クライマックスフェイズ2
GM「戦闘が始まった事で、まずは位置関係の説明だ。四人のいる位置が1つのエンゲージ。そこから5m離れた所に僕と星華のエンゲージ。更に二人から3m離れた奥の場所にEXレネゲイドが入ったトランクがある」
ツバサ「え? 最後のそれって重要?」
GM「どう取ってくれても構わない。さて、セットアッププロセスに入る前に――Eロイス『悪意の伝染』を発動させて貰う!! この効果でここ一帯は闇に覆われた亜空間と化すぞ!」
SM「早い話、隔離された状態だから援軍は来ないわ。一種の結界と思ってくれていいわ」
ツバサ「ワーイ。Eロイスモーット、モーット」
GM「その分僕達強くなるが構わないかい?」
ツバサ「適度でお願いしまーす!!」
SM「では、セットアッププロセスよ。そちらは何をするのかしら?」
ツバサ「レベルが上がったんだ! 《戦術4》を使って三人のダイスを4個に増やす! 浸食率は110%!『相手は恐らく近距離系、もう一人は支援を使う筈だ! 油断しないで!』」
GM「では、こちらもするとしようか――星華に《力場の形成3》発動! ラウンド中、対象の攻撃力をLv×2。つまり+6上げるぞ!」
SM「そして私は《光の剣4》を発動しガンブレードを作り上げる。更にベルに対して《戦局判断2》を行うわ。これは行動値Lv×2、+4与える事になるわ。あと常時エフェクト《先手必勝3》の効果で私の行動値をLv×3、+9にまで引き上げるわ」
ツバサ「さすがはハヌマーン持ち…素早さは避けられない」
GM「次は行動順を確認するよ」
星華(21)
ベル(15)
翼(12)
凍矢(9)
空(防具効果で−2)(8)
月(6)
クウ「うわ、先制攻撃確定かよ…!」
SM「では、イニシアチブプロセス。私はこのプロセスで《加速する刻2》を使用するわ!」
ツバサ「来た! ボス用のチートエフェクト!」
ムーン「どういう事だ?」
ツバサ「グラッセのDロイス『触媒』があるでしょ? あれの敵版でラウンドで二回行動が出来るんだよ。しかもレベルが2だからあと1回は使える」
SM「まずはマイナーで《主の恩恵2》を発動。そしてメジャーは《一閃1》を使いあなた達のエンゲージに入り、そのまま《コンセントレイト3:エンジェルハイロゥ》、《主の右腕3》、《コンバットシステム1》。更に《獅子奮迅2》と《光速の剣2》を使い――ガード不能のエンゲージ1つ分の範囲攻撃を行うわ! 合計ダイスは11個、達成値無し、攻撃力は20よ!」
ツバサ「ちょっと待って!? 何かエフェクトが多すぎるよ!? 二人ともどんなレベルでキャラ作ったのさ!?」
GM&SM「「えーと……300点くらい?」」
クウ「俺達の10倍ってどういう事だ!?」
ムーン「あぁ…あの世界でのトラウマが…!!」
ツバサ「鬼どころか鬼畜だったよ、この二人…!」
グラッセ「え? 本当に俺達倒せるんですか…?」
SM「さて、命中判定と行くわよ!」
命中判定
11D+〈白兵5〉(C値7)→37
ムーン「俺は敢てリアクションは放棄だ! 《復讐の刃2》を発動! カウンターで攻撃する! そのまま浸食率を74%に上げる!」
グラッセ「俺は《炎陣1》を発動して翼をカバーリングします! そうすればガード出来るから《氷雪の守護3》を発動します! 浸食率は90%!」
クウ「俺は回避しかないよな…」
回避
11D+〈回避2〉−3→17
クウ「ですよねー」
星華『見せて頂戴、あなた達の真っ赤な鮮血を――駆けろ閃光、シーンドライブ!!』
凍矢『させるか!! これが俺の盾だ!! 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!』
攻撃判定
4D+20→37
カウンター
月 14D+〈白兵5〉(C値8)→26
攻撃 3D−5→9
ガード:凍矢 3D+4→18
ダメージ算出 37−18→19
グラッセ「よ、よかった! HP8は残った!」
ムーン「俺も4は残った…!」
クウ「俺もHPは5。《リザレクト》覚悟で《赤河の支配者》使わなかったが、防具付けてなかったらヤバかった…!」
ツバサ(……あれ? 範囲でのカバーリングだから、グラッセはボクの分を含んで二倍のダメージだよね? 処理間違ってるし、教えた方が)
スピカ「こうも生き残るなんて…もう少し攻撃力上げて置けば良かったかしら?」
ツバサ「ボクは一発で死んでましたから止めてください!(やっぱ言うの止めよ! ルール間違ってるGM達が悪いよね、ボク悪くないと言うかこれ以上窮地になりたくないし!)」
GM「星華による閃光の如き刃が幾度も君達に襲い掛かる。斬られた個所から飛び出る鮮血が薔薇の花弁のように空中に舞っていく」
凍矢『うわぁ!?』
月『うぐぅ…!』
空『がはっ!』
翼『凍矢!? みんな!?』
月『大丈夫、だ…辛うじて、生きてるぜ…!』
凍矢『怪我は、ないか…?』
翼『うん。凍矢、何度もありがとう…』
空『星華…てめぇ…!』
星華『ふふ、血に染まったあなたの姿…ゾクゾクするわ。もっと頂戴、その赤を…!』
翼「…ねえ、まさかとは思うけど星華さんの衝動って“吸血”?」
SM「さあどうかしら?」
翼「こんなに《インスピレーション》を使いたいって思った事はないよ…!」
SM「さて、そのままイニシアチブプロセスは再び私の番になる――」
グラッセ「あ、あんな攻撃もう一回来たら俺達三人《リザレクト》必須――!!」
SM「――けど、【待機】を宣言するわ」
クウ「え?」
ムーン「おい、最後にまたあの大技をぶつけるって事か…?」
ツバサ(何だろう…何か引っかかる気が…)
GM「次はベルの番だ。マイナーは放棄。メジャーで《要の陣形4》、《導きの花3》を使い僕達二人の達成値を+6させる。これで僕のターンは終了だ」
ベル『気持ちいいだろう、枷を外して心のままに動くのは。さあ、もっと楽しもうじゃないか!』
凍矢『これがオルクスの力…だけど、支援ならこっちも負けてない! だよな、翼!』
翼『う、うん…』
ツバサ「ボクは…悪いけど、ここは【待機】を宣言するよ。そしてグラッセに回すよ」
グラッセ「俺のターン! 俺もマイナーは放棄! メジャーで《癒しの水1》と《狂戦士2》を空さんに使い、回復しつつ強化します! 浸食率は97%です!」
回復値
1D+3→13
グラッセ「よし、最大値の10出た!」
クウ「これでHP18まで回復だ! 次は俺の番。マイナーで《赫き剣2》、《破壊の血3》。メジャーで《コンセントレイト2:ブラムストーカー》、《鮮血の一撃1》を使ってエンゲージ内にいる星華を攻撃だ。ダイス数は支援合わせて15個、達成値無し、攻撃力15。浸食率は95%。ま、HPは10になったがな…ついでにC値は7だ」
空『悪いが、これ以上暴れさせる訳にはいかねぇ。大人しく片膝ついてなぁ!!!』
GM「君は大剣を纏い、星華に斬りかかるだろう。だが――近づくにつれて彼女が見せたのは、妖美な笑みだ」
星華『…ふふ』
SM「ここで私はDロイス《業師(スペシャリスト)》を発動!」
クウ「はぁ!?」
ツバサ「え? でも《業師》ってトライブリードでの制限エフェクトを一つ習得出来る……ああぁ!?」
グラッセ「どうしたツバサ!?」
ツバサ「そうだよ、あるんだよ!! この状況で出せるノイマンの制限エフェクトが!? 待機したのは最後に大技出す為じゃなかったんだ!!」
SM「もう遅いわ。私は《カウンター2》を発動! このエフェクトは自身が未行動時に発動可能。互いにメジャーでの対決判定を行い――勝利した側の攻撃が命中する!」
クウ「何だよそのバクチ技!?」
SM「メジャーは《コンセントレイト3:エンジェルハイロゥ》、《主の右腕3》、《コンバットシステム1》。更に《ガラスの剣3》を使い相手のダイスを4個減らすわ。私のダイス数は9個。達成値は6、攻撃力は20よ」
クウ「やべぇ、殺しにかかって来てる!?」
ツバサ「ボクを忘れちゃ困るよ!! 《支援射撃4》発動! 減らした分のダイス4個を取り戻す! 浸食値は112%!」
SM「さあ、勝負と行きましょうか?」
クウ「上等だ!…一回目は9個…二回目は4個。三回目に5, 3, 6, 7。よし、ギリギリ四回目」
GM「おっと。君のダイスはここで“打ち止め(ラストオーダー)”だ。《支配の領域2》発動! 任意で選んだダイス1個を1に変更させる! その7のダイスを1にする!」
クウ「え…って、ことは…!?」
ムーン「命中は補正合わせて29!?」
GM「オルクスの能力、舐めて貰っては困るんだよね?」
SM「さあ、私の番よ!」
命中判定
空 15D+3(C値7)→29
星華 9D+11(C値7)→26
全員「………」
ツバサ「このダイス結果、信じられないと思うでしょうが…本当に現実で起きました(by作者代弁)」
GM「何やってるのさスピカ…? 僕が何の為に《支配の領域》使ったと思ってるの?」
SM「……私帰る」
グラッセ「スピカさん席を立たないで!?」
ムーン「お、俺なんかよりも強い攻撃してただろ!? ダイス運は俺の家系よりもいい方だよ、うん!!」
ツバサ「…師匠、スピカさんってダイス運悪いの? よく考えれば、ボク達あれだけ激しい攻撃受けても生き残ってるし」
クウ「そういやスピカの奴…クトゥルフの探索者作る為にダイス振ったんだが、振り直しも含めて殆どのステータスが平均以下の数値で出たんだよ。POWなんて最低値の3でたから話がおじゃんになって…」
ツバサ「それ、最大SAN値15だよね…うわ、初っ端から引退に両足突っ込んでるじゃん…」
GM「初心者用に手加減してたが、ここまで酷いなら《妖精の手》取って置けばよかった…弟はあんな悪運持ってるってのに、姉がこれって……ああ、幸運に見放されてる点では共通か」
グラッセ「もう止めてあげてください!! スピカさん泣きかけてますよ!?」
SM「泣いてないもん! 私帰る、帰って寝る!」
ムーン「帰るなって! ほら、このゲームやってる時はリクの悪口言わない様にするから!? な!?」
GM「こらSM。ゲームを途中で放棄するな」
ツバサ「あ、あれだよ! ボクの支援が良かったのと、空さんを傷付けたくないって言う思いがダイスに現れたんだよ、うん!」
SM「うううぅ…!」
クウ「ス、スピカ。お前で良ければ俺達昔の恋人設定でもするか? な、な?」
SM「ううっ……………それ、なら…」
全員(ハアァ…やっと機嫌直してくれた…)
GM「では、気を取り直して――」
翼『その刃、見切った! タイドバレット!』
星華『しま…!』
空『喰らいやがれぇ!! カーネージシザー!!』
ダメージ判定
3D+15→33
GM「一寸の狂いもなく放たれた翼の弾丸に怯んだ星華の隙を付き、空は一気に近づき大剣で思いっきり斬り放つ。その身に大きな一撃を受け、細い体と共に鮮血も飛び散った」
空『…これぐらいじゃ倒れねーだろ?』
星華『ふふ…分かってるのね』
空『恋人、だったからな。だが、そんな事もう関係ない。俺が欲しいのは、そんな軟な感情なんかじゃねえんだよ』
星華『軟な感情、ね…そうよね。あの時の感情、もう思い出せない。だけど、何故かしらね。今無性にあなたが欲しい。あなたを構成するその血を、取り入れたい…!』
空『そんな願い、聞き入れる訳がねえだろ。相手が何だろうと敵なら切り捨てる、それが今の俺だ! おら立て! お前は俺が切り捨てる!』
星華『いいわ…来なさい!』
月「次はようやく俺の番だ! マイナーは《完全獣化2》、《破壊の爪2》! メジャーで《コンセントレイト2:バロール》、《漆黒の拳2》で星華に攻撃だ! 浸食率は88%! ダイス数は支援含め19個、攻撃力は12、更に装甲無視だ!」
命中判定
19D+5→38
星華「…避けるわ。20、無理ね」
月『うおおおおぉ!! 獅子戦孔!!』
ダメージ判定
4D+12→28(1, 6, 3,6)
ムーン「なんでクウより多いのにこんなに低いんだぁぁ!? いい加減にしろやぁぁ!!」
クウ「って言うか、ムーンの振るダイスってずっと平均値に届いてないよな?」
ツバサ「バックトラックで危ないの、実はムーンじゃ…?」
GM「さて、最後は待機を宣言したツバサだ」
ツバサ「ボクは次に備えて《解放の雷2》を発動! 浸食率は116%に引き上げるよ!」
GM「それでは、クリンナッププロセス。条件は満たされてないから、第二ラウンドだ」
ツバサ「え? 最後のそれって重要?」
GM「どう取ってくれても構わない。さて、セットアッププロセスに入る前に――Eロイス『悪意の伝染』を発動させて貰う!! この効果でここ一帯は闇に覆われた亜空間と化すぞ!」
SM「早い話、隔離された状態だから援軍は来ないわ。一種の結界と思ってくれていいわ」
ツバサ「ワーイ。Eロイスモーット、モーット」
GM「その分僕達強くなるが構わないかい?」
ツバサ「適度でお願いしまーす!!」
SM「では、セットアッププロセスよ。そちらは何をするのかしら?」
ツバサ「レベルが上がったんだ! 《戦術4》を使って三人のダイスを4個に増やす! 浸食率は110%!『相手は恐らく近距離系、もう一人は支援を使う筈だ! 油断しないで!』」
GM「では、こちらもするとしようか――星華に《力場の形成3》発動! ラウンド中、対象の攻撃力をLv×2。つまり+6上げるぞ!」
SM「そして私は《光の剣4》を発動しガンブレードを作り上げる。更にベルに対して《戦局判断2》を行うわ。これは行動値Lv×2、+4与える事になるわ。あと常時エフェクト《先手必勝3》の効果で私の行動値をLv×3、+9にまで引き上げるわ」
ツバサ「さすがはハヌマーン持ち…素早さは避けられない」
GM「次は行動順を確認するよ」
星華(21)
ベル(15)
翼(12)
凍矢(9)
空(防具効果で−2)(8)
月(6)
クウ「うわ、先制攻撃確定かよ…!」
SM「では、イニシアチブプロセス。私はこのプロセスで《加速する刻2》を使用するわ!」
ツバサ「来た! ボス用のチートエフェクト!」
ムーン「どういう事だ?」
ツバサ「グラッセのDロイス『触媒』があるでしょ? あれの敵版でラウンドで二回行動が出来るんだよ。しかもレベルが2だからあと1回は使える」
SM「まずはマイナーで《主の恩恵2》を発動。そしてメジャーは《一閃1》を使いあなた達のエンゲージに入り、そのまま《コンセントレイト3:エンジェルハイロゥ》、《主の右腕3》、《コンバットシステム1》。更に《獅子奮迅2》と《光速の剣2》を使い――ガード不能のエンゲージ1つ分の範囲攻撃を行うわ! 合計ダイスは11個、達成値無し、攻撃力は20よ!」
ツバサ「ちょっと待って!? 何かエフェクトが多すぎるよ!? 二人ともどんなレベルでキャラ作ったのさ!?」
GM&SM「「えーと……300点くらい?」」
クウ「俺達の10倍ってどういう事だ!?」
ムーン「あぁ…あの世界でのトラウマが…!!」
ツバサ「鬼どころか鬼畜だったよ、この二人…!」
グラッセ「え? 本当に俺達倒せるんですか…?」
SM「さて、命中判定と行くわよ!」
命中判定
11D+〈白兵5〉(C値7)→37
ムーン「俺は敢てリアクションは放棄だ! 《復讐の刃2》を発動! カウンターで攻撃する! そのまま浸食率を74%に上げる!」
グラッセ「俺は《炎陣1》を発動して翼をカバーリングします! そうすればガード出来るから《氷雪の守護3》を発動します! 浸食率は90%!」
クウ「俺は回避しかないよな…」
回避
11D+〈回避2〉−3→17
クウ「ですよねー」
星華『見せて頂戴、あなた達の真っ赤な鮮血を――駆けろ閃光、シーンドライブ!!』
凍矢『させるか!! これが俺の盾だ!! 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!』
攻撃判定
4D+20→37
カウンター
月 14D+〈白兵5〉(C値8)→26
攻撃 3D−5→9
ガード:凍矢 3D+4→18
ダメージ算出 37−18→19
グラッセ「よ、よかった! HP8は残った!」
ムーン「俺も4は残った…!」
クウ「俺もHPは5。《リザレクト》覚悟で《赤河の支配者》使わなかったが、防具付けてなかったらヤバかった…!」
ツバサ(……あれ? 範囲でのカバーリングだから、グラッセはボクの分を含んで二倍のダメージだよね? 処理間違ってるし、教えた方が)
スピカ「こうも生き残るなんて…もう少し攻撃力上げて置けば良かったかしら?」
ツバサ「ボクは一発で死んでましたから止めてください!(やっぱ言うの止めよ! ルール間違ってるGM達が悪いよね、ボク悪くないと言うかこれ以上窮地になりたくないし!)」
GM「星華による閃光の如き刃が幾度も君達に襲い掛かる。斬られた個所から飛び出る鮮血が薔薇の花弁のように空中に舞っていく」
凍矢『うわぁ!?』
月『うぐぅ…!』
空『がはっ!』
翼『凍矢!? みんな!?』
月『大丈夫、だ…辛うじて、生きてるぜ…!』
凍矢『怪我は、ないか…?』
翼『うん。凍矢、何度もありがとう…』
空『星華…てめぇ…!』
星華『ふふ、血に染まったあなたの姿…ゾクゾクするわ。もっと頂戴、その赤を…!』
翼「…ねえ、まさかとは思うけど星華さんの衝動って“吸血”?」
SM「さあどうかしら?」
翼「こんなに《インスピレーション》を使いたいって思った事はないよ…!」
SM「さて、そのままイニシアチブプロセスは再び私の番になる――」
グラッセ「あ、あんな攻撃もう一回来たら俺達三人《リザレクト》必須――!!」
SM「――けど、【待機】を宣言するわ」
クウ「え?」
ムーン「おい、最後にまたあの大技をぶつけるって事か…?」
ツバサ(何だろう…何か引っかかる気が…)
GM「次はベルの番だ。マイナーは放棄。メジャーで《要の陣形4》、《導きの花3》を使い僕達二人の達成値を+6させる。これで僕のターンは終了だ」
ベル『気持ちいいだろう、枷を外して心のままに動くのは。さあ、もっと楽しもうじゃないか!』
凍矢『これがオルクスの力…だけど、支援ならこっちも負けてない! だよな、翼!』
翼『う、うん…』
ツバサ「ボクは…悪いけど、ここは【待機】を宣言するよ。そしてグラッセに回すよ」
グラッセ「俺のターン! 俺もマイナーは放棄! メジャーで《癒しの水1》と《狂戦士2》を空さんに使い、回復しつつ強化します! 浸食率は97%です!」
回復値
1D+3→13
グラッセ「よし、最大値の10出た!」
クウ「これでHP18まで回復だ! 次は俺の番。マイナーで《赫き剣2》、《破壊の血3》。メジャーで《コンセントレイト2:ブラムストーカー》、《鮮血の一撃1》を使ってエンゲージ内にいる星華を攻撃だ。ダイス数は支援合わせて15個、達成値無し、攻撃力15。浸食率は95%。ま、HPは10になったがな…ついでにC値は7だ」
空『悪いが、これ以上暴れさせる訳にはいかねぇ。大人しく片膝ついてなぁ!!!』
GM「君は大剣を纏い、星華に斬りかかるだろう。だが――近づくにつれて彼女が見せたのは、妖美な笑みだ」
星華『…ふふ』
SM「ここで私はDロイス《業師(スペシャリスト)》を発動!」
クウ「はぁ!?」
ツバサ「え? でも《業師》ってトライブリードでの制限エフェクトを一つ習得出来る……ああぁ!?」
グラッセ「どうしたツバサ!?」
ツバサ「そうだよ、あるんだよ!! この状況で出せるノイマンの制限エフェクトが!? 待機したのは最後に大技出す為じゃなかったんだ!!」
SM「もう遅いわ。私は《カウンター2》を発動! このエフェクトは自身が未行動時に発動可能。互いにメジャーでの対決判定を行い――勝利した側の攻撃が命中する!」
クウ「何だよそのバクチ技!?」
SM「メジャーは《コンセントレイト3:エンジェルハイロゥ》、《主の右腕3》、《コンバットシステム1》。更に《ガラスの剣3》を使い相手のダイスを4個減らすわ。私のダイス数は9個。達成値は6、攻撃力は20よ」
クウ「やべぇ、殺しにかかって来てる!?」
ツバサ「ボクを忘れちゃ困るよ!! 《支援射撃4》発動! 減らした分のダイス4個を取り戻す! 浸食値は112%!」
SM「さあ、勝負と行きましょうか?」
クウ「上等だ!…一回目は9個…二回目は4個。三回目に5, 3, 6, 7。よし、ギリギリ四回目」
GM「おっと。君のダイスはここで“打ち止め(ラストオーダー)”だ。《支配の領域2》発動! 任意で選んだダイス1個を1に変更させる! その7のダイスを1にする!」
クウ「え…って、ことは…!?」
ムーン「命中は補正合わせて29!?」
GM「オルクスの能力、舐めて貰っては困るんだよね?」
SM「さあ、私の番よ!」
命中判定
空 15D+3(C値7)→29
星華 9D+11(C値7)→26
全員「………」
ツバサ「このダイス結果、信じられないと思うでしょうが…本当に現実で起きました(by作者代弁)」
GM「何やってるのさスピカ…? 僕が何の為に《支配の領域》使ったと思ってるの?」
SM「……私帰る」
グラッセ「スピカさん席を立たないで!?」
ムーン「お、俺なんかよりも強い攻撃してただろ!? ダイス運は俺の家系よりもいい方だよ、うん!!」
ツバサ「…師匠、スピカさんってダイス運悪いの? よく考えれば、ボク達あれだけ激しい攻撃受けても生き残ってるし」
クウ「そういやスピカの奴…クトゥルフの探索者作る為にダイス振ったんだが、振り直しも含めて殆どのステータスが平均以下の数値で出たんだよ。POWなんて最低値の3でたから話がおじゃんになって…」
ツバサ「それ、最大SAN値15だよね…うわ、初っ端から引退に両足突っ込んでるじゃん…」
GM「初心者用に手加減してたが、ここまで酷いなら《妖精の手》取って置けばよかった…弟はあんな悪運持ってるってのに、姉がこれって……ああ、幸運に見放されてる点では共通か」
グラッセ「もう止めてあげてください!! スピカさん泣きかけてますよ!?」
SM「泣いてないもん! 私帰る、帰って寝る!」
ムーン「帰るなって! ほら、このゲームやってる時はリクの悪口言わない様にするから!? な!?」
GM「こらSM。ゲームを途中で放棄するな」
ツバサ「あ、あれだよ! ボクの支援が良かったのと、空さんを傷付けたくないって言う思いがダイスに現れたんだよ、うん!」
SM「うううぅ…!」
クウ「ス、スピカ。お前で良ければ俺達昔の恋人設定でもするか? な、な?」
SM「ううっ……………それ、なら…」
全員(ハアァ…やっと機嫌直してくれた…)
GM「では、気を取り直して――」
翼『その刃、見切った! タイドバレット!』
星華『しま…!』
空『喰らいやがれぇ!! カーネージシザー!!』
ダメージ判定
3D+15→33
GM「一寸の狂いもなく放たれた翼の弾丸に怯んだ星華の隙を付き、空は一気に近づき大剣で思いっきり斬り放つ。その身に大きな一撃を受け、細い体と共に鮮血も飛び散った」
空『…これぐらいじゃ倒れねーだろ?』
星華『ふふ…分かってるのね』
空『恋人、だったからな。だが、そんな事もう関係ない。俺が欲しいのは、そんな軟な感情なんかじゃねえんだよ』
星華『軟な感情、ね…そうよね。あの時の感情、もう思い出せない。だけど、何故かしらね。今無性にあなたが欲しい。あなたを構成するその血を、取り入れたい…!』
空『そんな願い、聞き入れる訳がねえだろ。相手が何だろうと敵なら切り捨てる、それが今の俺だ! おら立て! お前は俺が切り捨てる!』
星華『いいわ…来なさい!』
月「次はようやく俺の番だ! マイナーは《完全獣化2》、《破壊の爪2》! メジャーで《コンセントレイト2:バロール》、《漆黒の拳2》で星華に攻撃だ! 浸食率は88%! ダイス数は支援含め19個、攻撃力は12、更に装甲無視だ!」
命中判定
19D+5→38
星華「…避けるわ。20、無理ね」
月『うおおおおぉ!! 獅子戦孔!!』
ダメージ判定
4D+12→28(1, 6, 3,6)
ムーン「なんでクウより多いのにこんなに低いんだぁぁ!? いい加減にしろやぁぁ!!」
クウ「って言うか、ムーンの振るダイスってずっと平均値に届いてないよな?」
ツバサ「バックトラックで危ないの、実はムーンじゃ…?」
GM「さて、最後は待機を宣言したツバサだ」
ツバサ「ボクは次に備えて《解放の雷2》を発動! 浸食率は116%に引き上げるよ!」
GM「それでは、クリンナッププロセス。条件は満たされてないから、第二ラウンドだ」
■作者メッセージ
補足:Eロイスについて
早い話、敵版のDロイス。エネミーにしか習得出来ず、さまざまな特殊効果を持っている。中にはライフパスで決めた衝動で得られる物も存在する。
これは敵に組み込むと強力になる為、シナリオ中Eロイスが使われた際はその分バックトラックで浸食率を減らすダイスの数にもなる。しかも無事に終わればアフタープレイで経験点1つ分が習得できる。
早い話、敵版のDロイス。エネミーにしか習得出来ず、さまざまな特殊効果を持っている。中にはライフパスで決めた衝動で得られる物も存在する。
これは敵に組み込むと強力になる為、シナリオ中Eロイスが使われた際はその分バックトラックで浸食率を減らすダイスの数にもなる。しかも無事に終わればアフタープレイで経験点1つ分が習得できる。