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ダブルクロスThe 3rd Edition【It,s a Wonderful Hearts】

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 セッションの準備編
  • 02 ハンドアウト配布・シンドローム説明編
  • 03 PC紹介・前編
  • 04 PC紹介・後編
  • 05 オープニングフェイズ1&2
  • 06 オープニングフェイズ3
  • 07 ミドルフェイズ1
  • 08 閑話休題
  • 09 ミドルフェイズ2
  • 10 ミドルフェイズ3(前編)
  • 11 ミドルフェイズ3(中編)
  • 12 ミドルフェイズ3(後編)
  • 13 ミドルフェイズ4
  • 14 ミドルフェイズ5&6
  • 15 クライマックスフェイズ1
  • 16 クライマックスフェイズ2
  • 17 クライマックスフェイズ3
  • 18 クライマックスフェイズ4
  • 19 クライマックスフェイズ5
  • 20 クライマックスフェイズ6&バックトラック
  • 21 エンディングフェイズ
  • オープニングフェイズ3


     オープニングフェイズ3 シーン3〈逸れ者の邂逅〉
     シーンプレイヤー 闇代 月

    GM「このシーンでは月と翼だけ登場してもらう。あ、翼はタイミングを見計らって好きな時に出てきて欲しいんだけど」
    ツバサ「任せといて!」
    ムーン「それじゃ、シーンイン!」

    《シーン登場》
     闇代月
     1D10→2 36%→38%

    ムーン「良かった。初っ端から40%切らなかった」
    GM「では、いつも通り描写しよう」

     学校が終わり放課後となった時刻、少しずつ茜色に染まる校舎を月は後にする。
     月は沢山の学生達が混じる人混みの雑踏に足を踏み入れ、都会の町へと進んでいく。数ヶ月までは目的の場所まで向かうのも一苦労したが、今となっては慣れてしまった。
     そうして君は一件のスーパーへとやってきた。今日の歓迎会の為に支部長の羽狛に頼まれた買い物をする為だ。

    GM「それではここで買い物して貰う。さあ、《行為判定》のチュートリアルと行こう」
    ムーン「行為判定?」
    SM「何かしら調べたり、戦闘時の行動とかで必要になるの。クトゥルフで例えるなら技能を使った判定ね」
    GM「今回の判定は『効率よく買い物出来たか』にしよう。頼まれた食材を見つけたり、事前に渡された金額内で買えたかだね。これは〈調達〉で判定して貰おうか」
    ムーン「俺、〈調達〉なんて持ってないぞ?」
    SM「大丈夫、ここで判定の説明をするわね。〈調達〉は【社会】の欄に書いてあるの。で、ムーン。あなたの【社会】の数値は2。つまり2つのダイスが振れるの。そのダイスを振って出た数が判定値を超えれば成功になるわ。今回の〈調達〉の難易度は5。だから2個振ったダイスのどれかが5以上を出せば成功するわ」
    GM「ちなみに〈調達〉を取っていれば、その分の数字をダイスで出た数字に足す事が出来るんだ。あとエフェクトも使えたりするけど…ムーンは【社会】や〈調達〉に関するエフェクトは取ってないから使えないね」
    ムーン「とりあえず、【社会】分のダイスを振ればいいんだな。よーし、5出ろ!」

     買い物出来たか:〈調達〉難易度5
     2D(C値10)→(1,1)自動失敗

    GM「うわぁ…初っ端からファンブル出てるよ…」
    ムーン「ファ、ファンブル?」
    ツバサ「自動失敗の事だよ。今振ったダイス全部1が出たでしょ? そうなるとファンブルと言って上乗せ分が合っても失敗と見做すんだ」
    SM「ちなみにクリティカルの場合は10、もしくはエフェクトの効果でクリティカル値を下げた数字が出る事よ。そこは出た時に説明するとして…ファンブルの描写をしましょう」
    GM「では月。君はスーパーで買い物しようとした瞬間、一人の男にぶつかった。男は何も言わずそそくさと去っていき、君は訝しながらも買い物をする――だが、食材をカゴに入れてレジで支払う時に君は気付く。羽狛に渡された財布が無い事に!」
    ムーン「はぁ!? 俺財布掏られた!?」
    クウ「ファンブルだからしょうがない」
    グラッセ「何ですかその説得力のある言葉は!?」
    店員『合計で9800円です。お会計をどうぞ』
    月「『ま、待ってくれ!』って言うか高すぎないか!?」
    GM「そりゃそうさ。君高級食材選んだんだから」
    ムーン「ファンブルってここまで酷いのか!? 金ないし引き返せないし、どうすればいいんだよ俺!?」
    ツバサ「GM、ボクここで登場していい?」
    GM「いいよ、シーンインして」

    《シーン登場》
     御坂翼
     1D10→8 37%→45%

    ツバサ「うわ、一気に上がっちゃった…」
    GM「で、どうする気? 君が代わりに払うでもいいけど」
    ツバサ「それなんだけど…SM、ちょっと」(ボソボソ…)
    SM「ふんふん――なるほど、良いわよ。それじゃあ…月、あなたがレジで狼狽えていた時、店内で一つの喧騒が聞こえて来たわ」
    翼『待てー! ドロボー!』
    泥棒『ど、泥棒? 何の事だ?』
    翼『とぼけても無駄だよ! さっきお婆さんから財布盗んだでしょ! しかも万引きまでしてたよね? お前のした事は、全てお見通しだ!』
    ムーン「あ、俺もそっちに向かうぜ! GM、泥棒の特徴はさっき俺とぶつかった奴か!」
    GM「あ、あぁ。その通りだ。喧騒の中心にいる泥棒は君よりも小さい少女に指摘され、狼狽えている」
    月『おいお前…まさかとは思うが、俺の財布盗んだんじゃねぇよな?』
    泥棒『な、何を言っている! 証拠はあるのか!?』
    翼「GM、〈知覚〉で判定って出来る? 〈知覚〉は1持ってるし【感覚】5はあるからね」
    GM「お、おう…どうぞ。難易度はさっきと同じ5にしよう」

     証拠を見つける:〈知覚〉難易度5
     5D+1(C値10)→(5, 9, 10, 3, 6)→(8)19成功

    ツバサ「やった! クリティカル出た!」
    グラッセ「クリティカルで2回振ったけど、どういう事ですか?」
    SM「今ツバサが5個ダイスを振ったら、1個だけ10が出たでしょ? 現在のクリティカル値が10だから、10が出たダイスだけもう一回振り足しが出来るの」
    ツバサ「2回目では8が出たから、ダイスの数は18。それに〈知覚〉分の1を足すから合計は19になるんだ。そうそうクリティカル値が下がる場合――例えば、みんな《コンセントレイト》を持ってるでしょ? この効果を使って、C値を2下げると8になる。その状態で4個ダイスを振って、(3,8,9,6)が出たとする。そうなるとクリティカルしたのは8と9だからこの2個は再度振り足しが出来る。この時の数字は、クリティカルした数だから数値は10になるよ」
    GM「このゲームでのダイスは、如何にクリティカルを出せるかにかかってる。運が良ければダイスが2,3個でも10回以上クリティカルが起きて達成値が100以上の数値になったり、逆に10個以上振ってもクリティカルが出ない場合もある。酷ければムーンのように振ったダイス全部1でファンブルが起きたりもあるからね」
    ムーン「う〜…何なんだよ、この運の差は…」
    GM「クリティカルの説明もした所で、話を戻そう――では翼。君は泥棒を観察すると、上着がやけに膨らんでいる事に気付くよ」
    翼「『あれれー? 証拠って、この上着に隠してる財布の事ー?』と言って上着に隠してる財布を床にばらまくよ!」
    泥棒『うわぁ! しまった…くそ、このガキ! 痛い目に合わせてやる!』
    月「『させるかよ!』と言う訳でとっさにその男を気絶させたいんだが」
    GM「まあ君キュマイラのシンドローム持ちだし自動成功した事にしよう。さっきの空のように好きに演出して」
    泥棒『く、この中学生! 邪魔する気か!』
    月『女の子に手を出した挙句、よくも俺から財布を盗んでくれたなぁ!! こいつは礼だ、怒りの鉄拳!!(と言う名の顔面パンチ)』
    泥棒「『ぐはぁああ!』そんな悲鳴を上げながら、泥棒はふっ飛ばされて床に倒れこむ。強い力で殴ったからか、目を回して気絶してるわ」
    月『ふう、満足したぜ♪ 大丈夫か?』
    翼「『あ、ありがと!』よし、これで月と合流出来たね。財布も戻ったし、支払いを終えて雑談とかしたいんだけどいい?」
    GM「OK。それでは泥棒も警察の通報で逮捕され、二人は買い物を終えてスーパーを出ると学生の溜まり場にもなる広場に辿り着いた」
    月『さっきは助かったぜ、ありがとな。俺は闇代月、お前は?』
    翼『ボクは御坂翼。それにしても君、強いんだね。パンチ一つでノックアウトさせるなんてビックリしちゃった』
    月『はは、お前の推理も凄かったぜ。そもそもお前がいなければ財布を取り返す事も出来なかっただろうし』
    翼『ボク、頭いいからさ! 何だったら君の事も推理出来るよ』
    月『ほー、どんな推理だ?』
    翼『んー…君、少し前に都会に転校して来たでしょ? 制服がまだピッチリしてるし、人混み歩くのに完全に慣れきってない。都会に来たのは志武谷が初めて?』
    月『よく分かったな…お前もしかして高校生探偵か?』
    翼『あはは、毒薬飲んで身体が縮んだ訳じゃないよ。少なくとも…ね』
    月『? まあいいや。そうだ、何かお礼を――と言いたい所だけど、さっきの買い物でお金全部使ってしまったんだっけ…』
    翼『凄い金額だったけど、ボクの分のお金も合わせて足りて良かったね。でも今日の歓迎会どうしよ…狩谷さんに頼んでラーメン奢って貰えるかな…?』
    月『事情は分からんが、悪いな。今度持ち合わせが出来たらお金返すよ。えーと、連絡先交換とか大丈夫か?』
    翼「『うん、いいよ!』じゃあ、ボク達はこうして連絡先交換してシーンを切ろうか」
    GM「はい、お疲れ様。まさかファンブルが出るとは思わなかったけど、ツバサのおかげで助かったよ」
    ツバサ「あ、そうだ。ここで月にロイス取りたいんだけどいい?」
    GM「ああ、構わないよ」
    ツバサ「ポジティブは好意、何だかんだでちゃんとお礼をしようとするから。ネガティブが憐憫、強いけどあんな簡単に財布取られるし高い買い物するし抜けてる所があるなって感じかな。表はもちろんPね」
    ムーン「好きで掏られた訳じゃねーよ。次会ったら覚えてろよ…」
    SM「はいはい、そこまでよ。さて、これにてOPフェイズは終了。次からミドルフェイズに移るわ」

    15/12/30 01:29 NANA   

    ■作者メッセージ
    次は旅館だと言ったな――あれは嘘だ。

    …とまあ、小ネタは置いといて。実際は、次に登場させる人物を確認した所二人ほど抜けていたんです。その為、急遽書き直しならぬ、ネタ探しをする事になりました…。本当に申し訳ありません。
    2015年の年の瀬もまじかに迫ってきたので、せめてと思いこちらを投稿させてもらいました。前半は台詞ばっかりなので、修正等でどうにか出せるまでにこじつけられましたし、ハハハ…。

    今年の投稿はこれで最後になります。2016年も頑張っていろんな作品をつらつらと投稿していく予定ですので、今後ともよろしくお願いします。
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