ミドルフェイズ6&7(前編)
ミドルフェイズ6 シーン10〈立ち憚る障害〉
シーンプレイヤー 御坂翼
GM「次のシーンに入るが、ここからのシーンはシーンプレイヤーに10面ダイスを振って貰う」
SM「出たダイス目によって、そのシーン内でイベントが発生する。FS判定でもやったハプニングチャートのようなものだ」
ツバサ「もうやーだー…」
GM「まあ全部が全部悪い事ばかりじゃないから。表はこれだよ」
【チャート】
1:ネク達が協力してくれる! ダイス+5個。(シーン内に凍矢・月が登場していないと、この効果は貰えない)
2:暴徒に遭遇、目の敵として襲い掛かってくる。最大難易度+1D10。
3:暴走する敵と鉢合わせ。対決判定に負けたら即シーン終了。
4:黒コート集団が登場。戦闘フェイズに入る。
5:特になし
6:敵の《ワーディング》が更に強まった。浸食率が1D10上昇する。
7:ブラックスカル団が協力してくれる! 最大難易度−1D10。(シーン内に空・翼が登場していないと、この効果は貰えない)
8:位置情報がバレてしまう。1D3シーン後に黒コート集団との戦闘フェイズになる。
9:武器を持った暴徒に襲われる。このシーン中、判定ダイス−5個。
10: ガイアス先生が登場して助けてくれる。このラウンド中の判定にC値−1。
クウ「どれもこれもロクでもねぇ…!!」
SM「今が混戦としている状態じゃからの」
グラッセ「そう言えば、ガイアス先生ってUGNって話だけど味方なの?」
GM「味方だよ。まあ折角だし、ここでバラしちゃおうか。カイ・アーストは闇代家である月、そして羽粋の護衛の為に別の国のUGNからわざわざ派遣してくれたUGNエージェントなんだ。外人だから日本のUGNデータには載ってないし、ガイアスと名乗っているのも仇名と言うよりは偽名の働きが大きいよ。実際、敵だけでなく味方も欺けただろう?」
グラッセ「なるほど」
SM「それで、次は誰が出るのじゃ?」
ムーン「監視を解除する為には、翼の協力が必要不可欠だ…キツいとは思うが、一緒に出てくれるか?」
ツバサ「うん…分かった」
グラッセ「俺も出ようか?」
ムーン「いや、凍矢は待機しててくれ。俺達でどうにかするよ」
GM「では、シーンプレイヤーは翼にしよう。浸蝕ダイスと一緒にチャートダイスも振ってくれ」
《シーン登場》
月1D→6 80%→86%
翼1D→9 91%→100%
1D10→9(武器を持った暴徒に襲われる。このシーン中、判定ダイス−5個)
ツバサ「うわああああん!!! なんでこうなるのー!?」
ムーン「アハハハハハ!!」(壊れた笑い)
SM「いやー、お主ら災難続きじゃなー! アッハハハッ!」
クウ「爆笑しやがって…!」
ツバサ「何でさっきから浸食ダイス多いの!? 100%超えたからギリギリ1個で判定出来るけど、もうこれ無理じゃん!」
ムーン「戦闘がないだけマシだ…! 翼、挑戦しろ! 俺も『バティムーヴ』で補佐する!」
ツバサ「分かった、もうどうにでもなれだよ!! 監視を潰す為に《セキュリティカット》発動! 浸蝕率101%!」
〈RC〉判定 難易度12
1D+5→8 失敗
ツバサ「全く成功しないよ!?」
ムーン「くそ! 『バティムーヴ』でも届かねぇ! と言うか最後の判定もダイス振れないんじゃ、もう出来る事ねぇよ!」
GM「…なら、ちょっと演出入れようか」
『いたぞ!』
『子供でも油断するな! 殺せ!』
月と共に翼が出てきた場所は、不幸にも暴徒の大群の前だった。
それぞれ手に持つ道具を見繕って攻撃をしようとする彼らに、月が一人で立憚る。
『くそっ! 翼、俺が抑えるからその隙に頼む!』
『うん!』
この状況では集中力が削がれるが、翼は部屋の隅にある監視カメラに手を翳す。
そして神経を電子回線へとリンクさせると、予想通り相手も対抗する為に干渉力を高める。
(くっ、この…!)
何としてでも打ち負かそうと翼も力を高めた時、運悪く狂乱した女子高生が投げたスマホが頭に当たる。
外部からの打撃に意識が逸らされ、そこを狙って一気に干渉力が高まり弾かれる。
(――え、何…!?)
弾かれた瞬間、翼に違和感が走る。
自分と対抗しているこの力の源は――。
(うそ…ボクと、同じ…!?)
そこまで理解した瞬間、思いっきり尻餅をつきながら倒れ込んだ。
『っあぁ!?』
『翼!?』
『ご、ごめん…!』
作戦が失敗し、痛みを堪えながら起き上がろうとする。
だが、月は急いで翼を両腕で抱え込むと窓に向かって走った。
『これ以上長居は出来ない! 逃げるぞ!』
そうして跳躍すると、飛び蹴りで窓ガラスをぶち破る。
さすがに暴徒も飛び降りて追いかけられず、地上に着地して逃げる二人に悪意の言葉を喚くしか出来なかった。
グラッセ「これ、ただ浸蝕率増やしただけですよね…?」
クウ「俺ら、ちゃんと帰れるのか…?」
ツバサ「ボクはギリギリ『生還者』があるけど、クライマックス戦闘以外ではもう《リザレクト》出来ないよ…!」
ムーン「どうにかするしかねーよ…」
GM「じゃあ、このシーンはこれで終了だ」
ミドルフェイズ7 シーン11〈闇代月の【秘密】〉
シーンプレイヤー 海命凍矢
GM「で、次のシーンだがどうするの?」
クウ「少なくとも、月と翼はシーンに出さないといけないのは分かった。とは言え、このままじゃ浸蝕率が無駄に上がるだけ」
ムーン「この中でまともなダイス運なのは…凍矢だけだが」
グラッセ「…物は試しです。俺も一緒に出ます、それで俺がチャート表ダイス振ります。また駄目だったとしても、80%超えれば《狂戦士》が使えますしね。これでダイスもC値も下がって判定しやすくなるはず」
ムーン「よし、凍矢に一任するぜ。空はどうする?」
クウ「俺はまだ待機しておく。羽粋やエリーって奴を守る奴が必要だろ?」
GM「では、シーンプレイヤーは凍矢だ。ダイスを振ってくれ」
《シーン登場》
凍矢1D→8 75%→83%
月1D→7 86%→93%
翼1D→9 101%→110%
1D10→6(敵の《ワーディング》が更に強まった。浸食率が1D10%上昇する)
ツバサ「もうやだー!!! さっきから9しか出てないのにー!!!」
ムーン「俺ももう限界が近いのに!!」
グラッセ「これでもまだマシだ!! お願いだから低い数値をー!!」
クウ「出なくて正解だった…!」
《浸蝕率上昇》
凍矢1D→10 83%→93%
月1D→7 93%→100%
翼1D→5 110%→115%
グラッセ「うぎゃーーーー!!?」
ムーン「俺もとうとう100%突入したー!!!」
ツバサ「何なの!? 今回なんなの!? みんな散々なんだけど!?」
SM「ハハハハハ!! 今回全員ジャーム化になるのー!」
GM(念の為Eロイスは前回より多く用意しているが…これ、大丈夫なのか? 仕方ない。ボツにした救済所値、今の内に組み込んでおくか…!)(そそくさ…)
ツバサ「と、とにかく判定するよ! 《セキュリティカット》発動! 浸蝕率116%!」
〈RC〉判定
6D+5→23 成功
ツバサ「やっと成功したー!!」
SM「では、監視は解除されるな。《ミッドナイトシネマ》も連動で消滅するぞ」
ムーン「なあ、GM。俺たち以外に人はいるか?」
GM「いいや。チャートも誰かがいるとか引いていないから誰もいないよ」
ムーン「よし、これで…“開示条件が達成された”ぜ」
逃げている途中で凍矢と合流した二人は、教員室に隠れ込んだ。
どうにか暴徒の目を誤魔化す事に成功すると、翼は机に置いてあった作業用のPCに触れて二度目の挑戦をする。
またも邪魔が入るが、機械越しに能力を使ったからか、自身のレネゲイドが騒めいていたおかげか、今度は妨害される事無く相手の干渉を消し去ることが出来た。
翼『ふう…これでいいはずだ』
月『ありがとな、翼』
凍矢『でもなんでこんな事を?』
月『俺の話を聞かされる訳にはいかなかったんだよ…この学園を乗っ取った敵にな』
翼『へ? 乗っ取ったのはゼノじゃ…』
月『違う――敵は1人じゃねーんだ』
凍矢『ムーン?』
月『グラッセ。お前には黙っていたが…既に紛れ込んでいたんだ。
ゼノ以外の【ダークカオス】のメンバーがこの学園にな』
シーンプレイヤー 御坂翼
GM「次のシーンに入るが、ここからのシーンはシーンプレイヤーに10面ダイスを振って貰う」
SM「出たダイス目によって、そのシーン内でイベントが発生する。FS判定でもやったハプニングチャートのようなものだ」
ツバサ「もうやーだー…」
GM「まあ全部が全部悪い事ばかりじゃないから。表はこれだよ」
【チャート】
1:ネク達が協力してくれる! ダイス+5個。(シーン内に凍矢・月が登場していないと、この効果は貰えない)
2:暴徒に遭遇、目の敵として襲い掛かってくる。最大難易度+1D10。
3:暴走する敵と鉢合わせ。対決判定に負けたら即シーン終了。
4:黒コート集団が登場。戦闘フェイズに入る。
5:特になし
6:敵の《ワーディング》が更に強まった。浸食率が1D10上昇する。
7:ブラックスカル団が協力してくれる! 最大難易度−1D10。(シーン内に空・翼が登場していないと、この効果は貰えない)
8:位置情報がバレてしまう。1D3シーン後に黒コート集団との戦闘フェイズになる。
9:武器を持った暴徒に襲われる。このシーン中、判定ダイス−5個。
10: ガイアス先生が登場して助けてくれる。このラウンド中の判定にC値−1。
クウ「どれもこれもロクでもねぇ…!!」
SM「今が混戦としている状態じゃからの」
グラッセ「そう言えば、ガイアス先生ってUGNって話だけど味方なの?」
GM「味方だよ。まあ折角だし、ここでバラしちゃおうか。カイ・アーストは闇代家である月、そして羽粋の護衛の為に別の国のUGNからわざわざ派遣してくれたUGNエージェントなんだ。外人だから日本のUGNデータには載ってないし、ガイアスと名乗っているのも仇名と言うよりは偽名の働きが大きいよ。実際、敵だけでなく味方も欺けただろう?」
グラッセ「なるほど」
SM「それで、次は誰が出るのじゃ?」
ムーン「監視を解除する為には、翼の協力が必要不可欠だ…キツいとは思うが、一緒に出てくれるか?」
ツバサ「うん…分かった」
グラッセ「俺も出ようか?」
ムーン「いや、凍矢は待機しててくれ。俺達でどうにかするよ」
GM「では、シーンプレイヤーは翼にしよう。浸蝕ダイスと一緒にチャートダイスも振ってくれ」
《シーン登場》
月1D→6 80%→86%
翼1D→9 91%→100%
1D10→9(武器を持った暴徒に襲われる。このシーン中、判定ダイス−5個)
ツバサ「うわああああん!!! なんでこうなるのー!?」
ムーン「アハハハハハ!!」(壊れた笑い)
SM「いやー、お主ら災難続きじゃなー! アッハハハッ!」
クウ「爆笑しやがって…!」
ツバサ「何でさっきから浸食ダイス多いの!? 100%超えたからギリギリ1個で判定出来るけど、もうこれ無理じゃん!」
ムーン「戦闘がないだけマシだ…! 翼、挑戦しろ! 俺も『バティムーヴ』で補佐する!」
ツバサ「分かった、もうどうにでもなれだよ!! 監視を潰す為に《セキュリティカット》発動! 浸蝕率101%!」
〈RC〉判定 難易度12
1D+5→8 失敗
ツバサ「全く成功しないよ!?」
ムーン「くそ! 『バティムーヴ』でも届かねぇ! と言うか最後の判定もダイス振れないんじゃ、もう出来る事ねぇよ!」
GM「…なら、ちょっと演出入れようか」
『いたぞ!』
『子供でも油断するな! 殺せ!』
月と共に翼が出てきた場所は、不幸にも暴徒の大群の前だった。
それぞれ手に持つ道具を見繕って攻撃をしようとする彼らに、月が一人で立憚る。
『くそっ! 翼、俺が抑えるからその隙に頼む!』
『うん!』
この状況では集中力が削がれるが、翼は部屋の隅にある監視カメラに手を翳す。
そして神経を電子回線へとリンクさせると、予想通り相手も対抗する為に干渉力を高める。
(くっ、この…!)
何としてでも打ち負かそうと翼も力を高めた時、運悪く狂乱した女子高生が投げたスマホが頭に当たる。
外部からの打撃に意識が逸らされ、そこを狙って一気に干渉力が高まり弾かれる。
(――え、何…!?)
弾かれた瞬間、翼に違和感が走る。
自分と対抗しているこの力の源は――。
(うそ…ボクと、同じ…!?)
そこまで理解した瞬間、思いっきり尻餅をつきながら倒れ込んだ。
『っあぁ!?』
『翼!?』
『ご、ごめん…!』
作戦が失敗し、痛みを堪えながら起き上がろうとする。
だが、月は急いで翼を両腕で抱え込むと窓に向かって走った。
『これ以上長居は出来ない! 逃げるぞ!』
そうして跳躍すると、飛び蹴りで窓ガラスをぶち破る。
さすがに暴徒も飛び降りて追いかけられず、地上に着地して逃げる二人に悪意の言葉を喚くしか出来なかった。
グラッセ「これ、ただ浸蝕率増やしただけですよね…?」
クウ「俺ら、ちゃんと帰れるのか…?」
ツバサ「ボクはギリギリ『生還者』があるけど、クライマックス戦闘以外ではもう《リザレクト》出来ないよ…!」
ムーン「どうにかするしかねーよ…」
GM「じゃあ、このシーンはこれで終了だ」
ミドルフェイズ7 シーン11〈闇代月の【秘密】〉
シーンプレイヤー 海命凍矢
GM「で、次のシーンだがどうするの?」
クウ「少なくとも、月と翼はシーンに出さないといけないのは分かった。とは言え、このままじゃ浸蝕率が無駄に上がるだけ」
ムーン「この中でまともなダイス運なのは…凍矢だけだが」
グラッセ「…物は試しです。俺も一緒に出ます、それで俺がチャート表ダイス振ります。また駄目だったとしても、80%超えれば《狂戦士》が使えますしね。これでダイスもC値も下がって判定しやすくなるはず」
ムーン「よし、凍矢に一任するぜ。空はどうする?」
クウ「俺はまだ待機しておく。羽粋やエリーって奴を守る奴が必要だろ?」
GM「では、シーンプレイヤーは凍矢だ。ダイスを振ってくれ」
《シーン登場》
凍矢1D→8 75%→83%
月1D→7 86%→93%
翼1D→9 101%→110%
1D10→6(敵の《ワーディング》が更に強まった。浸食率が1D10%上昇する)
ツバサ「もうやだー!!! さっきから9しか出てないのにー!!!」
ムーン「俺ももう限界が近いのに!!」
グラッセ「これでもまだマシだ!! お願いだから低い数値をー!!」
クウ「出なくて正解だった…!」
《浸蝕率上昇》
凍矢1D→10 83%→93%
月1D→7 93%→100%
翼1D→5 110%→115%
グラッセ「うぎゃーーーー!!?」
ムーン「俺もとうとう100%突入したー!!!」
ツバサ「何なの!? 今回なんなの!? みんな散々なんだけど!?」
SM「ハハハハハ!! 今回全員ジャーム化になるのー!」
GM(念の為Eロイスは前回より多く用意しているが…これ、大丈夫なのか? 仕方ない。ボツにした救済所値、今の内に組み込んでおくか…!)(そそくさ…)
ツバサ「と、とにかく判定するよ! 《セキュリティカット》発動! 浸蝕率116%!」
〈RC〉判定
6D+5→23 成功
ツバサ「やっと成功したー!!」
SM「では、監視は解除されるな。《ミッドナイトシネマ》も連動で消滅するぞ」
ムーン「なあ、GM。俺たち以外に人はいるか?」
GM「いいや。チャートも誰かがいるとか引いていないから誰もいないよ」
ムーン「よし、これで…“開示条件が達成された”ぜ」
逃げている途中で凍矢と合流した二人は、教員室に隠れ込んだ。
どうにか暴徒の目を誤魔化す事に成功すると、翼は机に置いてあった作業用のPCに触れて二度目の挑戦をする。
またも邪魔が入るが、機械越しに能力を使ったからか、自身のレネゲイドが騒めいていたおかげか、今度は妨害される事無く相手の干渉を消し去ることが出来た。
翼『ふう…これでいいはずだ』
月『ありがとな、翼』
凍矢『でもなんでこんな事を?』
月『俺の話を聞かされる訳にはいかなかったんだよ…この学園を乗っ取った敵にな』
翼『へ? 乗っ取ったのはゼノじゃ…』
月『違う――敵は1人じゃねーんだ』
凍矢『ムーン?』
月『グラッセ。お前には黙っていたが…既に紛れ込んでいたんだ。
ゼノ以外の【ダークカオス】のメンバーがこの学園にな』