もあって、無事にメフィストは爆散して消滅したのだった。
「逆転勝利ですね……マスター」
「聖女は怒らせちゃいけない。マスター、学んだ」
【深紅の勇者伝説HDリマスター】
「この戦闘ではサポートはブレイブ・エリザベートのみ。そして彼女を絶対に倒されないようにして最後のボスを倒すのが目的。つまり、残りのメンバーは勇者エリちゃんをサポートするように編成しろって事か」
次の攻略情報を見て、マスターはリストと睨めっこを始める。この戦いでは、基本的にエリちゃんが敵を倒す事で様々なバフを貰える仕様となっている。エリちゃんが倒されたら即ゲームオーバーと言う、縛りゲームの一環だ。
「マーリンとかはいないけど、防御系やその他サポートなら……」
「ちょっと子イヌ!! こう言うのはイケメンな仲間がいるものでしょ!! 何で前衛が女の子なのよー!? 子イヌだってイケメン好きでしょー!!」
いよいよ戦闘開始と言う時に、ブレイブ・エリザベートが癇癪を起す。
彼女の横にいるメンバーに不満があるようだ。前衛で選んだのはジャンヌにキャストリアと言う、防御と回復においてかなり良きメンバーだ。
「仕方ないだろ。回復役のマーリンはいないんだし、サポートは女子に偏って当然だよ。そりゃあこっちだって色々入れたいけどさぁ……後衛で騎士のパーシヴァル、僧侶のアスクレピオス、黒魔導士のオベロンは入れてるんだから」
「2人は良いとして、最後はどう見ても魔王を倒した後に高笑いして仲間を裏切って真のラスボスの座に就くって役じゃないの!? 勇者のパーティメンバーとしては危険人物じゃないっ!!」
「ただでさえこっちは高難易度に周回と言う過酷なハードスケジュールこなしているんだ、これ以上耳障りな言葉吐かないでくれないかなぁ?」
エリちゃんの言葉に、黒魔術師こと黒オベロンは青筋をピキピキと立てて宝具の奈落の虫をスタンバイさせるのだった。
「エリちゃんは、数々の冒険を乗り越えた」
「早く早くー! 回復頂戴ー!」
「時に考え」
「今度は無敵ー!」
「時に諦め」
「あー! メタルが逃げるー!」
「そして、誰も欠ける事無く、とうとうラスボスの竜の城へと辿り着いた」
「雑っ!!」
「長すぎるんだよ!! どんだけ戦えば気が済むんだよこれ!!」
あまりにも長い道のり(ウェーブ数)だった為、マスターのナレーションで省略。エリちゃんとの漫才になったが、何がともあれ殆どの敵をエリちゃんで倒して強化し、勇者一行は誰一人欠けることなくボスである巨大ドラゴンへと挑むのだった。
「とにかく、エリちゃんをみんなでサポート! キャストリアとアスクレピオスはキャスターだからすぐやられるだろうけど、やれることはやってくれ!」
ボスのクラスがライダーであり、全体攻撃。とにかく皆でエリちゃんを守る事に専念する。
仲間が次々と脱落する中、ドラゴンをブレイク。そこでエリちゃんに襲い掛かる魅了があるのだが。
「よし、エリちゃんへの魅了もアスクレピオスの宝具効果で耐えきった! こっからだーーー!!」
回復&魅了対策に入れていたアスクレピオスのおかげで、3ターン行動不能を防ぎ切った。パーシヴァルも無敵や回復を渡していくが――耐え切れずに力尽きてしまう。
「とかやってるうちに、オベロンと2人きりに……そしてオベロンも限界か。夢の終わり使えなかった…」
最後の仲間であり最終兵器オベロンも退場し、場に残るのはエリちゃんのみとなる。
「そうね…。ジャンヌ…キャストリア…アスクレピオス…パーシヴァル…オベロン。死んでしまった仲間達の為にも、アタシは必ず魔王を打ち倒して見せるわっ!!」
「死んでねーよ!! あーもう! じゃじゃ馬娘はみんなこうなのかよ!!」
「オベロン?」
退場席にいたオベロンの叫びに、キャストリアがジト目で反応する。
その間にも、エリちゃんは1人ドラゴンと戦い続ける。
「あ、あと少し…相手が大技使ったのはガッツで耐えたけど、礼装の補助も限界…! これで倒せなかったらまた最初から…せめてセーブとかさせてよ…セーブなしプレイって縛りゲーやった事ないんだよ」
「いいえ、ここで終わらせるわ。やあああああ!!」
宝具を発動し、ドラゴンが大爆発を起こす。
辛うじて生き残ったドラゴン――だが、エリちゃんの攻撃が続き、最後の剣の一撃により、その巨体を地面に屈服させたのだった。
「か…勝ったぁぁーーーーーー!!! やったなエリちゃーーーん!!」
「ええ、これもそれも子イヌと仲間達のおかげよ!! さあ、みんな戻りましょう!! 盛大なパレードを開くわよー!!」
「いいですね! まだ戦いは終わってませんが、祝賀会と行きましょう」
「料理でしたらお任せください。沢山盛らせて頂きます!」
長き戦いに勝利した事でマスターとエリちゃんみたいにテンションが上がっているのか、ジャンヌとパーシヴァルは乗り気になる。
「下らん。この祭典は様々な怪我を負ってくる輩が大勢いるんだ、僕にそんな暇があると思うか?」
「俺もそんなのゴメンだね。宴会とか勝手にやってろ」
アスクレピオスとオベロンが嫌々そうに去るが、その肩をガッチリと掴まれた。
「いーいーかーらー! 勇者のアタシの言葉に従いなさいよ僧侶!!」
「オベロン、一緒に行きますよ? 聖剣作成スキルを付与して殴られたいですか?」
アスクレピオスをエリちゃんが、オベロンはキャストリアが引っ張って無理やりマスターと共に食堂へと向かうのだった。
【翠の彗星】
「アキレウスの一騎打ちが鍵となるのか。神性なら、丁度オルタニキとヘラクレスがいる。2人に頑張って貰う戦法かな。ぐだ子のオルジュナ使えればいいけど、卑弥呼様とキャストリア、孔明で頑張って貰うのはちょっと厳しいし…マーリンサポに入れるか」
そうして――戦うこと数回
「倒せねぇ…と言うか、こっちがマーリン倒される……バスター性能他に上げれて倒されにくいの……あ、いたわ。フレの光コヤンが」
戦うこと、更に数回――
「アキレウスゥゥゥ!! 何が一騎打ちだよ!! 一騎打ちする前に相手を殺しにかかってんじゃねーよ!! てめー、先生とエルドラドのバーサーカーぶつけんぞ後輩ぐだ子に告げ口するぞぉぉぉ!!!」
「マスターがご乱心です!?」
「落ち着いてくださいマスター!? ケイローン先生呼んできてください!!」
暴れるマスターを、マシュと沖田が抑えにかかる。
「いや待て、そっちのカルデアに先生いるのか!?」
「いますよ、何なら2枚抜きして来ましたよ!! Apo記念ガチャで!!」
「そっちのマスター何なの!? 恐ろしいもの引き当てる縁でも持ってんのか!?」
こうして、第五回戦でギル祭の挑戦は終了したのだった。
「第3回戦はメフィストと大勢の取り巻きの戦闘か。6ターン目で全員即死、防いでもHP1万ダウンさせられる。そしてメフィストはすぐに場から逃げる――だけでなく、取り巻きにタゲ集中させる事で自分への被弾を肩代わりさせる……オジマン様使えねーじゃねーかふざけんじゃねえぞ!!」
手に持っているリストを思いっきり床に投げつけるマスター。単体宝具で最強を誇るオジマンディアスも、当たらなければ意味がない。この戦いは全体宝具で攻めなければ本命のメフィストにロクなダメージが入らないだろう。
「スキル封印で場に残せるし、オダチェンをすれば場に現れる。他にも取り巻きがいるけど、そこは火力でどうにかするしかない――メンバーはこれでいこう」
悪魔との戦いが始まった。これまでもギミックを使った戦い方で頭を悩ませたが、こちらは手順を行わないと本命に攻撃が届かない仕様だ。
前衛のぐだ子の最強オルジュナ、守りのオデュッセウス、サポートのマルタ。3人とも全体宝具もあって、時間はかかるがどうにか逃げるメフィストを追い込もうと四苦八苦している。
「だーーーー!! あの悪魔めんどくせぇ!!! オジマンの攻撃さえ当たれば勝つ勝負だってのに!! 終わったら顔中に塩塗りたくってやるぅ!!」
「とか言いつつ、あなたの後輩のオルジュナでワタクシのブレイク既に削られているんですが? 最初の即死前に削るとは、流石は2回目の挑戦でございますねぇ」
「OK、メフィスト。今から良い具合に溜まったオルジュナの宝具をもう一発打ち込んでやるよ。決戦礼装の強化込みでなぁ!!」
人の神経をこれでもかと逆撫でした発言に、青筋を立てながらオルジュナに全力を籠める。
「マハープララヤ!!」
オルジュナによる全力の攻撃がメフィストと取り巻きに襲い掛かる。
取り巻きは全滅したのだが、ブレイクによってHPが上がっているメフィストを倒すまでには至らなかった。
「……くそ、倒しきれなかった…オルジュナ、耐えてくれればいいけど…」
丁度時間が来て即死の効果が発動。全員がイベント礼装をつけているので、ガッツが発動して耐える事が出来る。ついでにマルタの回復や、オデュッセウスを犠牲に生き延びる事にオルジュナを守る事には成功する。その間にも、メフィストは逃げ続ける。
「耐えたけど、NP溜まってない……! あー! まじでこいつ腹立つ!! 潰すぅぅ!!」
「落ち着いて下さい、マスター!! 気持ちはものすっごく分かるけど!!」
「ガルゥ(姐さん)!?」
怒りに賛同するマルタに、思わずタラクスが反応してしまう。
次に来た沖田オルタ。アルターエゴと言う事で、アサシンが入っていても相性の良さで倒してくれる。沖田オルタも倒れてキャストリアに交代し、NP回収や厄介な取り巻きを倒しているとようやく本命が現れる。
「よーし、やっとオルジュナの宝具溜まった頃合いで出て来やがった! オルジュナ3枚合わせてやっちまえーー!」
バスター3連発を喰らわせるために、オルジュナの宝具とEXアタックを放つマスター。
だが、ここで誤算が。取り巻きの1人が倒しきれず、メフィストへの攻撃が全て取り巻きに集中してしまったのだ。
「あああああ!! あとちょっとなのに残ったぁぁぁ!?」
「イヒヒヒヒ!! 私のチクタクボム炸裂ですよーー!!」
更に運悪く、メフィストの宝具が発動して全員に襲い掛かる。キャストリアの守りのリソースは全てオルジュナに回したため、回避する術もなく陣形が崩壊してしまう。
「うわあああああ!! マルタさん以外全滅したぁぁぁ!!」
マルタだけはどうにか助かったが、オルジュナもキャストリアも退場してしまう。最後に場に現れたメンバーはマシュ。防御は出来ても、攻撃ではあまりにも火力不足だ。
「そちらはもうマシュ殿だけ。おっかない聖女様ももう風前の灯火。そしてこちらは悪に魂を売った大量の契約者達がまだまだございます。悪はまた勝ちましたな、それではメフィスト劇場ここで終幕! またの挑戦お待ちしてま――!」
「マシュ、私に無敵スキル!」
まるでメフィストの謳い文句を遮る様に、マルタはマシュに指示を出した。
「え!? でもどうして――」
「「――あ」」
狼狽えるマシュとは別に、マスターとメフィストは気づく。
マルタのNPがいい具合に溜まっている。マルタが欲しいのはマシュの無敵ではなく、リソース(NP付与)なのだと。
そしてメフィストのHPはもう僅か。ここまで言えば、お分かりだろう。
「今までよくもやってくれたわね、悪魔風情がぁ……!!」
「マ、マルタさん……」
マシュのスキルを貰い、何時でも宝具――いや、タラクスが撃てるようになったマルタ。握っている杖はあまりの握力にミシミシと音が鳴っている。心なしか、タラクスが泣いているように見えるのは気のせいだろう。きっと。
「うーん、そちらの竜の嘆きが聞こえてきます。『今すぐ逃げて、謝って』と。でもワタクシはこうも思うのです。『もう手遅れだ』と」
「せーの、タラクスゥゥゥ!!!」
タラクスを思いっきり打ち込み、渾身の一撃を放つ。オルジュナや沖田オルタによってバスター耐性を下げていた事もあって、無事にメフィストは爆散して消滅したのだった。
「逆転勝利ですね……マスター」
「聖女は怒らせちゃいけない。マスター、学んだ」
【深紅の勇者伝説HDリマスター】
「この戦闘ではサポートはブレイブ・エリザベートのみ。そして彼女を絶対に倒されないようにして最後のボスを倒すのが目的。つまり、残りのメンバーは勇者エリちゃんをサポートするように編成しろって事か」
次の攻略情報を見て、マスターはリストと睨めっこを始める。この戦いでは、基本的にエリちゃんが敵を倒す事で様々なバフを貰える仕様となっている。エリちゃんが倒されたら即ゲームオーバーと言う、縛りゲームの一環だ。
「マーリンとかはいないけど、防御系やその他サポートなら……」
「ちょっと子イヌ!! こう言うのはイケメンな仲間がいるものでしょ!! 何で前衛が女の子なのよー!? 子イヌだってイケメン好きでしょー!!」
いよいよ戦闘開始と言う時に、ブレイブ・エリザベートが癇癪を起す。
彼女の横にいるメンバーに不満があるようだ。前衛で選んだのはジャンヌにキャストリアと言う、防御と回復においてかなり良きメンバーだ。
「仕方ないだろ。回復役のマーリンはいないんだし、サポートは女子に偏って当然だよ。そりゃあこっちだって色々入れたいけどさぁ……後衛で騎士のパーシヴァル、僧侶のアスクレピオス、黒魔導士のオベロンは入れてるんだから」
「2人は良いとして、最後はどう見ても魔王を倒した後に高笑いして仲間を裏切って真のラスボスの座に就くって役じゃないの!? 勇者のパーティメンバーとしては危険人物じゃないっ!!」
「ただでさえこっちは高難易度に周回と言う過酷なハードスケジュールこなしているんだ、これ以上耳障りな言葉吐かないでくれないかなぁ?」
エリちゃんの言葉に、黒魔術師こと黒オベロンは青筋をピキピキと立てて宝具の奈落の虫をスタンバイさせるのだった。
「エリちゃんは、数々の冒険を乗り越えた」
「早く早くー! 回復頂戴ー!」
「時に考え」
「今度は無敵ー!」
「時に諦め」
「あー! メタルが逃げるー!」
「そして、誰も欠ける事無く、とうとうラスボスの竜の城へと辿り着いた」
「雑っ!!」
「長すぎるんだよ!! どんだけ戦えば気が済むんだよこれ!!」
あまりにも長い道のり(ウェーブ数)だった為、マスターのナレーションで省略。エリちゃんとの漫才になったが、何がともあれ殆どの敵をエリちゃんで倒して強化し、勇者一行は誰一人欠けることなくボスである巨大ドラゴンへと挑むのだった。
「とにかく、エリちゃんをみんなでサポート! キャストリアとアスクレピオスはキャスターだからすぐやられるだろうけど、やれることはやってくれ!」
ボスのクラスがライダーであり、全体攻撃。とにかく皆でエリちゃんを守る事に専念する。
仲間が次々と脱落する中、ドラゴンをブレイク。そこでエリちゃんに襲い掛かる魅了があるのだが。
「よし、エリちゃんへの魅了もアスクレピオスの宝具効果で耐えきった! こっからだーーー!!」
回復&魅了対策に入れていたアスクレピオスのおかげで、3ターン行動不能を防ぎ切った。パーシヴァルも無敵や回復を渡していくが――耐え切れずに力尽きてしまう。
「とかやってるうちに、オベロンと2人きりに……そしてオベロンも限界か。夢の終わり使えなかった…」
最後の仲間であり最終兵器オベロンも退場し、場に残るのはエリちゃんのみとなる。
「そうね…。ジャンヌ…キャストリア…アスクレピオス…パーシヴァル…オベロン。死んでしまった仲間達の為にも、アタシは必ず魔王を打ち倒して見せるわっ!!」
「死んでねーよ!! あーもう! じゃじゃ馬娘はみんなこうなのかよ!!」
「オベロン?」
退場席にいたオベロンの叫びに、キャストリアがジト目で反応する。
その間にも、エリちゃんは1人ドラゴンと戦い続ける。
「あ、あと少し…相手が大技使ったのはガッツで耐えたけど、礼装の補助も限界…! これで倒せなかったらまた最初から…せめてセーブとかさせてよ…セーブなしプレイって縛りゲーやった事ないんだよ」
「いいえ、ここで終わらせるわ。やあああああ!!」
宝具を発動し、ドラゴンが大爆発を起こす。
辛うじて生き残ったドラゴン――だが、エリちゃんの攻撃が続き、最後の剣の一撃により、その巨体を地面に屈服させたのだった。
「か…勝ったぁぁーーーーーー!!! やったなエリちゃーーーん!!」
「ええ、これもそれも子イヌと仲間達のおかげよ!! さあ、みんな戻りましょう!! 盛大なパレードを開くわよー!!」
「いいですね! まだ戦いは終わってませんが、祝賀会と行きましょう」
「料理でしたらお任せください。沢山盛らせて頂きます!」
長き戦いに勝利した事でマスターとエリちゃんみたいにテンションが上がっているのか、ジャンヌとパーシヴァルは乗り気になる。
「下らん。この祭典は様々な怪我を負ってくる輩が大勢いるんだ、僕にそんな暇があると思うか?」
「俺もそんなのゴメンだね。宴会とか勝手にやってろ」
アスクレピオスとオベロンが嫌々そうに去るが、その肩をガッチリと掴まれた。
「いーいーかーらー! 勇者のアタシの言葉に従いなさいよ僧侶!!」
「オベロン、一緒に行きますよ? 聖剣作成スキルを付与して殴られたいですか?」
アスクレピオスをエリちゃんが、オベロンはキャストリアが引っ張って無理やりマスターと共に食堂へと向かうのだった。
【翠の彗星】
「アキレウスの一騎打ちが鍵となるのか。神性なら、丁度オルタニキとヘラクレスがいる。2人に頑張って貰う戦法かな。ぐだ子のオルジュナ使えればいいけど、卑弥呼様とキャストリア、孔明で頑張って貰うのはちょっと厳しいし…マーリンサポに入れるか」
そうして――戦うこと数回
「倒せねぇ…と言うか、こっちがマーリン倒される……バスター性能他に上げれて倒されにくいの……あ、いたわ。フレの光コヤンが」
戦うこと、更に数回――
「アキレウスゥゥゥ!! 何が一騎打ちだよ!! 一騎打ちする前に相手を殺しにかかってんじゃねーよ!! てめー、先生とエルドラドのバーサーカーぶつけんぞ後輩ぐだ子に告げ口するぞぉぉぉ!!!」
「マスターがご乱心です!?」
「落ち着いてくださいマスター!? ケイローン先生呼んできてください!!」
暴れるマスターを、マシュと沖田が抑えにかかる。
「いや待て、そっちのカルデアに先生いるのか!?」
「いますよ、何なら2枚抜きして来ましたよ!! Apo記念ガチャで!!」
「そっちのマスター何なの!? 恐ろしいもの引き当てる縁でも持ってんのか!?」
こうして、第五回戦でギル祭の挑戦は終了したのだった。
■作者メッセージ
オマケ1
先輩マスター「周回ラクーー!! 高難易度ずっとやって来たからめっちゃ楽しいー! ああ、チケット集めるのこんなに楽しいんだなー!!」(チケットクエ周回中)
オベロン「完全に頭ぶっ壊れてんじゃねーか!! 寝ろよ!!」
先輩マスター「大丈夫。高難易度で知恵熱と戦っていたからか、頭痛とかするけど今すっごい楽しいから!! ストレスフリー最高! ステラ撃ちってこんなに素晴らしかったんだなぁーーー!!」(ステラ撃ちに目覚める)
オベロン「もう寝ろよ!!」
オマケ2
オベロン「結局高難易度は全部クリアはならず、残念だったねマスター! ま、マスターの幸運EXなら仕方ないね!」(いい笑顔)
先輩マスター「ははははは、また高難易度と周回で酷使してやろうかテメー? くっそう、せめてテスラカップは挑戦したかった……復刻がある事を祈ろう」
オベロン「やんのかよ!! 石橋叩いて渡るような貧弱メンタルのくせに、どこにそんな壁に挑戦するような何かがあんだよ、高低差ありすぎて気持ち悪いんだけど」
先輩マスター「うーん。これでも昔はキングダ〇ハーツの隠しボスに何ヶ月も掛けて挑戦しまくってた事はしてたけど……完全に諦めたのはB〇sと3くらいだなぁ。K〇xとK〇Uxはソシャゲで課金しないと最大級ボス無理だったし、Mo〇は音ゲーだからちょっと除外だなぁ。なんかその時の感情が久々に蘇ったのはある」
オベロン「君もう若くないんだから、何度もやってたら老けるよ?」
先輩マスター「大きなお世話だコノヤロー」
オマケ3
オベロン「離せこのやろぉぉぉ!!! バカか!? 蛆虫詰まってんのかお前の頭にはぁ!!」
キャストリア「いい加減にしなさい、オベロン! 水着の私に第3スキル付与させて殴らせますよ!?」(右側を抑えている)
天草四郎「さあ、マスター。一思いにやっちゃいましょう」(左側を抑えている)
沖田「本気ですか? 本気でやるんですか?」(汗)
先輩マスター「オベロン。なんやかんやでレイドからずーっと戦ってきたから、数値的にも心の距離的にも君とは絆が溜まったね――と言う訳で。聖杯と金フォウ授与式を行うっ!! さあ、4人目のLv100となるのだオベローン!!」(ドババババ)
オベロン「やーめーろーーーーー!!!」
これにて、私のカルデアによる高難易度挑戦の実録は終了です。この戦いやBOX周回がきっかけで、オベロンをLv100にする事に決めました。既になりました。最初は、と言うか第三再臨になってから滅茶苦茶苦手になったんだけど……なんでここまで心の距離が近くなんだろうなぁ?
ちなみに開けた箱は59箱。目標の50箱は達成したので良かったです。スキル石は必要だからね。仕方ないね。
次から普通の日記、頑張って書かないと…。
「道化師を捕まえろ」
オルジュナ(フレ)・マルタ・オデュッセウス・沖田オルタ・キャストリア・マシュ
「深紅の勇者伝説HDリマスター」
エリちゃん(剣)・ジャンヌ・キャストリア・パーシヴァル・アスクレピオス・オベロン
最近、執筆用にツイッターを開設しました。FGOのネタ等はもちろん、後輩ぐだ子ことリラさんとのネタがあれば、ここでツイートにして載せる事があります。鍵垢なので、フォローしてくれる人限定で見られます。
https://twitter.com/NANA75967001
先輩マスター「周回ラクーー!! 高難易度ずっとやって来たからめっちゃ楽しいー! ああ、チケット集めるのこんなに楽しいんだなー!!」(チケットクエ周回中)
オベロン「完全に頭ぶっ壊れてんじゃねーか!! 寝ろよ!!」
先輩マスター「大丈夫。高難易度で知恵熱と戦っていたからか、頭痛とかするけど今すっごい楽しいから!! ストレスフリー最高! ステラ撃ちってこんなに素晴らしかったんだなぁーーー!!」(ステラ撃ちに目覚める)
オベロン「もう寝ろよ!!」
オマケ2
オベロン「結局高難易度は全部クリアはならず、残念だったねマスター! ま、マスターの幸運EXなら仕方ないね!」(いい笑顔)
先輩マスター「ははははは、また高難易度と周回で酷使してやろうかテメー? くっそう、せめてテスラカップは挑戦したかった……復刻がある事を祈ろう」
オベロン「やんのかよ!! 石橋叩いて渡るような貧弱メンタルのくせに、どこにそんな壁に挑戦するような何かがあんだよ、高低差ありすぎて気持ち悪いんだけど」
先輩マスター「うーん。これでも昔はキングダ〇ハーツの隠しボスに何ヶ月も掛けて挑戦しまくってた事はしてたけど……完全に諦めたのはB〇sと3くらいだなぁ。K〇xとK〇Uxはソシャゲで課金しないと最大級ボス無理だったし、Mo〇は音ゲーだからちょっと除外だなぁ。なんかその時の感情が久々に蘇ったのはある」
オベロン「君もう若くないんだから、何度もやってたら老けるよ?」
先輩マスター「大きなお世話だコノヤロー」
オマケ3
オベロン「離せこのやろぉぉぉ!!! バカか!? 蛆虫詰まってんのかお前の頭にはぁ!!」
キャストリア「いい加減にしなさい、オベロン! 水着の私に第3スキル付与させて殴らせますよ!?」(右側を抑えている)
天草四郎「さあ、マスター。一思いにやっちゃいましょう」(左側を抑えている)
沖田「本気ですか? 本気でやるんですか?」(汗)
先輩マスター「オベロン。なんやかんやでレイドからずーっと戦ってきたから、数値的にも心の距離的にも君とは絆が溜まったね――と言う訳で。聖杯と金フォウ授与式を行うっ!! さあ、4人目のLv100となるのだオベローン!!」(ドババババ)
オベロン「やーめーろーーーーー!!!」
これにて、私のカルデアによる高難易度挑戦の実録は終了です。この戦いやBOX周回がきっかけで、オベロンをLv100にする事に決めました。既になりました。最初は、と言うか第三再臨になってから滅茶苦茶苦手になったんだけど……なんでここまで心の距離が近くなんだろうなぁ?
ちなみに開けた箱は59箱。目標の50箱は達成したので良かったです。スキル石は必要だからね。仕方ないね。
次から普通の日記、頑張って書かないと…。
「道化師を捕まえろ」
オルジュナ(フレ)・マルタ・オデュッセウス・沖田オルタ・キャストリア・マシュ
「深紅の勇者伝説HDリマスター」
エリちゃん(剣)・ジャンヌ・キャストリア・パーシヴァル・アスクレピオス・オベロン
最近、執筆用にツイッターを開設しました。FGOのネタ等はもちろん、後輩ぐだ子ことリラさんとのネタがあれば、ここでツイートにして載せる事があります。鍵垢なので、フォローしてくれる人限定で見られます。
https://twitter.com/NANA75967001