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ダブルクロスThe 3rd Edition【Hate and pain】

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 セッション準備編
  • 02 トレーラー紹介&PC紹介1
  • 03 PC2紹介
  • 04 PC3紹介
  • 05 PC4紹介
  • 06 オープニングフェイズ1&2
  • 07 オープニングフェイズ3&4
  • 08 ミドルフェイズ1
  • 09 ミドルフェイズ2
  • 10 ミドルフェイズ3
  • 11 ミドルフェイズ4&5
  • 12 ミドルフェイズ6(前編)
  • 13 ミドルフェイズ6(後編)
  • 14 ミドルフェイズ7(前編)
  • 15 ミドルフェイズ7(中編)
  • 16 ミドルフェイズ7(後編)
  • 17 ミドルフェイズ8
  • 18 ミドルフェイズ9
  • 19 クライマックスフェイズ1
  • 20 クライマックスフェイズ2
  • 21 クライマックスフェイズ3
  • 22 クライマックスフェイズ4
  • 23 クライマックスフェイズ5
  • 24 クライマックスフェイズ6
  • 25 バックトラック&エンディングフェイズ1
  • 26 エンディングフェイズ2
  • 27 エンディングフェイズ3
  • 28 外伝・月の決意(リラさん誕生日作品)
  • 29 外伝・月の決意2(リラさん誕生日作品)
  • 30 外伝・月の決意3(リラさん誕生日作品)
  • ミドルフェイズ3

     ミドルフェイズ3 シーン7〈FHの協力者〉
     シーンプレイヤー 七雲空


    GM「次は予定通りFH組の情報収集だね。シーンプレイヤーは空。それじゃ、シーンインしてくれ」


     《シーン登場》
     空1D→9 42%→51%
     翼1D→9 47%→56%


    クウ「一気に上がったな…」

    ツバサ「どうせなら情報収集の時に出て欲しかったよ…」

    GM「では君らの情報収集だが、こういったプランを考えている(紙を差し出す)」

    クウ「ほうほう…ならGM、これはいいか?」

    ツバサ「あ、だったらボクも相談があるんだけど…」



     凍矢達が学校で協力者に接触している頃、空と翼は会社から少し離れた裏路地でこれからの相談をしていた。

    空『さて、どうするか…今回は完全に私用だから俺らのセルは使えないし。そういや翼、お前どうして闇代グループを調べようとしているんだ?』

    翼『あ、うん…空さんは闇の守護者って知ってる?』

    空『闇の守護者?』

    翼『ボクも詳しくは分からない。ただ、知り合いのレネゲイドビーイングが闇代家は闇の守護者と何らかの関わりがあるって話を聞いたんだって。で、ボクは月の知り合いだから代わりに調べて欲しいって頼まれたんだ』

    空『ふーん、わざわざお前がか?』

    翼『だってアニメみたいじゃん!!! 守護者に隠された秘密、彼らが守る闇…ロマンだよ!! ゲームの世界みたいだよ!!! オタクとしての血が騒ぐってもんでしょおおおおぉ!!!』

    空『そ、そうか…』(ドン引き)

    翼(これだけ演技してるんだ、ボクの疑いは何もないよね!)

    空(こいつ、頭がアレだったな…)

    蒼空(……だが、その話は初耳だな。とは言え、俺達は月の事何も知らないからな)

    翼『うん、月とは立場が違うもんね…こればっかりは仕方ないけど』

    蒼空(知らないなら、これから知ればいいさ。それであいつの力なれるならな)

    翼『く…蒼空さん』

    ???『やはり、あなたは変わりませんね。あの頃からずっと』

     第三者の声に、二人が振り返る。
     そこには、前の事件の際に世話になった暴力団頭領の御剣がいた。

    空&蒼空『(御剣っ!?)』

    御剣『仕事でこの町に伺ったのですが、まさかまた会うとは思ってませんでした。で、何やらお困りのようですね』

    空『――宿主』

    蒼空(あ、ああ…丁度いい。御剣、腕のいい情報屋を知らないか? 今回はFHとは関係ない独自の仕事だから、所属しているセルのメンバーを使えないんだ)

    御剣『情報屋、ですか…本場ではないですが、それなりに情報を持っている人間がいますよ。この店に最近出入りしているようなので、行ってみるといいかと。話は私から通しておきます』

    翼『ありがと、御剣さん!』

    御剣『一応、彼とはビジネスでの付き合いですからね。それでは』



    GM「では、君らも情報収集をやって貰おう」

    クウ「まずは俺から行くぜ。『“闇”の守護者』を〈FH〉で。コネは要人の貸しでダイス+3するぜ」


     “闇”の守護者 (情報:ゼノス10 UGN/FH12)
     空4D+2→26 成功


    クウ「うっしゃあ!! 連続クリティカルだぜ!!」

    ウラノス「ガルルルルルルゥ…!!!(訳:てめえも俺と同じ社会不適合者なのに…!!!)」

    ガイア「嫉妬は見苦しいよ、ウラノスお兄ちゃん」

    ツバサ「それじゃ、ボクも続けていくよ! 《セキュリティカット》を発動させて、『会社のセキュリティについて』を〈RC〉判定で挑戦だ! 出来れば《光の手》も組み合わせたいけど、ここは温存しておくよ。浸食率は57%」


     会社のセキュリティについて (裏社会13)
     翼2D+5→20 成功


    ツバサ「凄腕スパイにかかればちょちょいのちょーい!! 突破されたくなかったらもっとセキュリティを倍に固めるんだね!!」

    GM「ああもうこの師弟は…!!」

    SM「凍矢以外、全員クリティカル叩き出しましたね……さて。ここも先程と同じように情報は同時に公開しましょう」



     二人が御剣から貰った情報を頼りに、裏路地を進んでいく。
     そうして辿り着いたのは、一軒の古いバーだった。

    空『ここに御剣が用意してくれた情報屋がいるらしい』

    翼『見た目はただのバーだよね…? 本当に?』

    蒼空(大丈夫だ、あいつは信頼できる。警察時代に知り合った俺と関係を結んでいるくらいだぜ?)

    空『そう言う事だ、行くぞ』

     そう言って、二人は店に入る。
     中には髭を無造作に生やした老人のマスター。そして、カウンターで掃除をしている若い青年の従業員が一人いた。

    従業員『いらっしゃいませ、ご注文は?』

    空『マスターのおすすめで』

    従業員『おすすめ、ですか?』

    空『ああ。それとエスプレッソを3つ、アイスティー1つ、季節のジェラート生クリームを添えて』

    従業員『…かしこまりました。奥にある階段より降りたお席へどうぞ。お連れ様がお待ちです』

    翼『へー。合言葉なんて凝ってるね』

    空『裏の人間はこう言う事しないと足が付くからな――お、ここだな』

     目の色を変えて部屋を教えた従業員を通り過ぎ、二人は物置に隠された階段を降りていく。
     そうして辿り着いたのは、防音仕様になっているドアだ。オーヴァードである二人は、この部屋がモルフェウス能力者によって作り出された場所だと分かる。

    空『さて、御剣が用意した情報屋ってのは…』


     ―――ガチャリ(扉を開ける)


    『今日こそは僕と殺し合おうよ兄さぁぁぁん!!!』

    『νと一つになろうよラグナァァァ!!!』

    『ズェアァァァ!!!』

    『ここは最高の餌場だ!!! 死神よとくと死合おうではないかぁぁぁ!!!』


     ―――ピシャァン!!!(勢いよく扉を閉めた音)


    空『店を間違えた帰るぞ翼』

    翼『えええええ!? いいの、いいのぉ!? 誰か襲われてたよね!? 集団で襲い掛かっていたよね!?』

    蒼空(夢を見るにはまだ早い時間だぞ翼)

    翼『蒼空さんまで現実逃避しないでよ!?』

     二人(三人)がギャアギャア騒いでいると、今しがた閉めたドアが開かれ銀髪の男が鬼の形相で二人の肩を掴んだ。

    ???『おい待てお前らああぁ!!!』

    翼『きゃーーーー!!? 誰か来たぁぁぁ!!?』

    ???『人が襲われてるのに見ぬ振りするってどう言う考えだ!?』

    空『えーと、無銭飲食で史上最高賞金首になった人でしたっけ?』

    ???『何だよそれ!? 逆にスゴいぞ!?』

    空『通り名は貧乏神とか?』

    ???『死神だ!!』

    空『あとブラコン』

    ???『違う、ロリコンだ!! いやロリコンも違う!! って言うかお前わざといってるだろぉ!!!』

    翼『ア、アノォ…!?』


     ―――ドガァン!!!(扉が破壊される)


    『逃げないでよ兄さぁん!!! 僕に殺されてよぉぉぉ!!!』

    『ラグナァ、もっともっとニューと殺し合おうよぉ!!!』

    『ここで終わりだ、黒き獣よぉ!!!』

    『まだ足りぬぞ死神よ、俺の渇きを満たして見せろぉぉぉ!!!』


     ―――プチン(何かが切れる音)


    空&???『『てめーらバカかぁぁぁーーーーーーー!!!!!』』

     その数秒後、地下でとんでもない轟音が響いたと言う。



    ???『――さて、邪魔者も帰った所で……あんたが俺の情報を買いたいって奴だな、例の暴力団から話は聞いてるぜ』

    翼『え、えーと何となく予想は出来るんですけどあなたは…!』

    ν『ラグナだよー。ラグナはねー、将来νと一つになるのー♪』

    ジン『ふん、戯言も大概にしろ。兄さんは僕に殺されるんだもんねー?』

    ラグナ『お前らは黙ってろ!!』

    空『…翼、好きな物食べてていいからお前はカウンターに行って来い。こんな犯罪者の傍にいちゃだめだ』

    ラグナ『誤解するな!!! そっちそこロリコンじゃねーか!!』

    空&蒼空『(誰がロリコンだ!!)』

    翼『二人とも、いや三人とも落ち着いて!? ボク達喧嘩しに来たんじゃないでしょ!?』

    ラグナ『…で、何について知りたいんだ?』

    空『闇の守護者について知ってるか?』

    ラグナ『あー…そういや、ウサギが何か言っていたような…?』

    ???『私を呼んで、ラグナ?』

     頭上から声がした瞬間、ラグナの頭部にゴジックロリータの衣装を纏った少女が落ちてきた。

    ラグナ『ぐえ!!』

    翼『えーと…ウサギ、さん?』

    少女『それはこの愚鈍で間抜な男が勝手につけたの。さて、闇の守護者ね…ふふ、折角だから代わりに私が教えてあげる。感謝なさい』


     ゼノス10
     1000年前の平安時代に、ウロボロス・シンドロームを封印したとされる宝石を護っている一族。
     影を操りあらゆるレネゲイドの力を喰らいつくすウロボロス。当初は存在が公になっていなかった事もあり、同じ力を持つ陰陽師の一族が他者に発症したウロボロスの力を喰らいつつ宝石に封じ込める事で対処したと言われている。


     UGN/FH12
     現在では、その陰陽師の末裔は闇代家となっている。古くからレネゲイドに関わっていることもあり、オーヴァードに対する理解は非常に高く人間との共存を掲げるUGNに協力している。
     その中でもウロボロスシンドロームに対しての研究は彼らも一役買っていて、ウロボロスに関しての一部の研究は闇代グループを中心にしている所もあるようだ。
     一時期、研究の為に陰陽師だった頃に多くのウロボロスの力を封印された宝石を調べるべきだというUGN研究者の主張もあった。だが、闇代家は頑なに首を縦に動かさず、現在も誰にも奪われないように闇代家がある場所に保管している。


    少女『――以上よ』

    翼『ウロボロス、シンドローム…』

    少女『ええ。貴女のような小娘なら一瞬で取り込まれて養分にされちゃうわね』

    翼『………』

    少女『で、あの会社のセキュリティだったわね。それはこちらに任せなさい。ココノエ』

    ココノエ『…ふん。お前に指図させるか。ほら、このデータを見ろ』


     会社のセキュリティについて(裏社会13)
     昼間は普通のオフィスとして機能している。人の出入りはもちろん、警備員はフリーのオーヴァードを採用しているので、忍び込むのはかなり難しい。
     夜になると社員は帰り、入れ替わるようにレネゲイドの研究者達が企業ビルで仕事をする。警備員も殆どが帰宅するものの代わりに警備ロボットを配備されているようだ。忍び込むならば夜がいいだろう。
     *この情報を抜くと、FS判定【巨大企業ビルに潜入】が選べるようになる。


    翼『す、凄い…!』

    ココノエ『特別にお前の能力を入りやすいように加工した。この情報と繋がった端末は好きに使うと良い』

    翼『あ、ありがと…』

    空『それじゃ、帰るか。あんたら、世話になったな』

     情報を貰い、二人は帰る為に席から立ち上がる。
     そんな二人の背に、少女が声を掛けた。

    少女『――待ちなさい。あなた…祐嗣狭間には気を付けなさい』

    空『っ!』

    少女『あの男は神出鬼没。そして…決して本心を見せないわ。蛇のように忍び寄り、いずれは相手を丸呑みにする。この件に彼が関わっているのならば――あなた達が関わる事象は、並大抵の結果では終わらないわ』

    蒼空(…悪い。それでも俺達は止まる訳にはいかないんだ。あいつが、月が関わってるって知ったからな。俺はもう、大切なモノを失いたくない。それが俺の欲望(ネガイ)だから)

    空『だ、そうだ。こうなった宿主は俺でも止められないし、俺も仕事を放りだす訳にはいかないんでね。忠告ありがとさん』

    翼『な、なんかよくわからないけど、ごめんなさい…!』

    少女『…どうやらあなたもそこの男と一緒ね。愚鈍で間抜、自分の事も分かってない。それじゃあ、精々必死に抗いなさいな――あなた達が望む未来になるように、ね』



    GM「ってな所で、シーンを終了しようか」

    ツバサ「あ、ボクはここでラグナさんにロイスを取るよ! Pは親近感、Nは脅威。どっかの誰かさんに似ているけど、何か人間関係が物凄く危なっかしいって感じで。表はPだよ」

    クウ「ヘーニテルッテダレニダロウナー」(片言)

    ツバサ「さて、情報もだいぶ抜けたね。上手く行けばこのまま話が進めるようだけど」

    GM「おっと。その前に情報を抜いたから次回からトリガーイベントを発生させるよ」

    16/10/10 22:25 NANA   

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