ミドルフェイズ7(前編)
ミドルフェイズ7 シーン12〈撒き散らされる憎悪〉
シーンプレイヤー 闇代月
《シーン登場》
凍矢1D→6 58%→64%
月1D→9 77%→86%
空1D→9 70%→79%
翼1D→10 72%→82%
ムーン「わーい、もうこれジャームになってもおかしくねーぜー!」(崩壊)
リズ「どうしよ!? ムーンがまた闇堕ちしちゃうー!?」
グラッセ「と言うか、一番俺が低いと言うこの状況」
GM「凍矢のこれが通常だから。残り三人がおかしいだけだから」
クウ「つーかイチタリナイ仕事しすぎだろ!」
ツバサ「一気に戦える面子だけ浸食率が増えたんだけど…これ大丈夫なの?」
SM「ご安心を。Eロイスは前回より多めに用意しています」
グラッセ「逆に不安なんですが…」
翼『ここが社長室だね』
社長室の扉は厳重で大きく、両開きのドアとなっている。
月は何も言わず、思いっきり蹴っ飛ばすように扉を開けた。
月『――来たぜ、陸』
照明はついて無く、奥のガラス張りの壁から差し込む街の明かりが室内を照らす。
そして、数人の黒ずくめの男達がこちらに銃を向けていた。
凍矢『け、拳銃!?』
そんな彼らのすぐ後ろには、二人の男――闇代陸、そして秘書のゼムナスもいる。こちらを見る目はとても冷ややかだ。
陸『――お前の言う通りだ。忌々しい化け物は俺を狙っていたようだ』
ゼムナス『はい。あなたの優秀な秘書ですから』
月『ハッ、とうとう醜い本性剥き出したな…!!』
凍矢『――陸さん、でしたね。ムーンはあなたの息子なんですよ?』
陸『息子? 息子も妻も死んだ。そこにいるのは息子のフリをした“化け物”だろう?』
凍矢『…それ、本気で言っているんですか?』
陸『奴らに始末を任せたのが間違いだった。こうなった以上、俺の手で始末をつける』
凍矢『っ――あんたって人はぁ!!!』
GM「さて…空、君にはここで〈知覚〉の判定をしてもらう」
クウ「俺だけか?」
GM「ああ。ただし、シナリオに関わるから難易度は伏せておく」
クウ「よーし、やってやる!」
〈知覚〉難易度?
空5D+1→10
GM「ふむ。この達成値なら…(メモを差し出す)」
クウ「(ピラッ)…なるほどな」
蒼空(この感じ…)
空『宿主、気づいたか?』
翼『どうしたの、二人とも?』
蒼空(…何かこいつに違和感を感じるんだ。ただ、それが何かハッキリしないけど)
空『お前らは何も感じないのか?』
翼『う、ううん…特には』
月『おい、グダグダ言ってる場合か!! とっととこんなクズ血祭りにあげるぞ!!』
凍矢『さすがの俺もこの親の態度にはカチンって来た…! 痛い目にあって貰います!』
翼『あーもー、ボクにも事情があるのに! 悪いけど、穏便に進めるためにちょっとその口閉じてもらうよ!』
空『こいつらには感じず、俺らに感じる違和感…?』
蒼空(相棒、やっぱり何か裏がある! こいつを始末するのは後だ!)
空『ああ! まずは…大人しくしてもらう!』
GM「ではRPも終わった所で…ミドル戦闘の開始だ!」
SM「それでは、戦闘開始です。この戦闘の勝利条件は『シーン内で登場している敵が全滅している事』です。まずはエンゲージの説明です。あなた方が一つのエンゲージ。そこから10m離れた所に陸と三人の護衛がいます」
GM「具体的に図に表そう」
(陸/護衛ABC)――10m――(PC四人)
ツバサ「わぁ、図にすると少しは分かりやすーい!」
ムーン「ん? ゼムナスはいないのか?」
SM「彼なら隣の部屋に逃げました」
ツバサ「即答!?」
ゼムナス「ぶるあああ!! 私はぁ、逃走などと言う愚かな事はしな「黙ってください」ぶるぁ!!」
四人((((クトゥルフの基本ルルブで沈めた…))))*よいこはマネしてはいけません。
GM「では、セットアッププロセスに入ろう。まずは翼からだ」
ツバサ「ちょっと厳しいけど、ボクは《戦術3》を発動! 三人のメジャーのダイスを3個上げるよ! 浸食率88%!」
GM「次は護衛Bの番だが、こちらは特にない。次は空の番だ」
クウ「俺は移動した方がいいが、逆に凍矢の支援や防御が貰えないんだよなぁ…ま、《リザレクト》出来るし、丁度浸食ダイスも増えるから、ここは《クイックダッシュ1》で相手のエンゲージに突っ込むぜ! 浸食率83%だ!」
SM「では、次は陸の番です。彼はここで『アンチエフェクトシステム』を使います! このシーン中、オーヴァード全てが行うあらゆる判定のダイスが−2されます!」
ツバサ「ちょっと待って!? 確かそのアイテムトレイルデータだよね!? 使わないんじゃなかったの!?」
GM「確かにPCでトレイルデータを使うのは禁止だって言った」
SM「だが、『GM側もトレイルデータの引用を禁止する』とは一言も言ってない」
ツバサ「ずるい!! だったらそのサプリ貸してよ!! 使わないから全然暗記してないんだよ!!」
GM「あー、セッション中は出来ないなー」
ツバサ「むぐううううう!! これが終わったら覚える!! 次までに全ページ暗記してやるぅぅ!!!」
グラッセ「ツバサ、何でそのアイテム知ってたの?」
ツバサ「だって、このアイテム。前回登場した黒須さんに関係あったから」
クウ「あのやろなんつー置き土産してくれたんだー!!」
GM「次は凍矢だが、君はどうする?」
グラッセ「俺は出来る事ないです。パスで」
GM「では残りの二人だが…こちらも何もないよ」
ムーン「最後は俺だな。俺は《フルパワーアタック3》…と言いたいが、正直な所、普通に攻撃しても浸食率がこのラウンドで100%超えるんだよな…非常に残念だが、念の為パスしておく」
GM「よし、次は行動順の確認だ」
翼(14)
護衛C(13)
空・陸(10)
凍矢(9)
護衛A・B(8)
月(6)
ツバサ「【感覚】上げておいて良かったー!」
ムーン「よーしツバサ、お得意の超電磁砲で陸の心臓貫けぇ!!」
ツバサ「止めてよ!! そんな事したらゼノスの仕事全う出来ないよ!!」
GM「それでは始めるよ。イニシアチブ、まずは翼からだ」
ツバサ「『アンチエフェクトシステム』が厳しいけど…攻撃出来ない事はない。浸食率キツイけど、ここは先制攻撃で行くよ!
マイナーで《オリジン:ヒューマン3》、《雷の加護1》でレネゲイドと雷の力を一気に開放。
メジャーは《コンセントレイト2:ブラックドック》、《光の手1》、《雷の槍2》のお馴染み超電磁砲コンボ! 【感覚】でダイス6個、攻撃力8、達成値8、C値8、浸食率は98%だよ! 対象は取り巻き無視して、陸を狙う!」
GM「なら、ここで護衛Bが《炎陣2》を発動して陸をカバーリングだ! 《蒼き悪魔3》…は遠距離攻撃では使えないから、《灼熱の結界2》、《氷盾2》でガード値14上げるぞ!」
ツバサ「嘘ぉ!? ええい、こうなったらヤケだよ!!」
《命中判定》
翼6D+8(C値8)→25
《攻撃判定》
3D+8→21 21−14−3→4
ツバサ「うぐ…たったの4ダメージ。無理に攻撃に移るんじゃなかった…」
GM「では、次は護衛Cだ。
マイナーは無し。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル2》、《貫きの腕3》、《貪欲なる拳3》、《炎の刃3》だ。ダイス13個、攻撃力15、達成値3、C値8の射程・視界のガード不能攻撃だ! 対象は、一番浸食率が高い翼、君に決めた!」
《命中判定》
13D+3(C値8)→19
ツバサ「試しに回避! 駄目だったら凍矢お願い!」
グラッセ「ああ、任せろ!」
《回避》
2D→6 失敗
ツバサ「デスヨネー」
グラッセ「それじゃ、俺の番だ! 《炎陣2》で翼をカバーリング、そして《氷盾3》と《氷雪の守護3》でガードだ! 浸食率72%!」
《ダメージ算出》
2D+15→25
《ガード》
3D+22−5→37
グラッセ「どうだ! ダメージは0じゃー!!」
ツバサ「さすが凍矢!」
クウ「さーて、次は俺だな。新エフェクトの力、見せつけてやるぜ!!
まずはマイナーで 《赫き剣3》、《破壊の血4》で血の大剣を作り上げる。
メジャーで《コンセントレイト2:ブラム=ストーカー》、《鮮血の一撃2》、そこに《血の宴1》を組み合わせる! ダイスは11個、攻撃力16、達成値3、C値8のエンケージ範囲攻撃だ! 浸食率は95%!」
ツバサ「ここで《支援射撃3》発動! 更にダイス3個追加だよ! 浸食率は丁度100%!」
GM「護衛Bは先程と同じコンボに《蒼き悪魔3》を組み合わせて陸をカバーリングだ!」
《命中判定》
14D+3→64
ツバサ「さっすが師匠!!」
SM「……私の目がおかしくなったんでしょうか? この人四回連続で10出したんですが…?」
GM「と、とりあえずこれ避けられないからガードする。ダメージをくれ(7Dの平均は35。攻撃力を合わせれば50ダメージ…カバーリングでダメージ2倍になるからBは切り捨てるが、他は生き残る可能性はある!)」
《ダメージ算出》
7D+16→64
GM「何この威力!? カバーリングしているからBは2倍で…ダメージ100超えやがったー!! ちょ、ちょっと待て…他の護衛は(計算中)――…ぁ…」
クウ「あ?」
GM「…護衛A、B、戦闘不能になった…」
クウ「おっしゃあ!!」
GM「だが、空にはカウンターで9のダメージを受けてもらう。装甲値1を差し引いて、HP14減ったから…残りHP6だ」
クウ「これもブラムの宿命だな…」
空『どうだ――なっ!』
大剣で三人纏めて血の衝撃波で薙ぎ払った空に、氷が纏わりつく。
瞬間、氷が至近で爆発し棘となって体のあちこちに突き刺さった。
空『う、く…! 死にぞこないが…!』
蒼空(相棒!)
空『心配すんな、宿主…! どってこと、ねぇよ…!』
陸『何をさっきからブツブツ話している?』
グラッセ「そうか。この世界の陸さんは非オーヴァードだったんですよね」
ツバサ「ん? GM、ボク達《ワーディング》してるっけ?」
GM「やってないね。宣言してないから」
グラッセ「って事は、《ワーディング》すれば陸さんを無効化出来る?」
SM「作戦会議している所申し訳ありませんが、次は陸の番です。
マイナーで〈ショットガン〉を装備。そのまま、風前の灯火状態の空に攻撃です。ダイスは2個、攻撃力5、達成値4です」
クウ「え? 低くないか?」
SM「非オーヴァードですから」
《命中判定》
2D+4→10
クウ「ワンチャンある! 回避だ!」
《回避》
5D+2→8 失敗
クウ「これだけ振って、10に届いてない…さっきので運を使い果たした…」
《ダメージ算出》
2D+5→17
クウ「あー、もうこれは戦闘不能だ。《リザレクト》するかぁ…出来れば、ここで100%切って欲しくはないんだが…」
《リザレクト》
1D→7 95%→102%
クウ「なんで102%になるんだ…」
ツバサ「100%切っちゃったね…」
ムーン「ま、まあでも空の場合パワーアップするだろ! 陸をぶっ倒せー!」
GM「クライマックス戦闘で140%…」
クウ「前回の話は止めろ! あ、そうだ。SM、ちょっといいか?」
SM「……ふむ、ならRPの内容で判断しましょう」
陸『忌々しい化け物が』
冷徹な言葉と共に、陸の放った銃弾は空の心臓近くを貫通する。
確実に仕留める攻撃だが、空はレネゲイドの力を高めて傷を回復し、その場に崩れ落ちる事無く踏み止まった。
空『こっちも仕事なんだ…大人しく殺されて――』
蒼空(いいや――選手交代だ、相棒)
直後、空の意識がぐらつく。
この感覚は不調ではない。互いの意識が入れ替わる時に起きる現象だ。
空『て、め…っ!』
陸『何だ?』
『――ここからは、俺のターンだ…相棒』
ゆらりと立ち上がり、大剣を振るうと刃の部分が変わり大鎌に変化する。
同時に、目の色も黒から赤へと変色する。それは表側の人格が空から蒼空に入れ替わった証であった。
翼『蒼空さん!』
蒼空『俺はこいつらと違って、最初から乗り気じゃないんだよ。あんたの暴言聞かされてもさ』
陸『何が言いたい?』
蒼空『…お前の言葉、本当に“お前自身”の言葉なのか?』
陸『…ああ、そうだが』
SM「ではここで、このような事が分かるでしょう」(メモを渡す)
クウ「…だろうな」
蒼空『…月、やっぱ始末するのは待ってくれ』
月『あぁ!?』
蒼空(もし、俺の予想が正しかったら…その為には、確認する必要がある…!)
シーンプレイヤー 闇代月
《シーン登場》
凍矢1D→6 58%→64%
月1D→9 77%→86%
空1D→9 70%→79%
翼1D→10 72%→82%
ムーン「わーい、もうこれジャームになってもおかしくねーぜー!」(崩壊)
リズ「どうしよ!? ムーンがまた闇堕ちしちゃうー!?」
グラッセ「と言うか、一番俺が低いと言うこの状況」
GM「凍矢のこれが通常だから。残り三人がおかしいだけだから」
クウ「つーかイチタリナイ仕事しすぎだろ!」
ツバサ「一気に戦える面子だけ浸食率が増えたんだけど…これ大丈夫なの?」
SM「ご安心を。Eロイスは前回より多めに用意しています」
グラッセ「逆に不安なんですが…」
翼『ここが社長室だね』
社長室の扉は厳重で大きく、両開きのドアとなっている。
月は何も言わず、思いっきり蹴っ飛ばすように扉を開けた。
月『――来たぜ、陸』
照明はついて無く、奥のガラス張りの壁から差し込む街の明かりが室内を照らす。
そして、数人の黒ずくめの男達がこちらに銃を向けていた。
凍矢『け、拳銃!?』
そんな彼らのすぐ後ろには、二人の男――闇代陸、そして秘書のゼムナスもいる。こちらを見る目はとても冷ややかだ。
陸『――お前の言う通りだ。忌々しい化け物は俺を狙っていたようだ』
ゼムナス『はい。あなたの優秀な秘書ですから』
月『ハッ、とうとう醜い本性剥き出したな…!!』
凍矢『――陸さん、でしたね。ムーンはあなたの息子なんですよ?』
陸『息子? 息子も妻も死んだ。そこにいるのは息子のフリをした“化け物”だろう?』
凍矢『…それ、本気で言っているんですか?』
陸『奴らに始末を任せたのが間違いだった。こうなった以上、俺の手で始末をつける』
凍矢『っ――あんたって人はぁ!!!』
GM「さて…空、君にはここで〈知覚〉の判定をしてもらう」
クウ「俺だけか?」
GM「ああ。ただし、シナリオに関わるから難易度は伏せておく」
クウ「よーし、やってやる!」
〈知覚〉難易度?
空5D+1→10
GM「ふむ。この達成値なら…(メモを差し出す)」
クウ「(ピラッ)…なるほどな」
蒼空(この感じ…)
空『宿主、気づいたか?』
翼『どうしたの、二人とも?』
蒼空(…何かこいつに違和感を感じるんだ。ただ、それが何かハッキリしないけど)
空『お前らは何も感じないのか?』
翼『う、ううん…特には』
月『おい、グダグダ言ってる場合か!! とっととこんなクズ血祭りにあげるぞ!!』
凍矢『さすがの俺もこの親の態度にはカチンって来た…! 痛い目にあって貰います!』
翼『あーもー、ボクにも事情があるのに! 悪いけど、穏便に進めるためにちょっとその口閉じてもらうよ!』
空『こいつらには感じず、俺らに感じる違和感…?』
蒼空(相棒、やっぱり何か裏がある! こいつを始末するのは後だ!)
空『ああ! まずは…大人しくしてもらう!』
GM「ではRPも終わった所で…ミドル戦闘の開始だ!」
SM「それでは、戦闘開始です。この戦闘の勝利条件は『シーン内で登場している敵が全滅している事』です。まずはエンゲージの説明です。あなた方が一つのエンゲージ。そこから10m離れた所に陸と三人の護衛がいます」
GM「具体的に図に表そう」
(陸/護衛ABC)――10m――(PC四人)
ツバサ「わぁ、図にすると少しは分かりやすーい!」
ムーン「ん? ゼムナスはいないのか?」
SM「彼なら隣の部屋に逃げました」
ツバサ「即答!?」
ゼムナス「ぶるあああ!! 私はぁ、逃走などと言う愚かな事はしな「黙ってください」ぶるぁ!!」
四人((((クトゥルフの基本ルルブで沈めた…))))*よいこはマネしてはいけません。
GM「では、セットアッププロセスに入ろう。まずは翼からだ」
ツバサ「ちょっと厳しいけど、ボクは《戦術3》を発動! 三人のメジャーのダイスを3個上げるよ! 浸食率88%!」
GM「次は護衛Bの番だが、こちらは特にない。次は空の番だ」
クウ「俺は移動した方がいいが、逆に凍矢の支援や防御が貰えないんだよなぁ…ま、《リザレクト》出来るし、丁度浸食ダイスも増えるから、ここは《クイックダッシュ1》で相手のエンゲージに突っ込むぜ! 浸食率83%だ!」
SM「では、次は陸の番です。彼はここで『アンチエフェクトシステム』を使います! このシーン中、オーヴァード全てが行うあらゆる判定のダイスが−2されます!」
ツバサ「ちょっと待って!? 確かそのアイテムトレイルデータだよね!? 使わないんじゃなかったの!?」
GM「確かにPCでトレイルデータを使うのは禁止だって言った」
SM「だが、『GM側もトレイルデータの引用を禁止する』とは一言も言ってない」
ツバサ「ずるい!! だったらそのサプリ貸してよ!! 使わないから全然暗記してないんだよ!!」
GM「あー、セッション中は出来ないなー」
ツバサ「むぐううううう!! これが終わったら覚える!! 次までに全ページ暗記してやるぅぅ!!!」
グラッセ「ツバサ、何でそのアイテム知ってたの?」
ツバサ「だって、このアイテム。前回登場した黒須さんに関係あったから」
クウ「あのやろなんつー置き土産してくれたんだー!!」
GM「次は凍矢だが、君はどうする?」
グラッセ「俺は出来る事ないです。パスで」
GM「では残りの二人だが…こちらも何もないよ」
ムーン「最後は俺だな。俺は《フルパワーアタック3》…と言いたいが、正直な所、普通に攻撃しても浸食率がこのラウンドで100%超えるんだよな…非常に残念だが、念の為パスしておく」
GM「よし、次は行動順の確認だ」
翼(14)
護衛C(13)
空・陸(10)
凍矢(9)
護衛A・B(8)
月(6)
ツバサ「【感覚】上げておいて良かったー!」
ムーン「よーしツバサ、お得意の超電磁砲で陸の心臓貫けぇ!!」
ツバサ「止めてよ!! そんな事したらゼノスの仕事全う出来ないよ!!」
GM「それでは始めるよ。イニシアチブ、まずは翼からだ」
ツバサ「『アンチエフェクトシステム』が厳しいけど…攻撃出来ない事はない。浸食率キツイけど、ここは先制攻撃で行くよ!
マイナーで《オリジン:ヒューマン3》、《雷の加護1》でレネゲイドと雷の力を一気に開放。
メジャーは《コンセントレイト2:ブラックドック》、《光の手1》、《雷の槍2》のお馴染み超電磁砲コンボ! 【感覚】でダイス6個、攻撃力8、達成値8、C値8、浸食率は98%だよ! 対象は取り巻き無視して、陸を狙う!」
GM「なら、ここで護衛Bが《炎陣2》を発動して陸をカバーリングだ! 《蒼き悪魔3》…は遠距離攻撃では使えないから、《灼熱の結界2》、《氷盾2》でガード値14上げるぞ!」
ツバサ「嘘ぉ!? ええい、こうなったらヤケだよ!!」
《命中判定》
翼6D+8(C値8)→25
《攻撃判定》
3D+8→21 21−14−3→4
ツバサ「うぐ…たったの4ダメージ。無理に攻撃に移るんじゃなかった…」
GM「では、次は護衛Cだ。
マイナーは無し。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル2》、《貫きの腕3》、《貪欲なる拳3》、《炎の刃3》だ。ダイス13個、攻撃力15、達成値3、C値8の射程・視界のガード不能攻撃だ! 対象は、一番浸食率が高い翼、君に決めた!」
《命中判定》
13D+3(C値8)→19
ツバサ「試しに回避! 駄目だったら凍矢お願い!」
グラッセ「ああ、任せろ!」
《回避》
2D→6 失敗
ツバサ「デスヨネー」
グラッセ「それじゃ、俺の番だ! 《炎陣2》で翼をカバーリング、そして《氷盾3》と《氷雪の守護3》でガードだ! 浸食率72%!」
《ダメージ算出》
2D+15→25
《ガード》
3D+22−5→37
グラッセ「どうだ! ダメージは0じゃー!!」
ツバサ「さすが凍矢!」
クウ「さーて、次は俺だな。新エフェクトの力、見せつけてやるぜ!!
まずはマイナーで 《赫き剣3》、《破壊の血4》で血の大剣を作り上げる。
メジャーで《コンセントレイト2:ブラム=ストーカー》、《鮮血の一撃2》、そこに《血の宴1》を組み合わせる! ダイスは11個、攻撃力16、達成値3、C値8のエンケージ範囲攻撃だ! 浸食率は95%!」
ツバサ「ここで《支援射撃3》発動! 更にダイス3個追加だよ! 浸食率は丁度100%!」
GM「護衛Bは先程と同じコンボに《蒼き悪魔3》を組み合わせて陸をカバーリングだ!」
《命中判定》
14D+3→64
ツバサ「さっすが師匠!!」
SM「……私の目がおかしくなったんでしょうか? この人四回連続で10出したんですが…?」
GM「と、とりあえずこれ避けられないからガードする。ダメージをくれ(7Dの平均は35。攻撃力を合わせれば50ダメージ…カバーリングでダメージ2倍になるからBは切り捨てるが、他は生き残る可能性はある!)」
《ダメージ算出》
7D+16→64
GM「何この威力!? カバーリングしているからBは2倍で…ダメージ100超えやがったー!! ちょ、ちょっと待て…他の護衛は(計算中)――…ぁ…」
クウ「あ?」
GM「…護衛A、B、戦闘不能になった…」
クウ「おっしゃあ!!」
GM「だが、空にはカウンターで9のダメージを受けてもらう。装甲値1を差し引いて、HP14減ったから…残りHP6だ」
クウ「これもブラムの宿命だな…」
空『どうだ――なっ!』
大剣で三人纏めて血の衝撃波で薙ぎ払った空に、氷が纏わりつく。
瞬間、氷が至近で爆発し棘となって体のあちこちに突き刺さった。
空『う、く…! 死にぞこないが…!』
蒼空(相棒!)
空『心配すんな、宿主…! どってこと、ねぇよ…!』
陸『何をさっきからブツブツ話している?』
グラッセ「そうか。この世界の陸さんは非オーヴァードだったんですよね」
ツバサ「ん? GM、ボク達《ワーディング》してるっけ?」
GM「やってないね。宣言してないから」
グラッセ「って事は、《ワーディング》すれば陸さんを無効化出来る?」
SM「作戦会議している所申し訳ありませんが、次は陸の番です。
マイナーで〈ショットガン〉を装備。そのまま、風前の灯火状態の空に攻撃です。ダイスは2個、攻撃力5、達成値4です」
クウ「え? 低くないか?」
SM「非オーヴァードですから」
《命中判定》
2D+4→10
クウ「ワンチャンある! 回避だ!」
《回避》
5D+2→8 失敗
クウ「これだけ振って、10に届いてない…さっきので運を使い果たした…」
《ダメージ算出》
2D+5→17
クウ「あー、もうこれは戦闘不能だ。《リザレクト》するかぁ…出来れば、ここで100%切って欲しくはないんだが…」
《リザレクト》
1D→7 95%→102%
クウ「なんで102%になるんだ…」
ツバサ「100%切っちゃったね…」
ムーン「ま、まあでも空の場合パワーアップするだろ! 陸をぶっ倒せー!」
GM「クライマックス戦闘で140%…」
クウ「前回の話は止めろ! あ、そうだ。SM、ちょっといいか?」
SM「……ふむ、ならRPの内容で判断しましょう」
陸『忌々しい化け物が』
冷徹な言葉と共に、陸の放った銃弾は空の心臓近くを貫通する。
確実に仕留める攻撃だが、空はレネゲイドの力を高めて傷を回復し、その場に崩れ落ちる事無く踏み止まった。
空『こっちも仕事なんだ…大人しく殺されて――』
蒼空(いいや――選手交代だ、相棒)
直後、空の意識がぐらつく。
この感覚は不調ではない。互いの意識が入れ替わる時に起きる現象だ。
空『て、め…っ!』
陸『何だ?』
『――ここからは、俺のターンだ…相棒』
ゆらりと立ち上がり、大剣を振るうと刃の部分が変わり大鎌に変化する。
同時に、目の色も黒から赤へと変色する。それは表側の人格が空から蒼空に入れ替わった証であった。
翼『蒼空さん!』
蒼空『俺はこいつらと違って、最初から乗り気じゃないんだよ。あんたの暴言聞かされてもさ』
陸『何が言いたい?』
蒼空『…お前の言葉、本当に“お前自身”の言葉なのか?』
陸『…ああ、そうだが』
SM「ではここで、このような事が分かるでしょう」(メモを渡す)
クウ「…だろうな」
蒼空『…月、やっぱ始末するのは待ってくれ』
月『あぁ!?』
蒼空(もし、俺の予想が正しかったら…その為には、確認する必要がある…!)