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ダブルクロスThe 3rd Edition【Hate and pain】

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 セッション準備編
  • 02 トレーラー紹介&PC紹介1
  • 03 PC2紹介
  • 04 PC3紹介
  • 05 PC4紹介
  • 06 オープニングフェイズ1&2
  • 07 オープニングフェイズ3&4
  • 08 ミドルフェイズ1
  • 09 ミドルフェイズ2
  • 10 ミドルフェイズ3
  • 11 ミドルフェイズ4&5
  • 12 ミドルフェイズ6(前編)
  • 13 ミドルフェイズ6(後編)
  • 14 ミドルフェイズ7(前編)
  • 15 ミドルフェイズ7(中編)
  • 16 ミドルフェイズ7(後編)
  • 17 ミドルフェイズ8
  • 18 ミドルフェイズ9
  • 19 クライマックスフェイズ1
  • 20 クライマックスフェイズ2
  • 21 クライマックスフェイズ3
  • 22 クライマックスフェイズ4
  • 23 クライマックスフェイズ5
  • 24 クライマックスフェイズ6
  • 25 バックトラック&エンディングフェイズ1
  • 26 エンディングフェイズ2
  • 27 エンディングフェイズ3
  • 28 外伝・月の決意(リラさん誕生日作品)
  • 29 外伝・月の決意2(リラさん誕生日作品)
  • 30 外伝・月の決意3(リラさん誕生日作品)
  • クライマックスフェイズ6

     第三ラウンド

     セットアップ短縮
     冷牙→《サポートボディ4》(陸)
     陸→《レックスレスフォース1》&《螺旋の悪魔1》
     翼→《戦術4》(凍矢&月&蒼空)164%
     月→《フルパワーアタック5》178%



    SM「それでは、最後の《加速する刻3》を発動させて貰います! マイナーで《原初の青:ターゲティング1》《毒の刃5》。メジャーで《コンセントレイト3:エグザイル》《貪欲なる拳4》《原初の赤:コントロールソート1》《原初の赤:マルチウェポン1》です! 全体攻撃でもいいのですが、防がれそうなので普通に攻撃です。ダイスは補正合わせて26個、攻撃力30、達成値2、C値7! 単体攻撃を行いますが…折角ですし、対象はダイスで決めましょうか」


     1D4→4(翼)


    ツバサ「ボ、ボクかぁ…」

    SM「それでは、行きましょうか」


     《命中判定》
     26D+2(C値7)→53


    ムーン「SMのダイス運どうなっているんだ!?」

    クウ「こいつ、実は姉が絡まない方が強いんじゃねーのか?」

    SM「失礼な!!」

    GM「実話だがクトゥルフやった時、姉が絡んだ途端にダイス運が極端に悪くなった。姉が絡んだ瞬間、どう言う訳か技能に失敗するわ一時的発狂起こすわ滅茶苦茶だったから…」

    グラッセ「残念な弟…」

    SM「やかましいッ!!」

    ツバサ「回避を試みるけど…12で駄目」

    グラッセ「…《炎陣2》、《氷盾4》でカバーリングを」

    ツバサ「ううん、あえて攻撃を受けるよ。凍矢は次の守りと援護だけ考えて」

    グラッセ「いいのか、翼?」

    ツバサ「大丈夫…とは言えないけど、『生還者』持っている分余裕はあるから。と言う訳で、攻撃カモーン!」

    SM「では、攻撃しましょう」


     《ダメージ判定》
     6D+30→63


    ツバサ「うん、装甲値引いても60ダメージ…ごめん、凍矢のロイスを切るよ。HP12」

    SM「では、イニシアチブで最後の《加速する刻3》を発動。再び陸のターンになります。前回と同じコンボで単体攻撃を繰り出しましょう。対象は先程と同じくダイスで決めます」


     1D4→4(翼)


    ツバサ「ダイスの女神様、ボクに何の恨みが!?」

    クウ「あれじゃねーか。飢餓の衝動で目の前の得物を食べたいとかそう言うのじゃねーか?」


     《命中判定》
     26D+2(C値7)→38


    ツバサ「回避〜…一回クリティカルしたけど、16でダメー」

    グラッセ「《炎陣2》、《氷盾4》、更に《氷雪の守護4》で翼をカバーリング。これで浸食率161%だ!」


     《ダメージ判定》
     4D+30→57

     《ガード判定》
     4D+28→46
     57−46→11


    グラッセ「ダメージは11…あとちょっとだったのに。祐嗣狭間のロイスをタイタスします」

    SM「最後に《夜魔の領域3》も発動。これにて、私のターンは終了です」

    GM「それでは、次は君達のターンだ」

    ツバサ「とりあえず、猛攻は防ぎ切った…! みんな、このターンで決めよう!」

    三人「「「ああ!」」」

    ツバサ「それじゃ、ボクの番だ! ボクはショットガンで攻撃! ダイスは凍矢の支援合わせて22個、達成値0、攻撃力は12――ここで空さんと陸さんのロイスをタイタス昇華! C値−1の効果を使って、C値を7にまで引き下げるよ!!」

    グラッセ「い、いいのか!?」

    ツバサ「ガードを削るのが目的だからね! さあ、SM――凍矢の支援にタイタス昇華分つけた攻撃、どうする?」

    SM「…これはガードで凌ぎましょう。まずは命中判定をどうぞ」


     《命中判定》
     22D(C値7)→32


    SM「この達成値ならば、使うのは《原初の紫:ディフェンスサポート1》、《歪みの体4》だけです。ガード値は16です」


     《ダメージ判定》
     4D+12→26
     26−16→10


     翼は狙いを定めて、銃弾を放つ。だが、冷牙のナイフが的確に動いて弾丸が弾かれてしまう。

    冷牙『脆弱な攻撃ですね』

    翼『…当てる為に撃ったんじゃない』

     そう言い切ると、翼は持っていた拳銃を胸に抱えて両手で握り締める。

    翼『ねえ、意識はあるんでしょ? 嘆かないで、あなたもこうして一緒に戦ってるよ』

     そう言って、冷牙に武器を見せつける。あの社長室にあった拳銃――陸が使う武器を。
     その意図が伝わったのか、冷牙の身体に変化が起こる。

    冷牙『身体が…っ!?』

     奥底に封じた筈の陸の意識が働いて動かせなくなった身体。その一瞬の隙を、翼は見逃さなかった。

    翼『蒼空さん!!』

    蒼空『任せろぉ!!』

     即座に大鎌を振るい、冷牙を襲う。冷牙は無理やり意識を陸の意識を押し込めると、蒼空の攻撃を避ける。
     二人によって崩された防御。この好機を物とし、翼は引き金を連続で引く。幾つもの放たれた銃弾は、全て冷牙の身体に当たった。


    ツバサ「ボクはここまでだ…あと、よろしく」

    グラッセ「次は俺の番だ! 160%超えたから更にエフェクトレベルが上がった!
     マイナー放棄、メジャーで《癒しの水3》、《狂戦士4》、《戦乙女の導き3》、《ポイズンフォッグ4》で俺達四人を強化&回復! ダイス11個、攻撃力+5、C値−1、回復3D+3、浸食率は172%!」


     《回復》
     3D+3→18


    凍矢『俺に出来るのはこれぐらいだけど…お願いします!!』

     手を上空に翳すと、四人を包み込むように白い霧が発生する。
     凍矢だけが使える薬品を生み出す術。仲間の傷が見る見る内に塞がっていき、同時に力が湧いて来る。


    クウ「さあ、次は俺の番だ。覚悟しやがれ!
     俺もマイナーは無し、メジャーでレベルが上がった《コンセントレイト4:ブラム=ストーカー》、《鮮血の一撃4》、《始祖の血統5》、《ブラッドエンゲージ3》だ! 支援と防具効果含め、俺のダイスは44個、攻撃力43、達成値3、C値6、浸食率173%だ――こいつはどうする?」

    SM「くっ…ダイス目によっては危ない。いいでしょう、お望み通り《時の棺1》使って差し上げます!」

    ツバサ「これで相手の切り札は無くなった!」


     凍矢の力を貰い、限界以上に疼くレネゲイドの力が更に高まる。憎悪を胸に抱き、だが飲み込まれる事無く、見事に使いこなしながら蒼空が動く。
     彼の攻撃を喰らってはヤバイと感じたのか、冷牙は月からコピーした時の力を発動させる。瞬間、蒼空は斬りかかった体制のまま止まり、その間に懐に入り込む。

    冷牙『――蛇翼崩天刃!!』

     そのまま、前に見せた強力な回転蹴りを蒼空にぶつける。
     同時に時が動き出し、蒼空は勢いよく吹き飛び天井に激突する。

    蒼空『ガッ!?』

     カウンターを喰らい、なすすべもなく地面に落ちる。武器は完全に手放し、立ち上がる事は容易ではない。攻撃が潰された蒼空を見下ろし、冷牙は帽子をかぶり直す。

    冷牙『まさか、ここまで手を焼かされる事になるとは…』

    蒼空『だが、バトンは繋いだ…!』

    冷牙『――自分さえ犠牲にすれば後はどうでもいい、と…下らない。愚かですよ』

    蒼空『なんとでも、言いやがれ…!』

    冷牙『そうですね。自分を犠牲にしないと何も出来ない、何も考える事が出来ない虚弱な存在ですね』

    蒼空『あ…!?』

    冷牙『UGNに復讐する為にFHへ鞍替えした。にも関わらず、あなたは何をしている? 何故UGNに手を貸している? 七雲空――いや、黒羽蒼空。お前は何の為に戦っている? 何の為に生きている?』

    蒼空『俺は…あいつらを守る為に』

    冷牙『守る? 子供とはいえオーヴァードの存在を守る必要がありますか? あなたの覚悟や考え方なんて、外側から軽く捻れば折れるくらい脆弱な代物だ。命を張る事で、それが大切だと、重大な使命だと錯覚させているだけに過ぎない。復讐のままに敵を殺すもう一人の人格の考え方がまだ利口に生きていると言うのに』

    蒼空『俺は…!』

    冷牙『ハッキリと教えましょうか? あなたの存在も、意志も、既に死んでいるんですよ! そんな事にも気づかず必死で理由を付けて縋りついている様は、亡くなったのに生に固執する亡霊のようです…今の不完全な人格のようにね!』

    蒼空『っ…!』

    月『――お喋りはそこまでだ、俺を忘れるな…冷牙』


    ムーン「さて…俺の番だ。お前の体力、ここで全部削ってやる。
     マイナー放棄、メジャーで《コンセントレイト4:バロール》、《漆黒の拳4》だ! ダイスは36個、攻撃力47、達成値5、C値6、浸食率183%!」

    ツバサ「月、サポートするよ! 《支援射撃5》発動! 浸食率166%!」


     《命中判定》
     41D+5(C値6)→76


    SM「私は…《原初の紫:ディフェンスサポート1》、《歪みの体4》、《がらんどうの肉体4》――そしてここで、《アナザーセルフ2》発動! 消費したエフェクト使用分を一回分回復する! 回復するのは《異形の捕食者3》! 再度ダメージ5D分減少させて、攻撃力に置き換えて貰う!」

    ツバサ「そんなぁ!!?」

    グラッセ「ムーン…!」

    ムーン「………いいや、まだだ」


    冷牙『ああ、やはり坊ちゃんの力は素晴らしい。私の胸の渇きを満たす程の力を出せるのは、坊ちゃんだけですねぇ…!』

    蒼空『執着深いな…もはや蛇だな、てめぇ…』

    冷牙『ふん、坊ちゃんの憎しみは心の奥底にまで浸透しこびり付いている。そう簡単に消えません――そうでしょう、坊ちゃん?』

    月『ああ、そうだよ。全てがあんたの仕業でも、俺は陸が…親父が憎い』

     陸に厳しく育てられ、冷牙によって作られた、消したくても消せない憎しみの炎。
     オーヴァードになってからずっと、この炎があったから生きてこられた。

    月『陸は俺に社長の息子としての立場を押し付けて、俺の言う事に耳を貸そうとしなくて、お前の言う人形として生きてきた。その恨みだってあるんだ、正直今すぐにでもお前も含めて殺してやりたい…っ!!』

     月の思いを反映したのか、黒い手が炎のように包まれて巨大な鉤爪を携えた腕へと変わる。
     燃え上がる憎悪の感情。だが、どう言う訳か月の心は落ち着いている。
     月として見てくれる友達が、世話をかけてくる大人が、信じてくれる仲間が、すぐ傍にいるのだから。


    『だけど、てめえの思い通りになるくらいなら…誰も守れないというのなら――』



    『俺は、この感情(ぞうお)を乗り越えるっ!!!』



    ムーン「ここで闇代陸のSロイスをタイタス昇華!! ダメージダイス+5D追加だぁ!!」

    GM「ここでやってくるとは…!」

    グラッセ「だけど、経験点が…」

    ムーン「だが、これしか冷牙を倒す方法がない。話的にもこの方が燃えるだろ?」

    クウ「すげぇ、本編に負けず劣らずのとんでもない展開になったぞ!」


     陸への憎しみを振り払うと、月の顔つきが変わる。今の月は闇に染まった復讐者ではない、UGN――世界の守護者としての目だ。
     闇に染まった心を光に変えた事で、冷牙の顔付きも若干強張る。それでも彼は、残る力を無理やり振り絞る。

    冷牙『いいでしょう――ならばその思い、受け止め切ってやりましょう!!』

    月『うおおおおおおおおおおおおおおぉ!!!!!』


     《攻撃判定》
     13D+47→123

     《ガード判定》
     4D+11→31
     5D→35
     123−31−35→57


     掴みかかる月の腕を、冷牙は片手で真っ向から受け止めそのまま吸収していく。

    『このまま――!!』

     少しずつ威力が弱まり、ほくそ笑む冷牙。
     だが――押されていた筈の月の腕が、変化する。

    『俺のこの手で――ジャームも、絆も、FHも、何もかも喰らい尽くしてやるぅ!!!』

     吼えると共に、受け止めていた冷牙の片手を一瞬で引き裂く。
     人間だったその腕はもはや原型を留めていない。まるで全てを引き裂き、喰らう獣だ。
     深く傷ついた冷牙の腕。だが月は尚も冷牙の身体を抉るように切り裂き、飛び上がるとその手に暗黒の力を込める。

    『インパルス・ディザイアァ!!!』

     そして、防御を打ち破った冷牙に全てを込めた一撃を叩き込んだ。

    『……そうです、この力が見たかった…』


    GM「総ダメージ245――冷牙のHPは239だ」

    SM「冷牙は復活エフェクトを使いません。よって、ここで戦闘不能です」

    ツバサ「え? 普通使うんじゃないの?」

    SM「使いませんよ――さあ、これにてあなた達は条件を満たしました」

    GM「お疲れ様。ここで戦闘終了だ」

    17/06/25 00:05 NANA   

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