ミドルフェイズ13
ミドルフェイズ13 シーン18〈剣を持つ者、盾を持つ者〉
シーンプレイヤー 七雲空
《シーン登場》
凍矢1D→3 121%→124%
蒼空1D→9 122%→131%
クウ「俺もヤバい域に入ったな…!」
ツバサ「帰ってこれるのかな、ボク達…!」
ムーン「前回は180%辺りで帰ってこれたから…190%辺りがボーダーか?」
ツバサ「クライマックスは速攻で倒さないとね」
クウ「一応凍矢を回復しておきたいが…クライマックス戦前に月の回復アイテム使えるか?」
GM「それは認めよう。では、シーンプレイヤーは蒼空だ。ほとんどのイベントも終わったから、チャートは振らなくてもいいだろう」
クウ「サンキュ。本当に助かる」
羽粋がゼノによって操られて少し経った頃。
ガサガサと言う音と一緒に腹部に違和感を感じて、気を失っていた凍矢が目を覚ます。
そこにいたのは、凍矢に対して応急処置で傷を塞いでいる蒼空だった。
凍矢『う、うう…』
蒼空『気づいたか?』
凍矢『蒼空、さん…?』
空(全く、俺達が来なかったら今も血まみれのまま床に倒れてたぞ?)
凍矢『…羽粋、は?』
クウ「あー…GM、これ何があったかは《ブラッドリーディング》で分かっててもいいか?」
GM「それは構わないよ。そっちの方が話もスムーズだしね」
蒼空『何があったかは理解してる。羽粋がゼノに連れ去られたんだろ? 悪いが、こっちもどこにいるかは分からない』
空(とは言え、一緒に居る事は確実だろうな。凍矢、お前にぶつける為に)
凍矢『っ…俺の、せいで…!』
蒼空『凍矢…』
凍矢『俺の所為だ…!! 俺があんな話をしたから、羽純は記憶を取り戻した! ゼノに攫われて利用されることになったんだ!! 俺は…俺は誰も守れないんだ!! オーヴァードになっても何も変わらない!!』
蒼空『…そりゃそうだ、守れる訳がない。
守るつもりなら…どうして羽粋に言った話、俺達に言わなかった?』
凍矢『…ハ?』
蒼空『その話を聞けば、俺達だって協力する事ぐらい出来る。だけど、お前はそれをしなかった』
凍矢『だって、こんな話してなんになるって言うんですか…! 俺の所為で羽粋を巻き込んだ話なんてして、何になるって言うんだよ!』
空(つまり、俺達に知られたら幻滅やら失望やらされるって思った訳か?)
凍矢『…そうです』
蒼空『お前…最低だな』
凍矢『はぁ?』
蒼空『それってよ。信じてるとか言っておいて、結局誰も信じてなかったって事だろうが』
凍矢『ふざけるな!! あんた達FHはともかく、俺は月やUGNのみんなを信じてますよ!!』
蒼空『本当か? UGN全部信じてるって、本気で言ってるのか?』
凍矢『…それ、は』
蒼空『信じてないんだろ?』
凍矢『…あなたの言う通りですよ。オーヴァードに覚醒した日と同時に、レネゲイドを暴走させた。余計に化け物と罵られる日が数日続きました。そんな時に、テレーズさんが部隊を引き連れて助けてくれた』
空(…テレーズ・ブルム。UGNの穏健派で、霧谷と同じ思想を持っている。お前にしてみれば、拾われてラッキーだったじゃねーか)
凍矢『はっ…ラッキーなんて思ってませんよ。俺はあの人の事、これっぽっちも信用してませんから』
蒼空『……なるほど。つまりは上辺だけの関係だったって事か』
凍矢『オーヴァードと人との共存? 口だけならなんとでも言えますよ、人の心は何時変わるか分からない。上の立場なら猶更です…ああそうだよっ! 俺はあの人を信用してない、他のUGNもだ! ムーン達以外、協力はすれど信用なんて出来るかぁ!!』
蒼空『…そっか』
凍矢『…何も、言わないんですか?』
空(アホか。俺達はUGNからFHに寝返った立場だぞ? 信じられないって言うお前の考えを否定する必要がどこにあるんだ? なんなら、この事件が終わったらFHに来るか? 俺は歓迎するぞ)
蒼空『相棒?』
空(冗談だよ。そう怖い顔するなって)
蒼空『でもま。やっと分かってきたな…お前が肝心な所で防御不足になる理由が』
凍矢『え…?』
蒼空『凍矢。お前は心の何処かで仲間を信用しきれていない、だから防御も疎かになってるんだよ』
凍矢『疎かに、なんて…』
蒼空『疎かだよ。羽粋を守れなかったのもそうだ。俺達(オーヴァード)はこの世界では隠蔽される存在なのは分かってただろ。なのに、お前はその秘密を羽粋にバラした。余計な事を言わなければ、ゼノだって簡単に手を出さなかったはずだ――結局お前は、好きな奴の前でいいかっこしたかっただけだ。お前の《守る》なんてのは上辺に過ぎなかったんだよ』
凍矢『っ…!』
蒼空『理想と現実を一緒にするな。現実って言うのは、そこまで単純に出来ていないんだよ』
蒼空の重みのある言葉に、完全に凍矢は黙り込んでしまう。それでも、僅かながらの抵抗とばかりに声を出す。
凍矢『なら…あなたはどうするんですか? 誰も信用出来ない中で、間違わない選択を行えるんですか? そんなの無理に決まってるだろ!!』
蒼空『ああ、確かに“無理だった”な。何度懲戒処分受けて、クビにされかけた事か』
空(凍矢。言っておくがな…これでも宿主、俺が生まれる前に味方であるUGNの奴ら散々傷つけてたんだぞ。星華だってその一人だ)
凍矢『…ハ?』
蒼空『俺は元々特調の人間なのは知ってるだろ? オーヴァード全般嫌っていたんだ、UGNに所属した所で治る訳がない。もー、周りは敵だらけ。命令は聞かない、誰とも慣れ合わない、挙句に味方ごと敵を攻撃する。あの頃は本当に散々だったよ』
凍矢『うそ、でしょ…?』
空(本当だ。今では性格が大人しくなってる。だからこそ“俺”が生まれたのかもしれないけどな)
凍矢『そんな人が、どうして…』
蒼空『どうしてこんな性格になれたのか、か?…星華のおかげだな。UGNの誰もが俺の処分を待っていた。あの霧谷だって匙を投げようとしたんだ。けど、星華だけは違った…あいつはずっと、拒絶する俺についていた。どんなに傷つけても、酷い言葉を浴びせても、あいつだけはずっと俺の傍にいてくれた』
空(星華は心を閉ざしていた俺を変えてくれた。だから、大切って感じるんだよ…戦闘用人格(オレ)でさえもな)
凍矢『そんな、事が…』
蒼空『俺が言える立場じゃないのは分かってる。けど、言っておく。凍矢、今は無理でもいい。もっと周りを頼ってみろ。月でもいい、支部の仲間でもいい。それでも嫌なら、俺に依頼しろ。《羽粋を助ける手伝いをしてくれ》ってさ』
凍矢『依頼…』
空(ああ。それなら俺と宿主はお前とは“仲間”としてじゃない。“依頼主”としてお前を助ける手伝いをしてやる。今は不景気な世の中だ、金さえ払えばキッチリと仕事は熟すぜ?)
蒼空『凍矢、まだチャンスはある。お前が今手を伸ばせば、あの子は助かるかもしれないんだぞ? お前じゃなく誰が伸ばすって言うんだ?』
凍矢『でも、俺は羽粋を…!』
蒼空『あの時俺は、星華に手を伸ばしても届かなかった…救えなかった。だが、あの子は違う。凍矢、お前の力は《護る》為にあるんだろ? だったら護れ、あの子の人としての心を、まだ綺麗な手を血で染めないように!! 俺や月や翼じゃ出来ない、護れるのはお前だけだ、凍矢っ!!』
凍矢『…俺で、いいんですか?』
空(どうするかは、お前次第だ。目の前の手を掴むか、手を取らずに立ち止まるか、誰も信じず一人で助けに行くか…お前が決めろ)
内側の空が言い終わると、蒼空が凍矢に手を差し出す。
FH側でもある彼の手を取るか、信用せずに取らないか。
やがて、凍矢は……目の前の蒼空の手を、掴んだ。
凍矢『…お願いします。俺と一緒に、羽粋を…助けてください』
蒼空『その依頼、何でも屋として引き受けた。報酬はチャーシューラーメン一杯分だ、この事件解決したらちゃんと奢れよ?』
凍矢『…はい』
グラッセ「ここで、蒼空さんにロイスを習得します。Pは有為、Nは隔意。表は色々言われたので、Pにします」
GM「じゃ、ここでシーンエンドするが、何か聞きたい事とかやり残した事はない?」
ムーン「そういや、羽粋を元に戻す方法とかってどうするんだ? 調べられるのか?」
GM「特に調べる必要はない。クライマックスで分かるようにするからね」
クウ「…《鮮血の牙》と同じ解除方法じゃねーのか?」
GM「へ? あ…あー、あ〜…」(横目)
ツバサ「まさかこの後、何かする気!?」
SM「ククク…さてどうじゃろうなぁ? そう言えば、購入判定はするのか?」
グラッセ&クウ「「する!」」
購入判定
難易度18 凍矢7D+4→18 成功
難易度15 蒼空13D+5→13…15 成功(『コネ:手配師』使用&財産ポイント2点消費)
クウ「アームドスーツゲットだな。これで防御も攻撃も行動順にも困らないぞ」
グラッセ「俺も簡易手術キットゲット! 早速回復します!」
《回復》
4D→20 HP1→HP21
グラッセ「よし、そこそこ回復。後で月から応急手当てキット貰えれば、全回復出来そうですね」
GM「――さて、やる事もやっただろう。次でクライマックスと行こうじゃないか」
SM「その前に、ロイスの確認じゃな。決戦前の準備、最後に猶予くらいは与えてやろう」
グラッセ「このサブマスは…! まあいいです、では何時も通り俺から行きます」
Dロイス『触媒(カタリスト)』
支部長:羽狛早苗(○尽力/不安)
同志:テレーズ・ブルム(尊敬/○不信感)
シナリオ:狭川羽粋(○好意/不安)タイタス
親友:闇代月(○友情/不安)
仲間:黒羽蒼空(○有為/隔意)
グラッセ「テレーズさんに対する本心を暴露したので、感情を変えました。現在のロイスは抜けているのも合わせれば実質5つですね…最後のロイスだけど、クライマックスで取る事にします。そしてSロイス忘れていたな…本当なら羽粋に取りたいんだけど、タイタスしちゃったし…それも後で決めます」
ムーン「よし、次は俺だ」
Dロイス『実験体(ロストナンバー)』
友達:海命凍矢(○友情/悔悟)
仇:風切冷牙(○執着/厭気)
シナリオ:エレクトロノイズ(執着/○敵愾心)
仲間:七雲空(感服/○憤懣)
友達:狭川羽粋(○好意/不安)
ムーン「俺も凍矢と同じで1つ余っているんだよな。忘れそうだし、ここはゼノにロイスを取っておく。Pはブチのめす、Nはブチ殺す。表はNな」
クウ「どっちも意味変わらない気がするんだが…」
ムーン「俺のSロイスだが…凍矢でもいいんだが、羽粋にも取りたいんだよなぁ。どうしよ?」(チラッ)
グラッセ「あー、うん。俺の事は気にしなくていいから、好きな方に取りなよ」
ムーン「すまん。なら羽粋にSロイス取るぜ。凍矢と同じで大事な存在だ、何が何でも助け出さないとな」
クウ「よし、次は俺だな」
Dロイス『戦闘用人格(デュアルフェイス)』
「 」消去
借り:黒須左京(懐旧/○隔離)
シナリオ:トワイライトディスト(執着/○敵愾心)
同僚:御坂翼(○信頼/隔意)
クウ「前回同様、俺はロイスを取ってないがEロイスの効果で更にロイスが減っている。今の所、使えるのは3つだな…戦う敵が分かり次第ロイス取りつつ、星華を倒してSロイスを取り戻さないとな…!」
ツバサ「うん。星華さんの強さはボク達も十分に知ってるからね。じゃ、最後を務めさせて貰うよ」
Dロイス『生還者(リターナー)』
友人:エリー(○オタクは文化!/現実は厳しい…)
仲間:七雲空(○好意/不安)
シナリオ:狭川波音(○有為/無関心)
友達:海命凍矢(友情/○厭気)
任務対象:狭川羽粋(好奇心/○厭気)
トップ:都築京香(○尽力/恐怖)
ツバサ「ボクのロイスは全部埋まってるよ。皆より浸蝕率が高い分、どうにかして温存したい所だよ…。Sロイスはもちろん、前回同様プランナーだよ!」
GM「それでは、クライマックスフェイズに突入――と言いたい所だが」
SM「マスターシーンを1つ、挟ませて貰うぞ」
シーンプレイヤー 七雲空
《シーン登場》
凍矢1D→3 121%→124%
蒼空1D→9 122%→131%
クウ「俺もヤバい域に入ったな…!」
ツバサ「帰ってこれるのかな、ボク達…!」
ムーン「前回は180%辺りで帰ってこれたから…190%辺りがボーダーか?」
ツバサ「クライマックスは速攻で倒さないとね」
クウ「一応凍矢を回復しておきたいが…クライマックス戦前に月の回復アイテム使えるか?」
GM「それは認めよう。では、シーンプレイヤーは蒼空だ。ほとんどのイベントも終わったから、チャートは振らなくてもいいだろう」
クウ「サンキュ。本当に助かる」
羽粋がゼノによって操られて少し経った頃。
ガサガサと言う音と一緒に腹部に違和感を感じて、気を失っていた凍矢が目を覚ます。
そこにいたのは、凍矢に対して応急処置で傷を塞いでいる蒼空だった。
凍矢『う、うう…』
蒼空『気づいたか?』
凍矢『蒼空、さん…?』
空(全く、俺達が来なかったら今も血まみれのまま床に倒れてたぞ?)
凍矢『…羽粋、は?』
クウ「あー…GM、これ何があったかは《ブラッドリーディング》で分かっててもいいか?」
GM「それは構わないよ。そっちの方が話もスムーズだしね」
蒼空『何があったかは理解してる。羽粋がゼノに連れ去られたんだろ? 悪いが、こっちもどこにいるかは分からない』
空(とは言え、一緒に居る事は確実だろうな。凍矢、お前にぶつける為に)
凍矢『っ…俺の、せいで…!』
蒼空『凍矢…』
凍矢『俺の所為だ…!! 俺があんな話をしたから、羽純は記憶を取り戻した! ゼノに攫われて利用されることになったんだ!! 俺は…俺は誰も守れないんだ!! オーヴァードになっても何も変わらない!!』
蒼空『…そりゃそうだ、守れる訳がない。
守るつもりなら…どうして羽粋に言った話、俺達に言わなかった?』
凍矢『…ハ?』
蒼空『その話を聞けば、俺達だって協力する事ぐらい出来る。だけど、お前はそれをしなかった』
凍矢『だって、こんな話してなんになるって言うんですか…! 俺の所為で羽粋を巻き込んだ話なんてして、何になるって言うんだよ!』
空(つまり、俺達に知られたら幻滅やら失望やらされるって思った訳か?)
凍矢『…そうです』
蒼空『お前…最低だな』
凍矢『はぁ?』
蒼空『それってよ。信じてるとか言っておいて、結局誰も信じてなかったって事だろうが』
凍矢『ふざけるな!! あんた達FHはともかく、俺は月やUGNのみんなを信じてますよ!!』
蒼空『本当か? UGN全部信じてるって、本気で言ってるのか?』
凍矢『…それ、は』
蒼空『信じてないんだろ?』
凍矢『…あなたの言う通りですよ。オーヴァードに覚醒した日と同時に、レネゲイドを暴走させた。余計に化け物と罵られる日が数日続きました。そんな時に、テレーズさんが部隊を引き連れて助けてくれた』
空(…テレーズ・ブルム。UGNの穏健派で、霧谷と同じ思想を持っている。お前にしてみれば、拾われてラッキーだったじゃねーか)
凍矢『はっ…ラッキーなんて思ってませんよ。俺はあの人の事、これっぽっちも信用してませんから』
蒼空『……なるほど。つまりは上辺だけの関係だったって事か』
凍矢『オーヴァードと人との共存? 口だけならなんとでも言えますよ、人の心は何時変わるか分からない。上の立場なら猶更です…ああそうだよっ! 俺はあの人を信用してない、他のUGNもだ! ムーン達以外、協力はすれど信用なんて出来るかぁ!!』
蒼空『…そっか』
凍矢『…何も、言わないんですか?』
空(アホか。俺達はUGNからFHに寝返った立場だぞ? 信じられないって言うお前の考えを否定する必要がどこにあるんだ? なんなら、この事件が終わったらFHに来るか? 俺は歓迎するぞ)
蒼空『相棒?』
空(冗談だよ。そう怖い顔するなって)
蒼空『でもま。やっと分かってきたな…お前が肝心な所で防御不足になる理由が』
凍矢『え…?』
蒼空『凍矢。お前は心の何処かで仲間を信用しきれていない、だから防御も疎かになってるんだよ』
凍矢『疎かに、なんて…』
蒼空『疎かだよ。羽粋を守れなかったのもそうだ。俺達(オーヴァード)はこの世界では隠蔽される存在なのは分かってただろ。なのに、お前はその秘密を羽粋にバラした。余計な事を言わなければ、ゼノだって簡単に手を出さなかったはずだ――結局お前は、好きな奴の前でいいかっこしたかっただけだ。お前の《守る》なんてのは上辺に過ぎなかったんだよ』
凍矢『っ…!』
蒼空『理想と現実を一緒にするな。現実って言うのは、そこまで単純に出来ていないんだよ』
蒼空の重みのある言葉に、完全に凍矢は黙り込んでしまう。それでも、僅かながらの抵抗とばかりに声を出す。
凍矢『なら…あなたはどうするんですか? 誰も信用出来ない中で、間違わない選択を行えるんですか? そんなの無理に決まってるだろ!!』
蒼空『ああ、確かに“無理だった”な。何度懲戒処分受けて、クビにされかけた事か』
空(凍矢。言っておくがな…これでも宿主、俺が生まれる前に味方であるUGNの奴ら散々傷つけてたんだぞ。星華だってその一人だ)
凍矢『…ハ?』
蒼空『俺は元々特調の人間なのは知ってるだろ? オーヴァード全般嫌っていたんだ、UGNに所属した所で治る訳がない。もー、周りは敵だらけ。命令は聞かない、誰とも慣れ合わない、挙句に味方ごと敵を攻撃する。あの頃は本当に散々だったよ』
凍矢『うそ、でしょ…?』
空(本当だ。今では性格が大人しくなってる。だからこそ“俺”が生まれたのかもしれないけどな)
凍矢『そんな人が、どうして…』
蒼空『どうしてこんな性格になれたのか、か?…星華のおかげだな。UGNの誰もが俺の処分を待っていた。あの霧谷だって匙を投げようとしたんだ。けど、星華だけは違った…あいつはずっと、拒絶する俺についていた。どんなに傷つけても、酷い言葉を浴びせても、あいつだけはずっと俺の傍にいてくれた』
空(星華は心を閉ざしていた俺を変えてくれた。だから、大切って感じるんだよ…戦闘用人格(オレ)でさえもな)
凍矢『そんな、事が…』
蒼空『俺が言える立場じゃないのは分かってる。けど、言っておく。凍矢、今は無理でもいい。もっと周りを頼ってみろ。月でもいい、支部の仲間でもいい。それでも嫌なら、俺に依頼しろ。《羽粋を助ける手伝いをしてくれ》ってさ』
凍矢『依頼…』
空(ああ。それなら俺と宿主はお前とは“仲間”としてじゃない。“依頼主”としてお前を助ける手伝いをしてやる。今は不景気な世の中だ、金さえ払えばキッチリと仕事は熟すぜ?)
蒼空『凍矢、まだチャンスはある。お前が今手を伸ばせば、あの子は助かるかもしれないんだぞ? お前じゃなく誰が伸ばすって言うんだ?』
凍矢『でも、俺は羽粋を…!』
蒼空『あの時俺は、星華に手を伸ばしても届かなかった…救えなかった。だが、あの子は違う。凍矢、お前の力は《護る》為にあるんだろ? だったら護れ、あの子の人としての心を、まだ綺麗な手を血で染めないように!! 俺や月や翼じゃ出来ない、護れるのはお前だけだ、凍矢っ!!』
凍矢『…俺で、いいんですか?』
空(どうするかは、お前次第だ。目の前の手を掴むか、手を取らずに立ち止まるか、誰も信じず一人で助けに行くか…お前が決めろ)
内側の空が言い終わると、蒼空が凍矢に手を差し出す。
FH側でもある彼の手を取るか、信用せずに取らないか。
やがて、凍矢は……目の前の蒼空の手を、掴んだ。
凍矢『…お願いします。俺と一緒に、羽粋を…助けてください』
蒼空『その依頼、何でも屋として引き受けた。報酬はチャーシューラーメン一杯分だ、この事件解決したらちゃんと奢れよ?』
凍矢『…はい』
グラッセ「ここで、蒼空さんにロイスを習得します。Pは有為、Nは隔意。表は色々言われたので、Pにします」
GM「じゃ、ここでシーンエンドするが、何か聞きたい事とかやり残した事はない?」
ムーン「そういや、羽粋を元に戻す方法とかってどうするんだ? 調べられるのか?」
GM「特に調べる必要はない。クライマックスで分かるようにするからね」
クウ「…《鮮血の牙》と同じ解除方法じゃねーのか?」
GM「へ? あ…あー、あ〜…」(横目)
ツバサ「まさかこの後、何かする気!?」
SM「ククク…さてどうじゃろうなぁ? そう言えば、購入判定はするのか?」
グラッセ&クウ「「する!」」
購入判定
難易度18 凍矢7D+4→18 成功
難易度15 蒼空13D+5→13…15 成功(『コネ:手配師』使用&財産ポイント2点消費)
クウ「アームドスーツゲットだな。これで防御も攻撃も行動順にも困らないぞ」
グラッセ「俺も簡易手術キットゲット! 早速回復します!」
《回復》
4D→20 HP1→HP21
グラッセ「よし、そこそこ回復。後で月から応急手当てキット貰えれば、全回復出来そうですね」
GM「――さて、やる事もやっただろう。次でクライマックスと行こうじゃないか」
SM「その前に、ロイスの確認じゃな。決戦前の準備、最後に猶予くらいは与えてやろう」
グラッセ「このサブマスは…! まあいいです、では何時も通り俺から行きます」
Dロイス『触媒(カタリスト)』
支部長:羽狛早苗(○尽力/不安)
同志:テレーズ・ブルム(尊敬/○不信感)
シナリオ:狭川羽粋(○好意/不安)タイタス
親友:闇代月(○友情/不安)
仲間:黒羽蒼空(○有為/隔意)
グラッセ「テレーズさんに対する本心を暴露したので、感情を変えました。現在のロイスは抜けているのも合わせれば実質5つですね…最後のロイスだけど、クライマックスで取る事にします。そしてSロイス忘れていたな…本当なら羽粋に取りたいんだけど、タイタスしちゃったし…それも後で決めます」
ムーン「よし、次は俺だ」
Dロイス『実験体(ロストナンバー)』
友達:海命凍矢(○友情/悔悟)
仇:風切冷牙(○執着/厭気)
シナリオ:エレクトロノイズ(執着/○敵愾心)
仲間:七雲空(感服/○憤懣)
友達:狭川羽粋(○好意/不安)
ムーン「俺も凍矢と同じで1つ余っているんだよな。忘れそうだし、ここはゼノにロイスを取っておく。Pはブチのめす、Nはブチ殺す。表はNな」
クウ「どっちも意味変わらない気がするんだが…」
ムーン「俺のSロイスだが…凍矢でもいいんだが、羽粋にも取りたいんだよなぁ。どうしよ?」(チラッ)
グラッセ「あー、うん。俺の事は気にしなくていいから、好きな方に取りなよ」
ムーン「すまん。なら羽粋にSロイス取るぜ。凍矢と同じで大事な存在だ、何が何でも助け出さないとな」
クウ「よし、次は俺だな」
Dロイス『戦闘用人格(デュアルフェイス)』
「 」消去
借り:黒須左京(懐旧/○隔離)
シナリオ:トワイライトディスト(執着/○敵愾心)
同僚:御坂翼(○信頼/隔意)
クウ「前回同様、俺はロイスを取ってないがEロイスの効果で更にロイスが減っている。今の所、使えるのは3つだな…戦う敵が分かり次第ロイス取りつつ、星華を倒してSロイスを取り戻さないとな…!」
ツバサ「うん。星華さんの強さはボク達も十分に知ってるからね。じゃ、最後を務めさせて貰うよ」
Dロイス『生還者(リターナー)』
友人:エリー(○オタクは文化!/現実は厳しい…)
仲間:七雲空(○好意/不安)
シナリオ:狭川波音(○有為/無関心)
友達:海命凍矢(友情/○厭気)
任務対象:狭川羽粋(好奇心/○厭気)
トップ:都築京香(○尽力/恐怖)
ツバサ「ボクのロイスは全部埋まってるよ。皆より浸蝕率が高い分、どうにかして温存したい所だよ…。Sロイスはもちろん、前回同様プランナーだよ!」
GM「それでは、クライマックスフェイズに突入――と言いたい所だが」
SM「マスターシーンを1つ、挟ませて貰うぞ」
■作者メッセージ
補足コーナー:裏話
今回、凍矢の不信感についての暴露なのですが、実は前にリラ様から指摘されていた事を反映しました。
霧谷やテレーズは裏表が存在せず、真っ直ぐな信念を持ち合わせていますので比較的UGNキャラで作るPCとしては信頼や好意を抱きやすい傾向です。人もオーヴァードも同じで差別をしない考えなので、リラ様の作品の本編も合わせて好意を持ってはいるだろうと書いてました。
ですが、リラ様曰く「凍矢は表面上良い顔しますが、内心ではそう言ったキャラを信用してません。酷い目にあった分猶更です」と言われました。丁度主役ですし、ヒロイン攫われ操られで精神がボロボロになった状態になってしまったので、今回このようなRPをしてみました。
だから霧谷さんファン、テレーズさんファンの人達(いるかどうか分からないけど)本当にすみません!! こう言う人間不信キャラもいると言う事で、どうかここは1つ穏便に…!!
グラッセ「てか、一番の原因はうちの作者じゃねーかぁぁ!!! これあくまでもTRPGだろ!! なんで俺をウラノスさんと同等の人間不信キャラに仕立て上げようとしてんのじゃーーー!!! 人として全うな思考を否定して、最低最悪な性格にする気かーーー!!!」
ウラノス「よーし、幼なじみ君の言いたい事はよーく分かった!! 歯ぁ食い縛れ、《コンセントレイト》《アタックプログラム》《バリアクラッカー》《ミカヅチ》《雷鳴の申し子》でリアルガード不能装甲無視の全力攻撃で今すぐ地獄に送ってやらあぁぁぁ!!!」(全身に電撃を纏ってる)
今回、凍矢の不信感についての暴露なのですが、実は前にリラ様から指摘されていた事を反映しました。
霧谷やテレーズは裏表が存在せず、真っ直ぐな信念を持ち合わせていますので比較的UGNキャラで作るPCとしては信頼や好意を抱きやすい傾向です。人もオーヴァードも同じで差別をしない考えなので、リラ様の作品の本編も合わせて好意を持ってはいるだろうと書いてました。
ですが、リラ様曰く「凍矢は表面上良い顔しますが、内心ではそう言ったキャラを信用してません。酷い目にあった分猶更です」と言われました。丁度主役ですし、ヒロイン攫われ操られで精神がボロボロになった状態になってしまったので、今回このようなRPをしてみました。
だから霧谷さんファン、テレーズさんファンの人達(いるかどうか分からないけど)本当にすみません!! こう言う人間不信キャラもいると言う事で、どうかここは1つ穏便に…!!
グラッセ「てか、一番の原因はうちの作者じゃねーかぁぁ!!! これあくまでもTRPGだろ!! なんで俺をウラノスさんと同等の人間不信キャラに仕立て上げようとしてんのじゃーーー!!! 人として全うな思考を否定して、最低最悪な性格にする気かーーー!!!」
ウラノス「よーし、幼なじみ君の言いたい事はよーく分かった!! 歯ぁ食い縛れ、《コンセントレイト》《アタックプログラム》《バリアクラッカー》《ミカヅチ》《雷鳴の申し子》でリアルガード不能装甲無視の全力攻撃で今すぐ地獄に送ってやらあぁぁぁ!!!」(全身に電撃を纏ってる)