クライマックスフェイズ3
GM「まずはイニシアチブだが、先に星華が《加速する刻2》を発動して行動に割り込む!」
グラッセ「いつものパターンですね、はい」
GM「マイナーは《陽炎の衣3》《主の恩恵2》で隠密状態になりつつダイスを上げる。メジャーは《コンセントレイト:ノイマン3》《主の右腕3》《光速の剣3》《ガラスの剣3》《一閃2》《コンバットシステム2》、加えて吸血のアージエフェクト《鮮血の旋風2》でエンゲージ攻撃だ。
ダイス13、達成値5、攻撃力14、C値7の範囲攻撃、ガード不能、リアクションダイスは−5個。更にダメージを与えたら邪毒5も付くぞ!」
ツバサ「ちょっと待って前回戦った時よりもパワーアップしてない!?」
GM「いや、ステータスは特に変わってない。まあEA導入でエンハイの白兵は隠密状態でないと組み合わせが出来ない仕様になってしまったがな…」
クウ「だったら何でアージが加わっているんだよ!?」
GM「それよりだ。何も宣言なければこのまま攻撃するぞ?」
ツバサ「させる訳ないでしょ!! 《ミスディレクション3》発動して、単体攻撃にして貰うよ! 浸蝕率161%!」
GM「ふむ…ならば、蒼空を狙うとしようか」
《命中判定》
13D+5(C値7)→41
ムーン「回避の場合、ダイスがマイナス5個だもんな。放棄してカバーリングが一番だな」
グラッセ「とは言え、邪毒5は流石に俺もキツい…ここでガイアス先生の効果を使いますか?」
クウ「それが一番だな。ガイアスのカードを使わせて貰うぜ。効果は1番だ」
GM「なら、誰もダメージは受けないね」
星華『蒼空、死んでちょうだい!!』
ガンブレードを作り出し、赤き残像と共に一気に近づいたと思ったらそのまま斬撃を繰り出す。
だが、その剣を阻む様にガイアスの長い刃が蒼空の前に差し出される。リーチのありすぎる刀に、星華も攻撃を止めて間合いを取った。
ガイアス『…この程度か』
蒼空『すまない、助かった』
ガイアス『気にするな』
GM「では攻撃は防がれる。次に星華の本来の行動になるが、待機を宣言して終了だ」
ムーン「《カウンター》の準備はバッチリって訳だな」
SM「続いて、羽粋の行動と行こうかの! マイナーで《光芒の失踪2》《シャインブレード4》《陽炎の衣2》でお前達のエンゲージに移動しながら武器を強化させて隠密状態になる! メジャーは《見えざる死神2》《音速攻撃2》《鬼の一撃3》《光の指先2》で凍矢にダイレクトアタックするぞ!
ダイスは14、達成値4、攻撃力40、C値7の攻撃じゃ!! ガード宣言すれば更に15ダメージ追加だ!!」
グラッセ「ちょ、合計で55ダメージ!?」
ムーン「流石はリズを元にしたキャラだな…破壊力半端ないぜ」
クウ「おまけにDロイスは『光使い』…リズらしい構成だな」
《命中判定》
14D+4(C値7)→37
グラッセ「や、やってやる!! 《氷盾4》《氷雪の守護4》で全込みガード!! 浸蝕率153%!」
《ダメージ算出》
4D+55→79
《ガード》
1D+38→41
5D→22
79−41−22→16
グラッセ「耐えてやったぞー!! HP11!!」
クウ「回復してて良かったな…」
羽粋『ころす…コロス、コロスゥ!!』
操られた羽粋の手に握られた、光の剣。そして、彼女の姿が消える。
だが、殺気までは消えていない。凍矢が前方に氷の壁を作り出すと同時に、羽粋の光の剣が氷壁をぶち壊して凍矢の肩を貫いた。
凍矢『すまない羽粋…お前をこんな目に合わせたのは、確かに俺だ…!』
しかし、凍矢は倒れなかった。痛みに耐えながら、自我の無い羽粋へと語り続ける。
凍矢『でも、俺は倒れる気はない。必ずお前を救いだすと決めたからな』
羽粋『うるさいうるさいうるさい!!』
SM「次は従者の番じゃが、イニシアチブでゼノが《従者の疾駆4》発動! 従者Aをお前達のエンゲージへ移動させる!
そして従者の番、マイナーは無し、メジャーは《コンセントレイト3:ブラム=ストーカー》《蝕む赤3》《闇夜の呪い4》《災厄の呪い2》を加えてシーン攻撃を行うぞ!! ダイス10個、攻撃力20、達成値0、C値7、当たれば邪毒3も追加じゃ!!」
グラッセ「い、いきなりシーン攻撃!?」
ツバサ「ボクの《ミスディレクション》対策もされてた…!」
クウ「しかもそっちまで邪毒かよ!!」
SM「何を言っておる? ダブルクロスでは邪毒系女子高生と言うのが流行っているのであろう?」
クウ「どんな女子高生だよ!? そんな女子高生いるかー!!」
ツバサ「あ、【ダブルクロス・リプレイ・コスモス】読んだんだ」
グラッセ「公式でいるの!?」
クウ「どちらにせよ俺の天敵じゃねーか!!! 前回と言い今回と言い、邪毒ばっかり使いやがって!!!」
グラッセ「とにかく、俺は誰を守ればいい!?」
SM「あ、1つ言い忘れておった。これはシーン(選択)だからの、狙うのは凍矢・月・蒼空・翼、それにもう一人指定する」
ツバサ「もう、一人?」
ムーン「まさか…!!」
SM「生き残っても――邪毒が当たれば『羽粋』の戦闘不能は間逃れないなぁ?」
GM「羽粋は〈暴走〉状態…リアクションが出来ない為、自動失敗になるぞ?」
グラッセ「くっそぉ!!! 卑怯だぞお前ぇぇぇ!!!」
ムーン「――おい、蒼空。ブラムのシーン攻撃って“これだけ”か?」
クウ「え? えーと…ああ、従者以外でのシーン攻撃エフェクトは一つもないが…」
ムーン「バロールもシーン攻撃エフェクトはない。なら決まりだ!! 《時の棺2》発動、この攻撃を失敗させる!! 浸蝕率150%!」
SM「構わん。元々切り札消化用に加えたものだからの」
GM「では従者は《災厄の呪い》を使った為、HP0となって消滅するよ」
ゼノ『アハハハハ、全員吹き飛べぇ!!』
月『させるかよぉ!!!』
従者である黒コートが膨らんで爆発する間際に、月の時の魔眼が発動する。
数秒間だけの停止した世界。月は1人、従者を掴み上げると上空に向かってぶん投げる。時が動き出すと、すぐに従者は花火の如く赤く爆発霧散した。
ゼノ『んなっ!?』
月『グラッセも羽粋も俺の大事な友達だ!! 誰一人として傷つけさせやしない!!』
SM「次は妾の番じゃが、先にイニシアチブで《加速する刻4》を発動!
マイナーで《斥力の矢4》《赫き鎧2》で、攻撃力8の宙に浮く刃と装甲値12の赤色のマントを纏うぞ!!
メジャーは《コンセントレイト3:ブラム=ストーカー》《赫き弾4》《俊足の刃4》《血の宴4》《殺戮領域3》《魔神の心臓2》、加虐のアージエフェクト《蠢く魔眼3》も追加!
ダイス15個、達成値4、攻撃力26、C値7の範囲攻撃!! 当たれば判定ダイス−6個、ダメージを与えたらあらゆる判定の達成値−9のペナルティじゃ!!」
GM「更にここで、星華が《援護の風5》《ウィンドブレス2》を発動! ダイス5個、達成値+6するよ」
グラッセ「何その援護!?」
クウ「っ! まさか【エンドライン】の星華のエフェクトが混じってるのか!? なんで!?」
GM「面白そうだったから」
クウ「コノヤロウ…!!」
ツバサ「させないって言ってるじゃん!! 《ミスディレクション4》発動で一人に絞る、浸蝕率166%!」
SM「ならば、凍矢を狙ってやるわい! 死ねぇ!!」
《命中判定》
20D+10(C値7)→54
SM「ふ、怨念を込めた甲斐があったわ」
グラッセ「どうしようか…ガイアス先生を使えば、この攻撃も凌げられるけど…」
ムーン「ゼノはあと一回範囲攻撃が残っている…だが、翼のミスディレクションも浸蝕率を考えたら次が最後だろうな…。6Dのダメージは防げない場合もあるから、今使った方がいいと思うぜ」
グラッセ「了解。ガイアス先生にカバーリングして貰います、これで1番の効果は打ち止めですね」
ゼノの周りに赤黒い刃形成されると、凍矢達の四方八方を取り囲む。
すぐに翼が雷の力で妨害に当たるが、不意打ちを狙った攻撃が凍矢に襲い掛かる…直前、見切っていたのかガイアスの剣捌きがそれらを全て叩き伏せた。
ガイアス『生徒は守る。そう言った筈だが?』
ゼノ『ええい、どいつもこいつも妾の邪魔をしおって!!』
SM「次にまた妾の番だが、マイナーは無し。メジャーで《赤色の従者3》《愚者の軍団4》で、3体の従者を行動済みの状態でエンゲージに呼び出すぞ。これで終了だ」
クウ「なるほど、《愚者の軍団》のレベルが従者を作り出せる数になるから…残りの従者は三体か」
ツバサ「どうにかロイスを切らずに済んだね…さて、ボクの番だけど。凍矢は羽粋を助ける判定をするんだよね?」
グラッセ「そのつもりだ」
ツバサ「なら、ボクは攻撃に移るよ! マイナーで《オリジン:ヒューマン5》《雷の加護3》。メジャーは《コンセントレイト4:ブラックドック》《光の手3》《雷の槍6》、オマケにリミットエフェクト《紫電一閃3》追加だ!!
ダイス14、達成値13、攻撃力16、C値6でゼノを攻撃する!!」
《命中判定》
14D+13(C値6)→38
ツバサ「ひ、低い!? 一発の大技使ったのにぃ!」
ムーン「仕方ない『バディムーヴ』発動! 達成値41にするぜ!」
グラッセ「そして《力の霊水3》発動です! 浸蝕率157%!」
SM「妾はリアクション放棄! 従者Bに《盾なる人形4》を使い、カバーリングさせる!」
《ダメージ算出》
8D+16→64
ゼノ『同じFHだと言うのに、敵対すると言うのかえ?』
翼『同じ? 勘違いしないでよね、大事な友達を傷つけられた今のボクは――
激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム(神)並みにあんたに激怒してるんだからねぇ!!!』
怒りの籠った叫びと共に、生体電流を限界以上に解き放つ。
少女の小さな身体から激しい雷電がオーラのように弾け飛ぶ。この姿に、チャンスとばかりに凍矢と月が力を貸す。更に力が上乗せされた状態でコインを弾くと、通常よりも威力の高い超電磁砲がレーザー砲となってゼノへと向かう。
だが、翼の強力な一撃は従者である黒コートの一人が前に出て全て受け止めた。身体の半分が抉れているが、まだ立っている。
ゼノ『ふざけた名前通り、大した威力ではないようじゃの』
翼『ハッハッハ。まずは、エリーを酷い目に合わせた分を与えたまで。次は、楽しい楽しい文化祭を滅茶苦茶にした分の怒りを与えてあげるよ? オ・バ・サ・ン!』
ゼノ『ふ、ふふふ…面白い奴だな、気に入った。殺すのは最後にしてやろう』
GM「《超人的弱点5》の効果も合わせて、従者Bは74のダメージだ。だが、倒れない」
ツバサ「浸蝕率、182%…!」
SM「次は誰の番になるのかの?」
グラッセ「俺が行きます…メジャーで羽粋を助ける判定に入ります!」
SM「では、まずは〈交渉〉判定だ」
ツバサ「《ヘヴンアイズ》は使う?」
グラッセ「いや、翼も危ないし自力でやってみるよ…今回の俺は主人公だ。ダイスも多い、成功して見せる!!」
〈交渉〉判定
11D+2→11 失敗
三人「「「うんまあ予想はしてた」」」
グラッセ「何でだよ、何でだよ、どうしてだよ!?」
GM「二つ目の判定で失敗しなかっただけマシだろ…そこで失敗したら、取り返しつかないんだぞ?」
グラッセ「ま、まだだ!! ガイアスさんのDロイス使って、達成値+1Dを使えば!」
三人「「「ええ〜…!!」」」
グラッセ「何だよみんなしてその反応は!?」
ツバサ「いや絶対失敗しそう」
クウ「少なくとも、4以上出さないといけないんだろ? 無理だろ」
ムーン「なあグラッセ、ここは諦めて俺か蒼空…うん『戦闘用人格』で一番ダイスが多い蒼空に任せようぜ? 話的には嫌だが、流石にお前が羽粋を殺す場面を作るのはちょっと…」
グラッセ「……だったら、俺の羽粋のタイタスしたロイスを昇華して+1Dします! これで失敗したら諦めますよ!!」
GM「分かった。なら振ってくれ」
グラッセ「うおおおおおぉ!!!」
《達成値》
1D→2 失敗
グラッセ「アハハハハハハヽ(^o^)丿!!」(壊)
ムーン「だから言ったのに。もうグラッセは駄目だ」
GM「主人公 どうあがいても なれないな」(心の一句)
グラッセ「つ、次だ! 次のラウンドで―!」
三人「「「はぁ?」」」(冷めた目)
グラッセ「…もう、諦めますぅ…!」(泣)
グラッセ「いつものパターンですね、はい」
GM「マイナーは《陽炎の衣3》《主の恩恵2》で隠密状態になりつつダイスを上げる。メジャーは《コンセントレイト:ノイマン3》《主の右腕3》《光速の剣3》《ガラスの剣3》《一閃2》《コンバットシステム2》、加えて吸血のアージエフェクト《鮮血の旋風2》でエンゲージ攻撃だ。
ダイス13、達成値5、攻撃力14、C値7の範囲攻撃、ガード不能、リアクションダイスは−5個。更にダメージを与えたら邪毒5も付くぞ!」
ツバサ「ちょっと待って前回戦った時よりもパワーアップしてない!?」
GM「いや、ステータスは特に変わってない。まあEA導入でエンハイの白兵は隠密状態でないと組み合わせが出来ない仕様になってしまったがな…」
クウ「だったら何でアージが加わっているんだよ!?」
GM「それよりだ。何も宣言なければこのまま攻撃するぞ?」
ツバサ「させる訳ないでしょ!! 《ミスディレクション3》発動して、単体攻撃にして貰うよ! 浸蝕率161%!」
GM「ふむ…ならば、蒼空を狙うとしようか」
《命中判定》
13D+5(C値7)→41
ムーン「回避の場合、ダイスがマイナス5個だもんな。放棄してカバーリングが一番だな」
グラッセ「とは言え、邪毒5は流石に俺もキツい…ここでガイアス先生の効果を使いますか?」
クウ「それが一番だな。ガイアスのカードを使わせて貰うぜ。効果は1番だ」
GM「なら、誰もダメージは受けないね」
星華『蒼空、死んでちょうだい!!』
ガンブレードを作り出し、赤き残像と共に一気に近づいたと思ったらそのまま斬撃を繰り出す。
だが、その剣を阻む様にガイアスの長い刃が蒼空の前に差し出される。リーチのありすぎる刀に、星華も攻撃を止めて間合いを取った。
ガイアス『…この程度か』
蒼空『すまない、助かった』
ガイアス『気にするな』
GM「では攻撃は防がれる。次に星華の本来の行動になるが、待機を宣言して終了だ」
ムーン「《カウンター》の準備はバッチリって訳だな」
SM「続いて、羽粋の行動と行こうかの! マイナーで《光芒の失踪2》《シャインブレード4》《陽炎の衣2》でお前達のエンゲージに移動しながら武器を強化させて隠密状態になる! メジャーは《見えざる死神2》《音速攻撃2》《鬼の一撃3》《光の指先2》で凍矢にダイレクトアタックするぞ!
ダイスは14、達成値4、攻撃力40、C値7の攻撃じゃ!! ガード宣言すれば更に15ダメージ追加だ!!」
グラッセ「ちょ、合計で55ダメージ!?」
ムーン「流石はリズを元にしたキャラだな…破壊力半端ないぜ」
クウ「おまけにDロイスは『光使い』…リズらしい構成だな」
《命中判定》
14D+4(C値7)→37
グラッセ「や、やってやる!! 《氷盾4》《氷雪の守護4》で全込みガード!! 浸蝕率153%!」
《ダメージ算出》
4D+55→79
《ガード》
1D+38→41
5D→22
79−41−22→16
グラッセ「耐えてやったぞー!! HP11!!」
クウ「回復してて良かったな…」
羽粋『ころす…コロス、コロスゥ!!』
操られた羽粋の手に握られた、光の剣。そして、彼女の姿が消える。
だが、殺気までは消えていない。凍矢が前方に氷の壁を作り出すと同時に、羽粋の光の剣が氷壁をぶち壊して凍矢の肩を貫いた。
凍矢『すまない羽粋…お前をこんな目に合わせたのは、確かに俺だ…!』
しかし、凍矢は倒れなかった。痛みに耐えながら、自我の無い羽粋へと語り続ける。
凍矢『でも、俺は倒れる気はない。必ずお前を救いだすと決めたからな』
羽粋『うるさいうるさいうるさい!!』
SM「次は従者の番じゃが、イニシアチブでゼノが《従者の疾駆4》発動! 従者Aをお前達のエンゲージへ移動させる!
そして従者の番、マイナーは無し、メジャーは《コンセントレイト3:ブラム=ストーカー》《蝕む赤3》《闇夜の呪い4》《災厄の呪い2》を加えてシーン攻撃を行うぞ!! ダイス10個、攻撃力20、達成値0、C値7、当たれば邪毒3も追加じゃ!!」
グラッセ「い、いきなりシーン攻撃!?」
ツバサ「ボクの《ミスディレクション》対策もされてた…!」
クウ「しかもそっちまで邪毒かよ!!」
SM「何を言っておる? ダブルクロスでは邪毒系女子高生と言うのが流行っているのであろう?」
クウ「どんな女子高生だよ!? そんな女子高生いるかー!!」
ツバサ「あ、【ダブルクロス・リプレイ・コスモス】読んだんだ」
グラッセ「公式でいるの!?」
クウ「どちらにせよ俺の天敵じゃねーか!!! 前回と言い今回と言い、邪毒ばっかり使いやがって!!!」
グラッセ「とにかく、俺は誰を守ればいい!?」
SM「あ、1つ言い忘れておった。これはシーン(選択)だからの、狙うのは凍矢・月・蒼空・翼、それにもう一人指定する」
ツバサ「もう、一人?」
ムーン「まさか…!!」
SM「生き残っても――邪毒が当たれば『羽粋』の戦闘不能は間逃れないなぁ?」
GM「羽粋は〈暴走〉状態…リアクションが出来ない為、自動失敗になるぞ?」
グラッセ「くっそぉ!!! 卑怯だぞお前ぇぇぇ!!!」
ムーン「――おい、蒼空。ブラムのシーン攻撃って“これだけ”か?」
クウ「え? えーと…ああ、従者以外でのシーン攻撃エフェクトは一つもないが…」
ムーン「バロールもシーン攻撃エフェクトはない。なら決まりだ!! 《時の棺2》発動、この攻撃を失敗させる!! 浸蝕率150%!」
SM「構わん。元々切り札消化用に加えたものだからの」
GM「では従者は《災厄の呪い》を使った為、HP0となって消滅するよ」
ゼノ『アハハハハ、全員吹き飛べぇ!!』
月『させるかよぉ!!!』
従者である黒コートが膨らんで爆発する間際に、月の時の魔眼が発動する。
数秒間だけの停止した世界。月は1人、従者を掴み上げると上空に向かってぶん投げる。時が動き出すと、すぐに従者は花火の如く赤く爆発霧散した。
ゼノ『んなっ!?』
月『グラッセも羽粋も俺の大事な友達だ!! 誰一人として傷つけさせやしない!!』
SM「次は妾の番じゃが、先にイニシアチブで《加速する刻4》を発動!
マイナーで《斥力の矢4》《赫き鎧2》で、攻撃力8の宙に浮く刃と装甲値12の赤色のマントを纏うぞ!!
メジャーは《コンセントレイト3:ブラム=ストーカー》《赫き弾4》《俊足の刃4》《血の宴4》《殺戮領域3》《魔神の心臓2》、加虐のアージエフェクト《蠢く魔眼3》も追加!
ダイス15個、達成値4、攻撃力26、C値7の範囲攻撃!! 当たれば判定ダイス−6個、ダメージを与えたらあらゆる判定の達成値−9のペナルティじゃ!!」
GM「更にここで、星華が《援護の風5》《ウィンドブレス2》を発動! ダイス5個、達成値+6するよ」
グラッセ「何その援護!?」
クウ「っ! まさか【エンドライン】の星華のエフェクトが混じってるのか!? なんで!?」
GM「面白そうだったから」
クウ「コノヤロウ…!!」
ツバサ「させないって言ってるじゃん!! 《ミスディレクション4》発動で一人に絞る、浸蝕率166%!」
SM「ならば、凍矢を狙ってやるわい! 死ねぇ!!」
《命中判定》
20D+10(C値7)→54
SM「ふ、怨念を込めた甲斐があったわ」
グラッセ「どうしようか…ガイアス先生を使えば、この攻撃も凌げられるけど…」
ムーン「ゼノはあと一回範囲攻撃が残っている…だが、翼のミスディレクションも浸蝕率を考えたら次が最後だろうな…。6Dのダメージは防げない場合もあるから、今使った方がいいと思うぜ」
グラッセ「了解。ガイアス先生にカバーリングして貰います、これで1番の効果は打ち止めですね」
ゼノの周りに赤黒い刃形成されると、凍矢達の四方八方を取り囲む。
すぐに翼が雷の力で妨害に当たるが、不意打ちを狙った攻撃が凍矢に襲い掛かる…直前、見切っていたのかガイアスの剣捌きがそれらを全て叩き伏せた。
ガイアス『生徒は守る。そう言った筈だが?』
ゼノ『ええい、どいつもこいつも妾の邪魔をしおって!!』
SM「次にまた妾の番だが、マイナーは無し。メジャーで《赤色の従者3》《愚者の軍団4》で、3体の従者を行動済みの状態でエンゲージに呼び出すぞ。これで終了だ」
クウ「なるほど、《愚者の軍団》のレベルが従者を作り出せる数になるから…残りの従者は三体か」
ツバサ「どうにかロイスを切らずに済んだね…さて、ボクの番だけど。凍矢は羽粋を助ける判定をするんだよね?」
グラッセ「そのつもりだ」
ツバサ「なら、ボクは攻撃に移るよ! マイナーで《オリジン:ヒューマン5》《雷の加護3》。メジャーは《コンセントレイト4:ブラックドック》《光の手3》《雷の槍6》、オマケにリミットエフェクト《紫電一閃3》追加だ!!
ダイス14、達成値13、攻撃力16、C値6でゼノを攻撃する!!」
《命中判定》
14D+13(C値6)→38
ツバサ「ひ、低い!? 一発の大技使ったのにぃ!」
ムーン「仕方ない『バディムーヴ』発動! 達成値41にするぜ!」
グラッセ「そして《力の霊水3》発動です! 浸蝕率157%!」
SM「妾はリアクション放棄! 従者Bに《盾なる人形4》を使い、カバーリングさせる!」
《ダメージ算出》
8D+16→64
ゼノ『同じFHだと言うのに、敵対すると言うのかえ?』
翼『同じ? 勘違いしないでよね、大事な友達を傷つけられた今のボクは――
激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム(神)並みにあんたに激怒してるんだからねぇ!!!』
怒りの籠った叫びと共に、生体電流を限界以上に解き放つ。
少女の小さな身体から激しい雷電がオーラのように弾け飛ぶ。この姿に、チャンスとばかりに凍矢と月が力を貸す。更に力が上乗せされた状態でコインを弾くと、通常よりも威力の高い超電磁砲がレーザー砲となってゼノへと向かう。
だが、翼の強力な一撃は従者である黒コートの一人が前に出て全て受け止めた。身体の半分が抉れているが、まだ立っている。
ゼノ『ふざけた名前通り、大した威力ではないようじゃの』
翼『ハッハッハ。まずは、エリーを酷い目に合わせた分を与えたまで。次は、楽しい楽しい文化祭を滅茶苦茶にした分の怒りを与えてあげるよ? オ・バ・サ・ン!』
ゼノ『ふ、ふふふ…面白い奴だな、気に入った。殺すのは最後にしてやろう』
GM「《超人的弱点5》の効果も合わせて、従者Bは74のダメージだ。だが、倒れない」
ツバサ「浸蝕率、182%…!」
SM「次は誰の番になるのかの?」
グラッセ「俺が行きます…メジャーで羽粋を助ける判定に入ります!」
SM「では、まずは〈交渉〉判定だ」
ツバサ「《ヘヴンアイズ》は使う?」
グラッセ「いや、翼も危ないし自力でやってみるよ…今回の俺は主人公だ。ダイスも多い、成功して見せる!!」
〈交渉〉判定
11D+2→11 失敗
三人「「「うんまあ予想はしてた」」」
グラッセ「何でだよ、何でだよ、どうしてだよ!?」
GM「二つ目の判定で失敗しなかっただけマシだろ…そこで失敗したら、取り返しつかないんだぞ?」
グラッセ「ま、まだだ!! ガイアスさんのDロイス使って、達成値+1Dを使えば!」
三人「「「ええ〜…!!」」」
グラッセ「何だよみんなしてその反応は!?」
ツバサ「いや絶対失敗しそう」
クウ「少なくとも、4以上出さないといけないんだろ? 無理だろ」
ムーン「なあグラッセ、ここは諦めて俺か蒼空…うん『戦闘用人格』で一番ダイスが多い蒼空に任せようぜ? 話的には嫌だが、流石にお前が羽粋を殺す場面を作るのはちょっと…」
グラッセ「……だったら、俺の羽粋のタイタスしたロイスを昇華して+1Dします! これで失敗したら諦めますよ!!」
GM「分かった。なら振ってくれ」
グラッセ「うおおおおおぉ!!!」
《達成値》
1D→2 失敗
グラッセ「アハハハハハハヽ(^o^)丿!!」(壊)
ムーン「だから言ったのに。もうグラッセは駄目だ」
GM「主人公 どうあがいても なれないな」(心の一句)
グラッセ「つ、次だ! 次のラウンドで―!」
三人「「「はぁ?」」」(冷めた目)
グラッセ「…もう、諦めますぅ…!」(泣)
■作者メッセージ
補足コーナー:ダブルクロス・リプレイ・コスモスについて
ダブルクロスの公式リプレイ作品の1つで全三巻あります。この話はダブルクロスのスタンダードをテーマにした宇宙的物語である。「宇宙って書いてあるけど、どこがスタンダード?」と言うのは本を手に取って読めば分かると思います…多分。
宇宙から飛来した謎の知的生命体。それを追って神戸へと集結する知的生命体のインベーダ。彼らの地球制服を阻止するために、UGN神戸第三支部のメンバーが立ち向かう…と言う話です。
支部メンバーのイリーガルであり、邪毒女子高生の今春そよぐ。支部のエースを謳うUGNチルドレンの海藤辰馬こと“たっつん”。オネェロボのロボット支部長ユピテルD0-5。宇宙から来た知的生命体(レネゲイドビーイング)、オコジョのぬいぐるみに乗り移ったフェイド・アウト。
この四人が織りなす、シリアスありギャグあり恋愛ありの物語はもちろん、そよぐによる邪毒の怖さやオネェの素晴らしさ(?)なども分かったりします。尚、このシリーズでは都築京香や青峰ミユキが登場、更にとある有名なマスターレイスも登場します。
ダブルクロスの公式リプレイ作品の1つで全三巻あります。この話はダブルクロスのスタンダードをテーマにした宇宙的物語である。「宇宙って書いてあるけど、どこがスタンダード?」と言うのは本を手に取って読めば分かると思います…多分。
宇宙から飛来した謎の知的生命体。それを追って神戸へと集結する知的生命体のインベーダ。彼らの地球制服を阻止するために、UGN神戸第三支部のメンバーが立ち向かう…と言う話です。
支部メンバーのイリーガルであり、邪毒女子高生の今春そよぐ。支部のエースを謳うUGNチルドレンの海藤辰馬こと“たっつん”。オネェロボのロボット支部長ユピテルD0-5。宇宙から来た知的生命体(レネゲイドビーイング)、オコジョのぬいぐるみに乗り移ったフェイド・アウト。
この四人が織りなす、シリアスありギャグあり恋愛ありの物語はもちろん、そよぐによる邪毒の怖さやオネェの素晴らしさ(?)なども分かったりします。尚、このシリーズでは都築京香や青峰ミユキが登場、更にとある有名なマスターレイスも登場します。