ミドルフェイズ3&4&5
ミドルフェイズ3 シーン8〈デュアルコンバート〉
シーンプレイヤー 七雲空
GM「ここからは空のシーンだが、まずは注意事項を述べよう」
SM「現在君は『砕け散る絆』の効果により、符宴以外の他者の記憶を失った状態だ。思い出せるのはこれまで得てきた知識と自分の事。思い出に関する記憶もあるが、他者の所だけ切り取られている感じだ。しかも携帯も壊したから連絡も不可能。そして『歪んだ囁き』の効果で符宴の言いなりだ。反抗は出来ないしアジトから勝手に抜け出す事も出来ない」
GM「ただし、情報収集は可能だ。コネアイテムも使えるが、この場合は“過去に誰かから教えて貰った知識”として扱うよ。他者とのコンタクトは不可能だからね」
クウ「なるほどな。で、情報取集はどんなのがあるんだ?」
GM「それは後で提示する。まずはRPからだ」
《シーン登場》
空1D→4 41%→45%
符宴に連れてこられたのは、志武谷にほど近い廃倉庫。
廃棄されてかなり時間が経ったその場所に二人が入ると、奥の方で複数の気配を感じ取る。
符宴『着いたぜ。ここが俺達のセル、〈デュアルコンバート〉のアジトだ』
手下1『符宴様のお帰りだぜぇ!』
手下2『俺達の仲間がまた増えたか!』
符宴が説明していると、数十人と言う人影が暗闇から姿を現す。
だが、彼らの身体は所々獣のそれや歪な形に変化している。更に、目に正気はなく鋭くギラついている。
空は知っている。目の前の彼らが、どんな存在なのかを。
空『ジャーム…か?』
符宴『そりゃそうだ。宿主を押し込めるにはジャームになるのが手っ取り早いだろ?』
何でもないように言う符宴を、空は何も言わずにじっと見つめる。
肯定でも反抗でもない、無機質な視線を送る。そんな空に、符宴は気にしてないのか肩に手を置いた。
符宴『ま、お前は俺達の“お仲間”だ。そんじゃま、作戦はその内開始する。それまではこの中で自由に行動しておくれよ』
GM「と言う訳で、ここからは情報収集が可能だ。現在空が調べられるのはこの項目だ」
・金符宴について(情報:FH・噂話6)
・作戦の概要(情報:FH8)
グラッセ「この二つだけですか。うーん、UGN側としては作戦の概要が気になりますね」
SM「おっと、ここで成功した情報は空だけに開示する。君ら分担されているからね」
ツバサ「情報収集に成功しても、見れるのは師匠だけって事だね……うわ、絶対今後に関わる重要な情報がありそう」
クウ「ともあれ、どっちを調べるかだな…――どちらにせよ、情報を全部抜くにはあと1回はシーンに出ないといけない。失敗は確実に許されないな…」
ムーン「で、どうするんだ社会不適合者? 達成値は低い上に、ダイス1個だろ?」
クウ「何の為にコネアイテム取ったと思ってんだ。まずは金符宴について調べるぜ。コネ:情報収集チームで達成値に+2、FHで調べる。1さえ出なければ成功だ!」
金符宴について
空1D+4→7 成功
クウ「よし、3が出たか。まずまずだな」
SM「そんじゃま、情報を渡しておくよ」(メモを渡す)
クウ「…へえぇ? あー、こりゃあなぁ…」
ツバサ「何々!? 何が書かれてあるの!?」
GM「空の手に入れた情報を知りたいのなら、合流してからだ。それまでは教えるのは禁止だ、いいね?」
クウ「ま、仕方ないな。分かったよ」
ムーン「へー、空とは合流が可能な訳か」
グラッセ「クウさんのあの態度からして、今回の敵に関する重要な事が書いてありそうだ。Eロイスの解除も考えた方が良さそうかな」
クウ「情報がなかったら俺を切り捨てる気だったのかてめえら?」
GM「それじゃあ、ここでシーンを切ろう」
ミドルフェイズ4 シーン9〈手探りの中で掴むモノ〉
シーンプレイヤー 闇代月
GM「では、UGN側の情報収集と行こう。出るメンバーはどうする?」
ツバサ「人数が少ないし、三人で出ちゃおう。浸食率も余裕があるし」
SM「それじゃ、シーンインしてくれ」
《シーン登場》
凍矢1D→9 42%→51%
月1D→8 45%→53%
翼1D→1 45%→46%
グラッセ「さっきから出目が多い!?」
ムーン「なに言ってんだ、一番高いの俺だぞ?」
ツバサ「前回と違ってボク安定してる〜」
GM「さて…時間は三人が協力関係を結んだ翌日になるね。現在、三人は志武谷の駅前広場に集まっている感じだ。調べられるのはこの情報になるよ」
・《人変わり》の噂(UGN・FH・噂話・ウェブ7/UGN・FH10)
・黒須左京について(FH・裏社会7)
・セルの詳細(UGN・FH・軍事8)
ツバサ「丁度三人分だね」
ムーン「どれも高いなぁ」
グラッセ「少なくとも、噂については二つ抜けるようにはしたい。噂は俺が調べるよ」
ツバサ「うーん、ボクとしては黒須の方を調べたいけど…《セキュリティカット》でデータベースのセキュリティに侵入しての情報収集は可能?」
GM「そうだね…。まあ前回もやってたし、良しとしよう。あ、《タッピング&オンエア》でも可能らしいよ」
ムーン「なら、俺がセルに関してだな」
グラッセ「では、最初は俺が調べます。《人変わり》の噂でコネ:情報収集チームを使います! これで達成値を2上げてUGNで挑戦です!」
凍矢『さて、と…またあの人に頼るとするか』(携帯を取り出して電話する)
テレーズ『――凍矢、おはよう。こんな時間にどうしたの?』
凍矢『おはようございます、テレーズさん。急遽調べたい事が出来たので、UGNに保管してある情報を使いたいんです』
テレーズ『分かったわ。いつも通り私がデータを送ればいいのよね?』
凍矢『はい、お願いします』
《人変わり》の噂
凍矢4D+2→16 成功
グラッセ「よし、クリティカル出た!」
GM「なら、全部の情報を渡そう。あ、これはクウも見ていいよ」
クウ「そうか? じゃあ遠慮なく」
UGN7
少し前から志武谷の人達を中心に起きている事象。
《人変わり》になるのは老若男女問わず。何の前触れもなく性格が狂暴になったりするらしいが、中には自分が誰なのか分からない程の記憶喪失を起こしている者がいる。
UGN10
《人変わり》となった人物は、周りに人がいた場合容赦なく襲い掛かって暴力を振るう傷害事件を幾度も起こしている。
その事件の場所には、不可解な力――エフェクトを使った跡がある事から、加害者がオーヴァード、もしくはジャームとなって覚醒した可能性が上げられる。
加害者はその後、警察に連行されたが今も戻っていないとの事。
(この後『《人変わり》の共通点』を調べる事が出来る)
グラッセ「二つ抜いて正解だった。更なる情報が出た」
ツバサ「次はボクだね。ボクは《セキュリティカット》でデータベースに不正アクセスして黒須左京について調べるよ。【精神】と〈RC〉で判定だ。浸食率は47%」
黒須左京について
翼2D+4→13 成功
ツバサ「ボクも成功!」
GM「なら、これを渡して置こう」
FH7
マスターレイスの一人で、過去の事件でFH内で孤立しており何かしらの作戦も単独で行動をしている。
今回はFHの任務に関係なく独断での行動なようで、彼自身の目的の為に七雲空に接触しようと志武谷にやってきたらしい。
ツバサ「これは…重要になりそうだね」
グラッセ「黒須と空さん…どう繋がりがあるんだろう?」
GM「この情報を抜いた事で、トリガーイベントが発生するよ。内容は後に教えよう」
ムーン「よし、最後は俺だ。セルの詳細について調べるぜ。UGNで判定だ!」
セルの詳細
月2D+4→9 成功
ムーン「ちょっとぎりぎりだったぜ…!」
グラッセ「やったな、ムーン!」
SM「それじゃ情報だよ」
UGN8
志武谷にやってきたセルは『デュアルコンバート』と言う、戦闘用人格で構成された戦闘部隊。全員が戦闘用人格として表に出ていて、テロを起こすFHよりも凶暴で非道。その上戦いに特化している。
現在は、隣町の廃倉庫に屯っている所を目撃されている。
(この後、『デュアルコンバート』のアジトに乗り込むことが可能)
グラッセ「とりあえず、情報がいろいろ出たな。全員成功して良かった」
ムーン「アジトに乗り込めるって事は、すぐに戦いに行けるのか?」
GM「そうだね、宣言すれば次のシーンで三人は乗り込める。その前にトリガーイベントを起こすから行けるのはその後だね」
ツバサ「でも、先に進んでいいのかな? 新しい情報が出てきたし、師匠の方ももう一つ情報が残ってるし」
SM「そのまま進んでもいいんだよ? どうなっても知らないけど」(ニヤニヤ)
ムーン「うわぁ、あいつの笑顔気持ち悪ぃ…」
SM「気持ち悪いってなんじゃあ!!」
GM「さて。君達の次のシーンでトリガーイベントを発生させるが、事前に内容を教えると黒須と接触する事になるよ」
ツバサ「ふむ…ボクは浸食値に余裕があるから、黒須さんと接触してみるよ。もしかしたら空さんのEロイスを解除する方法とか持ってるかもしれないし」
GM「それでは、ここでシーンを切ろう」
ミドルフェイズ5 シーン10〈嵐の前の静けさ〉
シーンプレイヤー 七雲空
《シーン登場》
空1D→6 45%→51%
クウ「よし、上手い具合に50%切ったな」
GM「ではどうする…って、もう決まっているか」
クウ「作戦の概要についてFHで調べるぜ。今度はコネ:要人への貸しでダイスを4個に上げるぜ。達成値は2だ」
作戦の概要
空4D+2→9 成功
クウ「2, 1, 1が出て焦った…!」
GM「7が出て良かったよ…それじゃ情報だ」(メモを渡す)
クウ「これが作戦か――…ほ〜、へぇ〜…」(ニヤリ)
ムーン「何だよ、その意味ありげな感じ?」
クウ「いやぁ…これ、かなり重要な情報だな〜って。まあなんだ、頑張れ!」
グラッセ「クウさんがいい笑顔ですよ…」
ツバサ「GM、《インスピレーション》使ってもいい?」
GM「だから出てない時に使うなって。空に渡した情報が知りたいなら、上手い具合に合流を果たす事だね」
SM「さて、情報を二つ抜いたんだ。ここでイベントを挟ませて貰うよ」
空はアジト内を歩き、意思疎通が出来るメンバーに作戦の概要を教えて貰った時だった。
不意に視線を感じて振り向くと、背後に符宴がいる事に気づいた。
符宴『よぉ、作戦については分かったか?』
空『ああ。で、決行は何時だ?』
符宴『まあそう焦るな。行動する為にも準備は必要だろ? このアジトの地下にはいろいろある、折角だし適当に何か見繕って来いよ』
SM「と言う訳で、一回だけ購入判定が出来るぞ。欲しいアイテムを選び、手に入ったかやってくれ」
クウ「助かるな、こう言うの。じゃ、どれにするかね…」(ルルブ捲り)
ツバサ「お手柔らかにお願いします…」
クウ「…よーし、対BCスーツにするか。今後を考えて、な」
GM「あー、うん。いいんじゃない、今後の事考えれば…」
SM(チッ、このカラス野郎なんつー装備選んだんだ…!! まあいい、成功値は9。こんな社会不適合者が成功する筈が)
クウ「あ、コネ:手配師使ってダイスブースト。4Dと達成値2になるぜー」
SM「てめえ是が非でも手に入れようとする気満々だなぁ!!?」
購入判定
難易度9 空4D+2→8
SM「おっしゃあ!! 残念だったなぁ!! 妖怪イチタリナイの所為で失敗――!!」
クウ「GM、俺財産ポイント1点残ってるよな? 注ぎ込んでいいか?」
GM「ああ、全然構わないよ」
クウ「つー事で、装備品ゲットだぜ〜。いやー、残して置いて良かった〜♪」
SM「こんにゃろぉぉぉーーーーーーーっ!!!?? 金の力で妖怪イチタリナイ撃退しやがってぇぇぇ!!!」
ツバサ「なぁるほどぉねぇ〜…今回のシナリオボス、邪毒使いって事かぁ〜」
グラッセ「えーと…(基本ルルブ1漁り)…邪毒はエフェクトかアイテムでしか回復出来ないのか…。購入難易度6で、アイテムはメジャーアクションで使用か。一応次の購入判定で解毒剤を仕入れておこうか」
ムーン「想定はしてたが、バットステータス系か。空より厄介な相手だぜ」
GM「あーあ、他の奴にも対策練られちゃった」
SM「てめえら、クライマックスじゃ覚えてろ…っ!!」
■作者メッセージ
補足コーナー
妖怪イチタリナイ:TRPGのセッション中、ダイスを振った結果、1足りないと言う事例が何かしら必ず起こる。重要な所で、あと少しの所で、そういう事が起こり誰かが悲鳴を上げる事から生まれた言葉。尚、他にはイチオオイ、イチタリタも存在する。
1足りないとかそんなの単なる偶然だろ? いいや、そんな事は無い。信じて無い方は実際にTRPGをプレイ、もしくはTRPGの動画を閲覧してください。
そう…イチタリナイもイチオオイも大抵ここぞと言う時に現れる。こいつの所為で実卓クトゥルフセッションでは狭いトイレの中でショゴスとタイマンでご対面する事に…SAN値(正気度)ゴリっと削られて発狂してしまった時は問答無用で喰われるのを覚悟したあの恐怖アハハハh(強制終了