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ダブルクロスThe 3rd Edition【Promise in the Guilty】

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 人物紹介
  • 02 セッション準備編
  • 03 PC1紹介
  • 04 PC2紹介
  • 05 PC3紹介
  • 06 PC4紹介
  • 07 オープニングフェイズ1
  • 08 オープニングフェイズ2&3
  • 09 ミドルフェイズ1
  • 10 ミドルフェイズ2
  • 11 ミドルフェイズ3(前編)
  • 12 ミドルフェイズ3(後編)
  • 13 ミドルフェイズ4
  • 14 ミドルフェイズ4(FS判定・1)
  • 15 ミドルフェイズ4(FS判定・2)
  • 16 ミドルフェイズ4(FS判定・3)
  • 17 ミドルフェイズ5(前編)
  • 18 ミドルフェイズ5(ハンドアウトシーン)
  • 19 ミドルフェイズ5(後編)
  • 20 ミドルフェイズ6&7(前編)
  • 21 ミドルフェイズ7(ハンドアウトシーン&後編)
  • 22 ミドルフェイズ8(前編)
  • 23 ミドルフェイズ8(後編)
  • 24 ミドルフェイズ9(前編)
  • 25 ミドルフェイズ9(ハンドアウトシーン&後編)
  • 26 ミドルフェイズ10
  • 27 ミドルフェイズ11&12(前編)
  • 28 ミドルフェイズ12(ハンドアウトシーン&後編)
  • 29 ミドルフェイズ13
  • 30 クライマックスフェイズ1
  • 31 クライマックスフェイズ2
  • 32 クライマックスフェイズ3
  • 33 クライマックスフェイズ4
  • 34 クライマックスフェイズ5
  • 35 クライマックスフェイズ6
  • 36 クライマックスフェイズ7&バックトラック
  • 37 エンディングフェイズ1
  • 38 エンディングフェイズ2
  • クライマックスフェイズ7&バックトラック


    ムーン「俺の番だ! マイナーで《蠢く魔眼》を解除、メジャーは《コンセントレイト4:バロール》《漆黒の拳4》《グラビティベルト4》だ! ダイス19個、達成値7、攻撃力42、C値7で、次の攻撃力−20だ!! 意地でもぶち抜く!!」


     《命中判定》
     19D+7(C値7)→60


    SM「…リアクション放棄じゃ」

    ムーン「ここで響の効果も追加だ! ダメージ+3D!」


     《ダメージ算出》
     10D+42→75


    ムーン「くっ…! 浸蝕率、191%…!」

    GM「20点減少、差し引いて…55点。累計ダメージ…135点」

    SM「……妾のHPは117に設定してある」

    男三人「「「っ!?」」」

    ツバサ「や、やった!!」

    SM「じゃが、ここで《不死不滅4》の効果を発動、HP40で戦闘不能から復活じゃぁ!!」

    ツバサ「そんな!?」

    SM「更にここで《加速する刻U2》を発動!! マイナー放棄、メジャーで《従者吸収4》発動させる!! 残った従者Dを取り込み、HP40点更に回復だ!!」

    ツバサ「うっそぉ!! HP80まで回復した!?」

    ムーン「あえて従者を残してたのか!?」


    ゼノ『まだ、じゃ…!! ははは、妾は不滅じゃ!!』

    月『この、やろぉ…!!』

    翼『う、ううう…!! もう、こっちは限界なのに…!!』

    蒼空『おいおい、まだ俺達のターンは終了してないぞ…?』

    ゼノ『…なに?』

    蒼空『悪いな、このままだと依頼を果たすのは厳しそうだ……だから凍矢、力貸してくれ。お前にしか使えない、凄い力があるだろ…?』

    凍矢『……ええ。俺の全て、あなたに託します。だから――俺の分まで、ゼノをぶん殴ってくれぇ!!!』

    蒼空『ああっ!!』


    グラッセ「イニシアチブでDロイス『触媒』発動! 蒼空さんをメインプロセスで行動だ! ここで俺は蒼空さんのロイスをSロイスに指定する!」

    クウ「凍矢の効果を受けたんだ。弱体化出来るだろ? 俺の番! マイナーで《魔神の心臓》の効果解除! メジャーで《コンセントレイト4:ブラム=ストーカー》《鮮血の一撃4》《始祖の決闘5》《生命吸収3》《ブラッドエンゲージ4》!
     俺のダイス34個、達成値5、攻撃力1D+36、C値7、9点ダメージ追加…ここで陸の効果と響のDロイス『調和者』も組み合わせる! 《ブラッドエンゲージ》分の浸蝕率を0にする!」


     《命中判定》
     38D+5(C値7)→67


    ツバサ「ダメージは合計8D…行けるか、どうか…!」

    クウ「だったら――確実に仕留める! 天義星華のSロイスタイタス昇華! ダメージダイス+5D追加だ!!」



     凍矢が持つ、唯一無二の絶対の力。それが触媒――自身を媒介に、他者の力を活性化させ、行動させる。
     あと一歩、あと一回。その為に必要な力を、凍矢は確かに与えてくれた。
     だが、もうひと踏ん張りをする蒼空の中で、レネゲイドウイルスが悲鳴を上げる。

    「く、そっ…!」

     戦闘用人格を発症している事で、元よりレネゲイドが不安定なのだ。通常のオーヴァードより強くなると言えども、その不安定故に限界のラインは低めに設定しなければ先に壊れてしまうのは自分だ。
     憎い。あいつが、周りが、この状況が、この場所が、全部が。
     力とする衝動も、許容するレネゲイドの浸蝕率が増して理性を削りにかかっている。
     この一撃をゼノにぶつければ、もしかしたら自分は戻れなくなるかもしれない…そんな賭けが脳裏に過ぎる。

    「歌え、響っ!!」

     この諦めかけた考えに、希望を与えたのは陸だった。

    「お前の歌は、その為にあるんだろうっ!!」

    「陸…?」

     まるで何かを知っているように叫ぶ陸に、隣にいたテレーズは眉を顰める。
     だが、言われた響は弾かれたように無理やり身体を動かす蒼空の手を握り、透き通った旋律――調和(ハーモニー)を歌う。

    「なにをしようと…」

     ゼノが小馬鹿にして鼻を鳴らした途端、響の身体が輝きを放つ。同時に、纏わりつく光が苦痛を伴うのか顔を歪めて悲鳴を上げ始める。

    「う、あ…! あああああああぁ!?」

    「響…!?」

    「まさか! 歌を媒介に、あの人のレネゲイドの周波を自分に!?」

     苦痛で叫び響に声をかけた所で、内で騒めいていたレネゲイドの浸蝕が少しだけ収まっている事に気づく蒼空。この二人の様子に、テレーズは分析する。
     他者のレネゲイドによる浸蝕を一部だけ肩代わりする能力――それが調和者(ハーモナイザー)と呼ばれるオーヴァードだ。

    「そうだ…! あたしの拳は、誰かを傷つける力じゃない――繋ぐこの手が…あたしの力だぁぁぁ!!!」

    「――ありがとう、響」

     確かに繋ぎ合った拳、最後の踏ん張りの為に自分にくれた力。自分の負荷を受け取ったその手を――放す。
     一歩、また一歩。力強く踏みしめ、その度に加速しながら駆けて、ゼノへと握った大鎌で攻撃する。
     だが、最後の抵抗なのか、羽粋の血で作られたマントが盾となって阻む。

    「アハハハっ! さっきから綺麗ごとばっかりじゃなぁ…!! ならば壊す! 貴様の信じる光も、希望も、奇跡も、絆も、心も、何もかもぶち壊してやる!! そして嘆け、跪け、絶望しろぉぉぉ!!!」

    「ああそうかよ! だったら見せてやるよ、俺達の――絆の力をなぁ!!!」

     宣言して一旦身を引くと、なんと鎌の刃の部分をゼノへと投げつける。
     だが、それすらもゼノのマントが弾いてあらぬ方向へと飛んで行った。

    「そんな小細工、妾に通用するかぁ!!!」

    「確かに絆は脆いし、縛られる。けどなぁ…!!」

     バッと突き出されるモノが、再びマントの中央に激突する。
     蒼空が握っていたものは、鎌の握り部分でなく…赤色のガンブレードだ。

    「おい、あれ!」

    「星華さんの剣!?」

     月と翼が驚いていると、蒼空は若干苦しながらも笑う。

    「ああ、そうだ…!! 武器が変わったように、絆だって形を変える。絆が心を縛る鎖って言い分、確かに当たってる…だったら俺はその鎖をぶち壊し、未来へと後押ししてくれる翼に変えてみせるっ!!!」

     自分が自分である為の堰が、無くなる。再びウイルスが活性化して、俺と言う存在を殺そうとしてくる。
     それでも、俺は信じている。

    「絆(ロイス)は壊せても、思い出(メモリー)までは壊せない!! 俺の中で生きて、何時だって手を差し伸べてくれる――そうだろ星華ぁぁぁ!!!」

     今使っている力は、人ならざる化け物の力ではない。
     死んでも尚“彼女”と繋がっているからこそ、生まれる力だと。
     蒼空の決意に比例するように、自身の血流とレネゲイドの憎悪が高まる。絆と衝動、二つの力が合わさり、ゼノの血の盾が砕け始めた。

    「お、おのれぇ!!」

    「やらせるかっ!!!」

     ゼノが重力で吹き飛ばそうとするが、そこを陸が銃撃で妨害する。
     このアシストのおかげで、蒼空はガンブレードで罅割れた部分を叩く事でマントを砕いた。

    「わ、妾の守りがぁ…!? あり得ぬ、あり得ぬぞぉ!!!」

    (やべぇ! 避けろ、宿主!!)

     最後の守りも無くなり、ゼノは反乱狂に陥って力を暴走させる。
     とどめを刺そうとした蒼空も、空の言葉通り避ける事に集中する。
     だが、運悪く吹き飛ばす重力の力が蒼空のガンブレードに当たり、上空へと弾かれてしまった。

    「しま…っ!」

    「お…おお!! わざわざ打ち砕いだ絆も無駄に終わったな!!」

    「無駄なんかじゃない!!!」

     思わぬ怪我の功名に機嫌を良くしたゼノに、否定の声が上がる。
     声のした方を全員が見ると…響が跳躍して、吹き飛ばされたガンブレードを掴んでいた。

    「当たると痛いこの拳――それでも、誰かと繋がる手に出来る!!! これが、星華さんの本当の想いだあああぁぁ!!!」

     想いを込めるように、そのままゼノへとガンブレードを投げつける。そのままゼノを貫く――直前で、暗黒の力を前面に出して辛うじて受け止める。

    「ハッ、まだじゃ!! まだ――!!」

    「いいや、最後だ!! これが俺とあいつ…あいつらとの、お前が理不尽に愚弄し、踏み躙り、嘲笑い続けた心の繋がりだぁぁぁ!!!」

     諦めの悪いゼノに向けて、蒼空が跳躍する。
     皆と共に繋ぎ、助け、紡ぎ、繋がれ、助けられ、紡いだ、この瞬間。
     これは誰かを傷つけ、壊して、殺すしか出来ない自分でも出来る事。
     被害者である凍矢や羽粋だけじゃない。ここにいる全員が抱く想いを、彼女(星華)と共に歪み切った悪意(ゼノ)にぶつけるのだ。

    「チェインオブブラッドォ!!!」

     止められた剣の柄を、上から斜めに蹴りつける。
     自身の全体重を込めた蹴りの威力により、ゼノの急ごしらえの守りはあっけなく打ち破られてしまう。
     そして、大切な人の想いを込めた銃剣はゼノの胸を貫きながら縫い付ける様に床に突き刺さった。悪質な加虐を、封印する楔のように…。


     《ダメージ算出》
     13D+36+9−2→95



    クウ「残りHP14、浸蝕率190%だ…!」

    GM「ゼノのHPは0…戦闘不能エフェクトは打ち止めだ」

    ツバサ「ダメージバーストしてて良かったね…」

    クウ「ああ…まさか、このどたんばで平均より下回るなんてな…」

    SM「ふん、お主達の勝利じゃが――まだ、終わりではないぞ?」



    GM「はーい、ここからはバックトラックの時間だよー」

    SM「もう何回もしているから説明は不要だろう。さ、お主達の浸蝕率とロイスを確認するぞい」


     凍矢193% ロイス3
     月191% ロイス4
     空190% ロイス3
     翼207% ロイス5


    ツバサ「だ、大丈夫かなこれ…?」(蒼白)

    クウ「大丈夫じゃない、問題だ」(真顔)

    GM「では、Eロイスの確認をするぞ。ゼノは《加虐の宴》《絶対の枷》《サディスティック10》《歪んだ囁き》《傲慢な理想》2つ
    星華は《悪夢の虚像》《変異する悪夢》《砕け散る絆》
    光は《無限を継ぐ者》《愚者の契約》《超越者の戯れ》《衝動浸食:破壊》
    エレクトロノイズが《悪意の伝染》《未知なる姿》
    FS判定の演出に《さらなる絶望》。計16個だ」

    SM「振らない奴はいないかえ?」

    四人「「「「振ります!!」」」」

    GM「では、振ってくれ」


     凍矢16D→99 193%→94%
     月16D→81 191%→110%
     空16D→100 190%→90%
     翼16D→88 207%→119%


    グラッセ「か、帰れたー!!」

    クウ「俺もだ…!! 最後らへん全員ダメージ低めだったから、まさか最後の最後にこの数値出すとは思ってなかった…!」

    ツバサ「これならボクら等倍で帰れそうだね…!」

    ムーン「ああ。帰れて良かったぜ…!」

    GM「なら、残りは全員等倍だね」


     凍矢3D→17 94%→77%
     月4D→20 110%→90%
     空2D→10 90%→80%
     翼8D→47 119%→72%

    17/10/11 17:17 NANA   

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