セッション準備編
1週間前――
スズ「なるほど――羽粋にはそんな設定があるんだね。了解了解」
レイ「急に『俺達のセッションの様子や、羽粋についての情報が知りたい』って言われてビックリしたけど、ちゃんとGMらしい事しているんだね」
スズ「GMらしい事ってなんだ!? せめてGMの鏡と言え! シナリオ作成に当たって、ちゃんと事前に情報を仕入れるのは当然だろうが!」
レイ「ごめんごめん。でもさ、俺的には羽粋の設定――と言うか立ち位置は、本当に母さんのような儚げヒロインとして考えていただけだから、前回のようにリスペクトしてくれるのは本当にありがたいよ」
スズ「その割には結構設定詰め込んでいたじゃないか」
レイ「いやぁ、キャラの設定って考え出すと止まらなくなっちゃって…! 気づけばこう、次から次に設定が追加されて山盛りに…!」
スズ「そこはTRPGやってる人や物書きの作者も同じ事してるだろうから安心してくれ」
レイ「ま、とにかく俺とリズ姉ちゃんで考えた設定はそれで全部だよ。次のシナリオ、どうなるか楽しみにしてるねー!」
そうしてキャラ設定と言う名の面談を済ませて部屋を出ていくレイシャ。後に残されたのは、スズと机に乗っている資料(設定集)のみ。
スズ「さて…レイシャのおかげで方針は決まったし、粗方ストーリーも固まった。あとは、どうグラッセを目立たせるか…」
( ・ω・)・・・
スズ「……つーか、目立てるのか? あいつ、クライマックス戦じゃ毎回毎回ダイス運が悪くなる傾向があるんだよなぁ…いやいや、クウやムーンと言う成功例があるし、それに賭けてみるか…」
―――スパーン!!(勢いよく襖が開かれた音)
???「――話は全て聞かせて貰ったぞ! SMなら妾に任せるのじゃ!」
スズ「お、お前は――!!」(戦慄)
セッション当日―――大広間にて。
グラッセ「ぬふふふふ〜♪」(満面の笑顔)
ツバサ「上機嫌だね、グラッセ…」
ムーン「朝起きてからずっとこれだぜ…よっぽど楽しみなんだな」
グラッセ「あったりまえだろ〜? だって今回は俺が主役! ヒロインはリズのキャラ! ようやく誰でもない俺に主人公と言う名のスポットが当たるんだぜ!!」
クウ「どれだけ主役に…と言うか、出番に飢えてるんだよ…」
グラッセ「何だかんだで一番目立ってるあなたに言われたくありません!! 何で性格、と言うか性癖ウラノスさん並みに最悪なのにあそこまでモテてるんですか!! 毎回ボコボコにされてる筈なのに主役並みの活躍出来るんですか!? どれもこれも納得いくかぁぁぁ!!!」
クウ「なーグラッセくん? 斬光天翔翼喰らいたいか? それともダーク・デス・インパクトぶちかまされたいか? ハイかYesで答えろ…っ!!!」
ツバサ「師匠、落ち着いてぇ…!!!」(グググググ…!)
ムーン「それにしても、スズの奴遅いな。何やってんだ?」
???「――ハッハッハー!! 待たせたな、憎き勇者の者ども!! 地獄に落ちる準備は済ませたであろうなぁ!!!」(スパーン!)
全員『ゼノー!!?』
スズ「…………………………マタセタナ……」(ゲッソリ)
クウ「スズノヨミ!? お前何でそこまでやつれてるんだ!!? ブラック企業で不眠不休し続けた蒼白な顔になってるぞ!!?」
ゼノ「細かい事は気にするな」
ツバサ「お茶と大包平大好き平安刀剣の口癖言ってごまかそうとしないでよ!? てか、何であんたSMの座についてるのさぁ!!?」
ゼノ「決まっておろう、困っているGMが妾に泣きついたから仕方な〜く引き受けたのじゃ。グラッセを主役にしたシナリオを作ると言うGMのあの困り様はとてもとても見ていられぬ――」
ブチリッ!
スズ「小娘、こっちにこい」(ガシリ!)
ゼノ「は?」(隣の部屋まで引っ張られる)
クウ「あ、スズの奴」
スピカ「完全にブチ切れたわね」
スッ―――パタン(完全に襖が閉まる)
「――レア5サーヴァント召喚!! 殺れ、ナイチンゲール・源頼光・酒呑童子!!」
「は、ちょ!? 貴様いつの間にカルデアのマスターになったのじゃうぎゃああああああああああああああぁ!!!??」
「おらおらおらおらまだ終わらせねぇぞぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!! 次はギルト5MAXのフラグメント(メダル)全込みの攻撃力&属性7倍攻撃だぁ、歯ァ食い縛れやぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアァ!!!??」
ツバサ「……師匠、スズさん」(白目)
クウ「ブチ切れる程あいつを怒らせるな。俺が言えるのはこれだけだ」(悟りを啓いた目)
三人「「「ハ、ハイ…」」」(汗)
ロクサス「ククク…いい気味だ、ゼノ…!!」(黒笑)
ウラノス「俺達の手を汚さずに始末してくれるとはな。良い奴だな、あの子供は!」(輝く程の笑顔)
GM「さー、お前達! 第四回セッションを始めるぞ!」
ムーン「何だろ…増えるワカメみたく、水を得た事で生き生きとしてる…」
ツバサ「よっぽどストレス溜め込んでたんだね…」
クウ「普段は戦おうとしない奴が、あそこまで本気にさせられたんだ。今日と言う日までよく耐えたもんだよ」
GM「アッハッハー!」(もはや壊れた笑い)
グラッセ「テンションが臨界突破してません…?」
SM「う、ううう…妾は一体…!?」(ボロボロの状態で起き上がる)
四人((((あ、起きた))))
GM「SMも起きた事だし、今からプリプレイ始めるよ! まずはお馴染みのレギュレーションだ!
今回使用するのは、【基本ルルブ1・2】【上級ルルブ】【インフィニティコード】【パブリックエネミー】【レネゲイズアージ】。今回から前回話に出た【エフェクトアーカイブ】だけでなく【ユニバーサルガーディアン】と【リンケージマインド】も取り入れるよ。今回からEA準拠でエフェクトやセッションをしていくよ!」
ムーン「【エフェクトアーカイブ】はエフェクトの新規と同時に変更があるんだったよな」
ツバサ「それと《リミットエフェクト》と言う一段階上のエフェクトの習得、そして変わらぬ絆――思い出となる《メモリー》のシステムもこれで導入されるよ」
クウ「《リミットエフェクト》は指定されたエフェクトのレベルを最大まで上げた際に習得出来るエフェクト。《メモリー》はロイスの上位版で、持っていると浸蝕率を10%引き下げてくれるんだよな。
しかもロイスとは個別扱いに出来るから、それだけバックトラックで戻れる確率が上がる訳だ。『戦闘用人格』でバックトラックのダイスが一個減る俺としては是非とも取りたいが…経験点15点も必要になるんだよなぁ」
グラッセ「【ユニバーサルガーディアン】は所属する組織によって『エンブレム』って言う特殊なアイテムが取れるんでしたよね?」
GM「そうだ。現在のPCの状況では凍矢はUGNイリーガル、月はUGNチルドレン、空はFHエージェントかFHイリーガル、翼はFHかゼノス。それに該当するエンブレムが取れるよ」
ツバサ「ボクはダブルスパイだもんね。でも所属するならやっぱりゼノスかな」
クウ「俺はFH内のワークスによって取れるエンブレムが選べるんだな。あ〜…この際だからちゃんと選んでみるか?」
SM「最後の【リンケージマインド】はロイスについての新ルールである属性ロイス。更にDロイスの再構築を行うものだ。エフェクトの効果が変わるように、一部のDロイスの効果も変更されるのじゃ。もちろん、新規のDロイスも登場するぞ。
ただし、属性ロイスルールは少し複雑ゆえに今回のシナリオでは使わないとの事らしい。まあ、妾としてはこれ以上お前達がパワーアップせずに済んで嬉しく思うがな」
GM「この中でDロイスの効果が変わるのは――凍矢・月・空の三人だね」
グラッセ「えーと…なるほど、俺の変更点は『自分自身に効果が使えなくなる』なんですね。いつも他の人に支援で使っているから、大したデメリットではないかな」
ムーン「俺のは…『能力値を4点貰える代わりに、浸食率が+5される』か。更に能力値を貰える代わりに浸食率も増えた訳か。メリットとデメリットが同時に来たな…」
クウ「俺は『あらゆるダイス判定+5、更に攻撃力+5』か。デメリットはそのままでパワーアップした感じだな。エフェクトで弱体化する分を補えるから助かるぜ」
ツバサ「いいなぁ。二人とも強くなって…ボクの『生還者』は自分の保険で取ったようなものだから、全然みんなの役に立てないんだよねぇ」
グラッセ「いやいや、その分ツバサもロイス使って無茶出来るだろ?」
ツバサ「無茶は出来るけど、どうしても一発の大技になるんだよ…しかも火力は低いし、接近されたら攻撃出来ない弱点もあるから…」
クウ「前回はそれで苦労させられたもんな」
ツバサ「うん。今回の成長で少しは補えるといいんだけど」
GM「で、だ。今回のシナリオで一つ事前報告がある。UGを取り入れると言う事で、このセッションでは【ダブルハンドアウトルール】の『N(ノーマル)/R(リバース)ハンドアウト』を使うよ」
グラッセ「ダブルハンドアウトルール?」
ムーン「N/Rハンドアウト?」
ツバサ「これまではセッション前にハンドアウトを渡されて、みんなに見せるように公開していたよね? でも、このルールでは個別に“二枚目”のハンドアウトが渡されるんだ。
一枚目はN(ノーマル)と言って、表向きの目的や立場が書いてある。だけど、二枚目はR(リバース)と言って、自分しか知らない情報や真の目的が書いてあるんだ。このRハンドアウトの内容はシナリオを進める際に必要になるけど、条件を満たすまでは他の人に公開出来ない場合がある。このルールは、渡された“秘密”をいかにして開く事が鍵になるんだ」
グラッセ「つまり、俺達PC4人にそれぞれ秘密があるんですね」
ムーン「腹の探り合いをしながら物語を進めるって事か…」
クウ「面白そうなシステムだが…何でそんなルール取り入れたんだ?」
GM「それは…」(チラリ)
SM「ふふふ…疑り深い闇に呑まれて疑心暗鬼に陥り、そのまま自滅するがいいわ…!!」(極悪面)
GM「…こいつで全て分かるだろう?」
四人「「「「分かりました」」」」
GM「それでは、トレーラーを発表しよう」
昨日と同じ今日。
今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らない所で――世界は既に変貌していた。
数年ぶりに再会した少女と共に、年に一回行われる文化祭を巡る。
日常の中の非日常は、楽しい時間を過ごす為の時間のはずだった。
だが祭りは、血に塗れた加虐の宴に変わる――。
狂気に塗り固められた校舎で、組織の闇も動き出す。
秘密を持つ者達が集いし時、彼らは少女の為に何を選択するのか。
そして少女は何を手に入れて、何を失うのか…。
ダブルクロスThe 3rd Edition【Promise in the Guilty】
ダブルクロス―――それは“裏切り”を意味する言葉。
ムーン「文化祭か、中々楽しそうだな!」
ツバサ「うん、こう言うの青春って感じするよねー!」
GM「楽しみにしてくれてなにより。では、お待ちかねのハンドアウトを事前に配ろう。二枚目は封筒で渡すから、受け取ったら他の人に見られないように読んで欲しい」(それぞれに封筒を配る)
ムーン「俺は立場的にスタンダードだな。で、二枚目は…(ガサゴソ)…うぉう…!」(顔を引き攣る)
クウ「これは、また…いや、うん。俺的にはそうなるよな」(頭押え)
ツバサ「あ〜う〜…今回は中々ハードになりそうな予感〜…」(遠目)
GM「みんな悩んでいるね。まあ、これも『ダブルハンドアウトルール』ならではだからね」
グラッセ「………」(チーン)
ジェダイト「あの、グラッセくんの目が死んでいるのですか?」
SM「はて、何のことやら?」
クウ「お前、どんなハンドアウト貰ったんだ?」
グラッセ「聞かないでください……ちょっとこれ、公開するの抵抗がある…!」(青ざめた顔)
GM「それではキャラ成長を始めてくれ。あ、そうそう。クウは別セッションで経験点獲得しているがその分は使わないでくれ」
クウ「分かってるよ。前のセッションはあくまで別の世界線だしな」
スズ「なるほど――羽粋にはそんな設定があるんだね。了解了解」
レイ「急に『俺達のセッションの様子や、羽粋についての情報が知りたい』って言われてビックリしたけど、ちゃんとGMらしい事しているんだね」
スズ「GMらしい事ってなんだ!? せめてGMの鏡と言え! シナリオ作成に当たって、ちゃんと事前に情報を仕入れるのは当然だろうが!」
レイ「ごめんごめん。でもさ、俺的には羽粋の設定――と言うか立ち位置は、本当に母さんのような儚げヒロインとして考えていただけだから、前回のようにリスペクトしてくれるのは本当にありがたいよ」
スズ「その割には結構設定詰め込んでいたじゃないか」
レイ「いやぁ、キャラの設定って考え出すと止まらなくなっちゃって…! 気づけばこう、次から次に設定が追加されて山盛りに…!」
スズ「そこはTRPGやってる人や物書きの作者も同じ事してるだろうから安心してくれ」
レイ「ま、とにかく俺とリズ姉ちゃんで考えた設定はそれで全部だよ。次のシナリオ、どうなるか楽しみにしてるねー!」
そうしてキャラ設定と言う名の面談を済ませて部屋を出ていくレイシャ。後に残されたのは、スズと机に乗っている資料(設定集)のみ。
スズ「さて…レイシャのおかげで方針は決まったし、粗方ストーリーも固まった。あとは、どうグラッセを目立たせるか…」
( ・ω・)・・・
スズ「……つーか、目立てるのか? あいつ、クライマックス戦じゃ毎回毎回ダイス運が悪くなる傾向があるんだよなぁ…いやいや、クウやムーンと言う成功例があるし、それに賭けてみるか…」
―――スパーン!!(勢いよく襖が開かれた音)
???「――話は全て聞かせて貰ったぞ! SMなら妾に任せるのじゃ!」
スズ「お、お前は――!!」(戦慄)
セッション当日―――大広間にて。
グラッセ「ぬふふふふ〜♪」(満面の笑顔)
ツバサ「上機嫌だね、グラッセ…」
ムーン「朝起きてからずっとこれだぜ…よっぽど楽しみなんだな」
グラッセ「あったりまえだろ〜? だって今回は俺が主役! ヒロインはリズのキャラ! ようやく誰でもない俺に主人公と言う名のスポットが当たるんだぜ!!」
クウ「どれだけ主役に…と言うか、出番に飢えてるんだよ…」
グラッセ「何だかんだで一番目立ってるあなたに言われたくありません!! 何で性格、と言うか性癖ウラノスさん並みに最悪なのにあそこまでモテてるんですか!! 毎回ボコボコにされてる筈なのに主役並みの活躍出来るんですか!? どれもこれも納得いくかぁぁぁ!!!」
クウ「なーグラッセくん? 斬光天翔翼喰らいたいか? それともダーク・デス・インパクトぶちかまされたいか? ハイかYesで答えろ…っ!!!」
ツバサ「師匠、落ち着いてぇ…!!!」(グググググ…!)
ムーン「それにしても、スズの奴遅いな。何やってんだ?」
???「――ハッハッハー!! 待たせたな、憎き勇者の者ども!! 地獄に落ちる準備は済ませたであろうなぁ!!!」(スパーン!)
全員『ゼノー!!?』
スズ「…………………………マタセタナ……」(ゲッソリ)
クウ「スズノヨミ!? お前何でそこまでやつれてるんだ!!? ブラック企業で不眠不休し続けた蒼白な顔になってるぞ!!?」
ゼノ「細かい事は気にするな」
ツバサ「お茶と大包平大好き平安刀剣の口癖言ってごまかそうとしないでよ!? てか、何であんたSMの座についてるのさぁ!!?」
ゼノ「決まっておろう、困っているGMが妾に泣きついたから仕方な〜く引き受けたのじゃ。グラッセを主役にしたシナリオを作ると言うGMのあの困り様はとてもとても見ていられぬ――」
ブチリッ!
スズ「小娘、こっちにこい」(ガシリ!)
ゼノ「は?」(隣の部屋まで引っ張られる)
クウ「あ、スズの奴」
スピカ「完全にブチ切れたわね」
スッ―――パタン(完全に襖が閉まる)
「――レア5サーヴァント召喚!! 殺れ、ナイチンゲール・源頼光・酒呑童子!!」
「は、ちょ!? 貴様いつの間にカルデアのマスターになったのじゃうぎゃああああああああああああああぁ!!!??」
「おらおらおらおらまだ終わらせねぇぞぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!! 次はギルト5MAXのフラグメント(メダル)全込みの攻撃力&属性7倍攻撃だぁ、歯ァ食い縛れやぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアァ!!!??」
ツバサ「……師匠、スズさん」(白目)
クウ「ブチ切れる程あいつを怒らせるな。俺が言えるのはこれだけだ」(悟りを啓いた目)
三人「「「ハ、ハイ…」」」(汗)
ロクサス「ククク…いい気味だ、ゼノ…!!」(黒笑)
ウラノス「俺達の手を汚さずに始末してくれるとはな。良い奴だな、あの子供は!」(輝く程の笑顔)
GM「さー、お前達! 第四回セッションを始めるぞ!」
ムーン「何だろ…増えるワカメみたく、水を得た事で生き生きとしてる…」
ツバサ「よっぽどストレス溜め込んでたんだね…」
クウ「普段は戦おうとしない奴が、あそこまで本気にさせられたんだ。今日と言う日までよく耐えたもんだよ」
GM「アッハッハー!」(もはや壊れた笑い)
グラッセ「テンションが臨界突破してません…?」
SM「う、ううう…妾は一体…!?」(ボロボロの状態で起き上がる)
四人((((あ、起きた))))
GM「SMも起きた事だし、今からプリプレイ始めるよ! まずはお馴染みのレギュレーションだ!
今回使用するのは、【基本ルルブ1・2】【上級ルルブ】【インフィニティコード】【パブリックエネミー】【レネゲイズアージ】。今回から前回話に出た【エフェクトアーカイブ】だけでなく【ユニバーサルガーディアン】と【リンケージマインド】も取り入れるよ。今回からEA準拠でエフェクトやセッションをしていくよ!」
ムーン「【エフェクトアーカイブ】はエフェクトの新規と同時に変更があるんだったよな」
ツバサ「それと《リミットエフェクト》と言う一段階上のエフェクトの習得、そして変わらぬ絆――思い出となる《メモリー》のシステムもこれで導入されるよ」
クウ「《リミットエフェクト》は指定されたエフェクトのレベルを最大まで上げた際に習得出来るエフェクト。《メモリー》はロイスの上位版で、持っていると浸蝕率を10%引き下げてくれるんだよな。
しかもロイスとは個別扱いに出来るから、それだけバックトラックで戻れる確率が上がる訳だ。『戦闘用人格』でバックトラックのダイスが一個減る俺としては是非とも取りたいが…経験点15点も必要になるんだよなぁ」
グラッセ「【ユニバーサルガーディアン】は所属する組織によって『エンブレム』って言う特殊なアイテムが取れるんでしたよね?」
GM「そうだ。現在のPCの状況では凍矢はUGNイリーガル、月はUGNチルドレン、空はFHエージェントかFHイリーガル、翼はFHかゼノス。それに該当するエンブレムが取れるよ」
ツバサ「ボクはダブルスパイだもんね。でも所属するならやっぱりゼノスかな」
クウ「俺はFH内のワークスによって取れるエンブレムが選べるんだな。あ〜…この際だからちゃんと選んでみるか?」
SM「最後の【リンケージマインド】はロイスについての新ルールである属性ロイス。更にDロイスの再構築を行うものだ。エフェクトの効果が変わるように、一部のDロイスの効果も変更されるのじゃ。もちろん、新規のDロイスも登場するぞ。
ただし、属性ロイスルールは少し複雑ゆえに今回のシナリオでは使わないとの事らしい。まあ、妾としてはこれ以上お前達がパワーアップせずに済んで嬉しく思うがな」
GM「この中でDロイスの効果が変わるのは――凍矢・月・空の三人だね」
グラッセ「えーと…なるほど、俺の変更点は『自分自身に効果が使えなくなる』なんですね。いつも他の人に支援で使っているから、大したデメリットではないかな」
ムーン「俺のは…『能力値を4点貰える代わりに、浸食率が+5される』か。更に能力値を貰える代わりに浸食率も増えた訳か。メリットとデメリットが同時に来たな…」
クウ「俺は『あらゆるダイス判定+5、更に攻撃力+5』か。デメリットはそのままでパワーアップした感じだな。エフェクトで弱体化する分を補えるから助かるぜ」
ツバサ「いいなぁ。二人とも強くなって…ボクの『生還者』は自分の保険で取ったようなものだから、全然みんなの役に立てないんだよねぇ」
グラッセ「いやいや、その分ツバサもロイス使って無茶出来るだろ?」
ツバサ「無茶は出来るけど、どうしても一発の大技になるんだよ…しかも火力は低いし、接近されたら攻撃出来ない弱点もあるから…」
クウ「前回はそれで苦労させられたもんな」
ツバサ「うん。今回の成長で少しは補えるといいんだけど」
GM「で、だ。今回のシナリオで一つ事前報告がある。UGを取り入れると言う事で、このセッションでは【ダブルハンドアウトルール】の『N(ノーマル)/R(リバース)ハンドアウト』を使うよ」
グラッセ「ダブルハンドアウトルール?」
ムーン「N/Rハンドアウト?」
ツバサ「これまではセッション前にハンドアウトを渡されて、みんなに見せるように公開していたよね? でも、このルールでは個別に“二枚目”のハンドアウトが渡されるんだ。
一枚目はN(ノーマル)と言って、表向きの目的や立場が書いてある。だけど、二枚目はR(リバース)と言って、自分しか知らない情報や真の目的が書いてあるんだ。このRハンドアウトの内容はシナリオを進める際に必要になるけど、条件を満たすまでは他の人に公開出来ない場合がある。このルールは、渡された“秘密”をいかにして開く事が鍵になるんだ」
グラッセ「つまり、俺達PC4人にそれぞれ秘密があるんですね」
ムーン「腹の探り合いをしながら物語を進めるって事か…」
クウ「面白そうなシステムだが…何でそんなルール取り入れたんだ?」
GM「それは…」(チラリ)
SM「ふふふ…疑り深い闇に呑まれて疑心暗鬼に陥り、そのまま自滅するがいいわ…!!」(極悪面)
GM「…こいつで全て分かるだろう?」
四人「「「「分かりました」」」」
GM「それでは、トレーラーを発表しよう」
昨日と同じ今日。
今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らない所で――世界は既に変貌していた。
数年ぶりに再会した少女と共に、年に一回行われる文化祭を巡る。
日常の中の非日常は、楽しい時間を過ごす為の時間のはずだった。
だが祭りは、血に塗れた加虐の宴に変わる――。
狂気に塗り固められた校舎で、組織の闇も動き出す。
秘密を持つ者達が集いし時、彼らは少女の為に何を選択するのか。
そして少女は何を手に入れて、何を失うのか…。
ダブルクロスThe 3rd Edition【Promise in the Guilty】
ダブルクロス―――それは“裏切り”を意味する言葉。
ムーン「文化祭か、中々楽しそうだな!」
ツバサ「うん、こう言うの青春って感じするよねー!」
GM「楽しみにしてくれてなにより。では、お待ちかねのハンドアウトを事前に配ろう。二枚目は封筒で渡すから、受け取ったら他の人に見られないように読んで欲しい」(それぞれに封筒を配る)
ムーン「俺は立場的にスタンダードだな。で、二枚目は…(ガサゴソ)…うぉう…!」(顔を引き攣る)
クウ「これは、また…いや、うん。俺的にはそうなるよな」(頭押え)
ツバサ「あ〜う〜…今回は中々ハードになりそうな予感〜…」(遠目)
GM「みんな悩んでいるね。まあ、これも『ダブルハンドアウトルール』ならではだからね」
グラッセ「………」(チーン)
ジェダイト「あの、グラッセくんの目が死んでいるのですか?」
SM「はて、何のことやら?」
クウ「お前、どんなハンドアウト貰ったんだ?」
グラッセ「聞かないでください……ちょっとこれ、公開するの抵抗がある…!」(青ざめた顔)
GM「それではキャラ成長を始めてくれ。あ、そうそう。クウは別セッションで経験点獲得しているがその分は使わないでくれ」
クウ「分かってるよ。前のセッションはあくまで別の世界線だしな」
■作者メッセージ
補足コーナー:新たに追加されたデータ集&サプリメント
【エフェクトアーカイブ】:このデータ集は、主に基本1・2とICにて掲載しているエフェクト、一部のDロイスで習得するエフェクトのアップデート。そして新たに追加されたルールである《リミットエフェクト》と《メモリー》の詳細が載ってある。
更にもう一つ、浸蝕率効果表が新たに更新される。160%以上から更に細かく浸蝕率によるダイスやエフェクトレベルのボーナスが追加されている。今回からEA準拠なので、この表を適用する。
【ユニバーサルガーディアン】:このサプリは、ダブルクロスにて存在する組織(UGN・FHなど)に所属している場合、特殊なユニークアイテムである『エンブレム』ルールを追加することが出来る。
組織の名前は出ていたがワークスでは取れなかったりしたが、このサプリにより取れそうで取れなかったワークスが追加されている。
そして、UGNについての歴史や世界各地でどのような活動をしているかが掲載されており、秘密を扱うルールである『ダブルハンドアウトルール』もこの本にて解説されている。
【リンケージマインド】:こちらはロイスに関してのルール&データブック。上級・IC・PE・ディスカラードレルムにて登場したDロイスの一部の変更だけでなく、新規も追加されている。そして、キャラ作成で大事なライフパスの追加も行われている。
新ルールで固定ロイス(セッションの一番初めに持っているロイス)の属性ルールが掲載されていて、これは持っているロイスごとに8種類の内一つの色を決める事でタイタスする際に特殊な効果を発動させる事が出来る(通常のタイタスも可能)どういう事かは別の補足コーナーで説明します。
…ここまでダブルクロスの為につぎ込んだお金、税込み合わせて総計2万5000円は優に超えています。
が、現在。密林で調べたら【レネゲイズアージ】と【ユニバーサルガーディアン】が【ディスカラードレルム】並みにとんでもない値段になっていました。興味ある時に衝動買いしててマジで良かったです…!! 6万とかマジ無理…!! 重版とかしてくれないかな…。
【エフェクトアーカイブ】:このデータ集は、主に基本1・2とICにて掲載しているエフェクト、一部のDロイスで習得するエフェクトのアップデート。そして新たに追加されたルールである《リミットエフェクト》と《メモリー》の詳細が載ってある。
更にもう一つ、浸蝕率効果表が新たに更新される。160%以上から更に細かく浸蝕率によるダイスやエフェクトレベルのボーナスが追加されている。今回からEA準拠なので、この表を適用する。
【ユニバーサルガーディアン】:このサプリは、ダブルクロスにて存在する組織(UGN・FHなど)に所属している場合、特殊なユニークアイテムである『エンブレム』ルールを追加することが出来る。
組織の名前は出ていたがワークスでは取れなかったりしたが、このサプリにより取れそうで取れなかったワークスが追加されている。
そして、UGNについての歴史や世界各地でどのような活動をしているかが掲載されており、秘密を扱うルールである『ダブルハンドアウトルール』もこの本にて解説されている。
【リンケージマインド】:こちらはロイスに関してのルール&データブック。上級・IC・PE・ディスカラードレルムにて登場したDロイスの一部の変更だけでなく、新規も追加されている。そして、キャラ作成で大事なライフパスの追加も行われている。
新ルールで固定ロイス(セッションの一番初めに持っているロイス)の属性ルールが掲載されていて、これは持っているロイスごとに8種類の内一つの色を決める事でタイタスする際に特殊な効果を発動させる事が出来る(通常のタイタスも可能)どういう事かは別の補足コーナーで説明します。
…ここまでダブルクロスの為につぎ込んだお金、税込み合わせて総計2万5000円は優に超えています。
が、現在。密林で調べたら【レネゲイズアージ】と【ユニバーサルガーディアン】が【ディスカラードレルム】並みにとんでもない値段になっていました。興味ある時に衝動買いしててマジで良かったです…!! 6万とかマジ無理…!! 重版とかしてくれないかな…。